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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第十一章 エルフ農業(収穫祭)
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第十三話 稲刈り前のひと時


 きのこ騒ぎの翌日、稲刈り準備のために田んぼの様子を確認する。


「あ~、また土が湿っちゃったな。まあ、大雨があったから仕方ないか」

「あえ? つちがしめってたらだめです?」

「湿っていても稲刈りは出来るけど、すごく大変になっちゃうんだよ」

「あや~、たいへんになるですか~」


 ハナちゃんと田んぼを覗き込むと、台風の大雨で土が湿ってしまっていた。

 旅行から帰ってきた後田んぼは排水して、土を乾かしていたのだけど……またやりなおしだ。

 土が乾くまで、二日から三日かな?

 まあ、これは仕方がない。

 この土を乾かしている間に、稲刈り機材の準備をするとしよう。


「稲刈りは土が乾いたらになるから、あと数日だね。もうすぐだよ」

「もうすぐです~!」


 もうすぐ稲刈りと伝えると、ハナちゃんわくわくした様子だ。

 みんなで頑張って世話して来たこの田んぼ。

 みんなで食べ物沢山を夢見てがんばってきたコメ作り、もうすぐクライマックスだ。

 俺も、わくわくするね。

 

「おコメ~おコメ~、もうすぐです~」

「もうすぐだよ~」


 ハナちゃんと一緒に謎の歌を歌いながら、田んぼを確認して回る。

 稲穂はこうべを垂れて、元気に育っている。

 これは、豊作間違いなしだね!



 ◇



 田んぼが乾くまで数日の間は作業が空くので、後回しにしていた作業やらを行う。

 マッチョさんとおっちゃんエルフは妖精さんの家の設計と、温泉拡張工事の手伝い。

 親父は家の仕事で、あまり村には来れない。


 そして俺とユキちゃんとハナちゃんは、まず妖精ちゃんの羽根をなんとかする仕事に取り掛かった。


「はねをなおすの? なおすの?」

「上手くいくかはわからないけど、とりあえずやってみるよ」

「おためし! おためし!」

「ためすです~」


 妖精ちゃんは今、集会場のテーブルの上でちょこんと座っている。

 あいかわらず、喜ぶと羽根からキラキラ粒子を出すね。

 まずは、この羽根を拡大して調べてみよう。


「ちょっと羽根を調べるから、じっとしててね」

「どうぞ! どうぞ!」


 ということで、拡大鏡で羽を調べてみる。

 ……なかなか複雑な構造だ。


 けっこう厚みのある羽根に、綺麗な模様が浮かび上がっている。

 そして、構造としてはトンボの羽根のような網目も。

 この網目が、羽根に強度を与えているのだろうか?

 ……ちょっと羽根を触らせてららおう。


「羽根をさわってもいいかな?」

「いいよ! いいよ!」


 羽根を触るのは良いようで、くるりとこちらに羽根を向けてくれた。

 お言葉に甘えて、そっと羽根を撫でてみる。

 その表面はなめらかで、触感はなかなか心地よい。


「くすぐったいよ! もぞもぞするよ!」


 どうやらくすぐったいようで、ぷるぷるしながら我慢する妖精ちゃんだ。

 ……しかしこの羽根、かなりの高強度ぽいな。そして柔軟性もある。

 この羽根に合う素材、みつかるだろうか……。

 ……まあ、試してみるしかないな。


 それじゃ――色々試してみよう。


 そうして、シルク、和紙、セロファン、こっちの世界の花びらなどを試していくも……。

 ――どれも、結果は芳しくなかった。


 重すぎたり、もろすぎたり、固すぎたりだ。

 妖精さんの羽根は相当な高性能なので、生半(なまなか)な素材では無理なようだ。


 ただ、その中でもマシなものはあった。

 その素材とは、そこら辺で咲いていた――コスモスの花びらだ。

 この花びらを妖精接着剤でくっつけたものが、一番マシとのことだった。


「まあまあとべるようになったよ! ありがと! ありがと!」

「よかったです~」


 元気にぴこぴこ飛び始めた妖精ちゃんは、しきりにお礼を言ってくれる。

 やっぱり、妖精さんたちが編み出した羽根補修法である、花びらを貼り付ける事。

 これが一番、マシな結果になるようだった。


 ただ――俺的にはとってもご不満だ。

 もうちょっと、何とかならないものかと……。


「大志さん、何かすっきりしないですか?」

「まあそうだね。すっきりしない感じがすごくする」


 ただの直観でしかないけど……これで解決! やったね!

