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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第十二章 この世界に存在しない花
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第四話 ミッション


「というわけで、湖が出来ました。これで思いっきり――遊んじゃいましょう!」

「「「わー!」」」


 村に帰って、集会場に人を集めて計画を話してみた。

 農業計画や運輸その他の計画は、もうちょっと練ってから。

 いつまで水があるかも、わからないからね。様子を見てだ。


 そしてこの計画を聞いたエルフたちは、水遊びができるとあって大はしゃぎだ。


「なにしてあそぼうかな~」

「フネのろうぜ、フネ」

「きょうそうすっか!」


 もうなんかエルフカヌーを取り出したり、すでに水着姿の人も。

 まだ準備中だから。まだ遊べないから。


「……とりあえず見張りや休憩所、安全装備など準備があります。遊ぶのはもうちょっとお待ちを」

「じゅんびがあるのか~」

「しかたなし」

「フネのおていれしとくわ~」


 素直に聞き入れてくれたようで、一安心だ。

 ライフセーバーは用意しとかないと、ちょっと怖いからね。

 あとは暖を取る施設なり、場所なりも必要だ。

 気温も水温は低くないとはいえ、体温以下ではあるからね。念のため。


「フ、フフフ……。またリア充イベントが」

「ユキ? どうしたです?」


 そしてユキちゃんが若干胡乱な雰囲気だけど、ハナちゃんそっとしておいてあげて。

 若い娘さんだから、色々あるんだと思う。


「それで、そのみずあそびってのは……わたしたちもできるんですか?」

「できたら、たのしそうかな~」

「あの、さどってところのしゃしんみたいなかんじで」

「それきになる!」

「んだんだ」


 ほかのみなさんもユキちゃんをそっとしておいてくれるようで、彼女の様子には触れずに質問が飛んできた。

 平原の人たちが、はいはいと手を挙げているね。

 もちろん――ご参加いただけます!


「観光客のみなさんが参加できるよう、水着や色々な道具の貸し出しもしますよ」

「「「わーい!」」」


 平原の人たち、大喜びだ。

 彼らは佐渡旅行の写真展に入り浸っていただけに、喜びもひとしおかも。

 佐渡と全く同じとはいかないけど、出来ることも沢山ある。

 色々なイベント、考えて行こう。


「あのあの! このかわいいどうぶつちゃんとも、あそべる?」

「それだいじ!」

「んだんだ」


 以前に来られたどうぶつ好きお姉さん、展示してある海竜ちゃん写真を指さして質問だ。

 そして、その目はキラッキラ。

 とにもかくにも、海竜ちゃんと遊びたいという意思が……ものすごい伝わってくる。

 海竜は淡水でも活動できるから、これは問題ないね。

 というか、海竜ちゃんだけじゃなくて――大人海竜たちも呼んじゃうよ!


「子供海竜ちゃんだけではなく、大人のでっかい海竜とも遊べるようにする予定です」

「キャー! かわいいどうぶつふえるのねー!」


 動物好きのお姉さん、キャーキャーと大喜びしはじめた。

 ……海竜を招いた際には、思いっきり遊んであげてください。


「はい! しつもーん! ……このやきそばってやつ、たべられる?」

「それすっごいだいじ」

「みずうみをみながら、やきそばたべたい!」

「この、おさかなやいてるのもしてみたい!」


 焼きそばについて質問が来たと思ったら、みなさんはいはいと手を挙げて次々に要望をしてくる。

 水辺で鉄板焼きやら、バーベキューやらしたいってことだよね。

 それはバーベキューセットを用意すれば出来るから、とっても簡単だ。


「それは可能ですね。材料は用意していないので、後日になりますが」

「ごじつか~」

「ざいりょうがないのね」


 今日すぐにやろうと思えば、出来なくもない。ただ、あんまり慌ててもしょうがない。

 材料をお安く揃えてから、後日やりましょう。


「参加希望者を募った後、材料をそろえます。後ほど募集しますので、みなさんどしどしご参加ください」

「「「はーい!」」」


 平原の人たちのみならず、村のみなさんもお返事だ。……まさか全員参加?

 ……それはそれで、楽しいか。

 みんなで焼きそば食べて、湖を眺めて楽しもう。


「あ、おれもしつもん」

「おれも」

「わたしも~」


 他の方々も質問があるのか、次々に手が上がる。

 それじゃ、要望の聞き取り含めて質問に答えていきましょう!



