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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第二十章 未来へと繋がる、色
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第十七話 波打ち際きんぐだむ


「あのおさかな、うまそう」

「はいアウトー」

「ぎゃう~」


 マイスターが美味しそうと指さすお魚、だいたいシガテラ毒あり。

 高橋さんが片っ端からアウト宣言している。

 模様が鮮やかなタコさんとか、明らかにダメだよね。なんたらトキシン系の毒がありそうな色しているよ。


「あっちは高橋さんにまかせておこう」

「そうするです~」

「危ないですからね」


 高橋さんには、マイスターへの毒あるやつ講座をお任せする。

 さすがにダメだと言われたやつには、手は出すことはしないからね。

 ようは、ちゃんとNGを教えておけば良いだけのお話なのだ。


「それじゃ、あっちのほうでお魚を眺めよう。二人とも掴まって」

「あい~!」

「行きましょう!」


 ライフジャケットを付けた二人を引っ張って、良さそうな感じのするポイントへ移動。

 そこには、熱帯魚が群れをなして泳いでいた。


「あや~! おさかなたくさんです~」

「ここは良いポイントですね」


 絶好のシュノーケリングポイントを見つけ、ハナちゃんとユキちゃんも大はしゃぎ。

 しばらくこの辺で、のんびりお魚観賞と行きましょう!


 三人でちゃぷんと顔をつけ、ぷかぷか浮かぶ。

 眼下というか水中には、色とりどりの熱帯魚が舞い踊る。

 なにここ、竜宮城?


『~! !!』

『――!』


 ハナちゃんとユキちゃんも、その幻想的な光景にニッコリ。

 ジェスチャーで「楽しい」と伝えてきた。

 そして俺たちの楽しげな雰囲気が伝わったのか、お魚たちも近くに寄ってくる。


『! ! !』


 ……ムラサメモンガラが、妙に俺をつつくのだけど。

 俺は美味しくないから、つつかないで欲しい。

 とまあ俺だけお魚につつかれながらも、海中の楽園を眺めて楽しむ。


 そして、しばらく遊んでいたときのこと。


『――、――、――』


 コツ、コツ、コツ、と。何かの音というか衝撃波がシュノーケルを叩く。

 この現象は、一体なんだろう?

 ちょっとハナちゃんたちにも聞いてみよう。


 二人を手招きして、いったん水上に顔を出して貰う。


「タイシ、どしたです?」

「何かありました?」


 俺が呼び止めた事について、二人は首を傾げる。

 ちょっと今の現象について話そう。


「ねえ、今『コツコツコツ』って、音がしなかった?」

「したですね~」

「あ、大志さんも聞いたのですね」


 確認してみると、二人もこの現象に遭遇していた。

 俺の気のせいじゃないな。


「水中でこんな音を聞いたの、初めてでさ。不思議だなあって。なんだろね」

「なんだろです~」

「不思議ですね」


 そうして三人で首を傾げていた時のこと。


「わきゃ~、おさかなたくさんさ~」

「クワワ~」

(おさかな~)


 子供ドワーフちゃんとペンギンちゃんが、がすすいっと泳いできてこちらにやってくる。

 神輿もほよほよ飛んできたけど、ドワーフちゃんたちと遊んでいたんだね。


「こっちらへんに、たくさんいるさ~」

「よさげなばしょさ~」

「のんびり、みてまわるさ~」


 その後を彼女の姉妹や、お母さんドワーフたちも追ってくる。

 家族みんなで、お魚観賞かな?


「わ、わきゃきゃ~。みんなおよぐの、はやいさ~」


 さらにその後を、偉い人ちゃんが……もたもたと泳いで追いかけてきた。

 泳ぎの得意なドワーフちゃんのはずだけど、彼女だけなんか不得意。

 ……まあ、人には得手不得手があるからね。

 あまりつっこまないでおいてあげよう。


「わきゃ~」


 ただ、偉い人ちゃんは……しっぽをあんまりつかっていない感じがする。

 ほとんど手足だけで泳いでいるから、そりゃ大変だろう?

