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おケイ◎とタカシ

剛志は、ゲームサイトで、

時々絡むおケイ◎の存在が

気になり出した!



【おケイ◎とタカシ】


剛志は、携帯のゲームサイトを開いた。


剛志は、時事ニュースにコメントを入れるのが、日課になっていた。


――――――――――――


#振り込め詐欺悪質な手口

タカシ

携帯電話の番号が変わったって、連絡もらった時点で、確認しろよ(^_^;)

――――――――――――


コメントを書き込み、しばらく他の記事を見ていると、

コメントに返信が付いていた。


――――――――――――


#振り込め詐欺悪質な手口

Re:タカシ

おケイ◎

騙す手口も巧妙化してきたので、聞き分ける事が出来ないほど、親子関係が希薄になっている事が原因かと思います!


――――――――――――


またおケイ◎さんか……(^_^;)

絡む連中の常連になったな……。


剛志は、おケイ◎のプロフのページに飛んだ。


――――――――――――



おケイ◎さんのプロフィール


アバターは、準初期の登録時ボーナスで購入した服を着ている女の子だ。


いきなりの友達希望はお断りしてます!

業者出入り禁止!


地域 東京都

職業 学生

趣味 読書

星座 ないしょ♪

血液型 ないしょ♪

年齢 13歳

サークル 空と草花と


――――――――――――



「13歳!?

俺と同じか、一つ下か!?」

剛志は、難しい漢字を並べて書き込みする彼女を、

絶対歳上と思っていた!


おケイ◎さんの日記を開いた。

公開している日記が表示される。


土曜日の日記だ!


――――――――――――



歴博の講座


千葉県佐倉市にある歴博にて、「勾玉の美」関連講座(※)が開かれました。

勾玉が出現するのは、縄文時代からと、思っていたら、旧石器時代から、存在していたそうです。

縄文時代の勾玉には、滑石、蛇紋岩、硬玉という所謂翡翠……


――――――――――――



「うっわ〜(^_^;)

スッゴい、

講座内容を要約してる〜!

こういう講座あったんだな……(^_^;)

知ってたら、

俺も行きたかったな……。」

剛志は、ちょっとがっかりした。


「勾玉の美」って企画展示(※)やってるんだ!


今度見に行きたいな……!


作者注(※)架空の展示&講座です(^_^;)



剛志は日記のコメント欄にコメントを書き込んだ。


――――――――――――



タカシ

俺も聞きたかった(ToT)


――――――――――――



剛志の携帯電話に、メールが届いたみたいで、

ランプが点滅し始めた。

メニューキーで切り替えて、

剛志がメールを見ると、

ゲームサイトから、

伝言板にコメントが入ったお知らせだった。


再びサイトに戻り、

剛志のプロフィールに戻った。


伝言板には、

おケイ◎さんからのコメントが入っていた。


――――――――――――



おケイ◎

ご訪問ありがとうございます(o^-^o)

「勾玉の美」企画展示も良かったですよ!

私は中学二年生ですが、もしかして、同い年ですか?


――――――――――――


――――――――――――



タカシ

はい!

同い年です!

いつも時事ニュースのコメントもらってるよね?

ゲームより、こっちの方が面白いんだ!


――――――――――――



剛志は、同い年の女の子が、

趣味が合うなど思ってもみなかった!


一体どんな娘なんだろう……!


同じ東京のこの空の下に、

彼女もいる……!


そう思ったら、

会ったこともない、

彼女に、


どこかでバッタリ、

会えたらいいな……♪


でも、スッゴく苦手なタイプだったら……(ToT)



やっぱ、会えなくって、

良いんだ……。


気晴らしのつもりで、

ちょっとが、

けっこう、サイトに長居した。


携帯を閉じて、充電始めた。


「さてと、宿題、宿題!」


剛志は、勉強が好きだった。




【明日は歴博に……(^^)】


土曜日は、体育系ではない剛志は、部活が無い。

歴博のホームページを確認していた。


明日の土曜日も大丈夫だ♪


電車のアクセスを確認した(o^-^o)



携帯が鳴った!


一誠だ!


アイツはいつも電話だ!


「メールにしてくれ〜(ToT)」


って言っても、


「面倒くせ〜

電話がいい♪(^O^)♪」


って言って、

必ずかけてくる!


「もしもし!」


怒ったような声で剛志は出た。


「明日暇だから、遊ぼ♪」


一誠は明るい。



「い〜や〜だ!」


「切らないで〜(>д<)

剛志くん、

デ〜トかい?」


「相手が居ない(-.-)」


悲しい事に……(ToT)


剛志は心の中でつぶやいた。


「じゃあ〜良いじゃん♪」


「明日は行きたい場所が有るんだ!」


「どこ?」


「博物館だぜ(-_-)」


「行く〜(^^)」


「遅刻したら置いてく!」


「分かった♪」




【いざ歴博へ】


朝、出発予定時間、

30分前に剛志は家を出た!


剛志はすぐ隣の部屋の玄関に行き、

チャイムを鳴らす!


