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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第二十章 未来へと繋がる、色
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第二話 さいたまでっかいな


「ラーメン、おいしいです~」

「この時間に食べると、なんだかいっそう美味しいですね」


 上里サービスエリアは、異世界人たちによるラーメン祭り中。

 本来は深夜で静かなはずのサービスエリアが、妙に活気づいて楽しくはある。


(おかわり~)


 そして唐突に、謎の声がおかわり宣言。

 テラ盛りおかわりってどんだけ食べるの!?

 夜食ですから! 夜食!


 とまあ、一部フードファイトになっている神輿がいたりもするけれど。

 村人たちは楽しく美味しく、深夜のラーメンを楽しんでいた。


「美味そうだな……」

「俺も食べていくか……」

「そうだな……」


 そしてみんながあまりに美味しそうに食べるものだから、他のお客さんたちも券売機に並びはじめる。

 今食券を購入している方々は……ようせいまじっくショーを見物していた人たちだ。

 と、言うことはだ。ごまかしショーは終わったようだね。


「た、大志さん……お待たせしました……」


 予想通り、程なくして疲れ切ったユキちゃんがふらふらとやってきた。

 なんとかごまかしきったようで、疲れた表情の中にも達成感が感じられる。

 ほんと、お疲れ様です……。


「もりあがったね! たのしかったね!」

「にぎやかだったね! よかったね!」


 その後ろを妖精さんたちがきゃいきゃいと飛んできたけど、彼女たちは元気だね。

 サクラちゃんとイトカワちゃんは、大はしゃぎしているよ。


「はふぅ……。大志さん、お隣失礼します」

「ひとしごとおえたね! おえたね!」

「がんばりました~」


 やがてユキちゃん、俺の隣席にへろへろっと座った。

 妖精さんたちも、テーブルの上に降り立ちきゃいっきゃいだ。

 みんな頑張ったようだから、労ってあげよう。水を汲んできて……と。

 人数分のカップをテーブルの上に置いて、お疲れ様会だ。


「みんなお疲れ。観客のみなさんも喜んでいたみたいだから、大成功だね」

「え、ええまあ……」


 しかしユキちゃん、いきなりやらかしたからか……苦笑いだ。

 耳しっぽも、心なしかツヤがない。これは、ブラシをかけないと。

 俺の仕舞っちゃう空間に、たしか一つ仕舞ってあったような……。

 どこやったかな?


 と、ブラシを探していると――。


「だいほんどおりできたからね! うまくできたよ!」

「かんぺきに、よていどおり~」


 サクラちゃんとイトカワちゃんが、きゃいきゃいとそうおっしゃった。

 台本通り……? 完璧に予定通り……?


 アドリブオンリーだった気がするのだけど……。


「ええ……?」

「だいほんとはいったい? いったい?」


 これにはさすがのユキちゃんもビックリ顔だ。

 アゲハちゃんにすら突っ込まれている。


「でもまあ、いきおいもあるよね! あるよね!」


 しかしアゲハちゃんも妖精さんなわけだ。

 ニッコリ笑顔で、勢いもあるよねと片付けられてしまった。

 これは、ユキちゃんの苦労が偲ばれる……。

 ブラシで毛繕いして、労ってあげないとね!


 というわけで、見つけたブラシを取り出していざ! 毛繕いを――。


「――あれ?」


 ん? ユキちゃんがテーブルの上を見て固まった。

 どうしたんだろう?

 ……何かを見て、動きが止まったみたいだけど。


 何を見ているのかと、ユキちゃんの視線の先を確認してみる。

 その視線の先には……。


「つめたいおみず、おいしいね! おいしいね!」


 カップを抱えて、水をむきゅむきゅと飲むアゲハちゃんが。

 羽根をぴこぴこさせて、白い粒子もキラッキラ。

 元気いっぱい、仕草もちまちましていて可愛いね。


 でも、アゲハちゃんが一体どうしたというのだろうか。

 いつもの、妖精三人娘ちゃんの一人だよね?