 なんでしっぽを活用しないのかな? 体が大きいから、動かすと疲れるからとか?


 とまあ気になる点はありつつも。

 ドワーフちゃん一行を、ほのぼのと眺めていた時のこと。


「おさかな、もっとさがすさ~」


 子供ドワーフちゃんが、ぱちゃっと潜って。

 その直後。


『――、――』


 あの、衝撃波がやってきた。

 これもしかして……エコーロケーションの音かな?


「タイシタイシ~。いま、さっきのおとがしたです~」

「私も確認しました」


 ハナちゃんとユキちゃんも、確認したようだ。

 ……聞いてみた方が早いな。


「ちょっと良いかな? みんなに聞きたい事があるんだ」

(およ?)

「わきゃ? ききたいことさ~」

「クワ?」

「どうしたさ~?」


 一行に声をかけると、すすいっと泳いでこちらに集まってきた。

 早速聞いてみよう。


「ねえ、さっき水中で『コツコツコツ』って音が聞こえたんだ。もしかして、それって君たちが出している音かなって」

「そのおとなら、うちらさ~」

「おさかな、さがしてたさ~」

「こっちにたくさんいるって、わかったさ~」


 子供ドワーフちゃんとその姉妹が、わきゃっと回答だ。

 やっぱり、あれはエコーロケーションの音だったんだね。


「やっぱりだね。というか、それ便利そう」

「とってもべんりさ~」

「くらいみずのなかでも、よくみえるさ~」

「これのおかげで、おさかながとれるさ~」


 追加で説明してくれたけど、結構面白い情報が聞けた感。

 どうやら彼女たちのエコーロケーションは、音を「見る」事ができるらしい。

 音波の反射を、彼女たちは「映像」として検知できるようだ。

 これは、海竜ちゃんも同じ事をやっている節がある。

 さすが水棲の種族だね!


「みんなすごいね! 光が無くても、音で見えちゃうんだ」

「これって、すごいのさ~?」

「そういわれると、まんざらでもないさ~」

「わきゃ~」


 素直に褒めると、みなさんまんざらでもない感じ。

 ぼくのようなごく普通のちたま人には、そういった能力はないからね。

 彼女たちの見ている世界がどんなものかはわからないけど、想像するに……超音波診断みたいな感じで見えているのかもだ。


「ほめられちゃったら、おさかなもっとさがすさ~」

「すてきなばしょ、みつけるさ~」


 そしてみなさん嬉しくなっちゃったのか、わきゃわきゃと水に潜って何かを探し始める。

 お魚の大群かな?


「こっち! こっちさ~」

「みんなでいくさ~」


 やがて何かを見つけたのか、わきゃわきゃとその方角を指さす。

 それじゃあ、一緒に行ってみましょう!


「じゃあハナちゃん、背中に乗ってくれるかな。ユキちゃんは腕に掴まって」

「あい~!」

「ふ、触れ合いたくさん……ふふふ」


 ハナちゃん元気に俺の背中に乗り。

 ユキちゃんも耳しっぽ全開で左腕にしがみつく。腕力結構あるね!

 ……あ、そうそう。偉い人ちゃんも掴まって貰おう。

 なんだか泳ぐの苦手そうだし。


「よろしければ、掴まります?」

「わきゃ、たすかるさ~」


 特に遠慮することもなく、右手を掴む偉い人ちゃんだ。

 そして最後に、神輿ちゃんだね。


「神様もご一緒に」

(わーい!)


 そしてぽふっと俺のあたまの上に乗っかる神輿。

 これで準備完了。いざ、出陣!


「じゃあ行こうか」

「いくさ~」

「クワ~」


 子供ドワーフちゃんとペンギンちゃんが先頭になって、すすいすいっと目標まで泳ぐ。

 結構早いので、随伴するのがなかなか大変。

 やっぱりしっぽがあると、泳ぐのは速度が出せるんだな。

 ペンギンちゃんは、ヒレがあるからかな?


