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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第十六章 当たり前すぎて、気づかなかったこと
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第二話 なぞのおほしさま


「ハナちゃん、今は見えないけど、三つ目のお月様ってどんなのかな?」

「なんか、あかいやつです~」

「赤いんだ」

「あい~、あかくて、とってもきれいなやつです~」


 お月様が三つあるという、重要情報を思い出して。

 今は見えない、残りの一つの情報を教えて貰った。


 ……赤いお月様、らしい。


 惑星エルフィンには、三つの衛星が存在する。

 一つ目は、白く輝く衛星フェアリン。

 二つ目は、青く輝く衛星Xその一。

 三つ目は、赤く輝く衛星Xその二。


 どうやら、エルフィンとフェアリンの観測だけじゃ、ダメみたいだ。

 残りの衛星たちも観測する必要が、あるね。



 ◇



 ひとまず衛星フェアリンの観測は中止し、二つ目の青い月を観測してみることにした。

 衛星Xその一だ。

 今のところ三日月状態で全貌は分からないけど、しないよりはマシだろう。

 ということで思いっきり拡大してみる。


「あのおつきさま、おもしろいもようしてるです~」

「確かに、不思議な模様だね」


 タブレットに映し出された青い月は、ハナちゃんが言うとおり面白い模様だった。

 地表のほとんどを、青い筋が埋め尽くしている。

 なんとも形容しがたい見た目だ。


「……なんだか、青いメロンみたいな模様ですね」


 そのお月様を見て、ユキちゃんがぽつりとつぶやいた。

 なるほど、そう言われると、そう見えてくる。

 ちょっと美味しそうだ。


「あえ? めろんってなんです?」


 そしてハナちゃん、メロンと聞いて首をこてっと傾げる。

 そういやハナちゃんも食べたことのある果物だけど、名前は教えてなかったな。


「ほら、ハナちゃんが風邪引いちゃったときに、爺ちゃんが持ってきてくれた果物に入ってたやつだよ。編み目模様の美味しいやつ」

「あや! あのおいしいやつですか~」

「そうそう、あれだよ」


 ハナちゃんうっとり顔で、お耳がへにょっとなった。あと、じゅるりとしている。

 どうやらメロンは、かなりハナちゃんにウケていたようだ。

 また今度もってきてあげようかな。


「めろん~、すてきなくだものです~」

「何だか、メロンが食べたくなってきました」

「俺も」


 すっかり天体観測からメロンの話に変わってしまったけど、気を取り直して。

 観測を再開して、美味しそうな青メロンちゃん調べないと。

 もうちょっと拡大してみよう。


 ……なんか、白っぽい模様があちこちに。


「……この白い模様は、雲なのかな? 氷なのかな?」

「雲っぽい感じはしますね。あと、星の輪郭もぼやけていますから、大気があるのではと」

「めろんです~」


 三人ともじゅるりとしながら、タブレットを見つめる。

 白い模様が雲かどうかは、観測時間が短いので何とも言えない。

 流体なのか個体なのかは、もうちょっと時間をおけば分かるかな。

 ただ、大気があるっぽいのは、なんとなく感じる。


 そしてだ、あの星の大半を占めている、あの青い色は何なのか。

 青い筋が星の表面を縦横無尽に覆っている、それは何なのか。


 ――もし、それが「水」だったとしたら。


 とりあえず「青」の正体を、「水」だと仮定して考えてみよう。

 白く光を反射していないので、氷では無い。固体ではない。

 流体の水がある、と言うことになる。

 それが星の表面を、ほとんど覆っているのであれば――。


「――もしかしたら、あのお月様は『水』が大量にあるのかも」

「だとしたら、生きものが住める環境、かもしれませんね……」

「海王星みたいに、メタンという可能性もあるけどね」

「めろんです~」


 もしあの青さが水だとしたら、水の豊富な星と言うことになる。

 生きものが住んでいないと考える方が、難しい。

 あとハナちゃんは、もうメロンで頭がいっぱいだ。

 さっきからメロンとしか言っていない。


「う~ん、メロンか」

「メロンですね」

「すてきなめろんです~」


 ……もうなんか、お月様の画像がメロンにしか見えなくなってきた。


「タイシ~」


 ハナちゃんがきたいのまなざしで、俺を見上げる。

 そうだね、みんな考えていることは同じだね。


「今日はもう遅いから諦めるとして、明日メロン食べようか」

「わーい! めろんです~!」

「買い出し、手伝いますね」


 さ~て、明日の予定も決まったところで。

 そろそろ村に帰って、温泉でも入ろう。


 ……あれ? 俺たち何してたんだっけ? 



