第七話 謎の助言
ドワーフちゃんたちが海底の砂や泥の中を、棒でつんつん捜索している。その連携は見事という物で、安心してお任せ出来るのが確信できた。
というか海の中を探すのがワクワクするようで、みなさん楽しそうにお仕事をしている。
やりがいがあって楽しくできるなら、それに越したことは無いな。
彼女たちのやる気を削がないよう、気を付けて見守っていきたい。
「タイシタイシ、ハナたちはどうするです?」
実働部隊の実力にほくほくしていると、ハナちゃんから自分たちはどうしたら良いかの問い合わせが来た。
あれだね、午前と同じでシュノーケリングをしてもらえばいいと思う。
これは結構重要で、ドワーフちゃんたちを海の上から見守れるのだ。
半分遊びだろうと何だろうと、数人の目があることは重要である。
と言うわけで、海中観察を堪能してもらおう!
「午前と同じで、シュノーケリングしながら見守ってほしいな。あと、何か気になることがあったら報告して欲しい」
「わかったです~」
「では、私たちはそうしますね」
「夢みたいなお仕事……!」
お仕事をお願いすると、ハナちゃんとユキちゃんと魔女さんは、満面の笑みで海に飛び込んでいった。
周囲はリザードマンと海竜ちゃんの二重防御があるから、その中では安心だ。
危ないクラゲだって追い払っちゃうからね。
妖精さんたちによる上空からの目もあるので、何かあればすぐに報告が入ってくる。
「あとは、みなさんも同じように、海中の様子を見守ってください。道具は用意しましたので」
「あらー! 人数分用意して頂けたのですね!」
「これは嬉しいよ~」
「がんばって見守るね。海遊びは最高だね!」
「男は良くわかっていますね! っと」
ドラゴンさんたちにも、ハナちゃんたちと同じ任務をお願いする。
というか午前の部のお試しがめっちゃ楽しかったようで、うずうずしていたのはモロバレだからね。
せっかくだから、楽しみながら出来るお仕事をして頂こう。
おひい様探索のためにと、結構気負っていた部分もあるからね。あんまり張りつめても長くは続けられないから、気晴らしもしないとね。
「ではでは、行ってきます!」
「お魚見てくるよ~」
「海の中は不思議だね。これは面白いね」
「船の上でのお仕事は、言って頂ければ私たちも代わりますので」
「ええ、その時はお願いします」
シュノーケルをみなさんに渡すと、さっそくワイワイと海に飛び込んでいった。
ウシ角さんは知り合って間もないせいか、ちょっと気を遣う感じだったけど。
まあまあ遠慮せず、思いっきり楽しんで下さいだね。
というか屋根があるとはいえ、船上でじっとしていても海面から反射した日光に照らされて消耗するだけである。俺はそういうのへっちゃらだが、女性陣は色々大変だろう。これも適材適所ってやつでね。
各人に一番向いている業務を割り振っただけであり、俺がここにいるのは、それが一番向いているというだけ。
気を使う必要は、あんまりないんだよね。
「あや~、こっちのうみも、なかなかですね~」
「見たこともないお魚が、沢山ね」
「わー! 周りを細長いおさなかが回遊してる!」
俺の考えをなんとなく理解しているのか、ハナちゃんたちは楽しそうに過ごしながらも、きちんとドワーフちゃんがいる上の辺りでシュノーケリングしているね。
「海の中って、不思議ですね」
「ちょっと怖いけど、好奇心は掻き立てられるよ~」
「生き物が、沢山いるんだね。すごいね」
「論文を書きたいけど、水の中で出来ない……!」
ドラゴンさんたちは、まず「海の中とはなんぞや」を理解するため、色々泳ぎ回って見ているようだ。
リューンの沿岸の海底を実際に見るのはみなさんこれが初めてだろう。
そうしてある程度環境条件を理解すれば、今後の捜索計画にも役立つのではないかな。
存分に情報収集と、海での活動経験値を積んで頂ければなと思う。
こうしてハナちゃんたちやドラゴンさんたちが、海面での活動を楽しく始めた。
あとは、偉い人ちゃんたちが船上に残っている。彼女たちも、待っているだけよりは何かした方が良いかな?