「わきゃ~、とってもらくちんさ~」


 約一名、例外はいるけれども。

 でもまあ、偉い人ちゃんもニコニコ笑顔で楽しそうだ。

 喜んで貰えてなによりです。きちんと接待しなくちゃね。


「ここさ~! ここにすごいたくさんいるさ~」


 やがて目的のポイントに到着し、子供ドワーフちゃんが下を指さす。

 ではでは、見てみましょう!


 シュノーケルを付け直し、みんなで水中を覗いてみると――サヨリの大群が!

 キラキラと光を反射させ、周回していた。


「うっきゃ~! おさかなたくさんです~」

「絶景ですね!」


 ハナちゃんとユキちゃんも、これには大喜び。

 回遊魚の大群と遭遇は、確かに絶景かな!


(すてき~)


 神輿も海の中に潜ったようで、水中に光る謎の潜水物体が。

 結構明るいから、どこにいるのかすぐ分かるね。

 というか、俺たちも潜ってみようかな?


「せっかくだからライフジャケットを外して、潜って見てみる?」

「みたいです~」

「良いですね!」

「それじゃあ、うちがあずかっておくさ~」

「うちらがそばにいるから、あんしんしてもぐるさ~」


 お母さんドワーフちゃんがライフジャケットを預かってくれて。

 他のご家族は、ライフセーバー役をしてくれるようだ。

 これなら安全に潜水できるね。ありがたや。


「それじゃあお言葉に甘えて、ちょっと潜ってお魚観賞といこう!」

「あい~!」

「楽しみですね!」


 そうしてドワーフちゃんたちと一緒に、サヨリの大群を観賞。

 キラキラ光る体躯で、縦横無尽に、しかも集まって泳ぐその姿は圧巻。

 一瞬にして方向を変え、巨大な魚がそこにいるかのような錯覚も覚える。


『――、――』


 その横を、ドワーフちゃんたちもすいすいと泳ぎ回り。

 お魚も見事だけど、彼女たちの泳ぎもまた見事だった。

 やはり水が得意な種族、活き活きしているね。


「うっきゃ~、たのしいです~」

「これは良い思い出になりますね」

(おさかな、たくさん~)


 こうして、ドワーフちゃんたちと楽しくお魚観賞をして。

 大満足のシュノーケリングイベントとなったのであった。



 ◇



「そろそろ休憩しようか」

「そうするです~」

「さすがに疲れましたね」

「うちらも、ひとやすみするさ~」

(のんびり~)


 楽しくシュノーケリングをして、あまり無理しないうちに休憩をとることにした。

 ビーチでのんびりと海を眺めながら、トロピカルなジュースでも飲もう。


 そうしてみんなでビーチに戻ると、なんだかキラッキラと輝く一角が。

 イルミネーション全開といえば、あの方々だね。

 ちょっと様子を見てみようか。


 みんなでキラキラエリアへと足を運んでみると――。


「なみのりたのしいね! たのしいね!」

「だんだんわかってきた~」


 妖精りぞーとがなんか出来てた。

 葉っぱサーフィンでキラキラ粒子の妖精さん。ボディボードみたいに腹ばいで波乗りをする子も。

 あと、波に乗って葉っぱに乗ったままビーチへ上陸するビーチング妖精さんも。

 それかなり高度な技では?


「すなのおうちだよ! すめないやつだよ!」

「りきさくだね! かっこいいね!」

「つくるの、なかなかたいへんだったね!」


 波打ち際では、なんか砂で出来た砦のようなものも出来ていた。

 というか乱立していた。砂のお城かな?

