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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第十三章 エルフだってできるもん!
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第七話 知らない森の人

 この冬の長野に、軽装のエルフが訪れた。あまりの寒さに、ぷるっぷる。

 というか途中から動かなくなったので、みんな大慌てでぬる湯に放り込んだ。

 しばらくして解凍したので、ほっと一安心。


「あったかいいずみ、すばらしいな~」

「ゆっくりして下さいね」

「なにからなにまで、ありがとうございます」


 ほんわか温泉を楽しみ始めたので、まあゆっくりしてもらった。

 そんな彼を温泉でもてなして一時間、ぷるぷるエルフはほかほかエルフに変身した。


「おんせん、いいですな~。あったまりました」

「うちの村の自慢ですからね。特に今は寒いので、憩いの場になってます」

「いいな~」


 ほかほかエルフとなった彼は、もうすっかり温泉が気に入ったようだ。

 そこらの温泉旅館に負けないくらいにはしたから、喜んでもらえて何よりです。


 今温泉は建屋の中にぬる湯に熱湯があり、外には屋根の下に露天という構成だ。

 建屋の中には脱衣所に休憩施設もあり、一日くつろげる自慢の施設になっている。

 春先になったらもっと凄くなるから、温泉施設から出てこなくなる観光客がでるかも。

 ぷるぷるエルフも、村の自慢である温泉施設で、まったりくつろいだ様子だ。


「さて、暖まった所で、この村での過ごし方についてご説明したいと思いますが」

「おねがいします。あんまりよくしらないので、せつめいいただけるとありがたいです」


 とまあ体が温まったところで、防寒対策について説明しようと集会場に案内する。

 すると、集会場で平原のお三方がもんじゃ焼きを食べているところに遭遇した。

 そして平原のお三方は、彼をみてびっくりまなこになった。


「あれ? あっちらへんのひとですかな」

「こんなにとおくまで、どうしたのかな~」

「めったにもりからでなかったのに」


 ……あっちら辺の森と言うと……きのこが美味しい森、だったかな?

 どうやら顔見知りらしく、平原のお三方は耳をピンと立てて彼を見ている。

 ちょっと聞いてみるか。


「みなさん、この方とお知り合いですか?」

「ええ。わたしたちのもっているリアカーを、ゆずったことがありまして」

「ものすごいねつい、だったかな~」

「あれほどたのまれたら、ことわれません」

「ああみなさん! そのさいは、おせわになりました!」


 ペコリと頭を下げる、あっちら辺の森の人だ。

 聞くところによると、平原のお三方が持つリアカーを譲ったらしい。

 だからこっちまで来れたんだな。ただ……ちょっと訪問の時期が悪かったかもだ。


 めっちゃ軽装の所を見るに、冬の事を知らないままこっちに来ちゃったんだろう。

 せっかく来てもらったのだから、思いっきりちたまを楽しんでもらおう。

 とりあえず、要望を聞いてみるか。


「遠路はるばる、ようこそお越し下さいました。何か目的などございましたら、遠慮なく言って頂ければと」

「そうそう! もくてきあります! ごそうだんにのっていただけます?」

「それはもちろん。出来る事であれば、お力になりますので」


 どうやら、あっちら辺の森エルフは目的があるようだ。

 一体何だろう?


「して、ご相談の内容とは?」

「あれですあれ、ビリビリするきのこについてなんですが……」


 ん? もしかして電きのこちゃんのことかな?

