8話 白縫学園
我が白縫家が経営する白縫学園は国内でトップクラスの名門校だ
私はS1クラスなので通常ならS科の建物がある側の門から入るのだが、今日は久しぶりの学校を見て回りたいので普通科クラス側の門から入った
本当は昨日学園を見て回るつもりだったのだが予想外の事態にあい行くことができなかったからである
私は実に3年ぶりに白縫学園領に入った
小学校の頃はここに通っていたが、中学校からは見聞のために人間の学校に通っていたので、中高の建物に入るのは実質初めてに近かった
普通科の門から入ると右側に会館があり、左側にクラス棟がある
私はクラス棟に入りエレベーターで4階高一の階に足を踏み入れた
クラス等というのは一般的生徒が授業を行う教室がある棟の事で、中学生が1階から三階、高校生が4階から6階、下から順番に学年が上がっていく式だ
エレベーターは入り口付近、つまりクラス棟の端にあるためS科に行くために長い廊下を歩く
クラスは全部で10クラスあり、S科にS1.S2.S3、特進科にα.β、普通科1~5に別れている
大きくS科領と普通科領で学園領が別れており、普通科からS科領に行くには特別な通行証が必要だ
そのため、普通科の人はS科にはなかなか入れない
そのためか、どちらにも必要な設備は整っており、運動場や体育館などもそれぞれに設置されている
ちなみに白縫学園は初等科から存在するが、初等科はS科領に存在し、初等科の者はもれなく全員S科に進学する
中高のS科、特進科、普通科の建物のはそれぞれ繋がっており、学生証さえ持っていれば行き来が可能だ
ただし、S科の者は普通科、特進科と全てを行き来できるが、特進科は普通科と特進科のみ、普通科は普通科のクラス棟のみにしか入ることが出来ない
特進科は普通科領の中に存在している
行き来できる例外がいるとすれば生徒会くらいだろうか
私は普通科クラス6クラス分の教室を通り過ぎ、特進科に渡るカプセルに乗った
それぞれの棟と棟を繋ぐ乗り物、透力というものがあり、それに乗るとスムーズに移動ができる
その名の通り透明のカプセル型移動機械だ
一応、緊急時のための渡り廊下もあるのだが、普通に歩くとかなり時間がかかるのでほとんどの人はこれを使う
ちなみにこの乗り物は1~6階までを自由に移動でき、行きたい階と階を繋いでくれる
私は透力に乗って特進科に渡った
コロナが大変な時期ですよね
皆さんは家で何をして過ごしていますか?
私はこれを機に一機に更新出来たらなと思っています
出来れば過去編前まで更新したい…
では、皆様手洗いうがいをしっかりして感染予防頑張りましょう