 ◇



「タイシ、おちゃです~」

「ありがとハナちゃん」

「うふ~」


 さっきの会議で挙がった要望をまとめていると、ハナちゃんがお茶を入れてくれた。

 気遣いのできる、良い子だね。ちなみに湯呑みは、俺自作の前衛芸術だ。

 そして前衛芸術にお茶を注いだハナちゃんは、俺の右隣にぽてっと座り、にこにこ笑顔だ。


「お茶菓子もどうぞ。妖精さん特製の和菓子ですよ」

「ユキちゃんありがとう。これは、お茶と良く合うね」

「ふふふ」


 そしてユキちゃんは、お茶菓子を持って来てくれた。

 考え事のお供には、甘い物が良いね。

 こちらも良く気遣いしてくれて、ありがたい。

 ……そしてなぜか、俺の左隣にぽふっと座って、にこにこし始める。


 二人ともにこにこと俺を見ててくれるけど、水遊び計画が気になるのかな?

 まあ、気にせず計画をまとめていこう。


 まずは、要望のまとめだね。出てきた要望としては……。

 バーベキューしたい、焼きそば食べたい、水辺でテント泊したいとかがあった。

 これはいつでも実現可能だね。

 あとは……フネに乗りたい、海竜と遊びたい、シュノーケリングしたい、などなど。

 これらは、準備が整えば実現可能だ。


 フネで湖を一周したいという要望もあるけど、ちょっと……今は無理かな。

 これはいずれ調査しないといけないけど、かなりの準備が必要だから。

 近間をぐるぐる周遊する、軽めのクルージングツアーなら……出来るかしれないけど。


「うふ~」

「ふふふ」


 チェックリストにマルバツを付けて確認している間、ハナちゃんとユキちゃんはにこにこと見ている。

 そんなに水遊びが楽しみなのかな?


 こんな感じで、にこにこの二人に挟まれながら計画を立てていった。

 とはいえ、リゾートの運営は丸投げする予定だ。


 高橋さんをはじめとした、リザードマン世界の方々に、運営をお任せしてしまう。

 彼らは水の専門家であり、水があるところならかなりつおいからね。

 お任せしておけば、色々独自にしてくれると思う。


 というわけだから、実のところ俺とエルフ村でなにかするということは……あまりない。

 そもそも、エルフ村は人手が足りない。

 村の観光地を運営しながら湖畔のリゾート運営は、ちょっと無理がある。

 無理して両方運営すると、みんなずっと働き詰めになる。


 目の前に美しい湖畔リゾートがあるのに、働くだけで遊べないという事態に。

 それはさすがに、かわいそうだ。


 それならば、運営を丸投げしてしまえば。

 俺たちも観光客として、遊べるわけだ。

 この考えは村のみんなには伝えてあって、同意を得られている。


 理由を話すとき「無理しないで、みんなと湖畔でのんびり遊びたい」と言ったら、なんだか村のエルフたちはにこにことなった。

 海あそびが楽しかったから、似たような遊びが出来るのが嬉しかったのかな?


「タイシ~。じゅんびができたら……ハナとあそんでくれるです?」


 ハナちゃんがにこにこしながら、話しかけてきた。

 それはもちろんだね。計画が実行できたら、さっそく遊びたい。


「もちろんだよ。海竜ちゃんも来るから、また競争しようね」

「ぐふふ~」


 問いかけに答えると、ハナちゃんぐふぐふ状態に。

 そして、なぜか浮き輪を膨らませ始めた。

 いや……今膨らませても、使うのはまだ先だからね。


「大志さん、私とカヌーに乗ってくれます?」

「お誘い頂けるなら、ぜひとも。のんびりクルージングしようか」

「フフフ……順調」


 ユキちゃんからの問いかけにも答えたら、謎のノートを取り出し何やら書き込みを始める。

 今ちらっと「進捗(しんちょく)状況」というタイトルが見えたけど……。

 ……まあ、若い娘さんには色々あるのだろう。

 何の進捗かは分からないけど、恐らく触れてはならない物だ。


「ぐふふ~、ぐふふ~」

「フフフ……順調」


 二人とも、頭の中は水遊びでいっぱいのようだ。

 まああれだ。……ご機嫌なら、それで良いかな。


 ……ハナちゃんは浮き輪三つ目を膨らませはじめ、ユキちゃんはノート二冊目に突入だ。

 二人とも、今から浮かれすぎではないだろうか?