「あの、よろしければ、みなさんも海を楽しんで下さい」
「わきゃ~ん、よいのさ~?」
「もちろんですよ。私はここで見守っていますので、存分に堪能してください」
「わかったさ~」
と言う事で、偉い人ちゃんたちにも海レジャーしてねと提案だ。
「うちも、もぐってさがしてみるさ~」
「うちらもさ~」
「すもぐりも、いいものさ~」
俺の提案を聞いて、偉い人ちゃんたちは海底探査に加わるようだ。みなさんわきゃきゃっと海に飛び込んで行った。
ちょっとシュノーケルを着けて水中を覗くと、すぐさま海底探査メンバーに加わっていく様子が見える。
なんだかんだでお仕事を手伝ってくれるのは、とっても有難い。またあとで、接待しよう。
こうして俺は船で一人見守るフェーズに突入し、じっと待機することになった。
海中組が息継ぎに顔を出したりもするので、どの範囲を探しているかは意外と分かるな。
「タイシさんおだんごどうぞ! おだんごどうぞ!」
「きゃい~」
「みんなありがとう、とっても美味しいよ」
「ほめられちゃった! ほめられちゃった!」
あとたまに妖精さんが遊びに来て、きゃいきゃいとお団子を食べたりお水を飲んだりするので、退屈はしない。
なんだかんだで、俺の事も見ていてくれるようだ。
(すやや~)
ちなみに神輿はお昼寝中であり、屋根下の日陰でのび~っとしていた。子猫みたいである。
「こちらアルファ、捜索は順調である。どうぞ」
『こちらブラボー、了解した。見たところ天候が荒れる気配もないが、引き続き監視する。どうぞ』
「こちらアルファ、観測頼む。通信終了」
こんな感じでのどかな船上ではあるが、親父と無線通信しながらお仕事を進めていく。
ベースキャンプの方では念のため、海が荒れないか裸眼や双眼鏡での監視はしてもらっている。
俺も気を付けてはいるが、雲の発達を見落とす可能性もあるからね。そんなに頻繁に上を見るわけじゃないから。
そうした仕事をしながら、一時間くらい経った時のこと――。
「あわわっきゃ~!? わっきゃきゃ~!?」
突然偉い人ちゃんが、ボートからすぐ近くの海面に飛び出してきた!
凄く慌てているようだけど、どうしたのだろう!
「どうしました! 何かありましたか!?」
「わきゃきゃきゃきゃ~ん! なんかが! なんかがしっぽにあわきゃ~!」
パニックになっているようで、答えも要領を得ない。しっぽがどうたら?
良く分からないけど、あぷあぷしているので急いで救助しよう!
「はい、もう大丈夫ですよ!」
「あわっきゃきゃ~ん!」
ジタバタする偉い人ちゃんを抱えて船上に戻り、ほっと一息だ。
引き揚げられた偉い人ちゃんは、しっぽを海につけたままぐったりとうつぶせに寝そべっている。
気が抜けちゃったかな?
「どうしたさ~?」
「なんかあわててるさ~?」
一息ついていると、お供ちゃんたちも上がってきた。
そうだ、なんかあったんだよね。そろそろ落ち着いただろうから、聞いてみよう。
「えっと、どうされたのですか?」
「あわっきゃ~、しっぽがなんか、おかしいのさ~!?」
聞いてみると、ガバっと偉い人ちゃん起き上がってがわきゃわきゃした。
しっぽがおかしい……? 今は海中に沈んでいて、良く分からないのだが。
ちょっと船の上にしっぽを出して貰おう。
「ちょっとしっぽを見せて頂けますか?」
「ひきあげるさ~」
お願いして、しっぽを船上に出して貰う。
すると――。
「カニ! でかいカニが!」
「あわっきゃ~ん! おいしそうさ~!」
「カニがとれたさ~!」
「すごいやつさ~!」
果たして偉い人ちゃんのしっぽは、デカいカニに挟まれていた。ザリガニ釣りみたいな状態である。
釣れちゃったカニについては、見た目はタラバガニによく似ているけど、けっこうトケトゲしい。
そんなのにハサミでがっしりしっぽを挟まれているけど、痛くないのかな?