すぐドアが空いて、


「おはようございます♪」


家の人にあいさつする!


「剛志くん、一誠、

まだ寝てるみたいで〜。」


「分かってます!

起こします(^_^;)」


ひきつった笑顔で剛志は答えた。



「お〜い、一誠〜(^_^;)

入るぜ〜!」


一誠の布団を剥いだら、

空っぽだった!


「ふっふっふ……

はっはっは……。」


不敵な笑い声が聞こえる。


剛志は冷静に、洋ダンスの扉を開く。


毛布にくるまっていた一誠が、

毛布をマントみたいにひるがえして、


「よくここが分かったな……

アケチくん……!

とぅ〜!」


と、飛び出して来てコケた。


「さっさと、着替えて、準備せい!」


パジャママントの一誠は、

すごすご着替えはじめた。


「♪準備〜♪準備〜♪

さぁ〜さと準備〜♪

しろっ!

しろっ!

しろっ!♪」


剛志は何かの替え歌を歌っていた!


梅田家には、

家族の人数より一つ多く席がある。


剛志の席だ!


「剛志くんも食べてく?」


「いえ、お構い無く、

家で食べて来ました。」剛志はカバンから、

本を取り出して読書をはじめた。



一誠だけ朝寝坊したらしく、

一人で一誠は食べている。



「もう中学二年なんだから、

自分で起きなさい!」


「起きてたも〜ん♪」


「俺を驚かすなら、

家に起こしに来いや!」


ボソッと剛志はツッコむ(^_^;)


「次は俺がお邪魔してやる!」


一誠は言った。


「はい〜、はい……(^_^)」


一度も起こしに来れなかったくせに〜(+_+)


剛志はため息混じりに返事すると、

本を閉じてカバンにしまった。


「ごちそうさま〜♪」


「一誠!

お皿片付けて!」


剛志は駆け出そうとしている一誠の襟首掴んで、


「片付るんだろ?」


「あ゛、忘れてた〜♪」


「ボケるには、まだ若いぜ……(+_+)」


「行ってきま〜す♪」


「お邪魔しました!」


お皿を片付けて、

テーブルを台ふきんで拭くよう促してから、

やっと出発……(^_^;)


剛志は一誠のお兄ちゃんになった気分だった〜!


毎朝の学校はお迎えしないが、


日曜日のボーイスカウトの活動日は、

いつもこうだった。


剛志は、幼稚園の時、

一誠と一緒に入団して、


小学五年生のカブスカウトまでは続けたが、


六年生〜中学三年生までのボーイ隊には、

上がらなかった。


しかし、一誠はまだ続けている。



俺らは、地下鉄の駅に向かって歩いた。

京成佐倉京成佐倉駅に着いて、

改札を出たら、

「勾玉の美」のポスターのはられた下に、チラシと、

歴博への道案内のチラシが、

置いてあった!


剛志と一誠は、

道案内チラシのルートを歩く事にした。


「歴博は、佐倉城址公園にあるんだな……!」


地図を確認しながら、

剛志はつぶやいた。


「剛志!

置いてくぞ〜♪」


一誠は、走り出した!


「ほ〜い!

転ぶなよ(^_^;)」


階段を駆け降りる一誠を尻目に、

剛志はエレベーターで降りた。


剛志と一誠は、

階段の下で、

バッタリ出会った!


「よぉ!」


「あれ?」


「エレベーター使った!」


「ズルい〜(>д<)」


地図にそって歩くと、

やっと緑の小山みたいな所に着いた。


「坂道スッゲ〜!」


とぼとぼ急な坂道を登る。

車道を時々、自家用車が登って行く。


坂を登りきると、タイル張りの長い階段が( ̄□ ̄;)!!


一誠は階段を駆け上っていたが、

段々スピードダウン〜!


剛志はスロープをマイペースで登る。


歴博の玄関先に二人は同時に着いた。



一誠は、ゼイゼイ肩で息をしている……(^_^;)




【歴博見学♪】


券売所に行き、当日券を購入しようとした!


企画展示なので、

特別展示料金ではなかったから、

中学生までは無料♪



「最初は企画展示から見に行こう♪」

と、話していたら、


「企画展示は、あちらの中階段の奥にございます(o^-^o)」


と、丁寧に案内された♪


パンフレットの展示室案内と現在位置を剛志は照らし合わせながら進むが、


一誠は、相変わらず、

階段を駆け降りている(^_^;)


企画展示室の案内板を目ざとく見つけて、


「剛志!

こっち、こっち!」


と、手招きする!




剛志は、早足で階段を降りた。


階段は中庭になっている。


最初からでなく、

見たい展示室から、

先に見る場合、

この中庭で移動が出来る構造なんだと、

剛志は理解した。


一誠は相変わらず、

野性のカンだ!


