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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第二十一章 エルフ重工
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第十八話 キツネさん悪だくみ


 偉い人ちゃんのウロコに、何らかの問題が発生している。

 ただ、どうしてそうなっているかは、まだわからない。


 ――というわけで!


「わきゃ~ん、すちーむさうな、きもちいいさ~」

「おしおも、すりこむわよ~」

「ウロコすべすべさ~!」


 急遽葉っぱのおうちをエルフたちに作って貰い、即席スチームサウナを作成した。

 今は偉い人ちゃんを蒸気でほかほかさせながら、女子エルフたちによってたかってお塩をすり込んで貰っている。


「はい、水分補給の飲み物ですよ」

「いたれりつくせりさ~」


 さらにユキちゃんからスポーツドリンクを手渡され、偉い人ちゃんほっくほくだ。

 ちやほやされてとても嬉しいらしい。

 ちなみに十月も終わろうとしているのに、みなさん水着姿だ。

 女子エルフたちのおふと――おっと増加装甲については、武士の情けで見て見ぬふりでござる。


「あ~、サウナ内で飲み物が飲めるのは、良いですね」

「大体のところは禁止ですが、まあ村での運用はゆるくて良いのではと」

「んだんだ」

「かたっくるしいこと、いいっこなしだよな~」


 ヤナさんもその辺わかっているのか、何も見なかったことにして一緒に蒸されている。

 男子エルフたちは、単なる便乗だ。みんなでスポーツドリンクを飲みながら、まったりサウナでくつろぎ中。

 ゆる規則のサウナなので、飲み物オーケーなんだよね。


「タイシタイシ~、とくにへんか、ないですよ~」

「ウロコはすべすべになったさ~」

「それくらいですかね」


 男衆と雑談していると、ハナちゃんとユキちゃんから報告が来た。

 んしょんしょと偉い人ちゃんのウロコにお塩をすり込んで貰っていたけど、変化は特にないらしい。

 偉い人ちゃん的には、ウロコすべすべでにっこにこだけど。


「う~ん、何かが足りないのかな……」

「そんなすぐには、こうかがでないとおもうさ~」

「きながにやるです~」


 ぽつりとつぶやいた言葉に、偉い人ちゃんとハナちゃんが反応した。

 ……まあ、二人の言うとおり、そんな簡単だったらとっくの昔に治っているか。

 気長に行こう。


「そうだね、じっくり取り組もう」

「そうするです~」

「ウチも、きながにがんばるさ~」


 ハナちゃんと偉い人ちゃん、キャッキャとお返事だ。

 偉い人ちゃん赤しっぽ計画は、まだまだ始まったばかり。

 ウロコの秘密もある程度わかったけど、わかっただけだ。

 焦らず取り組んでいこう。


(さうなっておもしろいね!)

(むされる~)


 それはそれとして、神輿はともかくオレンジちゃんは、サウナに入って効果があるのかな?


「ハナちゃん、あっちの森の神様ってサウナに入って効果があるのかな?」

「きいてみるです?」

「おねがいしても良いかな?」

「あい~、きいてみるです~」


 ちょっと気になったので、ハナちゃん通訳でお問い合わせだ。

 さてさて、どんな回答が返ってくるかな?


「かみさまかみさま~、サウナってきもちいいです?」

(なんか、やわらかくなるね!)

(いやされる~)


 神様たちのお答えによると、そうらしい。

 柔らかくなるの?


「あや~、やわらかくなるっぽいです~。あと、いやされるです?」

「そうなんだ」

(ほらほら!)

「ためしに、もんでみるです~」


 オレンジちゃんが、ハナちゃんの手のひらに乗っかった。

 すかさずハナちゃんが、もみもみ。


「あや! ほんとにやわらかくなってるです~!」

「え? ほんと?」

「ほんとです~」

(でしょでしょ?)