「ユキちゃんどうしたの? この子がどうかした?」

「きゃい?」


 良くわからないので、ユキちゃんに聞いてみる。

 アゲハちゃんも自分を見つめるユキちゃんが気になったのか、どうしたの? って感じで見上げているね。


「ああいえ、その……何かがおかしいなって」

「何かがおかしい?」

「こう……引っかかりがあるというか」


 問いかけに反応したのか、ユキちゃんが解凍した。

 しかし何かが……引っかかっているらしい。

 まさか、脆化病の兆候とか!?

 そうだったら大変だ!


 慌ててアゲハちゃんを見つめる。


「きゃい? こうかな?」


 アゲハちゃんを見つめたら、なぜかにっこり笑顔でモデル立ちをした。

 かわいく見せることに余念がない、見事なポージングですな。

 とりあえず写真を撮っておこう。


「カワイイね~。写真を撮っちゃうよ」

「きゃい~! かわいいって! かわいいって!」


 褒めるときゃいっきゃいで白い粒子をばらまく、アゲハちゃんだ。

 とまあ、それはそれとして。


 モデル立ちアゲハちゃんを良く観察したけど、俺の目には何も異変は見当たらない。

 いつも通りの、可愛らしい妖精さんがそこにいるだけだ。

 粒子もしっかり、白くてキラキラ。問題はどこにもない。

 ほっと一安心だ。


「自分的には、特に引っかかりとか感じないけど」

「あ~、なんというかこう……。あとちょっと。この辺まで出かかっているんですけど」


 ユキちゃんに再度問いかけるけど、まだ言葉に出来ないらしい。

 この辺と言いながら、みぞおちの辺りに手をやっている。

 ……その辺だと、あとちょっとどころか、全然出てくる可能性が無い気がするけど。


「なんだろう?」

「う~ん……」


 ユキちゃんが悩んでしまったので、俺もひとまず考えてみる。

 なぜ、アゲハちゃんを見て引っかかりを感じたのか。

 どうしてこの子なのか。


 はてさて……。


「タイシ、タイシ」


 考え込んでいると、正面でラーメンを食べていたハナちゃんが呼びかけていた。

 俺たちと同じく、アゲハちゃんを見つめている。

 ハナちゃんはこの引っかかりの正体、わかるのかな?

 聞いてみよう。


「ハナちゃん、何か気づいたかな?」

「そのひとは、かんこうきゃくのようせいさんです?」


 ん? 観光客の妖精さん?

 ……そういえば、確かにそうだ。


 今俺たちは、旅行中なわけだ。そして、参加者は村の定住者。

 観光客妖精さんたちは、村でお留守番でござる。


 そしてアゲハちゃんは、ハナちゃんの言うとおり――観光客妖精さん。

 本来なら、村でお留守番のはず……?


 …………。


「きゃい?」


 あああああああ!


「ね、ねえ。君は村でお留守番じゃなかったっけ?」

「――あ!? それ! 大志さんそれです!」


 アゲハちゃんに問いかけると、ユキちゃんも気づいたようだ。

 お目々をまん丸にして、アゲハちゃんを指さしている。


 そして、問いかけられたアゲハちゃんは――。


「たのしそうだったから、ついてきちゃった! きちゃった!」


 とか言うわけですよ。

 ……ついて来ちゃったとな。


 と、言うことはだ。


 ――密航者だー!!!!!



 ◇



 とまあ、出発四時間にして密航者が発覚したわけだが。

 あまりにも堂々としすぎていて、逆に気づけなかった。

 アゲハちゃんは妖精さんらしく、フリーダムさ全開でついてきちゃったのだ。


 ……しかしよくよく考えると、アゲハちゃん一人増えても旅行にはなんの問題も無くて。

 体が小さいので、部屋とか座席とかには困ることが無い。全然へーきだった。

 この際だから、一緒に楽しく旅行をしましょうだね!