 きのこが美味しい森らしいから、きのこに興味があるのかも。


「あのきのこ、わたしたちだいすきなんです。それで、がまんできずにたびしてきました」

「あのきのこですか。確かに美味しいですよね。……刺激というか何というか」

「そうそう! あのきのこをなんとかして、てにいれたくて!」


 なるほど、交易に来たんだ。

 大好きな電きのこちゃんを手に入れる為に、はるばる旅して来たんだね。

 交換することについては、全然問題ない。

 交換レートはちょっとわからないから、色んな人の意見を参考にしよう。


「もちろん交換は問題ないですよ。交換率は決めていませんが、お譲りすることは可能です」

「ほんとですか! やったー! きのこがてにはいるー!」


 電きのこちゃんを譲ってもらえると聞いて、あっちら辺の森エルフは大喜びだ。

 それじゃ、落ち着いたらヤナさんにも手伝ってもらって、査定と行きましょうか。



 ◇



「これが、こうかんようにもってきたきのこです!」

「これはなかなか、沢山ありますね」

「とっておきのを、みんなであつめました!」


 ずらりと並ぶ、交易品のきのこたち。

 わりとエグい形をしているものから、ちたまで見たことのあるものまで様々だ。

 これなんかは……マツタケぽいぞ。というか、そのものに見える。


「……これって、不思議なにおいがするきのこですか?」

「ええ。しるものにいれると、かおりがひきたちますね! ……ほかのもりのひとは、なんだかすきじゃないみたいですけど」


 なんかほんと、そのまんまマツタケだ。これは良いかも。佐渡にいる親父に送ってみよう。

 あとはシメジやらマイタケやら、なめこもある。これは、きのこ祭りが出来そうだな。


「あ、これとかすごくおいしいですよ。そのまんま、やいてたべるとぜっぴんです」


 そしてあっちら辺の森エルフが、一つのきのこをおすすめして来る。

 見た目はなんか、キバみたいなのがあるけど……。


「これはかみつくやつなんで、なかなかとれないんですよ」

「うちのもりでも、たまにはえましたね。かまれると、チクっとします」


 ヤナさんが補足してくれたけど、やっぱ噛むんだ……。

 二人してキャッキャとキバのはえたやつを手に取っているけど、もう噛まないよね?


「これとかは、そらをとぶのでつかまえるのがたいへんですよ。とってもきちょうひんです」

「は、はあ……」


 なんだか、コウモリの羽根みたいなのがついてるきのこが……。

 見た目はわりとエグい。真っ黒なんだよね。


「これとかは、おくすりになりますね。きのみにはえるやつです」

「あや! これはまぼろしのやつです~!」


 ハナちゃんがびっくりして覗き込むそれは、どんぐりみたいな木の実にちょろっと触手が出ているような見た目だ。

 その触手みたいな部分の色は、紫色である。これもなかなか見た目が……。

 ただ、薬になるという話か。


 普通のきのこもあれば、ちたま人には衝撃的なものもあり。

 わいわいキャッキャと査定が進んでいく。


「だいたい、これくらいでどうですか?」


 そうしてだいたい査定が終わった。

 ヤナさんが、なにやらエルフ数字を書いた紙を見せている。

 それを見たあっちら辺の森の人はというと――。


「――こんなにたくさん、よろしいのですか!?」

「こっちではとれないものもありますので、これくらいになりますね」

「やったー!」


 ヤナさんの査定では、リアカーいっぱいの謎きのこに対して電きのこちゃんは……二十本ほどになった。

 俺としては電きのこちゃんのレートがかなり高いように思えるけど、どうやらこれでも大盤振る舞いらしい。

 あっちら辺の森エルフ、なんだか大喜びしているし。

 この電きのこちゃん、俺が思っていた以上に貴重なきのこのようだ。

 そりゃ村のエルフたちも、電きのこちゃんであれほど喜ぶのも納得だね。


「ではさっそく、もりのみんなにくばってきます!」

「あ~、せめて今日は村に泊まって頂けたらと思います」

「からだをやすめてからでも、おそくはないですよ」


 あっちら辺の森エルフ、もう帰ろうとしている。

 なんというか、かなりのせっかちさんだ。

 せっかくだから、村を楽しんでいってほしい。


「いや、でもおかねというやつがなくて……」

「なるほど、そういう理由が」

「きのこいがい、とくにもってきていないものでして」


 どうやら彼は、きのこ以外には特にめぼしい交易品を持って来ていないようだ。

 宿泊なら森でテントを張ればタダだ。エルフ世界の湖畔で寝ても良い。

 でもお土産も買えないし、買い食いも出来ない。

 これはちょっとかわいそうだけど、無暗に援助するのもまた良くないんだよなあ……。

 試しにだけど電きのこを一本減らして、その分をお金にするとかどうかな?


