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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第二十一章 エルフ重工
321/448

第三話 やっぱりサウナ


 ここはとある浦安方面のとある温泉らしき物語。

 水着露天では、村人たちがのんびりお風呂を楽しんでおりました。


「のんびりだねえ」

「のんびりです~」

「フフフ……」


 大きな浴槽では、大志やハナちゃんがのんびりしておりますね。

 黒キツネさんからは、よこしまなオーラを感じますが。

 これきっと、「愛しのあの人と混浴したのよ」とか魔女さんに自慢する気ですよ。

 水着露天なので、温水プールで遊んだのと似たような話なのですが。

 

「フ、フフフフ。いっしょにおふろとか、これもう、しんこんよね……」


 ま、まあ幸せそうなので、ユキちゃん的には大満足の催しなのかも。

 新婚気分でご機嫌です。たんなる水着露天なのに……。

 なんだかんだで、奥手な娘さんですね。そっとしておきましょう。

 

「温まるね! ぽっかぽかだね!」

「泳いじゃうよ! 思いっきり泳いじゃう!」

「のぼせる~」


 そんな大志たちの周りでは、わかっててお邪魔している妖精さんたちがきゃいっきゃい。

 妖精さんたちだって、大志が大好きなんです。

 みんなキラキラ粒子をお湯の中にバラまきながら、はしゃいでいますね。

 多分それ、お湯の成分変わってるかもですよ?

 

「のぼせた~」

「はい、ゆざまししようね」

「きゃい~」


 あ、ちょっとのぼせて沈みかけたイトカワちゃん、大志に救助されておりますね。

 頭にのせてもらい、きゃっきゃいて白い粒子を出しています。……大志はまぶしそうですが。

 

 そうしてのんびりするみなさんですが、ふと……カナさんが一つの施設を発見しました。

 

「ねえねえ、あれって何かしら」

「サウナっぽくない?」

「もしかして?」


 そう、ここには……水着で男女一緒に入れる、サウナがあるのです!

 

「そのまんま、サウナですよ。みんなではいれます」

「「「キヤー!」」」


 ユキちゃんから回答を頂き、女子エルフがキャーキャーしました。

 そう、お肌ぷるぷる祭りの始まりですよ!

 

「さっそく行くわ~」

「私も」

「わきゃ~ん、ウチも行くさ~」


 ぷるぷるに執着する女子のかたがた、ふらふらとサウナに向かいます。

 

「あ、じゃあじぶんたちもいこうか」

「あい~! タイシとさうな入るです~」

「お、おお……。これもなかなか、しんみつイベント」


 さうなぞんび女子をみて、大志たちも行くようですね。

 神輿も一緒にほよほよ飛んでいきました。

 みんなで滝汗流しましょう!

 


 ◇

 

 

 水着で入れるサウナがあるので、せっかくだからハナちゃんたちと来てみた。

 家族で入ることを想定しているのか、温度は抑え目だね。

 サウナ戦士たちが愛するような、ストロングな環境ではない。

 でもまあ、これはこれでゆったりできる。


「ここであったまろっか」

「あい~。あせかくですよ~」

「混雑しているので、必然的に密着……フフフ」


 お誘いすると、ハナちゃんぽててっと歩いてお隣へ。

 ダークさんも、ぴとっとすぐそばに座った。距離がなんか近い。

 ともあれ、他の女子たちと一緒にじりじりとグリルを開始する。


「おはだ……ぷるぷる……」

「美しくなるのよ……」

「すてきになるの……」

(つやつや……つやつや……)


 しかし……女子たちの雰囲気が、またこれおかしい。

 神輿も蒸されてぐんにゃりだし、謎の声とかすっごくつやつやになりたい意思が伝わってくる。

 いつもこんな感じなの?

