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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第二十章 未来へと繋がる、色
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第二十八話 ファイアカクテル


 偉い人ちゃんの青しっぽ体質について、ヌシさんから提案があった。

 キジムナー火を使うそうだけど、まずそれがなんだか分からない。

 話を聞いてみよう。


「『キジムナー火』に関する伝承は存じておりますが、その正体を教えて頂けるということでしょうか?」

「そうなります。別に秘密にしているわけではないので、ご安心下さい」

「あ、秘密ではないのですね」


 どんな現象なのかはわからないけど、別に秘密でもないらしい。

 それなら遠慮無くお伺いしましょう!


「それであれば、是非とも」

「承りました。少々お待ち下さい」


 ということで、ヌシさんが一人のキジムナーさんを連れてくる。

 出稼ぎキジムナーさんではなく、現地の方だね。

 青年って感じの、ガッチリした体格の人だ。


「ども、初めまして。俺がキジムナー火のことを教えるよー」

「初めまして。キジムナー火を教えて頂けると言うことで、よろしくお願い致します」

「よろしくです~」

「よろしくお願いします」


 気さくな感じで挨拶してくれたので、こちらもみんなで挨拶を返す。

 ではでは、早速本題に入ろう。


「私は伝承のお話しか知らないのですが、同じ現象ですか?」

「あー、あれは他の話とごっちゃになってるかなー」

「ごっちゃですか」


 どうやら巷にある伝承の話は、間違っているわけでもないけど違う話とごっちゃになっているらしい。


「人の街に出てくる伝承の奴は、単なる燐光だよー」

「いきなり科学的」

墓埋法ぼまいほうが出来てから、全く見なくなったねー」


 幽霊の正体見たり枯れ尾花、というやつだ。

 でもまあ原因が分かっていなかった時代なら、火の玉とか見たらさぞかし怖かっただろうと思う。

 俺もオバケ苦手だもん。見たことないけど。


「あと、妖火日ヨーカビーは本物のオバケだからねー。ご先祖様だよー」

「オバケこわいいです~!」

(きゃ~!)

「ギニャニャ?」


 オバケ怖い! そしてハナちゃんと何故か神輿がフクロイヌのフクロへ隠れる。

 俺も隠れたいけど、体がでかいのでフクロイヌのフクロに隠れられない!

 ここはみんなで一緒に、怖いお話を分かち合おうではないか。


「はいはい二人とも、外に出て一緒に怖がろうね~」

「あや~!」

(つかまった~)


 二人の足を掴んで外にずりずりと引っ張り出す。

 一緒にお話聞こうよ。ふふふふ……。


「オバケです~」

(およよよよよ……)

「ギニャン」


 そしてハナちゃんは俺の足にしがみつき、神輿は頭にしがみつく。

 二人ともぷるぷるでございますな。

 なぜかフクロイヌも、背中に登ってきてしがみついている。

 取り憑かれてしまった。


「それらの話は別物として、俺らの火はこういうものだよー」


 俺たちがオバケ話でぷるぷるしているのはスルーして、キジムナーさんが実演を始めた。

 手のひらを俺たちの前に差し出したかと思ったら――。


「ほい、これがキジムナー火だよー」


 ――青白い炎が、ぽっと灯った。

 ローソクの火程度の大きさだけど、ゆらゆらと揺らめき神秘の光を放つ。


「あやー! ひがついたです~!」

(すごい~)


 さっきまでぷるぷるしていたハナちゃんと神輿、この現象を見て大はしゃぎ。

 怖さもどこかへ吹き飛んで、キラキラお目々でキジムナー火を見つめる。


「ハナもひおこしするです~」


 そしてハナちゃんが不穏な事をおっしゃるわけで。

 火起こし自慢としては、これを見たら止まらない!


「ぽふっとつくですよ~。ぽふっと」


 同じように手のひらを差し出したハナちゃん、気合を入れて――。


「ついたです~」


 おんなじように、手のひらの上にちっちゃな炎が現れた。

 さすがハナちゃんだね! 一瞬で真似したよ!


