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Last Inferno  作者: 浅木彩芽
第1幕 5つの宝の鍵編
6/9

005 通じないからこそ護られる事もある

その扉ら容易に入る事が出来る。その扉は何も拒む事はなく容易に覗ける。中はただただ広い聖堂の様な作りの中心に何かを危惧した絵が床と天井に円状に描かれているようだ。その奥にはハッキリと認識出来ない何が居るのがわかる。


「さて、テメェら。心の準備は出来てるか?」


「出来てなくとも、行くわ。」


「この目で魔獣を見れるなんて夢みたいだ。」


「…そうかい。俺の後ろから離れんじゃねぇぞ?」


扉をくぐれば強烈な魔力を感じ、肌がビリビリと焼ける感覚がする。そして、そこに現れたのはやはり美しく醜い存在。美しく醜い存在は声ではない声でまた問いかけてくる。その言葉は今の言語とはほぼ異なるせいか俺には理解できなかった。


「"問う、汝ら我の問いかけに応えるか。それとも黙秘するか。"ってか。応えようじゃねぇーか。『何を望むんだってんだ。主人を亡して、哀れにも囚われやがった尊き者よ。』」


「貴方!古代語、喋れるの!?」


俺たちが唖然と見上げるしか出来なかった中でソルは何時もの嘲笑いで口から出た解らない言葉の数々はあの魔獣と同じもののようだった。


「あ?テメェは古の傷ありなんて尾ビレのつきまくった夢物信じてんだろ?俺はその時代に産まれ生きてきたんだ。寧ろ今の言葉の原型を広めたは片棒を担いではいるかんな。文字を広めるのはいささか面白かったなぁ。」


『まさか、お前にまた会い見えるとはな。死に損ない。』


とんでもない事を言ってる気がするがそれを聞く前に魔獣がまた何かを言うとソルは顔を盛大に顰めてため息を吐き舌打ちをかます。恐らくこのわからない会話の中で腹正しい何かを言われたのか。


『正しくなぁ。んで?俺が欲しいのはお前の守るそれだ。それの対価として何を望むんだ?』


『貴様と同じモノとでも言うと思ったか?』


『思わねぇーなぁ。テメェらは俺たちより上位の生物だろ。んで生きてる概念も世界も違う。それは対価ではない。「契約」が破綻してやがんじゃねぇーか。』


『ハハハ、よう言う。誠なり。では対価は解放。それならば対価であろう。では「契約」を。』


『はなっからそう言え。その内容で「契約」だ。』


魔力の粒子が二人の前に古代語の書面として現れる目の前のそれにお互いが交換してお互いの真名を刻んでいるらしい。

現代語には昔から変わらず残ってる文字が幾つか存在している。その中でも契約は変わらない言葉の一つだった。古代語のその重要な全てだけが同一で残っているらしい。何故それだけ変わらなかったかも解明なんて殆ど出来てないが魔導に関係してるのだけは広く知られている。


『我、「メテオラ。」以上の「契約」に同意する。』


『俺、「ソルフェーゼ。」以上の「契約」に同意する。』


ソルは何らかの契約を交わした様だった。最後の名前と契約と言えばそのままお互いの契約書と合致したと同時に消え失せたのだから。


「ソル?今のは?」


「正式な契約だ。魔獣や精霊と約束事を交わす際には必ず必要なモンだ。んで真名も。そのどちらのやり方もこの世界に殆ど残ってない。いや、無くしたらしいな。軽はずみは互いを滅ぼすとも言う。コイツもその類だな。」


「それじゃあ!アイツに私は怨みをはなせないの!?」


「お前との約束はこの世界からアイツを消す事だ。何ら変わりない。この世界での死がテメェの怨みだろうが。んでそれの鍵を握るのはテメェだ。アンフィル。消すのはテメェの力何だから文句ねぇだろ。」


「何を…?」


「ハッ、魔奏術の大元はそれらとの前契約か破棄の為の代価だ。恐らくお前の父親たちが突き止めた歌はバルドが遺した破棄の唄。…バルドは俺との約束を果たしたらしい。期待もしてなかったのになぁ。…バカなヤツだ。」


ソルは上を仰ぐ。それの雰囲気にアンフィルは言葉を詰まらせる。短い沈黙の後にハァ。と溜めた息を吐き捨て魔獣を見据え臨戦の体制になる。それに慌てて俺は尋ねる。


「それで、あの魔獣だったっけ?何だかアレも臨戦体制なんだけど?」


「言っただろう。契約の破棄の唄だって。それが中途に契約もなく歌われた。アイツにはまだ破棄が中途半端に無理矢理成された。だから此処も可笑しくなった。アイツは無差別にオハンを守る為に全てを排除しなきゃならない。」