 さすがに俺が女神様をお揉みするわけにも行かないので、実際どうだかわからない。

 ただ、ハナちゃんの言うとおりだとすると、柔らかくなっているらしいね。

 うん、意味がわからない。

 神様って不思議!


「あらほんと、柔らかくなってるわ」

「ですです~」


 ユキちゃんも加わって、オレンジちゃんを揉み倒す。

 ほよほよ光ってご機嫌な感じだ。

 そんな微笑ましい光景を見守っていると、オレンジちゃんほよよっと光って――。


(かたこりとれたね!)


 とか、謎の声がおっしゃった。

 どこが肩だかわかんないよ!


 ……とまあ、まずはスチームサウナでほかほか作戦をした。

 だけど、空振りに終わる。ダメ元だったから、しょうがないかな。

 ほかにもいろいろ試したいところだけど、稲刈りと予定がぶつかってしまう。

 ひとまず今は稲刈りに集中して、落ち着いたらまた検証を始めよう。


 そうして午前中を楽しく過ごし、午後になったときのこと。


「ちわー!」

「おひさしぶりです!」

「きのこ! きのこもってきましたよ!」


 懐かしい顔ぶれが村にやってきた。

 そう、きのこが自慢の森エルフたちだ。平原の人たちに案内されながら、ワイワイキャッキャとリアカーを引いている。

 去年は冬に来てカチカチになっていた彼もいて、これまた賑やかだ。


「これはこれは、お久しぶりです。お元気でしたか?」

「それはもう! みんなもげんきしてますよ」


 彼に挨拶すると、元気そうに手を振りながらこっちにやってきた。

 まだギリギリ冬前だから、今回はカチコチになっていないね。

 しかし、どうして彼らはやってきたのだろうか。聞いてみよう。


「それで、今回は何かご用件などございますか?」

「そうそう、なんかいねかりってやつをやるって、へいげんのひとからききまして」

「はい、二日後くらいに始められたら良いかな、という予定です」

「それはよかった! ギリギリまにあいましたね」


 どうやら、稲刈りの話を平原の人から聞いたようだ。

 と言うことは、稲刈りに参加するか見学したいって事なのかな?


「ちなみに稲刈りが目的ですか?」

「それもあるのですが、いちばんのもくてきは、そのあとのおまつりですね」

「ああ、収穫祭ですか」

「はい。わたしたちも、それがみてみたくって」


 なるほど、収穫祭に興味があるんだ。

 村の観光イベントでもあるから、是非ともご参加くださいだね。


「もちろん歓迎致しますよ。みんなで盛り上がりましょう」

「はい! そのために、たくさんきのこをもってきました!」

「おお! それは楽しみです!」


 参加歓迎の意を表すと、にっこにこ笑顔になった。

 あっちの森自慢のきのこもたくさんあるっぽいから、これは盛り上がるね!


「そうそう! ビリビリきのこも、わりとつくれるようになりましたよ! これですこれ! すごいでしょう!」


 と思っていたら、なんかやばい情報が出てきた。

 彼の指さす先にあるリアカーには、電きのこちゃんがけっこうあるわけで。

 大体青と緑なんだけど、いくつか黄色と赤も混ざっているね……。


「す、凄いですね。とうとう自家栽培が可能になったのですね」

「いちばんたいへんだったのが、ぎせ――ゆうしゃをだれにするかの、おしつけあいでした!」

「そ、そうですか」


 明らかに、誰が勇者になるかで揉めている。

 まあ、ビリビリと放電するあのビジュアルは、衝撃的だからね。


「おおあめがふるまえに、ようやくきまったんですよこれが。さいごは、クジびきでした!」

「な、なるほど……」


 どうやら、つい最近の話みたいだね。

 それまで、長いこと犠牲――おっと、勇者の押し付け合いがあったようだ。

 気持ちわかる!


「ちなみに、ぼくもゆうしゃになったのですけどね……」

「あっはい」


 そして、彼も勇者になってしまったらしい。

 さっきまで元気いっぱいだったのに、今はなんか微妙な表情だ。

 ……一体何があった?


