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 終5、罪深きはそなただけにあらず、ワシもまた罰を受けよう

 5本の柱のちょうど中心にこの一連の地震の震源地となる場所がある。

 その地下深くに黒幕たる黒龍・無縁の本拠地があり、巌鉄斉は何を思ったか一人でそこを訪れ、無縁との対話を所望した。


 邪悪な気が蔓延する最奥に、怒りと憎悪にその身を捧げた無縁が座していた。



「今さら何をしに来た? 巌鉄」

「ふっふ。まだ言葉は忘れてはいないようだなぁ」

「ぬかせ。(われ)の野望を阻止せんがためにちょこまかと小細工を労していたようだが、残念ながら止められぬことと諦めい」


 深い溜め息をついた巌鉄斉は目の前まで進むとドカッと座り、煙管(きせる)に刻み煙草を詰めると一服つけた。



「まだわからぬか。おぬしは今やこの地上のあらゆる霊気をその身に吸収し、絶大な力を持った存在となった。が、その力を間違った方向に使おうとすれば必ず逆風が吹くものじゃ」


「フン、それが貴様ら小さき力とでも言うか」

「無論。知らぬのか? 小さき力も集まれば大きな力となることを」

「ほざけ。何故、我が貴様の定めた決戦の日まで大人しくしていたと思う。我の勝利は揺るがぬからよ」


 巌鉄斉はもう一度だけ溜め息をつくと立ち上がり、去り際に一言だけ呟くように言った。


「無縁よ、そなただけに罪があるわけではない。無論ワシにも一因はある。しかし秩序を壊そうとするならば、全身全霊それを止めるまでよ」


「フン。我が力、とくと見るがよい」


 巌鉄斉は最後にもう一度だけ決然と言ってのけた。


神魔顛覆(しんまてんぷく)はワシが許さん」


 彼の地を去りながら、

(どこまでも強情なヤツよ…………)

 と述懐すると、遠い昔の、まだ若者であった頃の思い出が胸を駆け巡っていくのであった。



(姜月(きょうげつ)よ、時の止まったままのヤツを救ってくれよ)



 次回 終6、今こそ立ち上がる時!満月の夜に大結集!!

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