プロローグ
〜プロローグ〜
ハアハッハッハッハア
一人走る少女がいた。
燃える城内
ほとばしる血
「いいか、よく聞きなさい『*********』"とわ"、この言葉を一生覚えておきなさい。必ずいつか役に立つ!!」
「父上今はそれどころではありません。早く手当を...」
「いいんだ。私はもう手遅れだ。お前は自分の目で見て決めなさい」
それが父上の最後の言葉だった
足下に転がる父母、兄姉の亡骸
ここから彼女の人生は大きく変わることになる
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かつて国も存在していないほど何億年も昔、まだ竜という生物が生きていた頃、人々は竜を従え国を建国した
その始まりの人々、つまり竜を従えた一族を竜河家と呼んだ
そして現代、幾千という国ができ、それぞれ多種多様の種族が多種多様の国家という文化を形成していった
その中でも1番古くからある国、名を竜河国と呼んだ
もちろんその国の王族は竜河一族である
かつて竜を従えた一族であり、世界最強の力を持つ一族と言われ恐れられていた
今まで何億年と続いたその国家の頂点、世界の全ての生物の頂点と言われていた竜河家があの日たった一夜で滅んだのである
原因は
世界は大きく光魔法と闇魔法の2つに分かれ、それぞれが別々の国々を作ったが、竜河王国は始まりの国…まだ光と闇がわかたれる前につくられ、光の一族と闇の一族が唯一共存する国家であったために、闇の一族の反乱により一族虐殺事件が起きたのではないかと噂されていた