しっぽの先端とかは、カニがガジガジしておるし。獲物と間違えられたようだ。
「それ、痛くないのですか?」
「わきゃ~ん、いたくはないさ~。びっくりしただけさ~」
「それはよかった」
どうやらドワーフちゃんのウロコは頑丈らしく、痛くは無いらしい。無傷で良かった。
ひとまずこの美味しそうなカニを外して、漁の成功を祝おう。
「タイシ~、どしたです?」
「何か大騒ぎになってましたが」
「大丈夫ですか?」
「どしたの? どしたの?」
しっぽから外していると、ハナちゃんたちや妖精さんたちもやってきた。後ろにはドラゴンさんたちもこっちにやってくるのが見える。
この釣果を見せてあげよう。
「えっと、カニがしっぽを挟んだみたいで、こんなのが獲れたよ」
「あや~! これはみごとです~!」
「すごい大きさですね」
「ごちそう……!?」
「きゃい~! すごいやつ! すごいやつ!」
カニを見たみなさん、じゅるりとした。気持ちわかる。
でもこれ、食べられるやつなのかな。リューンの生き物だよね?
ちょうどすぐそこまで来たドラゴンさんに、聞いてみようじゃないか。
「あの、何がありました?」
「カニが獲れました。これって食べられます?」
やってきたシカ角さんの問い合わせに回答しつつ、食べられるか聞いちゃうよ。
「あらー! これはごちそうのやつ!」
「ごくたまに、食べるやつだよ~!」
「お祝い事があるとき、わざわざ獲ってくるやつだね」
「熱を通すと、花が咲いたように赤くなるんですよ」
はたして、そういう事らしい。ごちそうだって。
これはやったな、食材ゲットだぜ!
「わきゃ? それなら、たくさんいるっぽいさ~? あぶなそうだから、ちかよらなかったさ~」
「すなとかどろのなかに、わらわらいるかもさ~。はさみだけ、でてるのみたさ~」
「なんですと?」
思わぬごちそうにはしゃいでいると、お供ちゃんたちがカニのハサミを見ながらそう言った。
海底の砂とか泥の中に、わらわらいるかもだって?
……ぐふふ。
「タイシ、わるいかおしてるです?」
「もう何考えているか、わかりましたね」
「カニだからね!」
と言うわけで、おひい様捜索アンドカニ漁が始まる。
ドワーフちゃんにお願いすると、夕食で提供する分には良い感じの漁獲量になった。砂や泥から出ているハサミにしっぽを近づけると、面白いように食いつくらしい。
こうして食材を調達したならば、当然その日の晩はカニパーティーとなる。
「……」
「わきゃ……」
「ごちそう……」
「きゃい……」
パーティーなのに全員無言だが、みんな満面の笑みである。だってカニなのだから。
まさかこんな美味しい展開があるとは、異世界とはまことに面白い。
そのお味は、ちたまのタラバガニによく似ていた。味はそれよりやや濃厚かもしれない。
ぎっしり身が詰まっており、食べ応えは抜群である。ドラゴンさんの言う通り確かにごちそうだ。
「これは、捜索に気合いが入りますね!」
「カニが食べられるのは、最高だよ~」
「たまらないね。無言になるね」
「男もカニを食べると無言になるっと」
こうして捜索二日目は、大変美味しい思いをして終わった。カニが見つかったので、成果としては上々である。
明日もカニを探そう!