「それってつまりは?」


そう尋ねるとソルフェーゼは嫌味ったらしい嘲笑いで応える。それはもう六花と対峙する時も見たい顔、全てを馬鹿にした顔だ。


「バカだなぁ。本当っバカだよなぁ?俺と頼りないヴァヴェでアンフィルを守って。アンフィルは破棄の唄を歌い切る。それがなんで解っんねーかなぁ。」


ソルは盛大に煽る。それに当たり前にアンフィルはそれに腹を立てた瞬間にソルはて投げナイフをアンフィルの足下に投げた。そこには壁が出来た。


「な、何よ…これ?結界、なの?」


「ハッ、それが擬似じゃねぇ本物の結界だ。物理の全てはそれがテメェを守る。精神の問題はテメェでなんとかしろ。まぁ、俺が守れなくもねぇが…キリがねぇ。コイツはそれに特化してるかんな。幻覚に注意しろ。」


「え、ちょっと?きゃあっ……あれ?痛くない?」


瓦礫がアンフィルに飛んでいったがそれは結界によって打ち消された。ソルは俺に叫ぶ避けろと。そして、メテオラと呼び続けろと。何が何だかんだ解らないけれどきっとソルのやる事が正しい。だから、俺はその魔獣の名だろうとおもしき言葉を紡ぐ。それは、言い知れない重みを感じた。


『ギギッ、容易く死ぬ者と気安く契約した我を咎めるか?』


「……」


『答えぬか。』


「アンフィル!サッサと歌い始めろ!」


魔獣は何かを喋っているがそれにソルは答える事はない。唖然と俺たちが魔獣の気を引いてるのを見て居たアンフィルにソルは怒鳴りつける。


「もう!訳わからないわ!!」


「解らなくても、歌え。訳なんていつだって作れんだ。」


「もう!人の気も知らないで!!」


そうして、アンフィルの美しい歌声が響き始める。すると魔獣はより一層に暴れ始める。そして、その一瞬シャッンと頭にやたら響く音が聞こえる。


「うわぁっ!?…ぐっ、何?…兄上?……なんで此処に?」


音の後に来た頭痛と共に目の前に兄上が見える。こんな所に居るわけもないのに。と思えば首根っこをぐいっと引き寄せられる。するとそこに魔獣の打撃が入る。


「幻覚に惑わされんな。」


どうやら、ソルに助けられたらしい。ソル表情は酷く歪んでいる。ソルには一体どんな幻影が見えてるのだろうか。僕には今だに兄上が俺を見ている姿が見えている。


「お父様!いやぁ!っ!?なんでそっちに行けないの!?」


「アイツもか。惑わされんなったのに。しょうがねぇ。ヴァヴェ、よく聞け。その傷の開いちまった手からダインスレフに血を一塗りしてやれ。」


俺の掌は前の時に斬りつけた手当てされた患部から血が滲んでいた。ジンジンと痛むと思っていれば傷口が開いていたからかと思った。


「その後どうするの?斬りつけたって意味ないんだろう?」


「ハッ、賢いなやっぱ。ダアンスレスに頼め。拘束したいってな。そうすりゃ呪術の一つぐらい使わせてくれんだろ。」


「呪術…。うん、わかった。」


呪術は等対価もしくは対価量で術を組み上げる魔導だ。ダインスレフが魔剣と言われるのは血を対価にするだけ出なく呪術魔導剣というのも大きいらしい。俺は今だに暴れる魔獣の攻撃をかわしながらダアンスレスを手にして刀身に血を塗る。ソルはそれを見てアンフィルの元に駆け寄った。