 

「ユ、ユキちゃん。女子たちっていつもこんななの?」

「フフフ……。流れる汗、大きな背中……」


 黒耳しっぽさん、どこかに旅立っておられる。

 ……そっとしておこう。

 ということで、ハナちゃんに聞いてみるかな。


「ハナちゃん、いつもこんな感じなの?」

「あい。いつも、こんなんです~」

「そうなんだ」

「あい~」


 どうやらいつも、こんな感じのようで。

 女子たちのお肌ぷるぷる願望、すごい。

 

「わきゃ~ん、あせをたくさん、かくさ~」

「こういうおへや、いいさ~」

「ぬっくぬくさ~」


 女子エルフの雰囲気にタジタジなのは置いといて、ドワーフちゃんたちはご機嫌だ。

 熱いところが好きな種族だからかな?

 彼女たちに、ちたまサウナ文化はどうか聞いてみよう。

 

「みんな、サウナ気に入った?」

「きにいったさ~」

「ウチらのとこじゃ、なかったさ~」

「これはいいものさ~」


 聞いてみると、みなさんわきゃきゃっと答えてくれた。

 そうとう気に入ったらしい。

 というか、ドワーフちゃんのところにはないとな。

 熱を生み出せるのだから、なんならすぐにでも出来そうな感じはするのだけど。

 

「あっちじゃやってなかったの?」

「そうさ~。ねつをここまでぜいたくにつかうこと、なかったさ~」

「あせをかくまであったまるとか、しなかったさ~。ねつがもったいないさ~」


 なるほど、彼女たちにとって熱は貴重な資源だ。

 せっかく蓄えた大事な資源を、浪費はできなかったんだろうな。

 そこはまあ理解できる。

 でも――ストーブとか使わなかったのかな?

 金属加工がお手の物なら、そういった暖房器具を作ればよいと思うのだけど。

 

「部屋を暖めるための炉を用意して、火を焚いたりとかしないの?」

「わきゃ! それはあぶないさ~!」

「おうちのなかや、そのちかくでは、かきげんきんさ~!」

「ひがでたら、いちだいじさ~!」


 火を使わないのと聞いたら、飛び上がって拒否された。

 彼女たちにとっては、それほどのことなのか。火気厳禁と。

 ……まあ、言われてみればそうかもしれない。

 

 よくよく考えてみると、彼女たちの家はツリーハウスだ。

 高い木の上にあって、ちいさなおうち。

 もしそこで火が出てしまったら……とても危ない。

 自分の家だけでなく、同じ木にあるほかのおうちにも延焼する。

 おうちのある木も燃えてしまうし、高い位置にあるから消火も難しい。

 高性能なポンプと動力がないと、どうにもならない。


 さらに密林だったから、木々もけっこう密に生えていた。

 一つの木で起きた火災が、ほかの木へと次々に延焼することだって考えられる。

 ようするに森林火災が起きてしまう。そうなれば、その中洲は全滅だ。


 木々を間引いたりすればあるていど防げるけど、そうするとおうちをのっけるための木も減ってしまう。

 居住区として使える中洲の条件もあるだろうから、単純に住める人も減るわけだ。

 そういったいろいろな条件とのトレードオフを考えると、火を使わないってのが一番かもね。

 

「なるほど、みんなは火災を起こさないようにすっごく気を使ってるんだね」

「そうなのさ~」

「こっちはひをつかいまくりで、すごいさ~」

「しょうかたいせいも、しっかりしていてびっくりさ~」

「うちらも、しょうかようの、おみずをよういしたりしたさ~。でも、おもくてたいへんなのさ~」


 火災にとことん神経質に取り組まないといけない、そんな住環境なんだ。

 消火用の水も用意してあったそうだけど、重量の問題もあったようだね。

 まあ色々な条件で気軽に火を使えないから、自分の熱を使う必要があるわけか。

 だから無駄遣いはできないって感じだろう。

 彼女たちにしてみれば、ちたま文明とは熱を贅沢に使う世界、に見えているんだろうな。


「だから、こういうさうなとか、うらやましいさ~」

「さうなであせをかくのがきもちいいって、はじめてしったさ~」

「やみつきになるさ~」


 そしてこの熱的に贅沢なサウナという施設も、超ツボにはまったようで。

 わっきゃわきゃとしっぽを振っているね。

 ……それなら、村にサウナを作るのも良いかもしれない。

 