「……俺たちの火とは違うけど、逆にそれすごいよー」

「火種も何もないのに、どうして火がつくのですか……」

「わかんないです?」


 それを見たキジムナーさんとヌシさん、お目々まんまるで驚いている。

 あと、ハナちゃんも原理がわからないらしい。なのに何故点火できるのか……。


 とまあ、ハナちゃんの点火芸で盛り上がる中。


「あ! キジムナー火ってそう言うことですか!」


 ユキちゃんが、キジムナー火を見て手をぽむっと叩く。

 彼女はその正体がわかったようだ。


「なるほど、こっちでは炎のような形なのですね」

「他はどうかしらないけど、昔からこれだったよー」


 俺たちを置いてけぼりにして、ユキちゃんが一人納得する。

 どう言うことか聞いてみよう。


「えっと……ユキちゃん何かわかったの?」

「あ、ええまあ。キジムナーさんたちの火は、術の一つですね」

「術? あ、そう言うことか」


 ユキちゃんから「術の一つ」と教えられて、俺もピンときた。

 キジムナーさんたちは、本土でいう天狗さんである。

 山の神とか、山の民だね。

 そして彼らは、地域で細かな差異はあれど、系統がよく似ている術を身につけている。

 キジムナー火とは、その術のうちの一つということか。


「ほら、私も形は違えど似たようなものが出せますから」


 俺が納得していると、ユキちゃんが手のひらを差し出して――光の玉を作った。

 こちらは完全な白色の、ピンポン球くらいの小さな光球だ。

 明らかにキツネ火なんだけど、それ知ってる人なら正体バレちゃうよ?

 耳しっぽさん大丈夫?


「あやー! ユキもなんかひかるやつ、だしたです~!」

(おどろき~)


 キツ――おっと謎の光を見て、ハナちゃんと神輿はまた驚く。

 ユキちゃん、結構ネタを隠し持っているからね。

 たぶんまだまだあるよ。キツネ関連のやつ。


「そっちも似たような術、使えるんだねー。同業者?」

「え? あ、いや。ち、違うかも……知れません」


 そしてやらかしたことに気づいたのか、耳しっぽさんの挙動が不審になった。

 でも大丈夫ですよユキエ先生、全部バレてますから。

 とっくの昔にほぼ全部。


「俺らはこれを、家の中を明るくしたり、お魚を獲るときやほかにも色々使ってたりするよー」

「キジムナーさんたちの漁上手は、これのおかげですか」

「そうだねー」


 挙動不審のキツネさんは置いといて、キジムナー火の使用方法が分かった。

 まあ色々活用しているってことだね。


「……でも、この術で熱をどうにか出来るのですか? ただの光源を得る術で、熱も発しないはずですが……」


 ただ、この術に詳しいユキちゃんが疑問を持った。

 どうも発熱しないらしいけど、熱源としては使えない感じなのかな?


「俺らの術とそっちは、ちょっと違うかなー」

「違うのですか?」

「そこから先は、私が説明します」


 疑問に思っていると、ヌシさんが前に出てきた。

 この天狗さんがよく使う光源の術だけど、応用法があるのかな?


「この術はいくつか系統が別れております。我が民の術は、そちらの奥さんのものとはちょっと違いまして」

「お、奥さん……ふふふ」


 ヌシさんが言うには、ユキちゃんとキジムナーさんの術は系統が異なるらしい。

 見た感じ、ユキちゃんは神通力――おっと謎の力をソースに光を生み出している。

 では、キジムナーさんたちは?


「我が民の術は、奥さんの術とは違って――食べられるのです」

「……え?」

「あえ? たべられるです?」

(おそなえもの?)


 今――「食べられる」って言った?

 なにそれ?


「……奥さん」


 あとそこの耳しっぽ先生、そろそろ帰ってきて下さい。

 今結構、衝撃的な事をヌシさんが言ったわけで。

 俺一人じゃ受け止めきれないよ。


 だってさ、食べられると言うことは――試食会がある。

 仲間は多い方が良いよね!



 ◇



 耳しっぽ先生の帰還を待って、お話を再開した。


「先ほど、食べられると聞こえたのですが」

「ええ、キジムナー火は食べられますよ。味もします」

「なにそれこわい」


 味がする炎って……。

 キツネ火をどう改良すれば食べられるようになるのか、意味が分からない。


「ということで、早速ご用意致しました」

「シママースを振りかけて食べるのが、お勧めだよー」


 そして早速大皿が運ばれてきたわけだけど。

 お皿の上には、ゆらゆらと揺らめく青白い炎が大盛り。

 大きさは一口大で、食べやすいよう気遣われた逸品がそこにあった。

 でも気遣うところはそこじゃないと思う。


「……大志さん、私キツネ――おっと、こういうの食べられるって知りませんが」

「奇遇だねユキちゃん、俺も知らないよ」


 俺とユキちゃん、お皿の上に存在する現象を見て……なぜか正座になる。

 これから、この謎ファイアを食べなければいけないわけで。

 そうしないと、偉い人ちゃんにお勧め可能か判断できない。


「よく噛んで食べるんだよー」

「俺らもたまにしかたべない、珍味だよー。加工がめんどくてあんまり作らないんだー」

「身内以外の人にごちそうするのは、これが初めてだねー」


 おおう、躊躇している間に追加で来てしまった。

 キジムナーさんたちにとっては、珍味という扱いのようだ。


「親父、珍味だって。こういうのは分かち合うべきだよね」

「――! 大志、俺を巻き込む気か……!」

「ふふふふ……高橋さんもだよ」

「うわあああああ!」


 追加で来たのを良いことに、親父と高橋さんもこの儀式に巻き込む。

 逃がさないよお。一緒に謎フードチャレンジをしようではないか。


「……まあ、電気を食った事に比べれば……」

「志郎さん……それは比べるような事ではないかと」


 そして親父と高橋さんも、なぜか正座になった。

 謎と向き合う時は、背筋がピンとしちゃうよね。気持ちわかる!