『あらぁ、ヴァヴェちゃん。随分なのと戦ってるのねぇ?アレはぁ、違う次元のぉ生物だからぁちゃーぁんと殺せないよぉ?』


「聞いてたでしょ?ソルの話。」


『えぇー?何だったかしらぁ?あのぉ我儘卑屈坊やの話を信じるのぉ?』


暴れてる魔獣の攻撃を走りながら避ける俺は息を切らしながらもちらりとソルの方を見る。


「おい!アンフィル!幻覚だってだ!この馬鹿が!」


「嘘よ!嘘よ!まだそこに生きてっ…いやぁああ!」


ソルはアンフィルの前に立ち声をかけながらも術式を展開し始めてる。きっと何か考えがあるのだろう。だから、俺に任せてくれたんだ。


「信じるよ。だって俺の救世主だから。」


『フゥーン。つまらなないわぁ。つまらない。もっと、疑ってあの子を苦しめて欲しいのにぃ。』


「なんで、ソルの事そんなに嫌いなの?」


『それはねぇ…アタシのぉー恋の邪魔者ぉだからぁねぇ…。まぁ、良いわぁ。私をその床に突き立てて頂戴ぁい?』


「え、こう?」


そう言って剣を突き立てると身体が一気に重くなるのを感じる。そして足元には陣が浮かび上がる。


『ウフフーン、チェーンズロック。って言いなさぁーい。』


「え、えっと、チェーンズロック!!」


そう演唱すると魔力で編み上がった鎖が魔獣を捉える。それと同時に僕の足元にも鎖が繋がっている。


「でかした!ヴァヴェ!…夢を彷徨う者。その無き道を示す光の道標。正き道を示めせ。幻夢清明(ゲンムセイメイ)!!」


そう、ソルが叫べば眩い光と共に見えていた兄上は消え去る。幻術を破る方法は自分次第と言っていたのに破る手段をソルは持っていたらしい。


「テメェの目的を果たしやがれ。アンフィル!」


「んぐっ……無理矢理にも程があるわねぇ…本当っ!何なのよぉ!!」


そう言って歌が再開される。魔獣が暴れて拘束がキツくなるのを感じる。幻術をブツリと無理矢理壊し破った眩い光は今だに光っているきっとソルはこの魔導を使っている間に動けないのだろうと思う。だから、この拘束は絶対に外しちゃいけない。どんなに重くても剣を離しちゃいけない。


『ぐがぁああ!?返せっ、奪うなぁっ!!』


『それはこの世界の者だ。叶わない。』


魔獣は叫ぶ。それにソルは小さな声で何かを言う。とても悲しい声音だった。その後すぐに何が弾ける音が聞こえ俺は剣から弾かれる。それと同時に鎖も消える。そして歌が止んだ。


『メテオラ、お前は解放された。もう二度と同じ夢を見るなよ。』


『……感謝する。我は帰る。貴様も夢から覚めるといいな。』


その瞬間にゲートが現れる。開くと、その向こう側は美しくて幻想的な世界が見えた。その中に魔獣は消えていった。


「何なの?あの化け物は何処に消えたの?」


アンフィルはその場にしゃがみ込みながらか細い声で尋ねた。それにソルは答える。酷く冷たい声で。


「……死んだんだ。」


「あれで?嘘でしょ?」


「この世で認知できない事が死だろ。」


「…っ…そうね。」


しばらくの沈黙が流れ何処か嫌な空気になる。それがいつまでも続きそうだったから俺は部屋を改めて見渡して気になった疑問を口にする事にする。


「なぁ、この床と天井の絵ってなんなんだ?」


そこに描かれた絵は奇妙だった。天井に居るのは明らかに神様みたいな神々しさはない人と明らかに部類的に悪魔が祈る姿で。床に居るのは羽根を捥がれ鎖に縛られた天使だった。


「…傷あり伝説の絵よ。」


「傷ありの?」


「そう、傷あり伝説は有力な6の口伝と数カ所の場所に残る絵が元なの。バルド遺跡に残された絵は天空城に祈りを捧げる事と懺悔を捧げる事を描き。地上にそれを天に聞き届ける古の傷ありが居る事が記されてると言う見方が有力かしら。祈りと懺悔を繁栄期と衰退期に置き換えてるとも言われてる。そして、それを見届けるのが古の傷ありの役目らしいわ。」


「役目があるなら何故、羽根が捥がれて鎖に縛られてるんだ?」


「最もな疑問ね。一説に天空城から追放されたって言うのが有力ね。現に6の口伝の中の一つで私達エルフには代々変異型ハーフエルフが生まれ落ちたなら罪の傷を刻んで15年後に追放する習わしがあったの。そんなもの随分昔に無くなった習わしだけど。」


「おい。まだ、その話続くんかよ。」


しばらく大人しく聞いていたソルは明らかな溜め息と共に話を切りにくる。


「続くのって、貴方本物なら何か無いの?ほら、考古学の進歩の為に!」


「……ねぇーよ。アホらし。言いたくもねぇ。」


「もう、貴方の一言でどれだけの事が解明される可能性があると…」


全くもって興味のカケラも示さないソルにアンフィルは全くと言った形だった。俺は傷あり伝説の詳細は全くもって知らない。お伽話程度だと思っていたが実際は違うらしい。まだ尽きない疑問を訪ねる。


「なぁ、アンフィル。変異型ハーフエルフって結局で何が普通のハーフエルフと違うんだ。なんで傷ありなんて呼ばれてるのか不思議なんだ。」


「…それは白い髪に白い肌。エルフは15年で成人となるわ。彼らはそこから老いる事がなの。だから、15年で追放だったらしいわ。そして、圧倒的に魔力が高いのとタダでさえ人間や殆どの生物と比べ長寿の私達の3倍を生きる事が出来るらしいわ。まぁ、老いはあるらしいから基本その前に病とかもしくは事故とかで生涯を遂げてしまうから実際には解らないけれど。」