 ◇



 ――翌日、湖畔にて。


「ここではたらくんですね!」

「でっかいみずうみがあるわ!」

「うおおお!」

「およぐぞー!」


 高橋さんにお願いしていた、働き手がやって来た。

 やってきたリザードマンは六人で、彼らが慣れたらさらに人を増やすらしい。

 全員年が若いのか、体の大きさは百四十センチから、百六十五センチくらい。

 そんな若々しいリザードマンたちは、湖を見て大はしゃぎだ。


「ほら、俺らの所……淡水湖ってあんまないからな」

「大きな島が、そもそもあまりないよね」

「そうそう。だからデカい淡水湖みたら、そりゃあはしゃぐってもんだ」


 高橋さんの言うとおり、リザードマンたちは大はしゃぎで湖に走っていく。

 ちなみに、女子も三名いらっしゃいます。

 リザードウーマン? なのかな。

 彼女たちも、女の子走りで湖に向かっている。


 見た目はキバとかあるけど、リザードウーマンはお年頃の女性。

 花を頭に飾ったりと、けっこう女子力が高い方々です。

 しっぽの一撃は岩をも砕くけど、中身は夢見る乙女。

 ……魚を手づかみで捕ってもいるけど、乙女だからね。


「タイシ、あのひとたち……だんじょのみわけがつかないです?」

「色がちょっと赤っぽくて、体が細いのが女子だよ」

「あや~。びみょうなちがいです~」

「私も、あまり見分けが……」


 ハナちゃんとユキちゃんは見分けがついてないみたいだけど、見慣れてくればすぐにわかるかな。

 たぶん、今の二人は「見慣れていない人種は、最初全員同じ顔に見える」状態だろうから。

 俺も幼稚園くらいの頃、テレビで外国の映像をみたとき、全員同じ顔に見えたからね。

 それと同じだと思う。見慣れてくれば、簡単に見分けが付くようになる。


 それに、リザードウーマンは……やっぱりどこか女性的だ。

 歩き方からして、なんかちがう。しっぽの動きとか。


 ……まあ、リザードマンの男女判別については置いといて。

 あとは、海竜ちゃんたちだね。


「ほら海竜ちゃん、あの湖で泳いで良いよ」

「ぎゃう!」


 リザードマンたちの他には、海竜ちゃんたちを呼んだ。

 とりあえずお試しということで、海竜ちゃんの他にはけっこうデカい海竜夫婦を連れてきてみた。

 シャチの二倍くらいの大きさなんだけど、これでも年若くて体が小さい。

 長老にもなると、クジラ並みの大きさになった個体もいるくらいだ。

 いずれ、もっと大きな海竜たちも連れてきたいね。


「君たちも、好きに泳いで良いからね」

「がう!」

「が~うがう」


 大人海竜たちにも泳いで良いと伝えると、大喜びで湖に向かっていく。

 リザードマンたちと一緒に、湖を体験してもらって感触を掴んでもらおう。


「にぎやかになったです~」

「これから水着を販売したり、遊具を貸し出したりするよ。そうすれば、もっとにぎやかになるよ」

「たのしみです~」


 ここにパラソルを立てて、イスを用意して。

 集会用テントの休憩場や、食事を出す屋台を用意して。

 さらに、遊具を貸し出す場所を作れば――ひとまず形は整う。


 しばらくはリザードマンたちや海竜ちゃんたちと運営して、問題ないようなら丸投げフェーズに。

 それが実現したら、俺たちも観光客として遊べる。

 あとは……村のエルフもアルバイトしたければ、ここに働き口がある。

 ちょっとしたお小遣い稼ぎや、家計の足しが欲しい時はどうぞいらっしゃいだ。


「そんで大志、遊泳禁止区域とかどうする?」


 元気に遊ぶリザードマンたちと海竜たちを眺めていると、高橋さんが話しかけてきた。

 遊泳禁止区域などなどをどうするかは、今まさに調査中だったり。


「設定はするよ。深い所とか、釣り場によさそうなところとか。その辺の判断は、あっちで泳いでいる水の専門家の意見を聞くとして」

「……あいつらをまず遊ばせたのは、そのためか」

「まあね。一通り遊べば、泳ぐのに良い場所や、釣りに良い場所もわかるだろうと思って」

「大志、そういうところ上手いよな」

「楽しく仕事が出来るなら、それに越したことはないさ」


 水の専門家たちは、今元気に遊びまわっている。

 一通り遊んでもらったら、いろいろ教えてもらおう。


 さて、俺たちは施設の設営と行きましょうか!



 ◇



 そうして準備を進める事、数日。ついに準備が整った。

 さあ、湖開きをしようじゃないか!