 とまあそんなわけで、これでメンツは揃った。


「ささ、どうぞ。どうぞどうぞ!」


 メンツが揃ったところで。

 目の前に存在するこのミステリー料理を、ヌシさんが満面の笑顔でお勧めしてくる。

 ちょっと逃げたい。


「タイシ~、ハナがたべさせてあげるです~」


 しかしハナちゃんが、俺の退路を完全に断つわけで。

 ハシで器用にキジムナー火をつまんで、食べさせてくれる。

 助けて。


「はいタイシ、あ~ん」


 ニコニコ笑顔のハナちゃん、エルフ耳をぴこぴこさせながらキジムナー火を俺の顔の前に持ってくる。

 ……覚悟を決めよう。


 ――いざ! 実食!


「頂きます!」

「どうぞです~」


 青白く揺れるキジムナー火を、ぱくりと一口。

 ――湯豆腐のような熱さと、やさしい炎の味わい。


 食感は白子の天ぷらのようにふわっふわとしていて、しかし噛めば噛むほど炎の旨味がしみ出し。

 そしてシママースの塩気がキジムナー火の味を受け止め、引き立てる。

 やだこれ美味しい。


「……信じられないかもしれないけど、熱くてふわふわで美味しい」

「でしょでしょ? ご馳走だよー」


 素朴な塩味のキジムナー火料理、見た目はインパクト大だけど美味しかった。

 また食べてすぐに、体の中がぽかぽかと暖かくなってくる。


「あ、体の中から暖まりますね」

「これは素のキジムナー火ですから、すぐに治まります。ただ、加工法次第では……結構長期間温め続けることは出来ます」

「……加工法ですか」


「あや~、ふしぎなあじがするです~」

(おいし~)


 俺が食べたのを見てハナちゃんや神輿も、もぐもぐとキジムナー火を頬ばる。

 美味しく食べているようなので、味は気に入ったようだ。


「……キツネ――おっとこれ系の火って、美味しかったのですね……」


 ユキちゃんも、この味にはビックリしている。

 ただ、これはキジムナーさん独自の製法があるわけで。

 たぶんユキちゃんの術はそのまんまじゃ、食べられないと思う。


「うっそだろ、ホントに美味え」

「麻婆キジムナー火とか、熱くて良いかもしれんな」


 高橋さんもビックリ、親父は麻婆豆腐ならぬ麻婆キジムナー火とかを考え始めた。

 まああれだ、みんな食べても無事だから、大丈夫っぽいよね。


「どうですか? これならお役に立てそうな気がしますが」

「良いかも知れません。というかお料理として美味しいですよ」

「それはそれは」


 ヌシさんから尋ねられたけど、使えそうだね。

 というか、冬の朝ご飯にも良いかも。

 しばらく体の中を温めてくれるから、寒い冬も乗り越えられそうだよ。


「ちなみにこれ、健康食品だったりします」

「……え? 健康食品ですか?」

「はい。体内のホルムアルデヒドとか、色んな毒素を燃やしてくれるよう研究開発しました」


 意味が分からないけど、どうやら健康食品らしい。

 わからない。この神域の発想がわからない……。


「あ、輸送は真空パックで全国配送可能ですよ」

「賞味期限は、半年だよー。被災してお金が必要だったから、外販することにしたんだー」

「今の所、販路開拓中だよー。大志さんちには、お安く卸すねー」


 そして始まる売り込み。パッケージロゴとかもあるじゃん。あるじゃん。

 デフォルメされた絵柄で、エプロンを着けたキジムナーさんが、両手にスプーンとフォークを持っている可愛らしいロゴだ。

 というか真空パックで送れちゃうの!?



