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 エピローグ 長い旅の終わりに 1、軍司独白

小滝軍司(こだきぐんじ)です。

鍛冶ガールに引っ付いてる剣道小僧だって?

ちょい待ち! 俺だってキッチリやることはやってたんだぜ!


まぁいいか、今回はこの物語のその後をみんなに伝えたいと思う。


準備はいいか?



真羅八龍神(しんらはちりゅうじん)とゆう神様の親玉の1人、黒龍・無縁(むえん)が起こした今回の騒動は五芒星大作戦からなる長く険しい戦いの果てにようやく終焉を迎えることができたんだ。


一重に人間と神様たち、それに魔族の団結がもたらしたと言っても過言じゃあないけど、やっぱり決め手は我等が鍛冶ガールだよな!


えっ?

令和に戻ったのかって?

漆黒星を退けた後、実は俺達はまだ天文にいたりする。


何をしているのかって?


それを俺が話そうってことじゃないの!



無事解決し平和を取り戻したと一口に言っても、それまでの壮大な戦いの爪痕はそこここで残っているわけなんだよ……。


だから俺達はまずは天文の復興支援に尽力することに決めたってわけさ。


カンナム先輩こと栞菜は慕いまくりの千恵さんと共にボロボロになった衣類なんかを回収して、そこらの村のお母さんやおばあさんなんかを誘って衣服の修繕をしてるんだぜ?



男の俺にはできねぇ発想だよ。

うん。


そしてその合間を縫って栞菜は自分の持つ神器・黒鐵(くろがね)をデッカイ鉋に変化させて大工さん達が壊れた家屋の修復に使う木材やらを削ったりしてんだよ。


みんな咲良が黒鐵を和釘に形を変えたのをヒントに、自分の黒鐵を道具に変えて復興にあたってるって話さ。


会長こと、まことさんは天狗さんとタッグを組んで、瓦礫(がれき)やらを風の力で皆で決めた処理場に運んでる。



あぁ…… もう一度あのスターフォルムを見たいぜ俺は!



あっ、スターフォルムってのは咲良達が龍神の加護を受けて、自分達の力を100%発揮した時にお揃いの作務衣(さむえ)が変化して、それぞれの個性が現れた姿の話な!


まぁスターフォルムって名付けたのはこの俺!

そう俺なんだよなぁ。

我ながらナイスネーミングと思ってる。


あぁ…… まことさんの巨乳が強調されたあの姿をもういっぺん見たいと思うのは俺だけじゃないはずだ!



んで、続きだけども、まことさんは黒鐵をまんま使ってデカイ隕石やらを砕いてるぜ。姉御肌なのかなかなか豪快なんだこれが。


んでもって俺が恋煩いしている茜は、やっぱり天子ちゃん、もとい何故だか俺にはペガサスと呼べってうるさいんだよ。


とまぁ、天馬天子ペガサスと行動を共にしている。


茜が指示した場所を天子ちゃんがあのなんちゃら(ひづめ)って技で転圧してる。要するに道路を舗装してるみたいな?


そして茜は自分の黒鐵を(くわ)に変えて荒れた田畑を耕してる。

ついでに四季彩さんも大喜びで野良仕事に従事してるって寸法だな。



えっ? 咲良はどうしたかって?


それはこれから話すってばよ! まぁそう慌てなさんな。


咲良は集まった瓦礫やらを影虎さんと仲良く、ここ大事だぜ。()()()仕分け分別して燃やせるものはじゃんじゃん燃やしてるよ。


便利だよな、鍛冶ガールって!


嘘うそ! 頼もしいよな。ハハ



真羅八龍神の神様達は日中は世界をまわって魔族・神族と協力して同じように復興を手伝ってる。


夕方になると戻ってきて毎晩毎晩どんちゃん騒ぎさ!


えっ?

俺はいつも何してるのかって?


俺は山吉さんを手伝って元の場所に収まった三条城を固定する作業をやったり、やっぱり建物の修繕なんかやってるよ!


まぁ合間に山吉さんから剣の手解きを受けたりしてるけどな!



あっそうそう、いつだったかのどんちゃん騒ぎの時の会話を聞いてみてくれ。




「それにしても協力するってことがこんなに大きな力になるとは思いませんでした。巌鉄様」

「そうじゃの。これも()()()()()たる鍛冶ガールのお陰じゃて」


「そうよね! なんだかんだいって星の()()()使()がいるからだよねー」


「ねぇ! 煌さんとじいちゃんと一帆っち! その守護者とか天使とかってやめてよねー!」


「なんでっ!? 天使なんて可愛いじゃない!」

「やめてもなにも事実じゃからのぉ」

「あたし達は鍛冶ガールなの! もう守護者とか天使はやめてよね!」



てな会話を小耳にはさんだのよ。

まぁ咲良らしいっちゃそれまでだけどな。


俺としてもいきなり星の守護者だの天使だのって取って付けられた名分なんかよりは、やっぱり鍛冶ガールだよな!


って思うから、咲良に賛成だけどな。



他のメンバーもその方がいいってことで星の守護者とか天使っつーのは封印したわけよ。


「いちいち規格外なのね、あなた達は……」


美人の煌さんは半ば呆れぎみだったけどな。


さて、天文の復興も進んで、いよいよ令和へ戻る日がやってくるわけなんだけど、それぞれに別れの物語があるっつーことで、1人ひとりのそんな物語にもう少し付き合ってくれよな!



小滝軍司でした!


カンナム先輩たのんます!




次回 エピローグ 長い旅の終わりに 2、栞菜と千恵

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