 ――で終わらせたら、いけない気がする。直感でしかないけど。

 なにか、心に引っかかる。それが何かは、わからないのだけど……。


 それに、俺は妖精ちゃんが――もっと元気に飛び回る姿を、見たいんだ。

 この綺麗な羽根を羽ばたかせて、華麗に空を飛び回る。そんな姿が、見たい。

 これは、継続して取り組む課題だな。


「自分としては、もうちょっとなんとかしたいと思う。なので……これからも調査を続けていいかな?」

「もちろんだよ! ありがたいよ!」


 妖精ちゃんにお願いすると、快く引き受けてくれる。

 よし、もっと良い結果が出せるよう、じっくり取り組もう。


「大志さん、私もお手伝いしますね。いっしょに頑張りましょう」

「ハナもてつだうです~」


 ユキちゃんとハナちゃんも、協力を買って出てくれた。

 俺と妖精ちゃんもあわせた四人で、地道に調査を続けよう。

 もし良い手法が見つかったならば、他の妖精さんたちにも応用できる。

 それはとても、意義のある仕事のはずだ。


 ――大きな目標、出来たぞ。


 それじゃ――妖精さんの羽根なんとかするぞプロジェクトを、発足させよう!


「ではみんな、羽根をなんとかしちゃおう!」

「はい!」

「なんとかするです~!」

「がんばるよ! がんばるよ!」


 そうして、みんなで円陣を組んで気合を入れる。

 妖精ちゃんはちっちゃくて円陣を組めないから、ハナちゃんの肩にのっかってだけど。

 では、みんなで協力して――なんとか出来る手段を探していきましょう!


「それで、まずは何をしますか?」

「するです?」


 気合を入れたところで、さっそくユキちゃんとハナちゃんに活動内容を聞かれた。


 ――正直に言いましょう。何も考えておりません。

 完全ノープラン、でございます。


「ぶっちゃけ何にも考えてない」

「タイシ、むさくだったです~」

「ま、まあ……これから考えていきますか」

「きゃい?」


 メンバーのみなさん、ちょっとずっこける。

 あれだよあれ、まずは目標を持つことが大事なんだよ。

 ……だよね?


 しかしこのまま無策だとアレなので、何かとっかかりを掴むための行動をしないとね。

 ……まずは、情報収集が必要か。


「……今思いついたけど、妖精ちゃんの羽根をもうちょっと調べる必要があるかな」

「あ、そうですね。手当するにしても、まずは知ることから始めないと」

「はね、しらべるです?」


 今回初めて妖精ちゃんの羽根を拡大してみたわけだけど、色々発見があった。

 構造とか、粒子が出てくる位置とか。

 もっと詳しく調べれば、何かがわかるかもしれない。


「ということで、君の羽根をもっと調べたいけど……良いかな?」

「いいよ! いいよ! わりとじまんのはねだから、ぞんぶんにみてね!」


 妖精ちゃんは元気いっぱいな様子で、承諾してくれた。

 わりと自慢の羽根のようで、むしろ見てもらいたいっぽい。

 ……もしかして、妖精さんたちは羽根を見てもらうのが好きなのかな?