 ◇



「めろん、おいしいです~」


 翌日、ハナちゃんちで赤肉メロンをおやつに食べながら、青メロンちゃんの分析を行う。


「たしかに、このくだものと似てますね」

「おいしそうです」


 ヤナさんとカナさんも、メロンをもぐもぐしながら写真を見ている。

 和やかなおやつタイムだ。


「自分の見立てでは、生きものが住んでいるんじゃないかなと思ってます」


 今のところの、俺の見解はとりあえず述べておく。

 でないと、ただのおやつタイムだからね。

 これは分析会なのだ。


「タイシさん、おほしさまには、生きものがいるところと、いないところがあるのですか?」


 俺の見解を述べたら、ヤナさんが質問してきた。

 ……どうもヤナさん的には、星には生きものがいるという認識になっているようだ。

 無理も無いか。

 エルフィンとフェアリンに生きものが住んでいたという実績があるので、そう言う物だと思うのも普通ではある。

 ちたまでも、昔はお月様に生きものがいると思っていた時期もあったからね。

 この辺、ちたまの人との認識の違いを説明しておこう。


「え~とですね、こっちの世界では、生きものがいる星ってのは今のところここしかありません」

「え? ここ?」

「はい。今現在はちたまでしか、生きものは見つかっていないんですよ」

「そうなんですか……」


 いまいちピンと来ていない感じだけど、まあそうなんです。

 こっちじゃ、生命あふれる星ってのは奇跡なんです。


「ちたまのお月様に行ってみた人がいるのですけど、不毛の大地でしたね。こんなんです」


 スマホで月面の画像を検索して、みんなに見せてみる。


「……あなぼこだらけです?」

「森も、水もなにもないのですね……」

「そらもくらくて、ちょっとこわいです」


 ハナちゃんとヤナさん、そしてカナさんはちょっとぷるぷる状態だ。

 じゃあ追加情報を教えましょう。


「ここって空気が無いから、青い空が無いんです。当然息ができないので、着の身着のままで行ったらアレします。生命が存在できない、厳しい環境の星ですね」

「あややややや……」

「ひえええ……」

「こわすぎます……」


 三人は追加情報により、かなりぷるぷる状態にランクアップした。

 とまあ、ちたまの周りには、生命がおらんのですな。


「そんなわけで、私たちはみなさんの世界が羨ましいですね。生きものがよその星にも暮らしていて、交流できるのですから」

「ようせいさんたち、いいこです~」

「素敵な隣人がいて、楽しいよね」

「あい~!」


 ハナちゃんもお友達が増えて、嬉しそうだね。

 でも、また増えるかもしれないわけなんだなこれが。


「それで話を戻しますが、この青いお月様に生きものがいた場合……」


 そこまで言うと、ヤナさんがしゅぴっと手を上げた。


「ながれからすると、はいいろのアレがおきそう、と言うことですか?」

「そう言うことですね」


 ヤナさんも気づいているようで、俺やユキちゃんと同じ考えをしているね。

 エルフィンで灰化現象が起き、続けてフェアリンでも起きた。

 この異常現象の連鎖を、無関係で片付けられるほどの知識は、今の俺たちには無い。


「あや~……もしかしたら、こまっちゃうひとたち、でちゃうです?」

「多分だけど、すっごく困っちゃう人たちが……大勢出ると思ってる」

「あや~」


 ハナちゃん、しょんぼりしてしまった。

 故郷の森が枯れて、寂しくてひもじくて、大変な思いをしたからね。

 妖精さんたちだって、同じ思いをした。

 今後またそんな人たちが出るかと思うと、しょんぼりするのも当然だ。


 でも――大丈夫!


「ハナちゃん、そういう人たちのために、この村があるんだ」

「あえ?」

「きっと、何かあっても大丈夫。みんな無事に、この村に来てくれるさ」

「あや! ここにくるです?」

「ほぼ確実だと、自分は思ってるよ」


 だってもうこれ、パターンだよね。

 エルフィンとフェアリンで同じ灰化現象が起きて、どちらもこの村へと誘導されている。

 というか、どっちも神様が誘導していたわけで。

 なんかあったら、ほぼ確実に来るよ。間違いないよ。


「ほら、ハナちゃんたちも妖精さんたちも、神様のおかげでここに来れたよね?」

「そうです~、かみさますごいです~」

「だから、大丈夫だよ。すごい神様がいるんだから、任せよう」

「あい~」

(それほどでも~)


 ――神輿が! いつの間にか俺の後ろに!

 さっきまでいなかったのに!?