 ◇



 いろいろ衝撃的な食品だったけど、製品化もされていて問題無い感じ。

 ニライカナイだけで流通していた地産地消の食品だったのを、被災を機に外販する方針へと転換。

 それにより配送は全国対応になったので、長野に帰っても買えるとのこと。

 ただ一般流通に乗せて、その辺のスーパーで売ることは不可能。

 このあたりが悩みどころだったそうで、おなじ業界である俺たちの登場は渡りに船な感じだ。


「我がニライカナイ特産のキジムナー火食材、どうぞご贔屓に」

「あっはい」


 とまあ諸々の確認は終えたところで、本題だ。

 偉い人ちゃんに食べて貰い、良い感じかどうか確認しよう。


「では、確認も出来ましたので……彼女に試して頂きましょうか」

「わきゃ~、このくーすおいしいさ~」

「凄い飲みっぷりだねー」

「もっと飲むんだよー」


 俺たちの騒ぎはさておき、偉い人ちゃんはキジムナーさんたちと酒盛りをしていた。

 元気いっぱい、ご機嫌だね。

 早速キジムナー火料理をお勧めしてこよう。


「あの子はお酒が好きみたいだから、こういうのはどうかな?」


 と思ったら、さっきキジムナー火の説明をしてくれた彼が、壷みたいなのを持ってきた。


「これは十年ものの古酒くーすなんだけど、これをこうして……」


 中身は古酒らしいけど、そのお酒をコップに注いで――。


「お酒にキジムナー火を浮かべて、キジムナー火酒の出来上がりだよー」


 ――また、謎な食品ができあがった。

 お酒の上に浮かんだ形で、青白いキジムナー火がゆらゆらと揺れる。

 まるでお酒が燃えているような見た目だ。


「ちょっと置いておくと、お酒も温まって香りがよくなるよー」


 言うとおり、キジムナー火の熱で古酒が温められ、かぐわしい香りがしてくる。

 コップを持たせて貰うと、ちょうど良い具合に暖かい。

 なるほどこれは良いかもだ。偉い人ちゃんに飲んで貰おう!


「あの、お勧めのお酒があるのですが……一杯どうですか?」

「わきゃ? おすすめのおさけさ~?」


 ということで、偉い人ちゃんの所へ向かいお勧めしてみる。

 彼女は青しっぽをゆらゆらさせて、俺が手に持つキジムナー火酒を見つめた。


「……そのおさけ、もえてるきがするさ~?」

「ある意味燃えてます」

「だいじょうぶなのさ~?」

「恐らく」


 恐らくとしか言い様がない。でもまあ、大丈夫なんじゃないかな?


「これは食べられる炎で、さっき味見しました。美味しいですよ」

「いっているいみが、わからないさ~?」

「その気持ち分かります」


 偉い人ちゃんはきょとんとしちゃったけど、気持ちは分かる。

 俺も最初、意味が分からなかったからね。

 でもこれ、美味しいんですよ。ふしぎ!


「まあ飲んでみて下さい。あと、この炎はよく噛むと味が出てきて美味しいですよ」

「わ、わきゃ~……」


 俺の猛プッシュにより、偉い人ちゃんこわごわと燃えるお酒を受け取る。

 青しっぽもへにょっと垂れて、明らかに引いているけど……。


「わきゃ! あったかいおさけさ~。おまけに、よいかおりがするさ~!」


 良い感じに暖まったお酒と、その香りで一瞬にしてご機嫌になった。

 さっきまでへにょりと垂れていた青しっぽも、ピンと立ったね。

 それでは、飲んで貰いましょう!


「ではどうぞ。どうぞどうぞ!」

「いただきますさ~!」


 期待のまなざしとなった偉い人ちゃん、キジムナー火酒をくいっと呷り、その後もぐもぐ。

 すると――。


「わきゃ~! これはよいさ~! おなかが、ぽっかぽかさ~」


 その味、その暖かさ、そして体の中から発するキジムナー火の熱。

 偉い人ちゃんは、ビックリ顔で立ち上がった。


「この炎、どうやら長いこと体を温めてくれるらしいですよ」

「それはすごいさ~!」


 左手をお腹にやって、偉い人ちゃんわきゃわきゃと喜ぶ。

 青しっぽもぱたぱた振って、大喜びだ。


「わきゃ~、わきゃ~。すてきなおさけさ~」


 そして偉い人ちゃん、くぴくぴとキジムナー火酒を飲み始める。

 どうやら成功したっぽい。


「大丈夫そうですかな?」

「ええ。これから要経過観察ですが、今のところはいけそうです」

「それは良かったです」


 その様子を見ていたヌシさんから聞かれたけど、まあ大丈夫そうだ。

 あとはしばらく試して貰って、感触を掴んでいこう。


「ぽかぽかおさけ~、ちたまのすごいおさけさ~」


 ご機嫌でキジムナー火酒を飲む、偉い人ちゃん。

 願わくば、これが彼女の背負った体質を補ってくれる……助けとなれば。

 そうすれば、彼女が抱える制限も、少しは取り払えるかも知れない。


「うっわ、このもえてるみたいなやつ、まじうめえ! すげえじゃん!」

「ほんとかしら~?」

「ためらいなく、それをくえるおまえがすげえよ」

「ぱくっといったわね」


 マイスター、君はあのキジムナー火を初見でためらいも無く……。

 俺たちのあの葛藤は何だったのだ。何だったのだ……。

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