 大きさは高さ十五センチ、長さと幅は三十センチくらい。

 妖精さんたちの大きさだと、大作になるね。


「そしてながされたね! むいみなどりょくだね!」

「はかないね! しぜんのせつりだね!」

「いっしゅんにして~」


 ただ、案の定力作の砂城群は、波によってすぐさま自然に還る。

 というか、無駄な努力って自分で言いながら大喜びだよ。

 わからない、妖精さんたちの感性がやっぱりわからない……。


「もういっかいつくるよ! ギリギリのせんをみきわめるよ!」

「げんかいにちょうせんだよ! そしてながされるよ!」


 ……どうしてギリギリの線を見極めないといけないのだろう。

 波に流されるか流されないか、そのギリギリの線が良いらしいのだけど。


「つくりかけが、ながされたね! たのしいね!」

「だいはくりょくだったね! もっかいやろうね!」


 そして目測を見誤り、建造途中で流される。

 ただその崩れゆく瞬間が迫力あるようで、妖精さんたちキラキラ大喜びだ。

 ……あれだね、妖精さんはちっちゃいから、こうした風景でも一大スペクタクルに見えるのかも。


「きゃい~きゃい~」

「きゃい~」


 なんにせよ、波打ち際の妖精きんぐだむはとっても儚い。

 作っては流され、作っては流され。

 たまにサーフィン妖精さんが波に乗ったまま上陸してきて、砂のお城に乗り上げそのまま一緒に流されて行き。

 波打ち際のきんぐだむは、創造と破壊、そしてサーフィン妖精さんの座礁が織りなす意味不明エリアとなっていた。


「ここだけ良くわからない」

「ハナも、わかんないです?」

「ま、まあ独特な文化ですね」


 そうしてしばらくの間、想像と破壊の芸術を見守る。

 しかしどれほど眺めても、結局妖精さんの感性は良くわからなかった。


「きゃい~」


 しかし、よくよく見ると……イトカワちゃんの小惑星が流されていない。


「なみにうちかったよ! しっぱいしたやつなんだかつよいよ!」


 なにをどうすれば、砂で作った小惑星が波に耐えられるのだろうか。

 わからない、その製造法がわからない……。



 ◇



 細かいことは気にしないことにして。

 散々遊んだあとは、お待ちかねのお昼の時間。

 ビーチで楽しくバーベキューだよ!


「えっと、こちらがコースの食材ですね。おにぎりとか付いている方」

「あと、オプションで浜焼きもプラスですよね」

「そうです。こちらですね」

「はい。確認とれました」


 お店の人とやりとりをして、会場の準備を確認。

 俺たちは大人数なのでなかなか大変そうだけど、なんとか用意してくれている。

 けっこう融通利いて良いね!

 とまあ、確認は出来たのでさっそく開始しようじゃないか。


「というわけで、これからお昼です。こちらの食材を、焼いて食べまくりましょう!」

「ひをつけるです~」


 いつの間にかバーベキューセットの前で待機していたハナちゃん、しゅっぽしゅぽと火を点けまくっている。

 明らかにタイミングを狙っていたね、これは……。


「やっぱハナちゃんすげえな~」

「ふつう、これにひをつけるのじかんかかるぜ」

「やるな~」

「うふ~」


 みんなになでなでしてもらって、ハナちゃん超ご機嫌。

 俺も便乗しておこう。


「ハナちゃんえらいね~。火起こしありがとう!」

「ぐふふ~」


 褒められてハナちゃんぐにゃる。最近、このギリギリのラインが見極めにくい。

 でもまあ嬉しそうなので、これでいいのだ。

 ではでは、調理を始めよう!


「おやさい、やくです~」

「おにく! おにく!」

「おさかな、おさかなやくさ~!」

(おそなえもの~)


 みなさん食材をトングでつかみ、キャッキャと網に乗せていく。

 炭なのにあっという間に火力が安定とか、ハナちゃんやっぱ凄いね。

 とまあ火力に感心しつつ、俺も食材を焼いていく。


「海を眺めながら、みんなで焼き料理。たまらないですね」

「これ、たのしみだったんですよ」


 ヤナさんは、このシチュエーションがとても気に入ったようで。

 ニコニコと家族そろってバーベキューをしながら、海を見つめる。

 カナさんも楽しみだったのか、大はりきりで食材を焼いているね。


「うふふ~、ハナも、こういうのだいすきです~」

「綺麗な海を眺めながらお料理だものね」

「あい~」


 ハナちゃんもご機嫌なようで、んしょんしょと野菜を焼きながらニコニコ笑顔だ。

 結構良い感じに焼けたやつがあるので、まずは神様にお供えだね。


「では神様、こちらをどうぞ」

(ありがと~)