「このビリビリするやつを一本減らせば、そこそこのお金に換えられますよ?」

「あ~、それはかんがえたのですけど、みんなでもちよったきのこですので……」


 そうなんだ。共有財産ぽいから、電きのこちゃんを減らすのは難しいようだ。

 それでは、ほかに何を交換すればいいか……。

 きのこ以外は特に交易品が無く、道中の食糧のみ。

 それもこっちで売っている保存食などではなく、木の実とかきのことかだ。


 これでは、帰路もつらかろうと思う。

 せっかく遠路遥々来てくれたのだから、この人に何かしたい。

 それもちゃんと対価となる形で。


 なにか、良い手はないか……。


 目の前のきのこたちを良く見てみよう。

 色んな色のきのこがあって、俺の目からするとヤバそうなものも結構。

 ……食べ方は聞いたものの、ほんとうにそれで美味しく食べられるかはわからない。


 これらのきのこを美味しく調理するノウハウは、あまりない。

 ということは……。


 ――そうだ! これを美味しく調理できる方法を教えてもらおう!

 おまけに、実際に調理してもったりもしてもらえば良いのでは。

 その技術料や役務(サービス)の対価として、現金を渡せばいいのではないだろうか。

 提案してみよう。


「すいません、これらのきのこの美味しい食べ方を教えていただけます? なんなら実際に調理して頂く事とか」

「それはもちろん、だいじょうぶですよ。きのこりょうりには、じしんがありますから」


 よし、問題なさそうだ。

 では、それに対してお金を出しますという話をしよう。


「では、その調理法や実際に調理して頂いた分は、お金をお支払い致します。技術料ということで」

「え! よろしいのですか!」

「ええ。技術や経験などの提供は物としては残りませんが、立派な財産です。そして、その財産を提供して頂くのなら、当然対価も発生しますから」


 サービス料と技術料って感じになるかな? この場合だと。

 さて、あっちら辺の森エルフは、納得してくれるだろうか。


「なるほど! あんまりかんがえてはいませんでしたが、いわれてみれば」

「というわけで、きのこに関する技術や経験を提供頂けたらと」

「わかりました! がんばります!」


 彼も乗り気なようだから大丈夫だね。

 これで、美味しいきのこ料理が食べられそうだ。



 ◇



 そして寒空の中、きのこ料理試食会が開かれた。

 あっちら辺の森のエルフへとお金が渡せるよう、参加費を徴収する形だけど。

 かなりお安くしたので、結局村人や観光客全員が参加する結果となった。


「これでよめさんやきんじょのひとに、おみやげをもっていけます!」


 技術料や調理の報酬と合わせて、それなりのお金を渡すことができた。

 あっちら辺の森エルフの彼は、ウッキウキできのこ料理を作っていく。

 報酬があると、やっぱり気合が入るようだね。


(ごちそうたくさん~)

「あ、かみさまこれもどうぞ」

「こっちもおそなえするわ~」


 神様は参加費無料でおもてなしをしているけど、みんなからお供えしてもらってご機嫌だ。

 ……催しにお誘いしたとき、神社から出てきた光を再度確認したら――やっぱり一回り大きくなっているような気がした。

 やっぱり、気のせいじゃないと思う。なんで大きくなったんだろ?