「え~、本日はみなさまお集まりいただき、ありがとうございます」

「とうとうです~」

「ようやくこの日が!」


 集まった村人や観光客に挨拶すると、最前列のハナちゃんとユキちゃんがまず反応した。

 ハナちゃんは、浮き輪を抱えてお目々キラキラ。

 ユキちゃんは、新しい水着を纏って気合十分である。


「こんなところに、みずうみができるなんてな~」

「じっさいにみると、でけええ~」

「きれいなみずうみ、いいかんじだわ~」


 村人も観光客も、初めて湖を見た人たちはテンション最高潮の様子だ。

 みんな水着を着ていて、泳ぐ気満々だ。


 この水着は、季節外れだったのか在庫処分で大量に安く買えた。

 これから観光客がどしどし来ても、余裕で販売できる在庫量がある。

 ……たった一ヶ月半くらいの差でお値段十分の一以下になるとか、アパレル業界も大変だ。

 その恩恵を受けられたので、こっちは感謝だけど。


「ばう」

「ギニャニャ」

「ピヨ~」


 今回は森の動物たちも招待しており、みんな湖に入りたくてうずうずしている。

 佐渡旅行の時は、連れて行けなかったからね。

 みんな思う存分、水遊びしてくださいだ。

 あとは、妖精さんたちもお誘いしてある。


「みずあそび、ひさしぶり! ひさしぶり!」

「のんびりしましょ~」

「みすべで、おだんごたべよ! おだんご!」


 洪水でえらい目にあった妖精さんたちだけど、トラウマもだいぶ治まった模様。

 自作の水着を着こんで、きゃいきゃいとはしゃいでいる。

 無心で、色んなお団子を量産している子もいるけど……。

 まあ……お団子美味しいからね。沢山作ってね。


 ――さて、みんな水遊びしたくてうずうずしている。

 ここは、長話はせずにさくっと行こう。


「本日から始まるこの観光地、運営するのはこちらの方々です」

「みなさん、よろしく!」

「こまったことがあったら、いってくださいね!」

「ぎゃうぎゃう」

「がう!」


 運営主体の高橋さん世界の方々を紹介すると、ペコリとお辞儀して挨拶をしてくれた。

 みなさん、頑張って稼いでください。

 海竜ちゃんたちは、思いっきり遊んでください。


 では、湖開きと行きましょう!


「それでは、これより湖開きです。みなさん思いっきり――水遊びをしてください!」

「「「わー!」」」


 わーわーぱちぱちと拍手が沸き起こった後、みなさん湖に走り出す。


「まさか、またみずあそびできるとはな~」

「うみほどじゃないけど、これはこれですてき」

「おれのじまんのフネ、けっこうかりられてるのだ」


 さっそくカヌーを浮かべて遊ぶ、村の方々。

 のんびりと散策を始めているね。


「がうがう!」

「うわわわ! はやい!」

「きもちいいかな~!」

「どうぶつにのってみずあそびできるなんて、すごいわ!」


 平原の人たちは、まずおとな海竜と遊ぶようだ。

 背中に乗っけてもらって遊んだり、頭をなでなでしたり。

 かわいい海竜と戯れて、ほくほく顔だ。


「ほらほら、どうぶつちゃんたち~! こっちにおいで~!」


 特に、あの動物好きのお姉さんが喜んでいるね。

 動物達に囲まれて、でれでれになっている。

 存分に、お楽しみ下さいだね。


「タイシ~! ハナたちときょうそうするです~」

「ぎゃう~」

(ども~)


 遊び始めたみんなを眺めていたら、海竜ちゃんにのったハナちゃんがやってきた。

 競争のお誘いだね。

 海竜ちゃんの背中には神輿も一緒に乗っていて、謎の声から挨拶も。

 それじゃ、お誘いを受けましょう。

 とはいえ……泳ぎだとすぐに離されてしまうわけで。


 ……あれだ、カヌーに乗って競争しよう。

 これなら、海竜ちゃんにもついていける。


「自分はフネを使っても良いかな? それだと海竜ちゃんについていけるから」

「それでいいです~」

「ぎゃう」


 良いみたいなので、早速カヌーをレンタルだ。

 おっちゃん自慢のゴツいカヌーを借りましょう!

 あと、ユキちゃんも誘わないとね。


「それじゃユキちゃん、一緒にカヌーに乗ろう」

「はい!」


 元気よく返事したユキちゃんだけど、なんだかもじもじしている。

 何かを期待するような目で俺を見ているけど……。


 ――おっと! 新しい水着だ。恐らくこれだ。

 ……新しい水着は褒めておかないと、後で恐ろしい事が起きる。とはお袋からの忠告だ。


 もしこれを忘れたら……「――今、アナタノ後ロニイルノ」とかの電話がかかってきそうだし。


 ――実は飯綱のアレ、武田信玄が歴史を書き換えてしまっている。

 それゆえ、あまり知られていない事がある。


 飯綱のあの伝承、「本来」の存在は――怒らせたらヤバい。

 渡来の、おっかない存在だ。


 ユキちゃんが「本来」の系統を受け継いでいた場合――怒らせたら、まずいわけだ。

 ……というわけで、これよりミッションを開始する。


「そうそうユキちゃん、新しい水着も良く似合っていて、とても可愛いよ。イルカちゃん柄が良いね」

「ふ、ふふふふふ……」


 ――よし! ユキちゃんご機嫌になった。ミッションコンプリートだ。


 ……実際良く似合っていて、可愛らしいからね。お世辞ではない。

 決して、祟りが怖いから褒めたわけではない。

 ないのだ。――ないよね?


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