「君たちは、羽根が自慢だったりする?」

「そうだよ! そうだよ! はねはわたしたちの、じまんだよ!」

「じゃあ、他の子たちの羽根も、見て大丈夫?」

「みんなよろこぶよ! はねをじまんできるよ!」


 予想通り、妖精さんたちは羽根を見てもらうのが大好きみたいだ。

 自慢の綺麗な羽根をだれかに見てもらうのが好き、そんな文化っぽい。

 これなら遠慮なく、この妖精ちゃんや他の子たちの羽根を観察できる。

 ひと安心だ。


 それじゃあまずは、妖精ちゃんの羽根を写真撮影して資料を作成しよう。

 家でじっくり分析するのに、役立つはずだ。


「じゃあまずは、妖精ちゃんの羽根を写真撮影して資料を作ろう」

「わかりました、お手伝いします」

「てつだうです~」

「しゃしんってのがよくわからないけど、きょうりょくするよ! するよ!」


 という事で妖精ちゃん撮影会の開始だ。


 いろんな角度から、妖精ちゃんの羽根を撮影していく。

 角度を変えると色も変わるので、なるほど自慢するだけある美しさだ。


「それじゃ、今度は寝そべってみて」

「こうかな? こうかな?」

「ありがとう。それじゃちょっと光を当てるね」


 こんな風に最初は真面目に、羽根の拡大写真やらの学術的な写真を撮影した。

 しかし、写真を撮影していくにつれ……。


「はい、そこで笑顔を!」

「こうかな? こうかな?」

「かわいいです~」


 ……ユキちゃんとハナちゃん、だんだん脱線し始める。

 妖精ちゃんの、かわいい写真を撮ることに夢中になっている……。

 ……たしかに可愛いからね。しょうがないよね。


「次は上目使いで! そうそうそんな感じで!」

「がんばるよ! がんばるよ!」

「いいしゃしん、とれたです~」


 パシャパシャと、可愛い写真を撮っていく二人だ。

 もう学術的資料作成ってこと、完全に忘れてるよね……。


「みんな、なにしてるん?」

「たのしそうね~」

「しゃしんとってるの?」


 キャッキャと写真撮影をしていたら、賑やかな雰囲気に釣られてエルフたちが集まってくる。


「かわいいわね~。わたしもしゃしんとっちゃうから! ほら、ハナもならんでならんで!」

「あい~!」


 やがてカナさんが、妖精ちゃんとハナちゃん写真を撮影し始める。

 ハナちゃんと妖精ちゃん、にっこり笑顔で仲良く写真に納まっている。


 あ、あの……。そこの方々。

 これは、学術的資料集めでしてね。


「ほかのようせいさんも、よんできたらたのしそうじゃん?」

「あ! それいい!」

「よんでくるわ~」


 マイスターが余計なことを思いついて、腕グキさんが走っていく。

 そしてすぐに、大勢の妖精さんを引き連れ戻ってきた。


「なにしてるの? なにしてるの?」

「はねをみてくれるんだって! みてくれるんだって!」

「きれいなはね、じまんしちゃうよ! しちゃうよ!」


 そうして始まる、妖精さん写真撮影会。

 エルフたちは、キャッキャしながら可愛い妖精さん写真を撮り始める。


「キャー! かわいい~!」

「ふたりでにっこりしてみて」

「こうかな? こうかな?」

「にっこりするよ! にっこりだよ!」

「「「キャー!」」」


 資料作成……。


 ――その後しばらく妖精さん撮影会は続き、おびただしい量の資料画像が作成された。

 わあ……かわいい写真沢山!


 ――どうしてこうなった?



 ◇



 妖精ちゃんの件は、資料と言う名のブロマイドが沢山できた。

 まあこれでも分析は可能なので、家でじっくり分析しよう。

 ただ、この資料を眺めて分析している姿を想像すると……。

 かわいい写真を眺めて何かを考え込む一人の男、という危ない姿に見える気がする。


 ……考えないようにしよう。


 気を取り直して、次の仕事に取り掛かる。

 今度はユキちゃんと一緒におでかけして、ある場所へ。


 車を走らせ訪れた先は――子猫亭。

 いつも謎食材をどうにかしてくれる、頼れるお店だ。

 今回も頼ってみることにする。


「――というわけで、新たな長野県産食材が出来ました」

「とても美味しいんですよ、これ」


 今回持ち込んだ長野県産食材は――電きのこ。

 このきわめてアレな食材を、確かな腕のある子猫亭になんとかしてもらうのだ。

 なんとかしてもらうのだ。


「……大志さ、これはヤバいんじゃねえの?」

「うわあ怖い! 光ってる!」

「大志君、長野でこんなきのこ……採れるの?」


 電きのこを目にした犠牲――おっと子猫亭の面々は、驚き顔だ。

 大将と息子さんは、その見た目に(おのの)いている。

 しかし奥さんはそんな二人とちがって、びっくり顔で興味津々な様子だ。


 いちおう、電きのこちゃんは販売する予定はない。

 安定して供給できないので、これで商売は難しいからね。

 あと……さすがに電気を食べる食材とかはヤバいと思うわけだ。

 この辺を、ちゃんと説明しておこう。


「このきのこですけど、お店で出す食材ではありません」

「ん? 店では出さない?」

「ええ。これはたまに採れる珍味でして、お店で出せる程供給はできないんです」

「……それでは、どうしてうちに持ち込みを?」


 息子さんから、持ち込んできた理由を聞かれた。

 それじゃ、理由をお話ししましょう。


「このきのこ、美味しいのですけど味が独特でして……調理法があまりないんです」

「焼くか煮るかしかなくて、もったいないなあと……」


 俺の後からユキちゃんも補足してくれたけど、理由はこんなところだ。

 味が刺激的なだけに、調理方法の幅があまりないそうだ。

 エルフたちによると、焼くか煮込むしか知らないとのこと。


 ――ということで。

 子猫亭に、なんとかこのきのこの美味しい調理法を――見つけて欲しいわけだ。

 あの電気味、村の地球側メンバーもわりかし病み付きになってしまったわけで。

 ぜひとも、もっと種類豊富な調理法でこの電きのこを味わいたい!

 そう思ってしまったのだ。


 そして、お料理といえば子猫亭。謎食材の被害者と言えば子猫亭だ。

 きっとおいしく料理してくれると期待しての、お願いだね。


「もったいないとは言っても、これはそもそも……食べられるのか?」

「それはもちろん! やみつきになりますよ」


 自信を持って、食べられると答えておく。

 この新感覚の味、やみつきになる。


「うそだあ」

「病み付きになるのね? 興味出てきたわ」


 息子さんはかなり疑りまなこだけど、意外にも奥さんが乗り気だ。

 奥さん、もしかして探究心旺盛な人?