「へぇ、確かにソルは真っ白で美人だもんな。」


「あ?確かにこの顔は割りと好かれるぞ。男にも女にも。肉人形としては気に入られたなぁ…。」


「ちょっと!!」


「ハッ、怒る事かよ。そらぁ、無駄話もいい加減終わらせてオハン取りにいくぞ。」


ソルは盛大に笑って強引に話を切りやめさせるように歩き出す。エドロック村の時もやたらと傷ありエルフに付いての話を嫌がって居るみたいだったからきっと嫌なのはわかる。

先に進むソルを2人で慌てて追いかけるとダインスレフがとてもいい機嫌が良さげだと言うように喋り出す。


『あはっーホンット卑屈よねぇ〜。ソルちゃんのそのバツの悪そうなお顔サッイコーよぉ。さっすが、雑音女ねぇ?』


「なっ…雑音女とは何よ!性格最悪な剣ね!」


『うふー私、僻みは聞かない事にしてるのぉー。』


「ダインスレフ。君、そんに性格悪かったんだね。」


『あっ、アーン、違うのよぉ?ヴァヴェちゃんには良い女でいてあ・げ・るから安心してねぇ?』


「ふっは、浮気かよ?なぁ?ダインスレフ。」


ソルはダインスレフに意趣返しとばかりに言う。それにダインスレフは恋敵に言われたくないのよぉ?と言いってダインスレフは大人しくなった。


「オラ、この中だな。」


「この中って、どうやって開ける気?今まで何しても開かなかったのに。」


上下に絵がある講堂らしき場所の最奥にある祭壇。そこには文字の書かれた石版だ。古代語で書かれたそれをソルはなぞりながら笑った。


「そりゃ物理的にゃ無理だな。何ったて魔導施錠だ。それにこりゃまぁ、石版に書いたあるのは俺宛の手紙だわなぁ。他人が開けるわけもねぇ。」


「じゃあ、ここを開く暗号って何よ?」


「単純さ。俺が"ソルフェーゼが手紙を受け取った"といえば終わりだ。」


そうソルが言うと石版は魔力として霧散してしまった。そして、その奥にオハンらしきものが祀られているのが見える。しかし、手紙の内容はどんなものだったのだろうか。


「ねぇ、手紙の内容って何だったの?バルドって実際女だったの?」


アンフィルも疑問だったのかニヤニヤしながら聞いていた。死んでも託すような人だ。恋文かもしれないのも確かだな。


「あ?男だよ。アイツは。俺宛の手紙っても。言伝程度だっての。」


「じゃあ何て書いてあったのよ?」


「…人の手紙も盗み見るもんじゃねぇ。オラ、あれがオハンだ。テメェ取り行け。俺だと多分触るなって弾かれる。ヴァヴェもおとなしくてろよ。」


「もう、人使い荒いわね。それにしても宝盾と言われてるのに実際はハープなのね。不思議。」


アンフィルの疑問は確かだ。そう言いながらオハンを手にすると泣き始めオハンを抱きしめた。


「何よ、これ。そんな酷い。」


「絶叫する盾。護りたいと願い歌う譜をその盾は力とする。絶対防御を誇る盾だ。予想通りにオハンはアンフィルを適用者と選んだな。」


「どう言う事だ?」


「お前もダインスレフを始めて手にした時見たんじゃねぇか?」


『ウフッ、残念ねぇ、ヴァヴェちゃんには見せてないのよぉ〜まだ。私を手にした時はこの子赤ちゃんだったしぃ。でもぉ、適応者よぉ?サイッコーのぉ。』


「……なら、何わかるさ。」


泣き止んだアンフィルがソルのもとにくる。そして、何か決意したように言う。


「…貴方の旅に着いて行くわ。」


「そりゃ、どーも。文句言われても連れてく予定だったからな。積極的でありがたい。」


「気に触る言い方ね。改めてアンフィルよ。これから一緒に旅をするのだからアーシェとでも気軽に呼んで頂戴。私も気軽な呼び方をさせて貰うわ。ソル。ヴァヴェ。」


「よろしくアーシェ。でも何で付いて行こうと?」


「そうね…オハンに触れて、多分、あれは過去の断片を見せられたの。私は知りたい。お父様が知りたがった奏術の事とか、古の傷ありの事とかも。…本当にこの人が古のそれかも理解し難いけど。その伝説に何かしら関わっているのは確かだから。」


「そうか。アーシェは過去が好きなんだな。さっきも、古い絵の事教えてくれたしな。」


「フフッ、古い事が好き…ね。」


そう言ったアンフィル、いやアーシェの頭をわしゃわしゃとソルは撫でて俺の頭もわしゃと撫でる。


「取り敢えず、エドロックに来た時点で次の目的地は決まってる。一度村に戻って旅仕度すんぞ。」


そう言ってそそくさと遺跡を後にするソルにアーシェは何するのよ!と怒って追いかける。俺もそれについて行く。

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