「でもまあ、おさけとかもらえるので、これはこれでわるくないかなって」

「ですね。前向きが一番ですよ前向きが」

「ちなみにクジびきのとき、あたりをひいたごにんのうち、ふたりはきぜつしましたけど」

「さ、さようで」


 ほんと、一体何があったのだ……。

 というかそこまでしても、食べたかったのね。

 でもまあ、ネタと思えば逆に美味しい役割なので。

 お酒の席とかで、鉄板ネタとしてウケ狙いしてくださいだ。


「それはそれとして、もちろんいねかりってやつも、さんかします」

「大変助かります。一緒に楽しくやりましょう」

「はい。よろしくおねがいします」


 ということで、稲刈りを目前に楽しい仲間が増えた。

 あとは、あっちの森の人たちが来るのを待つだけ。

 明日訪れるって話なので、ほんともうすぐだね!



 ◇



 翌日、そろそろあっちの森から稲刈り要員がやってくる頃だ。

 こっち側の準備はすでに終わっているので、彼らを待つべく湖畔リゾートでだらだら過ごすことにした。


「あや~、のみもの、おいしいです~」

「わきゃ~ん、ごうかさ~」

(のんびり~)

(たまには、こういうのもいいね!)


 今は岸辺にビーチチェアを並べ、みんなで寝そべって果物ジュースを飲んでいる。この果物は、あっちの森族長さんが持ってきてくれたものだ。

 大変美味しい果物ばかりで、村のみんなもニッコニコだったね。

 そんな森の恵みを楽しみつつ、ここ最近の忙しさの合間を縫ったダラけタイムを堪能中な俺たちなのだ。


「あ、大志さんこのジュース、不思議ですけど美味しいですよ」


 もちろんユキちゃんも参加なんだけど、だらけタイム中なのに気配りは怠らない。

 どうやらおすすめの逸品を見つけたらしく、ニコニコ笑顔だ。

 すすすっとこちらにやってきて、オレンジ色のジュースが入ったコップを、コトリとテーブルに置いてくれる。

 ストロー付きとは気が利いているね。さすが気配り女子さんだ。ステキ!


「フフフ……さりげなさが大事……」


 ただ……なぜか黒耳しっぽになっているのだけど。一体、どうしたんだろうね?

 まあ若い娘さんだから、いろいろあるのだろう。

 というか最近、このキツネさんは隠すということを忘れている気がしてならない。

 今日だって、朝からもうふぁさぁと見事な毛並みを披露していたわけで。霊能力者なら見えるレベルのやつ。

 どんだけうかつなのという。そのまま、変わらないうかつさで居てほしいものである。


 ……それはそれとして、不思議だけど美味しいジュースか。

 どれどれ……。


「――お、ユキちゃんの言うとおりだ。これは不思議」

「桃みたいな、グレープフルーツみたいな面白い味ですよね」

「確かに」


 おすすめするだけあって、味は確かに不思議で美味しかった。

 これはうちの村にあるエルフの森には無い、謎の果物っぽいな。

 さすが果物自慢の森だけある。

 やっぱり、森によって特産物が違う感じがするな。


「これは村にある森には無い、あっちの森独自の果物っぽいね」

「ええ、この味は初めてです……フフフ」


 あっちの森特産の果物の味について考えていると、ダークキツネさんが黒い笑顔でストローをぱくり。

 と思ったら、見る見るうちにジュースを飲み干した。

 すごい、一息で全部飲んだよ。肺活量あるね!


「フフフ……間接」


 なぜか凄くご機嫌になった暗黒フォックスさんだけど、最近忙しかったからお疲れなのかも。

 そっとしておこう。

 ――さて、さっきのジュース美味しかったから、おかわりしようかな。

 俺のコップは……あれ? どこかな? 見当たらない。


「ユキちゃん、自分のコップどこ行ったか知らない?」

「あ、はい。これをどうぞ」


 ん? これさっきのコップと違うよね。俺のコップどこ行った?