 まあ、子猫亭の意見は分かれているけど――まずは試食と行きましょう!

 食べさせてしまえば、こっちの物だからね!

 とりあえず、あぶり焼きを食べてもらってから判断してもらおう。


「それではこの青い奴を、二ミリの厚さでスライスして炙ってみてください。一番弱いやつです」

「一番弱い? ……まあ、やってみるけどよ」

「今、不穏な単語が聞こえた気がしますが……」

「強弱があるの?」

「――食べてみてのお楽しみです」


 三者三様の反応だけど、大将は試してくれるようだ。

 青い奴を手に、厨房に入って行った。


 そして待つ事数分後――。


「――焼けたぞ。香りは凄く良いな、このきのこは」

「ほんとだ、良い香りがする。……でも光ってる」

「あら、美味しそうじゃない。……見た目以外は」


 青い奴スライスの炙りが、出来上がった。

 火加減ばっちりのようで、とっても香ばしい匂いがして食欲をそそられる。


「大志さん、美味しそうですね!」

「だね。おなかが空いてきた」


 俺とユキちゃんは美味しい物と知っているので、このビジュアルでも美味しそうに見えている。

 ……あれ? 洗脳されてる?


 まあそれは気にしないことにして、食べてみましょう!


「では、食べましょう。頂きます」

「頂きます」


 俺とユキちゃん、ぱくりと一口だ。


「じ、じゃあ俺もひとくち……」

「い、頂きます……」

「では、私も頂きます」


 俺とユキちゃんが口に入れるのを見て、大将たちもぱくりと一口。

 そしてもぐもぐと噛み始める。


 みんなで一緒に、もぐもぐと噛んでいくと――。

 お、来た来た! ピリピリ来た!


 ――う~ん! まろやか電気味!


 この青い奴は電力が弱いので、舌にピリピリと電気の味が走る。

 なるほど、エルフたちが子供向けというだけある。

 まろやかで、それでいてやさしい電気味だ。やっぱり意味がわからない。


 ……あ、パチパチ出てきたな。髪の毛がなんかパチパチしてきた。


「……ん? んん! んんん!?」

「――うわああ!」

「え? え? ヒリヒリする!?」


 お、三人も電流と戦い始めたようだ。

 そして――パチパチと髪から火花を出し始める。

 みんなは火花に驚いて、目をまんまるにして指をさしあう。

 そして、流れる電流に目を白黒させた。

 ここからもうちょっと噛んでいると、美味しさがわかるわけだ。


 三人はしばらく目を白黒させていたけど、やがて――。


「――嘘だろ、美味えぞ……」

「信じられない……」

「あら、良いじゃないのこれ」


 大将たちも美味しさがわかったようで、男二人は愕然(がくぜん)とする。

 奥さんは笑顔で、ふたくち目を食べた。

 ……奥さん、意外とたくましい。


 まあ……これで電きのこちゃんの美味しさ、理解してもらえたと思う。

 電気仲間三名、追加だ!

 ふふふ……順調に犠牲――おっと喜びを分かち合う仲間が増えていくね。

 フフフ……。


 ――さて、味もわかってもらえたところで。

 子猫亭の面々に、改めてお願いしてみよう。


「これでみなさん、ご理解頂けたと思います。この食材の美味しさと――難しさを」

「ああ……これはもっと美味く料理できるとは思う。だが、確かに難しい」

「このピリピリ? は確かに美味しいですけど、独特ですね」

「言うとおり、もっと美味しくしたくはなるわね」


 火花が出ていたことは気にしないことにしたのか、主に味についての感想が来た。

 ……まあ、大体わかっているみたいだから問題ないよね。

 はっきりと「電気」と言ってしまうと常識崩壊だから、あえて言語化しないだけだろう。


「……これを店で出せないのは残念だが、まあ料理人としては興味が出たな」

「美味しい調理方法、探してみます」

「良いわね良いわね、がんばりましょ」


 お店で出せないのが残念そうだけど、さすがにこれはね。

 エルフ燻製と一緒で、仲間内だけで楽しみましょう。

 子猫亭の面々も乗り気なようなので、おまかせだ。


「大志、なんかいい方法が見つかったら連絡するぜ」

「お願いします。お礼は……このきのこをお渡しするということでどうでしょう?」

「良いなそれ。じゃあこのきのこの提供を頼む」


 よしよし、これで電きのこちゃん料理が充実するかもだ。

 良い料理方法が見つかったら、観光客向けメニューに加えられるかも。

 夢は膨らむなあ。


「でさ、これほんとに長野県産だよな? 地球で採れた奴なんだよな?」

「――長野県産です」


 ちたまで採れたのは間違いない。だから言い切って問題ない。

 ……ないよね?


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