……あれ? なんか忘れてないかな。
◇
作戦開始から三日目、昨日高級食材が見つかったおかげで、捜索隊の士気はうなぎ登りとなった。
みんな気合いを入れて、カニを探す。
漁法もだんだん洗練されてきており、効率よく漁獲高が上がっていく。
「今日は、焼きガニにしましょう」
「「「わーい!」」
昨日は塩ゆでしたカニを美味しく頂いたが、今日は焼いて食べるのだ。これはこれで香ばしく、極めて美味である。
身がてんこ盛りのカニ丼とかも作っちゃって、みんなで大はしゃぎだね。
「あわきゃ~……なんもいえないさ~」
「すばらしいさ~」
「たまらんさ~」
偉い人ちゃんたちも、カニの甲羅酒を飲んでうっとりである。
磯の香りとカニみその旨味、そして日本酒の香しさが絶品だ。
「あえ~、カニはすてきです~」
「香ばしいですね」
「毎日ごちそう……!」
こうして夕日を眺めながらたらふくカニを食べて、みんなほくほく笑顔で就寝した。
今日も良い日だ。
しかし、何か忘れてる気がするなあ。
◇
「ぎゃ~う」
「これは……エビ!」
漁に出て四日目、海竜ちゃんがでかいエビを咥えてきた。俺たちがカニ捕りをしているのを見て、せっかくだからとお手伝いしてくれたらしい。
「あの、これも食べられますか?」
「もちろんです! かなりのごちそうですよ」
さっそくシカ角さんに聞いてみると、これもごちそうらしい。と言うか高級食材を目の前にして、めっちゃ笑顔でくねくねしている。
こんなのを見つけてくるとか、海竜ちゃんたち凄いな。
「偉い子だね~。君たち凄いよ」
「ぎゃうぎゃ~う」
「ぎゃう~」
エビを発見した海竜ちゃんたちをひとしきり褒めてあげると、二頭はもうご機嫌だ。
ぺろぺろ顔を舐めてきたりするので、めっちゃかわいい。
「これを生で食べるのは、私たちにはとても贅沢な事なのです」
「すぐに鮮度が落ちるからね。現地でないと無理なんだね」
「私は食べたことがないんだよ~」
「新鮮なものを生、という点であれば、おひい様でも食べたことが無い代物ですよ」
海竜ちゃんと戯れていると、ドラゴンさんたちがウキウキしながらそう教えてくれた。
というか生で食べるのが超贅沢だそうで、確かに森で暮らすドラゴンさんたちは、新鮮な魚介類を食べるのは難しかろう。なるほど喜ぶわけである。
「ではでは、今日の夕食はエビ三昧で行きますか!」
「「「おー!」」」
新たな食材の発見に、全員盛り上がりノリノリである。
さっそくドワーフちゃんたちが頑張ってくれて、今日も良い感じの漁獲量となった。
「おさしみとか、おれらにおまかせ」
「まいにちたべてるからね」
調理については、海産物を捌くのが日常のリザードマンが大活躍である。
ちゃちゃっと手際よく作業して、見事なエビの姿造りが完成だ!
ほかにも塩焼きしたものも用意し、とても贅沢なお夕食が出来上がる。
「ああ……この濃厚なエビの旨み……」
「おいしいです~」
「海の恵み……」
「ごちそう三昧……」
「エビのおだんごだよ! おだんご!」
(ごうかなおそなえもの~)
「ぎゃうぎゃ~う」
夕食はもうすっかりこのエビに夢中な俺たちだが、ドワーフの湖に生息するエビちゃんとはまた違った味で、甲乙付けがたいな。
湖には湖の、海には海の良さがあると言うことか。
味は伊勢海老っぽいんだけど、身はとろける様な食感だね。そして旨味が濃厚ではあるのだが、それ以上に甘味が感じられる。なるほどこれは美味しい。
ドラゴンさんがごちそうという意味が良くわかる。
「海の幸って、美味しいですね」
「毎日こんなに食べられるのは、素晴らしいよ~」
「これは是非とも、海辺を開発したいね」
「エビは男も魅了するっと」
こうして四日目はエビで盛り上がり、どんちゃん騒ぎをして寝た。
だけど、何か忘れてる気がするんだよなあ……。
その四日目の夜――こんな夢を見た。
『エビとカニはたしかにおいしかったですが、そろそろおひいさまをさがしましょうよ。わすれてますよね?』
オバケっぽいのが、そう言っているような気がするのだ。
話している言葉は日本語ではないようなのだが、なぜか意味が理解できた。
――確かに忘れてたな!
