プロローグ
いつからか世界は繁栄と衰退を決まった周期で繰り返していると学者でなく神様がそう言った。
それが常識でどの時代を生きれたかなんて運次第なのだ。しかし繁栄だからと言って全てが平等で幸せな訳ではないし。衰退だからと言って誰しもが不幸な訳でもない。唯、世界的に大きな視野で見た繁栄と衰退。言わば世界情勢が繁栄を辿ってるか衰退を辿っているかの違いだ。
それが決まった周期で目に見えて現れると言うのも酷な話だがこれが常識で当たり前なのだ。
これが違かった世界を誰もが知らない。だからその前の空白の時代だとか後に続く見えない未来が周期なんてない世界があったとしても今の人々になんて理解出来ない。きっとこの星が産まれた時からこの周期は自然の摂理としてあったと誰もが思っている。
そもそもで神様とか魔導とか言う存在は実際に居ても居なくても信じる人の心次第と言うけれども現実にあるのだから信じない人なんて居ないのだ。
斯く言う狭くない世界は一つの神様が天より声を届け姿無く何万年と存在する故にそれが神様であると誰しもが疑わない。姿が見えないが世界がその言葉通りに動くのだから疑えないのも事実。人知を超えた最悪も病も全て予定調和であり世界が存続していく為の歴史の一つ。この世界は神様がスケジュールを細かく管理して居る世界が正しく循環できる惑星に優しい世界と誰かが本で書いて居た。それを何故か神様は禁書にした。最も神様を裏切るのは知識ある神を滅ぼすと言葉にできる生物だと言うのだから。言葉にできる事に出来ない事はないのだろう。けれどしかし、沢山の種族と4つの国を導いて死にも産まれもしないのに永遠に世界を導く。それが神様故なのだとそれが世界の正しい在り方だとこれを語る俺はそれが確かで真実だと思っていた。
__
______
____________
「お前は私の宝物なんだよ。神様が私にくれたんだ。」
宝物って物なのだ。愛されてるじゃなく、愛でられてるんだ。どんなに大切にされたってそれはが身に染みる。
「僕はあの兄のお下がりで遊んでる弟です。貴方は弟にも兄にもなれない。」
俺は貴方達の人にもなれないオモチャだってわかってる。だけど俺は意識があるのだから。俺の望む事や願う事がある事があると。
「確かに存在の位置付けは他人が決めるものだ。けどな、テメェの行動でテメェの世界は瞬間で変わる。だから、見せれりゃいい!そして、覆せばいいだろうが。それがその瞬間でテメェが存在した証明になんだからよ。」
簡単に言える事は多い。言葉の全ては現実にあるのだからできるんだろう。神様だって怖がる程だ。永遠に在りたい訳じゃないだ。そもそも永遠なんて終わらない事程怖いものはない。瞬間しかないからこそ意味がある。俺はその瞬間を自分の世界を変えたいんだ。