「ぷるぷる……ぷるぷる……」

「すてき……」

「美しく……」


 ……一部切羽詰まった女子たちも、お気に入りのようだし。

 ちょっと提案してみようか。

 

「じゃあ村に帰ったら、みんなで作ってみようか」

「わきゃん! サウナつくるさ~!?」

「うちらも、マネしようとおもってたさ~!」

「つくりかた、おしえてほしいさ~!」


 サウナ作ろっかと提案したら、偉い人ちゃん含めドワーフちゃんたち、全員ズダダっと立ち上がる。

 どうやら自分たちで作ろうと考えていたみたいだから、ちょうどよいね。

 

「サウナつくるんだって」

「おてつだいしなきゃ!」

「むらにサウナできるとか、すてき!」

(たのしみ~)


 横で話を聞いていたお肌ぷるぷる(目標)ぞんびちゃんたちも、お目々キラッキラだ。

 神輿も、なんだかほよっほよと光って喜んでいる。謎の声も楽しみらしい。

 それじゃあ、帰ったら計画を話し合おう。


「みんなで、さうなつくるです~」

「ハナちゃんも楽しみ?」

「あい~! みんなでなにかするの、たのしいです~!」


 ハナちゃんは、村人たちで何かをやるのが好きみたいだね。

 一丸となって、暮らしをよくする課題に取り組む。

 そこには未来への希望があるからね。俺も大好きだよ。

 

「では、村に帰ったら話し合いましょう」

「「「はーい!」」」


 こうして、村にサウナ設置が決まった。

 ただまあ、多少時間はかかるかもだ。

 安全基準も含めて、いろいろ設計と運用を考える必要があるからね。


「多少時間はかかりますが、楽しくやりましょう」

「おはだのためなら~」

「めざせぷるぷる!」

「美しくなるためよ!」


 ということで、話はまとまった。


「大志さん、スチームサウナとかならすぐ出来ませんか?」


 おや? さっきまでどこかに旅立っていたダークキツネさんから提案だ。

 すすすっと寄ってきて、なぜか耳元で話しかけてくる。

 黒キツネ耳がふさふさ当たって、これまたすばらしい。ありがたやありがたや……。


「タイシ、またおがんでるです?」

「ありがたいんだ。とっても」

「ほどほどにするですよ~」


 ハナちゃんにつっこみを頂いたけど、このツヤと毛並みはなかなか凄くてですね。

 とまあダークふさふさを堪能したところで。思考を戻そう。

 ……あれだ、スチームサウナか。

 

「……確かにそれなら、お湯を沸かせばできちゃうね」

「ええ、葉っぱのおうちで出来ちゃいますよ」

「すちーむサウナってなにかしら?」

「きょうみあるわ~」

(くわしく)


 そして耳の良いエルフと神輿である。ユキちゃんの提案をキャッチして集まってきた。

 このサウナぞんびさんたちに、スチームサウナとはなんぞやをご説明致しましょう。


「えっとですね、お湯を沸かしたりしてお部屋に蒸気を満たすと、サウナになります」

「あ、おりょうりしてるとき、なるわ~」

「たしかに」

「なるほど」


 この辺は普段の生活でもよく起きるから、さくっと分かったようだ。

 というか、内湯にスチームサウナがあるわけで。

 後の細かいことは、実際に試してもらったほうが早いかな。

 