 ……まあいいか。細かいことは気にしない。


「フフフ……量産」

「あえ? ユキはなんでわるいかおしてるです?」

「え? ああいえ、なんでもないの」

「なんでもないですか~」


 とまあよくわからない耳しっぽさんはさておき、みんなでぐんにゃりとだらけタイムを楽しむ。

 しばらくのんびり、ひなたぼっことジュースを楽しみながら、湖を眺めていると――。


「みんなのんびりだね! おだんごあげるよ! おだんご!」

「じしんさくだよ! じしんさく!」

「がんばってつくりました! つくりました!」


 元気いっぱい妖精さんたちが飛んできて、おやつをおすすめしてくれた。

 サクラちゃんがもりもりお団子を積み上げ、アゲハちゃんが自信作をお披露目。

 モルフォさんは相変わらず、オーラが漂う職人お団子を掲げている。

 いきなりおやつたくさん事件勃発だ。


「ありがとです~」

「ジュースによく合いますね」

「おいしいさ~」


 さっそくおやつをつまむ、ハナちゃんたちだ。

 ハナちゃんとユキちゃん、そして偉い人ちゃんは今のところダイエットの必要がないので、もりもり食べているね。


(あまいね!)

(おそなえもの~)


 神様ペアもガンガンお団子を消費しているけど、ウチの子は大丈夫かな?

 まあ神輿に乗れなくなったら、またエステでなんとかしてもらおう。

 さてさて、俺もお団子を頂こうかな?


「タイシさんにはこれだよ! めっちゃしっぱいしたやつだね! めっちゃ!」


 ――油断していた。

 俺の前に、満面の笑顔なイトカワちゃんが立ちはだかる。

 これから俺は……彼女の実験に付き合うことになるのだ。


「きょうのしっぱいさくは、これだよ! これだよ!」


 そしてステキスマイルのイトカワちゃんが、コトリとお皿の上に新作を召喚。

 今回の実験――おっと新作お菓子は……アリゾナクレーターか。

 隕石が衝突した痕跡を現代に残す、貴重な天体現象的な見た目をした何かがそこにある。


「あじみしてないけど、たぶんだいじょうぶだよ! たぶん!」

「さようで」

「タイシさんどうぞ! どうぞ!」


 味見していないという不安要素マックスな情報公開とともに、きゃいっと妖精さんスマイルでアリゾナクレーターをおすすめされた。

 ……まあ、今まで彼女のしっぱいしたやつは、「味は」大丈夫だった。

 そこら辺の信頼もあるので、今回のも大丈夫だろうという推定の元取り組もう。

 それでは、頂きます!


 ――おっとこれは意外! 醤油せんべいでござるよ!


「あ、これはこれで美味しい! お醤油せんべいっぽいね。ちょうど良いしょっぱさがバッチリだよ」

「あれれ? チョコをつかったはずだけど! チョコたっぷりだよ!」

「――え?」

「おしょうゆはつかってないよ! まったくつかってないね!」


 ……チョコたっぷり? お醤油は使っていない?

 なら、このまさに醤油せんべいの味はどこから来たの?

 わからない、イトカワちゃんの技術がわからない……。


「わたしもきょうりょくしたんだよ! わたしも! やっちった」

「ふたりでしっぱい~」


 お、おう。今回はサクラちゃんも共犯なのね。

 どうしてこうなった? どうあがいても醤油味だよこれ。ほんとチョコどこいった?


「あえ?」


 そうしてチョコとは何なのかという哲学的な問題に直面していると、ハナちゃんのエルフ耳がぴここっと動いた。

 何か音を拾ったかな?