「というわけで、長旅だけどよろしくね」

「よろしくだよ! よろしく!」

「ひとあんしんだね! あんしん!」

「もんだいなし~」


 密航者ちゃんに改めて挨拶すると、きゃいっきゃいでお返事だ。

 サクラちゃんとイトカワちゃんも、お友達の参加が認められて一安心だね。

 よかったよかった。


「あ! 増幅石を付けていなかった子って……」

「きゃい?」


 和やかに挨拶を終えたところで、ユキちゃんまたもや大事なことに気づく。

 アゲハちゃんは飛び入り参加なので、増幅石を渡していない。

 何のごまかしもしていない状態で、ひらひらと飛んでいたら……。

 そら、バレますわな。


「え、ええとね。外に出るときは、この石を付けてね」

「きれいないしだね! きれいないし!」

「ここに、こうやって付けるの」

「ありがと! ありがと!」


 慌てて予備の石をバッグから取り出したユキちゃん、手早くアゲハちゃんにつけてあげている。

 これで一安心だ。未確認飛行物体事件は、もう起きない。

 そのはずだ。


「でもまあ、結果的に儲かりました。この子の旅費は、おひねりから出せますよ」


 アゲハちゃんに増幅石を付け終えたユキちゃん、じゃらりとお金を見せてくる。

 五百円玉たくさんに、それなりの千円札……。

 あのマジックショーで、結構儲かってしまったようだ。

 ただ、働いたのは俺じゃないわけで。このお金を全部俺が受け取るのはナシだな。

 ほんの一部で良い。


「そのお金は、彼女の食費だけ頂くよ。残った分は、みんなで山分けして良いよ」

「え? よろしいのですか? 結構な額ですが」


 ぱっと見五万円以上はあるっぽいから、かなり余るよね。

 ユキちゃんは申し訳なさそうな顔をしているけど、それを受け取ると逆に俺が申し訳ない。

 このお金は、ユキちゃんと妖精さんたちが稼いだお金なわけで。

 せっかくなら、稼いだ人たちで使って貰いたいわけだ。


「妖精さんたちのお団子代や、ユキちゃんのお小遣いにするのが一番だよ。稼いだのはみんなだからね」

「それでは……ありがたく頂戴致します」


 遠慮がちなユキちゃんだけど、内心喜んでいるのは手に取るように分かる。

 だって……しっぽがふぁっさふぁさ振られているからね。

 めっちゃわかりやすい!


