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エルフのハナちゃん  作者: Wilco
第十章  えるふのなつやすみ
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第三話 どんより村


 今日もひときわ暑いので、村の様子を見に行くことにした。

 のどかな村で、エルフ達とのんびりしようという腹積もりもある。

 ユキちゃんも村に用事があると言うことなので、一緒に向かっているけど……。


 やっぱり、ちら、ちらりと視線を感じるわけだ。


 そわそわっぷりはまだ続いている。

 むっちゃくちゃ気になるけど、今の所俺に出来ることは……。

 ……とりあえず雑談でもして、様子を見てみるか。


「……今日はひときわ暑いけど、皆は元気してるかな」

「あ、ええ。森で涼んでいるかもしれませんね」

「ああ、それがあったね。エルフの森で過ごせば、問題ないか」


 確かにそうだな。あの森は涼しい。

 遊ぶにも昼寝するにも良い環境だから、そこでのんびりすれば良いからね。

 俺も今日はエルフの森で、のんびり昼寝でもしようか。


 しかし、俺はのんびりするから良いとして、ユキちゃんは大丈夫なのだろうか。

 最近働かせすぎな感じもするし、あまり無理はして欲しくない。

 何より、若い娘さんだけに、夏は色々予定があるのでは無いだろうか……。

 ちょっとそのあたり、確認してみるか。


「ユキちゃんは夏、何か予定ある?」


 予定があるなら、村の仕事は頼めないからね。

 それに夏季休暇も取ってほしい。

 折角の夏に働きづめじゃ、かわいそうだからね。


「予定ですか! いえいえ全然ありません! ありませんとも!」


 ……おおう。

 予定を聞いた途端、ガバっと体をこっちに向けて気合の入った様子で返答してきた。

 いや、そんなに強調しなくても良いから……。


 でもまあ、予定はないのか。

 ……もしかして村の仕事があるから、予定を入れられないとか?

 だとしたらいけないな。まとまった休みは取ってもらわないと。


「とくに予定はないみたいだね」

「ええ! ホントに何にもありません! 空白ですね!」


 ――ちょっ、近い。ぐいぐい迫ってくる!


 いや……予定が無いのは分かったから。

 そんなにアピールしなくても大丈夫だから。


 ……まあ、夏季休暇を取ってほしいことは伝えよう。

 そうして明確に仕事がない期間を設定すれば、ユキちゃんとしても予定を入れやすくなるだろうから。


「それじゃあさ」

「はい! はいはい! いつでも大丈夫ですよ!」

「そうなんだ。じゃあ、いつでも良いから、夏期休暇を取って欲しいなと思うんだけど」

「……え?」


 あれ? なんでぽかんとした顔になるわけ?

 ……まあ、話を続けよう。


「……ほら、働きづめも良くないからさ。まとまった休みを取ってもらって、リフレッシュしてもらえたらなと」

「あ……そういう事ですか……ですよね」


 え? なんでしぼむの?

 夏休み取って欲しいなって話をしただけだよ?

 俺だったら喜んで、ガッツリ夏休み取っちゃうけど。


「……大丈夫?」

「え、ええまあ……ですよね。そんな上手くはいかないですよね」

「え? 何の話?」


 もの凄く沈んでしまった。

 ずずーんという感じで。……この空気、なんだろ。

 ……夏になにか、トラウマでもあるのだろうか。


「フフ……世の中、美味い話はないですよね……」

「ええ……?」


 どんよりユキちゃんになってしまったけど、どうしたら良いのだろうか。



 ◇



 ――どんよりのまま、村に到着。

 

 ユキちゃんは移動中ずっと「フフ……」と陰のある表情で沈んでいた。

 若干ホラーだった。


 それはまあ、後で何とかするとして。


 村に到着すると、何故だかエルフ達が全員揃ってお出迎えをしていた。

 ……何かあったのか?


「皆さん、どうされました? 何かあったのですか?」


 全員でお出迎えされた時は、大体なにか起きている。

 ――今度は一体、何が起きたんだろうか。


 ……皆さん目がキラキラしているから、悪い事じゃないみたいだけど。


「タイシ、これ、これみてほしいです~」


 皆を代表してか、皆のなかで一番お目々をキラキラさせたハナちゃんが、ぽてぽてと俺の前にやって来た。

 ……見て欲しいって、その手に持ってる雑誌かな?


「これを見れば良いんだね?」

「あい~!」


 ハナちゃんから雑誌を受け取って、表紙を見てみると……「沖縄マリンレジャーガイド」というタイトルだった。


「あ! それ私の!」

「ユキ、こないだわすれてったです~」


 ああ、なるほど。こないだのかき氷したときに村に忘れて行ったのか。

 しかし、この雑誌がどうしたんだろうか?