 ◇



 青メロンちゃんにもしも生きものがいたとしたら、まあなんかあるだろう。

 そんなわけで、集会場で会議を開くことにした。


「みなさんの世界にある、三つのお月様ですが……まあ、何かが起きるのではと私は考えております」

「さもありなん」

「またはいいろになるとか、ふるえる」

「おもいだすだけで、ぷるぷるするのだ……」

「こわいよ! こわいよ!」

「きゃー!」


 トラウマを刺激されたようで、エルフたちはぷるっぷる。

 妖精さんたちはきゃーきゃーと大騒ぎだ。

 大変な目にあったのだから、そりゃトラウマにもなるよね。


 でもみなさん大丈夫!


「はいみなさん、ご安心をば。多分ここにおわしまする神様が、なんとかしてくれます」

(およ?)


 神輿をすちゃっと掲げて、神頼みでござるよ。


「ほら、みなさん神様のおかげで、この村に来れたわけですよ」

「あい~、いいとこ、これたです~」

「この村に来れちゃえば、もう何とかなっちゃいますから」

(およよ?)


 謎の声は突然話題にされたのについて行けないのか、およおよしている。


「かみさまいるから、なんとかなるべか」

(きたい、されまくり?)

「かみさま、のってきたです?」


 謎の声は良くわかっていない感じだけど、その場の勢いでノリ始めたようだ。

 この調子で、力をつけて貰えるよう、ちやほやしまくりましょう!


「というわけで、神様に力をつけて貰えるよう、たくさんお供え物をしたいと思います!」

「かみさま~、おそなえものです~」

(おそなえもの!)


 あ、神輿がキャッキャし始めた。謎の声も元気いっぱいだね。

 神輿を掲げた俺の手の中で、なんかぴこぴことせわしなく動き始めたぞ。

 ちょっとくすぐったい。


 まあ、排水事業が終わってから、こうしてみんなで神様をちやほやする催しも減ったわけで。

 ここら辺で、神様ちやほや運動とか、新たな催しはしたかったんだよね。

 青いお月様の件もあるし、この辺で神様を強化しておきたい。

 というわけで、ここらでいっちょ、神様をちやほやしましょう!


 まずは手始めに、俺から大量のぬいぐるみをお供えだ。

 食べ物はエルフや妖精さんたちがお供えするから、俺はこっち方面で行く。


「神様、こちら大量のぬいぐるみが用意してあります。まずはこれをお受け取り下さい」

(かわいいぬいぐるみ!)

「あや! みこしぴっかぴかです~」

(みなぎる~)


 ……お供えする前から、なんかみなぎった感じ?

 こういう気持ちでも、力は強くなるんだろうな。


「では、神様どうぞ! ふわふわぬいぐるみです」

(きゃー!)


 そしてすぐさま、ぬいぐるみの箱にダイブする神輿。

 ユキちゃんと厳選したこのぬいぐるみたち、どうぞご堪能下さいだ。


(ふわっふわ~)

「あや~、くつろいでるです?」

「ぬいぐるみに、抱きついてますね」

「なごむな~」


 ぬいぐるみに埋もれて、お気に入りになったとおぼしきペンギンちゃんに抱きつく神輿。

 みんなぽわわっとした顔で、その様子を眺める。


「いやされるな~」

「かわいいかみさまとか、すてき」

「おれのじまんのにんぎょうもあるけど、だめかな?」


 みんな癒やされているようだけど、おっちゃんエルフが取り出した人形はちょっと微妙。

 夜中に動き出しそうなやつですよ、それ。にょろっとしてます。

 多分それ、別の何かを召還しそうなやつです。

 しまっておいた方が良いかと思います。

 ……まあ、それはそれとして。


 神様強化運動を開催して、ひとまず出来ることは無くなった。

 あとは、青い星で何も無い事を祈るばかり。

 そして何かが起きてしまったら、無事ここにたどり着けることを祈るばかり。

 今は、神様の力に頼るしか無い。

 何も起きなければ、それで良いのだけれど……。



 ◇



「おそなえものだよ! おそなえもの!」

「おだんごたくさん! おだんご!」

(みなぎる~)