「内湯のほうにそのスチームサウナがありますので、どんなものかはそちらでお試しをば」

「あるんだ!」

「さっそく、いってみましょう!」

「たのしみ~」

「わきゃ~ん、いくさ~!」


 実際に試せると聞いて、みなさんさっそく行ってみるようだ。

 あれはあれで良いから、ご堪能下さいだね。

 

「ちなみに、お塩があったら体に擦り込むといいですよ」


 お、ユキちゃんが補足してくれたね。

 確かにスチームサウナには、だいたい塩が置いてある。

 

「え? おしお?」

「またなんで」

「もったいないわ~」

「たべものを、すりこんじゃうさ~?」


 そしてお塩を体に擦り込むと聞いて、みなさん不思議な顔をする。

 まああっちじゃ塩は貴重品だった。

 大事な食べ物を体に擦り込むとかは、考えられないだろう。

 しかしこれ、効くんだな。


「スチームサウナに入りながら体にお塩を擦り込むと、お肌すべすべになりますよ」

「「「キャー!」」」


 ユキちゃんが続けて説明すると、案の定……女子たちキャーキャーし始める。

 お肌すべすべと言われたら、もう止まらない。

 

「いくべし」

「すっべすべよ~」

「たのしみさ~!」

(すべすべ~)


 というわけで、女子たちはキャッキャと内湯のほうに向かう。

 神輿も一緒に行くようで、楽しそうにほよほよ光って飛んで行った。

 楽しんできてくださいね。

 

「あや~、みんなめがうつろだったです~」

「お肌のことだからね。危機感が違うんだよ」

「そうですか~」


 まだまだお肌ぷるぷるすべすべのハナちゃんは、実感がないようだ。

 いずれ、大人になったらわかるかも?

 

「それはそれとして、自分たちはゆっくりしようね」

「あい~」

「フフフ……肩と肩が密着」


 お肌ぞんびちゃんたちはさておき、俺たちはこのままのんびりしよう。

 

 

 ◇



 ここはとある浦安方面の、とある温浴施設。

 お肌ぷるぷるに取りつかれた女子たちが、スチームサウナに入っていきました


「あら~、蒸し暑いわ~」

「なるほど、これはお肌に効きそう!」

「いい香りがするとか、素敵」


 室内は蒸気が充満していて、アロマの香りがしますね。

 女子たちはキャッキャと、初めてのスチームサウナで大はしゃぎです。

 

「これがお塩かしら」

「そう書いてあるわ。すっごいたくさんね」

「山盛りとか、ふるえる」

「贅沢だわ~」


 あ、お塩が入った壺もありますね。

 みなさんのぞき込んで、山盛りソルトに圧倒されています。

 

「貴重なお塩だから、大事に使いましょう」

「お塩を擦り込むとか、素敵」

「すべすべよー!」


 エルフたちにとっては貴重なお塩です。

 それを擦り込んじゃうとか、あまりの贅沢さにくらくらしておりますね。

 大事に大事に、体に擦り込んでおります。

 

「神様にも、擦り込みますよ」


 あ、神輿はカナさんに塩を擦り込んでもらっていますね。嬉しそうにほよほよ光っています。

 でも、金属部品が錆びちゃわないでしょうか?

 ま、まあ神様なので大丈夫ですかね。

 

 そうしてエルフ女子が先陣を切って塩漬けになった後は、ドワーフちゃんたちです

 

「わきゃ~ん、ウチも擦り込むさ~」


 偉い人ちゃんも、黄色のカモフラをぺりりと剥がして、お塩を擦り込み始めましたね。

 やっぱり大事に大事に、手足やしっぽのウロコへざりざりとやっています。

 

「わきゃ~、こんなさうなもあるのさ~」

「これはこれで、良いものさ~」


 ほかのドワーフちゃんたちも、お塩を擦り込んだり温まったりと楽しそうですね。

 そうしてみんなで、滝汗を掻いていきます。

 エルフにドワーフちゃんに、あと神輿も塩漬け状態。

 おまけにみんな揃って、アロマ蒸し。なるほどこれは、お肌に良さそう。

 