「早速、そこのお土産屋さんでお団子を買うと良いかもだよ」

「おだんご! おだんご!」

「きゃい~!」


 ついでに使い道を提案すると、妖精さんたちきゃいっきゃいだ。

 お団子とかたくさんあるからね。好きなの買っちゃいましょうだ。


「そうですね。ちょっと、お土産屋さんを見てきます」

「いってらっしゃい」

「きゃい~きゃい~」


 ユキちゃんも乗ってくれたようで、妖精さんを引き連れてお土産屋さんに歩いていった。

 楽しくしょっぴんぐしてきて下さいだね。


 これでまあ、密航者事件は終了だ。ホシはお団子を買いに行ってハッピーエンド。

 旅行にかかるお金も、自分で稼いだお金で払えちゃう。

 めでたしめでたし。


 さ~て、あとはもう少しゆっくりした後、バスに集合してもらおうか。

 ちょっと休憩時間長く取り過ぎたからね。

 時間に余裕はあるとは言え、事故渋滞が起きる可能性もある。

 そろそろ出発の準備をしておかないと。

 ヤナさんに伝えておくか。


「ヤナさん、あと十分くらいしたら出発の準備をします」

「わかりました。みんなに伝えておきますね」

「お願いします」


 ユキちゃんが妖精さんとしょっぴんぐ中なので、ヤナさんが引率を引き継ぎだ。

 隠し村の行政トップだから、そつなくまとめてくれるだろう。


「あ、そうそうタイシさん。シロウさんとタカハシさんにも伝える必要ありますよね?」

「そうですね。うちの父と高橋さんにも教えないと」


 さすがヤナさん、親父と高橋さんへの伝達も必要と指摘してくれた。

 危ない危ない、忘れるところだったよ。


「それでは、ちょっとバスに行って伝えてきますね」

「いってらっしゃいです~」

「こっちはお任せ下さい」


 ということで、ハナちゃんとヤナさんの見送りのもとバスへと向かう。

 親父と高橋さんは、仮眠しているはずだ。

 起こしてあげないとね。


 てくてくと歩いて、まず親父の担当する二号車へと向かうと……。


「おう大志、ちゃんと休憩したか?」


 バスの前に、妙に軽やかな身のこなしの親父が居た。

 長距離を運転してきたとは思えない、回復ぶりだ。


「……親父、なんだか元気そうだけど」

「ああ、仮眠から起きたらさ――」


 ――と、親父が話しかけたときのこと。


「うっわ! キクー! とくに足つぼ!」


 三号車から、高橋さんの声が聞こえてきた。

 ……明らかに、マッチョトリプルヒーリングを受けている。


 しかし親父はまだしも、固いウロコをまとったリザードマンすらほぐせるとか……。

 あのマッチョ三人組、凄すぎるだろ!



 ◇



 それから二十分後、ようやく上里サービスエリアを出発。

 ただの休憩だったのに、もの凄い濃密な時間になってしまったでござる……。


「おだんご! みどりのおだんご!」

「まっちゃっていうんだって! まっちゃ!」

「なぞのこな~」


 妖精さんたちは、抹茶のお団子を購入したようだ。

 村では抹茶系を扱っていないから、珍しさ大爆発みたい。

 その「謎の粉」は狭山さやまのお茶が原料なんだって。

 帰りにそのお茶を買うのも良いかもだな。

 

「わきゃ~、みそラーメンさいこうだったさ~」

「おいしかったです~」


 あとは偉い人ちゃんもラーメンを堪能したようで、ハナちゃんと一緒にキャッキャしている。

 問答無用で連れてきちゃったけど、旅を楽しんでくれてはいるね。

 この調子で、色々接待しましょう!


「ぎゃう~」

「ギニャギニャ」

「クワックワ~」


 海竜ちゃんやフクロイヌ、それとペンギンちゃんには、お土産で売ってた煮干しっぽい奴を買ってあげた。

 歯ごたえがたまらないらしく、みんなでボリボリと嬉しそうに齧っている。

 気に入ってくれたみたいなので、また買ってあげよう。


「よなかに、ラーメンたべちゃった」

「ふるえる」

「やってしまったわ~」

「おにくがぁ~」

「お腹が……ぽこって。ぽこってなってるのよ……」


 あと女性陣は、ようやく自分たちの過ちに気づいたようだ。

 今日の午後、みなさんは水着を着るんですよお。

 でも、もう手遅れなんですよお。


 とまあ一部女性陣のおふと――は手遅れとして、気にせずバスを走らせる。

 関越道をひた走り、大泉ジャンクションまで向かう。

 そしてここで二つの選択肢が出てくる。

 いったん下道に降りて目白通りから環状八号線、そして首都高に向かうか。

 それとも東京外環自動車道へ入り、美女木びじょぎジャンクションから首都高に入るか。


 まあ、環八はこの時間でもめっちゃ混んでる。

 外環が渋滞していなければ、普通は自動車道をそのまま選択だね。

 念のため、無線で確認して同意を得ておこう。


「こちら大志。環八か美女木どちらのルートが良いか決めたい。個人的には美女木で。どうぞ」

『こちら志郎。外環事故渋滞無し。美女木ルートに賛成。どうぞ』

『こちら高橋。同じく美女木で。環八絶対混んでる。どうぞ』


 問い合わせると、全会一致で美女木ルートを採択の運びとなった。

 ではでは、関越から外環を通って、そこから首都高ルートで決定!