「かみさま~、これもどうぞです~」

(ありがと~)


 俺とハナちゃんしか見えないけど、やっぱりなんかの模様も見える。

 神様、なんだか見た目が変わった感じがするね。


(にぎやか、たのし~)


 ……まあ、それ以外は特に変化もない。

 元気いっぱい楽しそうだから、今はそれでいいのかもしれない。

 どうも良い事のような感じがするので、あまり気にしないようにしとくか。

 さて、神様はお好きなように過ごしてもらうとして、ほかの方々はどうかな?


「このきのこ、おいしいです~」

「ハナのいうとおり、これはたしかにおいしい」

「これ、うちでもつくりたいわね」


 ハナちゃん一家は、キバの生えたきのこの蒸し料理がお気に入りのようだ。

 ほんとにそれ、美味しいの?


「タイシタイシ~、タイシもこれたべるです~」


 と思っているうちに、ハナちゃんからキバの生えた奴をおすすめされてしまった。

 ……食べるしかない。みんな美味しそうに食べているから、大丈夫だとは思う。

 ――よし! 覚悟を決めよう!


「そ、それじゃ頂こうかな」

「あい~! タイシ~、あ~んするです~」


 串に刺されたひときわデカいやつが、俺の前に差し出される。


 ……。


 では、頂きます!


 ――鶏ささみの味がする! 柑橘系の謎タレと相まって、これは美味しい!


「これ、美味しい!」

「ええ、おにくのかわりにつかったりしますよ。にこみりょうりにもあいます」


 美味しさに驚く俺を見て、あっちら辺の森エルフが嬉しそうに言う。

 確かにこれ、お肉の代わりになるね。

 淡白な鶏ささみの味なので、何にでも合うのでは。


「このタレもおいしいですね」

「くだものをつかって、ながいことねかせたやつなんですよ。きのこをおいしくたべるためにあみだしました」

「これ、いいわね~」


 ヤナさんがふむふむと謎のタレを見ているけど、これもなかなか美味しい。

 腕グキさんも感心する出来だ。

 きのこを美味しく食べるために編み出したと言っているから、相当なこだわりだ。


「これとかも、おすすめですよ」


 感心していると、あっちら辺の森エルフから次のおすすめが。

 紫色をした、キクラゲみたいなやつの細切り炒めだ。

 ……ビジュアルは若干キツい。けど、おすすめか……。


「なんという、のうこうなあじ」

「うまみぎっしり」

「これはいいわ~」

「おれのじまんのはっぱのせやき、これでつくればすごいかも」


 村人エルフはもぐもぐと食べてるけど……。俺も腹をくくって食べてみよう。

 では、実食!


 あ、これシイタケ? でもえぐみが無い。

 歯ごたえはキクラゲみたいで、エグいビジュアルに反して……美味しいぞこれ!