 そしてうっかり、お皿ごと持って行かれる。

 ま、まあ様式美だから。油断すると食器が消えるけど、いつものことだから。

 とりあえずお皿代は代金に追加して、ごめんなさいしておこう。


 ということでお皿消えた事件はありつつも、俺たちもバーベキューを楽しむ。


「タイシ~、これやけたです~」

「大志さん、こちらもどうぞ」


 そしてハナちゃんとユキちゃんが、美味しく焼けたやつをかたっぱしから俺に提供してくる。

 ありがたいのだけど、二人もちゃんと食べてね。


「二人ともありがとう。美味しく焼けているよ」

「うふふ~」

「ふふふ」


 もぐもぐ食べる俺を見て、二人はにっこにこ。

 すかさず俺も、二人のお皿にお料理をよそってみんなで仲良く食べる。


「このおだんごふしぎだね! つめたくてやわらかいね!」

「のどごし、さいこう~」

「おいしいね! おもしろいね!」


 妖精さんたちには、特別メニューで琉球だんごを提供だ。

 なんかツアーガイドさんのお勧めだったから、用意して貰ったけど。

 見た感じはみたらし団子なんだけど、冷たくてやわらかいらしい。

 あとで俺も食べようかな?


 そうして、みんなの様子を確認しつつハナちゃんたちと食べていたとき。


「うっわこのおにぎり、なんかちがうけどうめえ!」

「なかに、おにくがはいってる」

「いけるさ~」


 おにぎりを食べていた方々が、なんだか盛り上がっている。

 そういえば、このおにぎりの具ってなんだろう?

 なんだか薄い感じの海苔巻きみたいで、不思議なおにぎりだなって思っていたけど。

 まあ試しに食べてみるか。どれどれ……。


 ――お! スパムおにぎりじゃん!

 ポークチョップのやや強めな塩味を、ふわふわ卵の甘さが和らげてくれて。

 そこに淡白なお米の味が溶け込む。海苔の風味も良いアクセントになっていて、これは美味しい。

 というか、沖縄っておにぎりも結構ちがうんだね。


「あや~、おもしろおいしいです~」

「この味、初めて食べましたけどイケますね」

「美味しいよね」


 そうして沖縄のおにぎりを楽しみ、お肉や野菜を焼いて舌鼓を打ち。

 浜焼きでお魚や貝を焼いて楽しくお昼を過ごす。


「これを食べて一休みしたら、次は船とかで思いっきり遊びますよ!」

「フネであそぶの、たのしいんだよな~」

「とおくまでフネでいくとか、すてき」

「おれのじまんのフネ、とうとうかつやくするときがきた!」


 午後はカヌー遊びを宣言すると、みなさん一気に盛り上がる。

 おっちゃんエルフはもうエルフカヌーを並べているけど、まだ仕舞っていて良いですからね。


「フネがあるさ~? それはたのしみさ~」

「うちらにとって、フネはこうきゅうひんさ~」

「たのしみさ~」


 ドワーフちゃんたちは、船がなくて苦労しただけにすっごく楽しみなようだ。

 しっぽをぱたぱたさせて、お目々キラッキラ。


「タイシといっしょに、フネのるです~」

「三人乗りですから、私もご一緒してよろしいですか?」


 そしてハナちゃんとユキちゃんからお誘いがきたので、こちらこそだね。


「もちろん、ハナちゃんとユキちゃん、一緒に遊ぼう」

「あい~! タイシとあそぶです~」

「楽しみですね!」


 楽しい昼食のあとは、アクティブな海遊びだ。

 カヌーでちょこっと、沖縄の海を散歩と行きましょう!


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