 試しにページをめくってみると、そりゃあもう綺麗なビーチの写真があった。

 古座間味(ふるざまみ)ビーチって書いてあるな。

 良いねえ。南国良いねえ。


 ……で、このユキちゃんの忘れ物が、どうしたんだろうか。

 ハナちゃん、もの凄いキラッキラした目だけど……。


「……それでハナちゃん、これがどうしたの?」

「タイシ、これって……うみです?」

「海だよ。前に話した、でっかいでっかい湖みたいなものだね」

「やっぱりです~!」


 推測が当たって嬉しいのか、ハナちゃんはぴょんぴょんし始めた。

 お目々キラキラ、耳はぴっこぴこ。

 嬉しさ溢れる感じだね。


「やっぱりそうなんだ!」

「ほんとにあるのね!」

「うわあ~。うみ、あるんだ~」


 そして他の皆さんも、ワイワイキャッキャし始めた。

 ……あれか、海の写真を見て、ほんとかどうか気になったって事なのかな?


「それで、この海は確かにあるけど、これがどうしたの?」

「あや~……これですけど……」


 そう聞くと、ハナちゃんはちょっともじもじし始めた。

 もじもじハナちゃんだね。


 そしてしばらくもじもじした後――。


「タイシ、このうみって、どこにあるです?」


 ――と、海の場所を聞いてきた。


 この海がどこにあるのか、知りたいのか。

 まあ、沖縄だからむっちゃくちゃ遠いけど……。


「この海なら、もの凄く遠くだよ」

「……あえ? ものすごく、とおくです?」

「うん。凄く遠く。自分たちでも、そう簡単には行けないかな?」

「あえ? タイシたちでもたいへんです?」

「結構大変かな?」


 こっからだと……二千キロメートルくらい離れてるよな。

 皆に分かりやすく説明すると……。

 歩いていったら何日かかるか、なら伝わるかな?


「歩いて行くとすると――百五十日位かかるかな?」

「あややや! ……そんなとおいです!?」

「ひゃく……!」

「そんなに!」


 歩いて行った場合の日数を伝えると、皆目をまん丸にして驚いている。

 歩きで百五十日もかかるなら、相当の長旅だからね。無理も無い。


「そんなにかかるですか~……」

「無理せず歩くならね。自転車だと、ぼちぼち走って二十五日位かな?」

「あや~……」


 あれ? ハナちゃんしょぼんとしてしまった。

 耳がぺたんと垂れて、それはもう残念そうだ。


「そんなとおいのか~……」

「ふるえる」

「よのなか、あまくはなかったのだ……」


 他の皆さんも、しょんぼりどんよりだ。

 ……何だろう、今日はユキちゃんもエルフ達も、どんより祭りなんだけど……。


 そしてどんよりエルフ達に、ユキちゃんがゆら~りと近づいて行く。


「フフフ……そうですよ。世の中そう上手くはいかないんですから……」

「いかないです~……」

「きびしいげんじつ」

「ふるえる」


 こらそこ、どんよりを加速させないで。お願いだから!


「フフフ……」

「あや~……」

「ふるえる……」


 ユキちゃんのどんよりと、エルフ達のどんよりが合わさって暗黒に……。

 今日は一体、皆どうしたと言うのだろうか。


 ……あれか? 距離を聞いてヘコんだという事は。

 もしかして――海に行きたいという事?


「皆さん、もしやとは思いますが……」

「タイシ、ハナたち――うみにいきたいです!」


 ――やっぱり。


「このふうけいを、じっさいにみてみたくなってしまいまして……」

「わたしたちのところには、こんなものはなかったんです」

「これをみちゃったら、がまんができないです~」


 なるほどね。

 ユキちゃんの忘れ物雑誌を見て、海に感動しちゃったわけか。

 そして、実際にその目で見に行きたくなったと。


 ……気持ちは良く分かる。

 すっごい分かる!


 俺だって海のない内陸県出身だ。たまに無性に海を見に行きたくなる時はある。

 水平線を見ると、無駄にキャッキャしてしまったりもする。

 海無し県民のサガなのだ……。


 そして、割と海に気軽に行ける俺でもそうなんだから……。

 ――海という存在を今回初めて、写真とはいえ目にしたエルフ達なら。


 そりゃあ、我慢出来なくなるのも、当たり前と言える。


「フフフ……夏といえば海なんですよ。でもね、そこに行くのは大いなる試練が待っているんです……」

「しれんです~」

「のりこえられない」

「たちはだかる、かべ」


 ユキちゃん、さらにどんよりさが増している……。

 そしてそのどんよりさに巻き込まれて、エルフ達のどんより具合も加速する。


 皆体育座りになって、どんよりどよどよしはじめた。


 今日は夏真っ盛り、青い空、白い雲、照りつける太陽!