 神様ちやほや強化運動を実行しているので、ぴっかぴか光っている。

 順調に力が強まっているようだ。

 謎の声も、みなぎったと言っている。


 そして神棚に妖精さんたちがお供えするのを横目に、俺たちは集会場で春のお仕事計画を練っている。

 青い星も気になるけど、普段のお仕事もしなければならない。


「大志さん、祭事の準備とかはどうなってます?」

「ぶっちゃけ何も出来ていない、正直ちょっと焦ってる」

「ですよね」


 ユキちゃんとやや深刻な顔をして相談しているのは、春の祭事のお話だ。

 本来ならそろそろ開催しないといけないのだけど、準備すら出来ていない。

 これは、脆化病治療に全力投球した結果である。

 恒例行事の準備は、後回しにしちゃったのだ。


「あえ? タイシなんだか、おこまりです?」

「けっこう困っちゃってる」


 横でメロンパンを食べていたハナちゃんも、俺の深刻そうな顔をみて心配そうだ。

 困っているのは確かなので、正直にぶっちゃけた。


「あや~、ハナもちからになるです?」

「正直、お手伝いをお願いしたい」

「まかせるです~!」


 ハナちゃんからのお手伝いの申し出、ありがたく受けちゃうよ。

 というかネコの手も借りたい。

 そして実際、うちではネコの手も借りられる面白い状況だ。

 爺ちゃんたちも、親父たちも、そろそろ村に帰ってくるだろう。

 そしたら、一気に準備が進む。まあ、何とかなるだろう。


 あとは、ユキちゃんちの準備がどうかだね。


「ユキちゃんちは準備どう?」

「うちはもう終わってます」

「おおう……」


 さすが加茂井家、抜かりが無い。

 何もしてないのは、うちだけで。ほんとすみません、ガテン系ですみません。


「大志さん、今回から読み上げは私が担当しますよ」


 そして、ユキちゃんがこんなことを言ってきた。

 ……読み上げ担当、祭事の進行を司る、大事な役割だ。


「え? ユキちゃんが進行するの?」

「はい。お婆ちゃんから引き継ぎました」


 今までは加茂井さん、いわゆるお婆ちゃんが担当していた。

 結構大変なお仕事だけど、良いのかな?


「大丈夫? 進行役は立ちっぱなしでキツいけど」

「そこはお任せ下さい。というか、私が大志さんのお手伝いを任されたときから、決まってたんです」

「そうなんだ」

「そうなんです」


 どうやら、ずいぶんと前から決まっていたことのようだ。

 ユキちゃんがお手伝いに来たときだから、もう最初からだね。

 ……これ、引き継ぎを見越して、うちの手伝いをしているんだろうな。

 最初から、色々と加茂井家には計画が出来ているようだ。


 ……計画的な加茂井家とちがって、うちは行き当たりばったりでほんとすいません。

 出たとこ勝負な家系なんです。ガテン系なんです……。


 とまあそれは置いといて。

 軽くプランを練らないとね。


「日程はまあちょっと遅らせるとして、参加者はどうしようかな」

「もう、村人全員と観光客も巻き込みましょうよ」


 ユキちゃんから、大胆な提案がなされた。

 まあ、俺もみんなでお花見したいと思っていたから、ちょうどいい。


「そうだね、そうしよう。みんなでお花見して、楽しくお祭りしよう」

「あや! おまつりです?」


 お祭りというワードに、ハナちゃんフィッシュ。

 ものすごい、きたいのまなざしで俺を見ている。

 ふふふ、うちのお花見はすごいぞ~、うちの桜は、きれいだぞ~。

 ちょこっとだけ、どんなお祭りかハナちゃんに教えておこう。


「そうだよお祭りだよ。みんなでご先祖様への感謝を捧げた後、お花を見ながら宴会するんだ」

「あや~、たのしそうです~」

「すっごい楽しいから、みんなでお祭りしようね」

「あい~! たのしみです~!」


 ハナちゃんキャッキャとはしゃいでいるね。

 この期待を裏切らないよう、きっちりプランを練りましょう!


「村人全員と観光客も参加ですから、お料理の発注とかも必要ですね」

「ひとまず、二百人分は必要かな?」

「自前で用意する比率を、増やした方が良いかもしれませんね」

「ハナ、おりょうりがんばるです~!」


 あとは、晴れの日に開催したいから、雨天時には順延できるようにしとかないとね。

 その辺柔軟に対応する意味でも、大半の料理は自前で用意した方が良いか。

 まあ、村でいつもやっている催しと、同じ段取りで良いかな?


「それじゃあこれから忙しくなるけど、お手伝いを頼みたい」

「任せて下さい」

「がんばるです~」


 ちょっと仕事が立て込むけど、これなら何とかなりそうだ。

 この準備中にお客さんが来たらパンクするけど、そのときはそのときだ。

 まあ、なんとかなるだろう。なると良いな。……なるよね?


「おれも、おそなえしとこ」

「かみさま、これどうぞ~」

「このおかしも、たべてね」

(ありがと~)


 俺たちがぼちぼちと打ち合わせをしている横では、今度は村人エルフたちが神棚にお供えをしていた。

 おにぎりや果物や、お菓子が沢山お供えされていて、気持ちが込められている。

 それを受け取った神様も、神社をぴっかぴか光らせて、ご機嫌なのが伝わってくるね。

 うんうん、順調に強化出来ているようだ。良きかな良きかな――。


(ちから、たまった~!)


 ――ん?



 ◇



 ここはとある世界の、とある星。

 大河のほとりでは、ぱしゃぱしゃとのんびり暮らす存在がおりました。

 しかし、ある日のこと――。


パンク確定

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