「確かにこれは、お肌に良いわ~」

「保湿ばっちりよね!」

「えすてみたい」

「それそれ!」


 エステでも、蒸気を使ってお肌をあれこれするコースはありましたよね。

 女子エルフのみなさん、大好きなエステを想像してうっとりです。


「わきゃん? えすてって、何さ~?」

「前になんか、騒ぎになってたさ~」

「食べ物なのさ~?」


 おや? ドワーフちゃんたちがエステという言葉を聞いて首をかしげていますね。

 そういえば、彼女たちはエステとはなんぞやを知りません。

 女子エルフたちがここまで心酔する理由が、わかりませんでした。

 しかし世の中には、知らなくても良いことがあるとは思います。

 ドワーフちゃんたちは、まだそのままで居てね。


 とまあ、ご機嫌女子エルフとわきゃわきゃドワーフちゃん、ほよほよ神輿の面々で仲良く蒸されます。

 じりじり、むしむし……。

 

「わきゃん、お塩また擦り込むさ~」

 

 偉い人ちゃんとかは、なんどかウロコにお塩を擦り込んでますね。

 ただ擦り込みすぎて、ソルティードワーフになっております。

 ほどほどにね、ほどほどに。

 

 そんな風に、みんなで楽しく蒸されていた時のこと。

 

「……わきゃ? お姉さん、またなんかおかしくなってるさ~?」

「わきゃん?」

「お塩を擦り込んだあたりが、おかしいさ~?」


 しこたま塩を擦り込んだ偉い人ちゃん、ミタちゃんからご指摘を受けました。

 あれれ? 確かに何か……。

 

 

 ◇

 

 

「あや~、あったまったです~」

「楽しかったね」

「あい~!」


 お風呂から上がって、ハナちゃんたちと休憩場でのんびり。

 冷たい飲み物で喉を潤しながら、みんなを待つ。

 

「たとえ水着とはいえ、混浴は混浴。フフフ……」


 ただユキちゃんはずっとダークなんだよな。

 若い娘さんだから、いろいろあるのだろうけど。

 しかし、黒耳しっぽもこれはこれで……。

 

「あまいのみもの、おいしいね! おいしいね!」

「おふろあがりは、これだね! これ!」

「ひんやり~」


 妖精さんたちも、テーブルの上でジュースをむきゅむきゅ飲みながらお寛ぎ中。

 羽根をぱたぱたさせてそよ風を発生させ、向かいの子を涼ませてあげたりもしている。

 ほんわかするなあ。

 

 こんな感じで平和にだら~っと過ごしていると、やがてほかのみなさんもぞろぞろとやってきた。

 

「すっべすべよ~!」

「こんなになめらか!」

「おはだトゥルリンとか、すてき」

(なめらか~!)


 スチームサウナを堪能してきたのか、すべすべお肌になってキャッキャしているね。

 神輿もすべすべになってご満悦のようで、ほよほよとご機嫌に光っている。良きかな良きかな。

 

「わきゃ~、あれもいいものだったさ~」

「しょくじしたあと、またいくさ~」

「ウロコ、すべすべになったさ~」


 後に続いてきたドワーフちゃんたちも、ウロコをさすさすして喜んでいる。

 彼女たちも、がっつり塩を擦り込んだみたいだ。

 そうして、ほくほく顔の女性陣を眺めていたら――。

 

「――わきゃきゃ~ん!」


 ……偉い人ちゃんが、踊りながらやってきた。なぜダンシング?

 くるくるまわっていて、めっちゃご機嫌だよ……。


「わきゃきゃきゃきゃ~ん! また、いろがかわったさ~!」

 

 ――て!

 確かになんか色が違うぞ!?

 

 手足としっぽが――黄緑色になっているじゃないか!

 またなんかあったの!?


お風呂回は多いのに、色気はゼロである

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