 そんな日なのに、ここだけ……暗黒。空気が重い。


 というか、海に行くための試練って、なにそれ……。

 こっちの海に、そんな試練は無いはずだけど。


「フフフ……」

「あえ~……」

「ふるえる……」


 ……おかしいな。

 今日はほのぼの村でのんびりしようと思っていたのに……。

 いつの間にか、暗黒村でどんよりになっている。


 特に……ユキちゃんのどんより具合が凄い。

 明るい美人から、陰のある美人にクラスチェンジしている。

 物理的に影が無い娘さんだけど、陰がある。何とも不思議な状態だ。


「あきらめるですか~」

「しゃしんをみるだけに、しときますかね……」

「おさかな……」


 どんよりした皆さん、雑誌を囲んでどよどよ模様だねえ……。

 そんなに海に行きたいわけね。


 ……どうするかな。

 とりあえず、近間にも海はあるよと教えとく?

 日本海だけど、日帰りできちゃう距離にあるよって教えちゃう?


 ……でも、それを教えて「行きましょう」って言われると困るよなあ。

 彼らが外界に繰り出したら――大騒ぎ間違いなし、だからなあ……。


「……タ~イシ、いまなにか、かんがえたです?」


 うっ! ハナちゃんに何かを察知された。

 ゆら~りと立ち上がって、ひしっと足にしがみついてくる。


「タ~イシ~……。なにかいいほうほう、あるです~……?」


 ハナちゃん、そのままじりじりと登ってきた……。

 これ、教えないと収まらないかな……。


 ――しょうが無い、白状しよう。


「一応……ここから歩いて四日くらいの距離にも、海はあるよ」

「そんなちかくに、うみ、あるです!?」

「とつじょはんめいする、あらたなじじつ!」

「ふるえ、とまった」


 歩いて四日の距離に海はあると教えると、皆さんガバっと顔を上げてキラキラお目々になった。

 いや、あるにはあるけど……。


「でも、皆さんが行くとなると、騒ぎになるのが間違いないので、厳しいかなと……」

「あえ? さわぎになるです?」

「こっちには皆のような、耳の長い人達はいないんだ」

「いないです?」

「うん。全く」


 見たこともないし聞いたことも無いからね。

 そんな世界に、このぽんにゃりエルフを放流したらどうなるか……。


 ――まず間違いなく、警察が飛んでくるね。


「大勢の人に皆の事が知られると、良くないことが起きるのは間違いないかな」

「あや~……そうですか~……」

「またも、きびしいげんじつ」

「ふるえ、さいかい」


 皆さん、またもや体育座りになって……どんより暗黒状態だ。

 まあね。俺も出来る事なら、連れて行ってあげたいけど……。


「うみ……いきたいです~」

「これが、しれんか……」

「おさかな……」


 これ、どうしようかな……。


「――大志さん」


 どうしたものかと困っていると――ユキちゃんが「ガッシ!」と肩を掴んできた。

 真正面から向き合って、両肩を掴まれている。

 ――絶対に逃がさない勢いだ。


「……大志さん、彼らの正体がバレなければ、海に行けたりしますか?」


 めっちゃ迫ってきた!

 いや近いよ! 近い!


「そ、そりゃまあ、正体がバレないのであれば、連れて行く方法はいくつかあるよ」

「うみにいくほうほう、あるです!?」

「またもみえてきた、きぼう」

「そしてとまる、ふるえ」


 方法はあると、ついこぼしてしまった……。

 ユキちゃんだけではなく、エルフ達もじりじりと迫って来たよ!


「エルフさん達の身バレを何とかできれば、私と海に行っていただけますか!」


 ……ん? 「私と」海に行く?


「大志さん、どうですか!」


 考える間もなく、ユキちゃん迫真の問い合わせ。

 迫力凄い……。


 ……でもまあ、身バレさえ対策出来れば何とかなるね。

 それが出来れば、大勢で海に遊びに行くだけだから。

 問題は無い……はず?


「私が何とかしますから! それならどうですか? 大志さん!」

「え、ええまあ……。それなら、問題ございません……」

「それでは、増幅石を人数分貸して下さい。それでなんとかします。しますから!」

「あれを? まあ……沢山あるけど」

「それを使って、お婆ちゃんが高橋さんにかけた術を、エルフさん達にもかけます。そうすれば!」


 ああ、あれか。

 ――存在をぼかす術、だったかな。


 たとえリザードマンだろうがドラゴンだろうが世紀末覇者だろうが、存在をぼかしてくれるらしい。

 効果は高橋さんで証明済み。

 リザードマンが町を闊歩していても、誰も気にしなくなるというアレな術である。


 ――とっても、アレな術である。


 こんな術だけに色々とアレ過ぎるので、あんまり使いたくは無いけど……。

 果たして、大丈夫なのだろうか。


 ちらっとエルフ達を見てみると……。


「タイシ、おねがいです~」

「このとおり!」

「うみ、いってみたいんです!」


 お目々うるうるで、必死のお願いだ。

 ……もうこれ、止められないな……。よし、諦めよう。

 ここはおとなしく、ユキちゃんにお任せしてみようか。


「……では、雪恵先生。お願い出来ますでしょうか?」

「――承りました!」


 ――ものすごい気合だ。ガッツポーズとかしてる……。

 そんなに海に行きたかったんだ……。

 なら、夏期休暇を取れば沖縄でもグアムでもハワイでも幾らでも行けるのに。

 ……旅費の問題か?