『あと、おそなえものは、やきにくがいいな~。かえってきてからで、いいですよ』
はい、良いお肉のやつにします。
◇
五日目、なんだか変な夢を見た気がするが、記憶は朧げだ。ただ、思い出したことはある。
――そう、おひい様捜索をしなければ!
そんなわけで、本来の目的に戻ろうかと思う。
「はいみなさん、今日はエビとカニを置いといて、おひい様を探しましょう」
「「「あー!」」」
全員忘れていたようで、お目々まん丸であった。
エビとカニが美味すぎたのがイケナイのだ。
ともあれ気を取り直して、エビカニから貰ったパワーでもってゴリ押しで海底探査を行う。
「かなりのはんいを、さがしたさ~」
「あのへんになければ、かんがえるひつようあるさ~」
「あとはこっちだけだね! こっちだけ!」
ドワーフちゃんたちの捜索は、じりじりと範囲を狭めつつある。もう少しで、この辺の海域Xは探し尽くしてしまう。
彼女たちが指さすあたりになければ、ちょっと困ったことになるな。まあ探してみて、ダメならまた考えよう。
しかし結局、午前の部では見つからなかった。午後に賭けよう。
――そして、午後をちょっと回った位の時である。
「あったさ~! このましたに、あるさ~!」
「やったね! やったね!」
リーダードワーフちゃんが、卵を発見した! 妖精さんもその上空を飛んで、きゃいきゃいしている。
俺も急いで潜って確認してみると、見事に泥に埋まっていた。これは見つからないわけだ。他の卵もこうだったら、苦労するなあ……。
しかし今はこれに集中しよう。沈んでいる卵に玉掛けをし、いよいよ引き上げだ!
「ゆっくり巻き上げるね」
「卵の下には絶対入るなよ、もし外れたら大事故になるから」
「わかったさ~」
サルベージ船に戻り、玉掛責任者の高橋さんの注意の元、俺がゆっくりとウィンチを巻き上げていく。かなりの重量があるっぽく、手応えが重い。
だが慎重に、ゆっくりと巻き上げ続けた結果――。
「来たー!」
「たまごです~!」
「やりましたね!」
「ようやく!」
「おひい様ー!」
「やったんだね!」
「ついにだよ~!」
「男はおひい様を見つけられたっと!」
ついに卵を引き揚げた! これには全員拍手喝采である。後は船に積み込み、ベースキャンプでなんとかしよう!
すぐさま無線連絡した後引き返し、三十分後には拠点へ到着だ。
「では、神様お願いします」
(ほーい)
ゴロゴロと転がして拠点まで運んだ後、神輿に開封をお願いだ。
ほよほよと飛んでいき、ぽちぽちとする。めんどい作業らしいけど、がんばってくれていてありがたい。
(あいたよ~)
「ついに、おひい様が……。ぐっすり眠っていますね」
「お待たせしたよ~」
「間違いないね。本人だね」
「そうですね。あの時のままです」
「モヒ」
そしてついに開封され、ドラゴンさんたちとウマさんがのぞき込む。どうやらおひい様で間違いないようで、俺も一安心だ。
さてさて、それじゃあ俺も、おひい様のご尊顔を確認しよう。
どんなドラゴンさんなのかな?