 ……なべ物やすき焼きにいれたら、凄いかもしれない。


「これ良いですね。こっちの鍋物とかに合うと思います。なるほどこれらのきのこは、自慢するだけありますね」

「ええ! ええ! きのこはうちのじまんなんです!」


 きのこを褒めたら、あっちら辺の森エルフはにっこにこだ。

 自慢の品が褒められたら、そりゃ嬉しいよね。


「あ、これもおすすめです。あとこれも」

「これは、たまごりょうりとあいますね」

「これとか、カレーにいれるといいかも」


 ほかにも沢山おすすめがあるようで、みんなで楽しくきのこ料理を食べていく。

 これらのきのこ、とっても美味しいから子猫亭にもおすそ分けしようかな。

 電きのこちゃん同様、お店で出せる程安定供給できない。

 身内で食べる程度のお裾分けとなるだろう。


 ……いつかあっちら辺の森とも交易路が出来たら、その時は改めて提案できたらいいなとは思うけど。

 今はまだ、美味しい物はおすそ分けという段階だね。



 ◇



「おせわになりました。おみやげもこんなにいっぱいかえて、きてよかったです!」

「また来ていただければ、こちらも嬉しいです」

「ええ! またきます!」

「まってるです~」


 あっちら辺の森エルフは三日ほど村に滞在し、ちたまを楽しんでくれた。

 栗の皮むき器をそれなりに購入し、電きのこちゃん料理に必要な調味料を購入し。

 お土産も沢山リアカーに積んで、にこやかに森に帰って行った。

 また、来てくれるといいな。


 ――。


 この時点での俺は、のんきに物事を考えていた。

 あっちら辺の森エルフが、単なる交易に来たと考えていた。


 俺は……電きのこちゃんの希少性を、甘く見ていたのだ。

 電きのこちゃんは、エルフ世界では幻のきのこである。

 年に数本手に入れば良いという貴重品であることを……知らなかった。


 その結果――。


「ビリビリきのこ! たくさんあるそのなぞをしりたいです!」

「こんなにたくさんはえるのだから、なにかわかるかも!」

「しらべてもいいですか! どうしても、しりたいんです!」

「うまくいけば、ぼくたちのてでふやせるかも!」


 ――大勢、あっちら辺の森から調査隊がやってきてしまったのだ。

 最初に来た彼の目的は、ほんとに電きのこちゃんが沢山生えたのかを確認すること。

 そして、実際に大量の電きのこちゃんを持ち帰ってきた。

 これにきのこ大好きエルフたちが、じっとしていられるわけがない。


「ゆめにまでみたビリビリきのこ、そのせいちょうがしらべられるところは……ここにしかないんです!」

「どうか、おねがいします~」

「どうしてもがまんできなくて!」


 こうして我慢できなかったあっちら辺の森エルフ、ちたまに大勢押し寄せる、の巻。

 あれだね。平原の焼き物五人衆と、なんか同じような動機だ。


「いや~、ほかのもりのひとをのっけるなんて、はじめてですね」

「おかげで、なんかもうかりました」

「にもつがからっぽだったので、ちょうどよかったですな」


 あっちら辺の森エルフたちを運んできたのは、旅の途中の平原の人たち。

 森に立ち寄る平原の人に頼み込んで、リアカーに乗っけてもらったらしい。

 荷台が空いている場合は、きのこをどっさり積んでもらったりも。

 そうして二百五十キロの距離を、はるばる旅して来たという。


 ……。


 なんというか、これは……凄いことが起きた!

 俺はこれに――ワクワクした!

 なぜなら、エルフたちは――勉強のための移動をし始めたからだ。


 平原の焼き物五人衆もそうだし、あっちら辺の森きのこ研究者もそうだ。

 物流の発達によって、エルフ世界に何かの変化が起き始めている。

 それが良い事なのか、そうではないのかはわからない。

 ただ……森と言う閉じた世界から、外に飛び出し始めたのではないかと。


 この変化がやがて……森と森が協力する、大きな枠組みに発展するかもしれない。

 そんな未来に、俺はワクワクしてしまった。


 その未来を引き寄せるためには、まず――この電きのこちゃん研究を成功させよう。

 みんなと協力して、希少な電きのこちゃんを調べよう。

 もし上手くいけば……前例になる。


 自分の森で解決できなかったことでも、ほかでは解決できるかもしれない。そんな前例に。

 成功事例があれば、人は動きやすくなる。自分もやってみようかと、思ってもらえる。

 そうなったら――楽しくなりそうだ!


「タイシ、やるきです?」

「そりゃもうね。みんなで協力して、ビリビリきのこを調べよう」

「あい~! ハナたちも、てつだうです~」


 ハナちゃんもやる気だ。なんたって、電きのこちゃんは美味しいからね。

 もし人工栽培できるようになったら……電気食べ放題だ!


「では、私たちもご協力します。ビリビリきのこ、食べ放題を夢見て!」

「よろしいのですか!」

「やったー!」

「たべほうだい! ゆめがあるな~!」


 あっちら辺の森エルフたちも、電きのこ食べ放題と聞いて目がキラッキラになった。

 それじゃあ、電きのこ食べ放題計画――始まりだ!


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