第2話【キャンサーのデスマスク】
蟹座という理由だけでむごいいじめと差別を受け続ける3人。では、なぜ蟹座がいけないのか?
漫画【聖闘士星矢】に出てくる12人のゴールドセイント。そのうち悪役のゴールドセイントが4人いる。
ジェミニ(双子座)のサガ
キャンサー(蟹座)のデスマスク
カプリコーン(山羊座)のシュラ
ピスケス(魚座)のアフロディーテ
この4人である。そのため当初は蟹座の生徒だけでなく、双子座、山羊座、魚座の生徒たちもいじめと差別の的になっていたのだが、双子座、山羊座、魚座の生徒たちが『オレたちと蟹座を一緒にしないでくれ!』と主張し出したのである。
双子座の主張━━『たしかにジェミニのサガは悪人だったが、弟のジェミニのカノンはハーデス軍打倒に貢献した』
山羊座の主張━━『たしかにカプリコーンのシュラはサジタリアスのアイオロスを殺した張本人だが、ドラゴン紫龍との戦いによって正義に目覚め、最後は紫龍に自分の着ていたゴールドクロスを着させて命を救った』
魚座の主張━━『ピスケスのアフロディーテは積尸気冥界波しか必殺技を持っていないデスマスクとはちがい、ロイヤルデモンローズ、ピラニアンローズ、ブラッディローズと3つも必殺技を持っている。また、アンドロメダ瞬の師匠であるケフェウスのダイダロスを倒したという実績もある』
これらの主張が認められ、双子座、山羊座、魚座の生徒たちも仲間に入れてもらえるようになったのだ。
そんな中、本当に唯一、キャンサーのデスマスクだけは長所が見当たらないのである。そのためカニタマをはじめとする蟹座の3人は、理不尽ないじめと差別を受けるはめになってしまったのだ。