「ハナちゃんどうしたの?」

「タイシ~、あっちのほうから、なんかたくさんくるっぽいです?」

「あっち?」

「あい~」


 ハナちゃんに聞いてみると、なんかたくさん来るらしい。

 その指さす先は、湖の中央だ。


「大志さん。もしかして、あっちの森の人たちかもですね」

「船で来るって話だから、それっぽいね」

「それっぽいです~」


 ユキちゃんもふさふさキツネ耳を向けて、こっちに来る音を聴いている。

 ヤナさんから聞いた話しでは船で来るってことだから、確かにそれっぽい。

 それじゃあ、しばらく待つとするか。


 ――そうして待つこと、十分くらい。


「あや! みえたです~! やっぱりあっちのもりのひとたちです~!」


 ハナちゃんのすーぱーエルフおめめが、船団を捉えた。

 もちろん俺も見えている。


「ほんとだ。みんな手を振っているね」

「大志さん、見えるのですか?」

「え? ユキちゃん見えないの?」

「ええまあ」

「みえないですか~」


 俺とハナちゃんは船団と、それに乗って手を振るエルフたちが見えている。

 しかしユキちゃんには見えないようだ。


「……大志さん、視力っておいくつですか? 私は二.〇ですけど」

「自分は十二以上あるらしいけど、測定限界でわかんないって」

「マサイ族ですか?」

「ちたま人です」


 ぼくはふつうのちたま人なので、視力も普通だよ!

 ……まあ、目が良い方だとは思っている。

 というか俺が見えているものを見えるということは、ハナちゃんもめっちゃ目が良いってことか。

 さすが森暮らしで鍛えたエルフおめめだ。

 ユキちゃんはキツネさんなのに、ヒューマンっぽい視力だね。


「……タイシさんとハナちゃん、なんかみえてるさ~?」

「船団がこっちに来ているみたいですよ」

「わきゃん!? せんだんさ~?」

「私には見えませんが、そうらしいです」

「ふたりとも、めがいいのは、うらやましいさ~」


 船団発見で盛り上がる俺とハナちゃんを尻目に、偉い人ちゃんとユキちゃんは未だ発見ならず。

 偉い人ちゃん、黄緑しっぽをピンと立てながら、目を細めて湖上を確認している。


「ウチはめがそんなによくないから、ぜんぜんみえないさ~」


 そういや偉い人ちゃんの視力、人間ドックの結果だと〇.五なんだよね。

 本人が今「目がそんなに良くない」と言っているから、これはドワーフちゃんの平均ではないんだろうと思う。

 彼女の視力が低いのは、おうちにこもって計算のお仕事をしていたのが、原因かもね。


 とまあ、見えた見えないでキャッキャすることしばし。

 偉い人ちゃんも船団を目視出来るころには、規模もはっきりしてくる。

 二十五人規模の、エルフカヌー軍団がやってきたようだ。


「あや~。けっこうおおぜいきたです~」

「これなら、稲刈りはすぐに終わりそうだね」

「気合い入ってますね」


 思ったより大勢来たことに、俺とハナちゃん、そしてユキちゃんちょっと驚く。

 あっちの森エルフたち、結構稲刈りに気合い入っている感じだ。

 一生懸命世話をしたので、彼らも収穫は楽しみにしていたのがよくわかる。


「わきゃ~ん、フネがたくさんで、うらやましいさ~」


 ……偉い人ちゃんは、俺たちと違って船の数に興味があるようだ。

 ドワーフちゃん憧れの、自家用船がたくさんだからね。

 しっぽをぱたぱた振って、たくさんのエルフカヌーを眺めている。


「なんにせよ、これで稲刈りに必要な要素がすべてそろったよ。明日から、稲刈り始めようね」

「あい~! たくさんしゅうかくするです~!」

「がんばりましょう!」

「ウチも、おてつだいするさ~!」


 豊かに実った稲穂に、大勢の楽しい仲間たち。

 これは、賑やかで楽しい稲刈りになりそうだ。

 さ~て、明日から本番だ。気合い入れよう!


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