 ルートも決まったので、快調にバスを走らせる。


「あえ? なんだかキラキラしてて、きれいです~」

「わきゃ~。おほしさまが、たくさんあるみたいさ~」

「うっわ、ふうけいががらっとかわったぞ!」

「やべえええ~」


 鶴ヶ島ジャンクション付近からそれ以降は、視界が開ける場所も増える。

 大きな街があったり、どこまでも続きそうな住宅街があったり。広い畑だってある。

 乗客のみなさん、にっぽんの大都市圏というものの一端を垣間見ているのだ。


 そうしてしばらく、街並みを眺めていたのだけど……。

 次第に、異変に気付き始める。


「な、なあ……。なんかずっと、まち、みたいのがつづいてね?」

「とぎれない」

「でかすぎねえ?」


 そう、ここはもう大都市圏。ずっとずっと、街が続く。

 いちおうエルフたちは、ちたまの街を知っている。でもそれは、中部地方の町並み。

 長野も新潟もでかい街なのだけど、さすがに首都圏ほどでかくはない。

 こんなにどこまでも街が続くような場所を見るのは、初めてなのだ。

 ひとまず、ここから先には街しかないことを伝えておこう。


『ここから先は、街しかありません。ずっとずっと、こんな風景が続きます』

「――」


 ――車内、沈黙。

 あれほどにぎやかだった喧騒は途切れ、バスのエンジン音だけが響く。


「……ここから、ずっとまちしかないです?」

「まじで?」

「やばくねえ?」


 想像を超える街の規模に、みなさん唖然とする。

 というか、さいたまでかいよね。上里からずっとだし。

 さいたまちゃんが終わらない。なんだかんだで、埼玉県はすごい県なのだ。


「あ! もりっぽいのがあるです~」

「あんしんする~」

「しかし、すぐにおわる」

「あや~」


 そして町を見続けたみなさん。

 とうとう、たまに出てくる山や森っぽいやつに、逆に盛り上がり始める。

 自然がレアキャラになっちゃったよ。

 でもまあ、圏央道に入ると逆に「ここ首都圏だよね?」と不安になるほど森と山しかないわけで。

 首都圏と言っても、自然豊かだったり人工物しかなかったりと、表情は様々だ。

 そこがまた、面白いところでもある。


「ちたま、やべえええ~」

「まちがおおきすぎて、ふるえる」

「いしのなかにいる」


 やがてぷるぷるし出すみなさんだけど、まだここさいたまだからね。

 本番はこれからですよ。


「わわわきゃ~……みずが、まったくないさ~」

「かわいた、だいちさ~」

「のど、かわくさ~」


 おっと、しっぽドワーフちゃんたちは別の方面でぷるぷるしている。

 水棲の方々だから、ここまで水が見当たらない土地はびっくりだろう。

 実は高速を降りて下道を走れば、河だの湖だのたくさんあるのだけど。

 あと一時間も走れば海が見えるので、それまで我慢してくださいだ。


「あややや~」

「わきゃ~……」

「ふるえる~」

「キラッキラだね! きれいだね!」

(いいかんじ~)


 そうして、首都圏の凄まじさを目の当たりにしてぷるぷるするみなさんや、キャッキャする方々を乗せ。

 バスは自動車道をひた走る。

 現在外環道を走行中で、ちょうど荒川を渡ったあたり。

 もうすぐ美女木ジャンクション、そしてその先は――首都高。


 いよいよ、首都高バトルが始まる。

 ここまでの風景は、実はまだ平和そのものなんです。

 これからが――本番なんですよお。


まだ埼玉から抜け出せていない

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