 ……まあ、とりあえずその件は雪恵先生に任せるとして、あとはエルフ達だね。


「それじゃあ、皆で海に行きましょう。計画を立てる必要があるので、会議でもしますか」

「「「わああああああ!」」」


 計画を立てるといったとたん、大歓声である。

 もうほんとに、海に行きたかったんだな。


「タイシ、ハナたち、うみにいけるです?」

「ユキちゃんの術が上手くいったらね」

「任せてください! 何とかします!」

「ユキ、たのんだです~!」

「お任せあれ!」


 どんより暗黒村は一転、ワイワイ賑やか村になった。

 ……まあ、明るい雰囲気が戻って良かった、のかな?


「うみ、たのしみです~」

「いってみるもんだな~」

「ほんとにいけるとか、ふる、ふるえる……」


 ……皆笑顔だね。

 心の底から、海に行けることを楽しみにしているのが伝わって来る。


 でも――そうだよな。

 皆観光客相手に、今まで仕事を頑張ってくれたんだ。

 毎日、村の維持管理の仕事もしてくれている。


 村の皆だって、働きづめだったんだ。

 これは、ちょうどいいエルフ達の夏休み、慰安旅行になるんじゃないだろうか。


 頑張ったエルフ達に対する、ちょっとしたご褒美、として考えたら――。

 ――良いね。そう考えるととても良い。


 皆がどんよりしたときはどうしようかと思ったけど、面白い方向に転がった。


 よし! それじゃ海をエルフ達に見せる為に――旅行計画、立てましょうか!



 ◇



「そういえば大志さん、高橋さんの所も海なんですよね?」


 皆が海に行けると盛り上がってる最中、ふとユキちゃんが聞いてきた。

 確かに高橋さんの所には、海がある。


「まあそうだね。殆ど海だね」

「そこでは、ダメなんですか?」


 高橋さんの世界なら、エルフが居てもそう騒ぎにはならないだろうね。

 リザードマン以外の存在が来ることに、多少慣れては居る。

 俺と親父が出入りしてるし、高橋さんの知り合いならスルーパスだ。


 でもね……。


「高橋さんの所の海、恐竜が居るけど?」

「え? 恐竜?」

「たまにシーサーペントみたいなのが釣れる。速攻リリースするけど」

「ええ……?」

「他にも首長竜とか、なんか強そうなのがうようよ泳いでるんだよ」

「……」


 あれだけ強いリザードマンが居る世界なわけで、それ以外の生物も当然つおいよね。


「高橋さん達は、あっちの世界の強者番付一位なんだ。だから、気軽に泳いで島に行き来できる」

「……色々分かりました。海遊びは、無理ですね」

「無理だね。普通の海遊びは」


 でも、身を守ることが出来れば、もうワンダーランドだ。

 ジュ○シックパークだ。

 ぶっちゃけ、俺にとっては超楽しい世界ではある。


 ……あ、散々働かせたお詫びというか、お手伝いしてくれたお礼に、高橋さんの世界の恐竜ワールドに招待してみようかな?

 ……軽めに、海竜ウォッチングとかどうだろう?


「今度一緒に行く? 海竜ウォッチングとかあるよ?」

「……え? 一緒にですか?」

「どうかな?」

「え、ええ……お誘い頂けるなら、是非とも!」


 お、おお……。意外と食いつき良いな。

 海竜が好きなのか?

 恐竜はやっぱり浪漫だからね。当然だよね。


「何時ごろ行くかは……もうちょっと村が落ち着いてからになるけど、良いかな?」

「ええ。ええ。問題ないですよ」

「それじゃ、時期を見て行こうか」

「はい!」

「まあ、今は海の計画を立てないとね」

「そうですね! 集会場に行きましょう!」


 元気よく返事をしたユキちゃん、軽やかな足取りで集会場に歩いて行った。

 海竜が思いのほかウケたな。

 餌付けをするとすごく懐くから、きっと気に入ってくれるはずだ。


 ――あ、高橋さんの世界だから、行くためには当然高橋さんも一緒になるよって言うの忘れた……。

 まあ、問題ないだろう。


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