地図を見ないで、

探すのを楽しんでいる。



企画展示室の場所は、

剛志の頭に地図を見て入った。


反対方向に行きかかった一誠に、


「こっちだよ〜♪」


と、声をかけて、

剛志は勝ち誇ったみたいにニヤリッと笑った。


「チキショ〜(>д<)」


一誠は、ダッシュで、

剛志の方に走る。


「オイオイ……ヾ(^_^)

博物館内では、騒ぐなよ(^_^;)」




企画展示室の入り口で、

パンフレットを取り、


日本の古来からの勾玉、

朝鮮半島の勾玉の

使われ方の違いなど、


分かりやすく展示してあった!


一誠と剛志の見るスピードは、


一誠は一瞬で移動、

剛志はじっくりだ。


仕方ないので、

一誠は、三回同じ展示を戻って見ていた。


一誠は、三回見たから飽きてきていた。


もう一回、見ないと剛志が終わらないかな?


と、一誠が入り口に戻りかけて、

入り口に来た二人連れを見たとたん、

ハッとした!


山岡さんと、山崎さん!?



二人に気付かれないように、一誠は、

剛志の所に戻った!


「剛志!」


「あ〜?

あと少しだから、

待ってくれよ〜(^_^;)」


剛志は、展示をじっくり見ながら言った!


一誠は、剛志の肩に捕まって、


「山崎さんと、山岡さんが来てる……。」


と、言った!


「ほ〜(-.-)」


剛志は聞き流そうとして、

あれって思った。


「副委員長達だよ〜(>д<)」


「山岡さん?

マジ!?」



「見に行かないの?」


一誠は二人の方に行こうとして、

剛志が動かないのに気がついて、

振り返って言った!


「一緒に見ないのか(>д<)」


「何を?」


「だ〜か〜ら〜、

二人が来てるから……。」


「もうすぐ、終わるし、

邪魔しちゃ、悪いだろ?

それとも、

彼女達と、

一緒に廻りたい……とか?」


「遠くから、見るだけだぃ!」


「別に……(-.-)

見たけりゃ、一人で見ておいで…(^^)/」



山岡 恵子は、いつもと髪型を変えていた。


髪を後ろに上げて、

団子状にしていた。


青いワンピースにカーディガン。


勾玉のネックレスもしていた。


山崎 由理は、

チェックの丈の短いワンピースに

スパッツをはいている。


二人共、制服とは雰囲気が、

違って見える。


「これなんか、綺麗じゃない?」


「私も、山岡さんのペンダントみたいな、

勾玉着けたいな♪」


「ミュージアムショップ、帰りに覗こうね(^^)」


「売ってるの?」


「有るよ♪」


「最近の博物館は、勾玉のペンダント、

けっこう売ってるから♪」


「ガチャガチャのストラップとか、見かけない?」


「あるある♪」



一誠は一人、

二人の様子を眺めていた。


なんだか、

二人共、

いつもと感じが違って見える。


それにしても、

女子が勾玉の展示を見る姿は、

ジュエリーショップのショーケースみたいに見えてしまうものだな〜(^_^)


剛志とかが展示を見ている姿は、

埴輪も、甕棺も、勾玉も一緒に見えるのに……(+_+)



「終わったぜ!」


いきなり膝をカックンされて、

一誠は我に帰った!


「ほ〜(^_^)

なんかいつもと感じ違うな……。」


「だろ?」


「常設展示行こうぜ!」


「は?」


「第一展示室からだ♪」


そんなぁ〜(ToT)


一誠は、声はかけられないけど、

二人の近くにいたかった……!




【第一展示室】


石器時代から、縄文、弥生、古墳時代などの発掘遺物の展示だ!



例え縄文・弥生だろうが、

一誠にはハニワに見える。


「ハニワがいっぱい〜♪」


と、言ったら、


「土偶だ!」


と、剛志につっこまれた(+_+)


「ドグウとハニワって、

おんなじじゃん〜(^_^;)」


一誠には、

縄文土器も、

弥生式土器も、

土師器(はじき)須恵器(すえき)も、

違いが分からない(^_^;)


土でできた焼き物〜。


だから、おんなじらしい(x_x;)



今回は、常設展示室が広いので、

とりあえず、一誠は、展示室の端っこまで、

先にどんどん進んでから、


剛志のいる、縄文時代の展示室に戻ってきた!


「あ!」


山岡さんと山崎さん!?


まだ、剛志にも気がついていないみたいだ!


剛志は復元銅鐸を叩いていた!


「寺の鐘みたいだね(^O^)」


「サビてないから、

金色だな♪」



「あら!」


「あなた達……(^_^;)

来てたの!?」


山崎さんと山岡さんが、

やっと気が付いた♪


「あぁ〜(^_^;)

一誠が、さっきから、

ずっと企画展示室で、

気にしてたぜ!」


「おい!

こら……(>д<)」


剛志〜言わないでくれ〜(ToT)


一誠は焦った!



「一誠は、あんまり興味無いみたいだけど、

付いて来ちゃったんだ!」


「剛志〜(ToT)

ひで〜よ〜!」


「二人共、いつもそんな風なの?」


山崎さんが、クスクス笑って言った♪


一誠は、


「ガキん頃から、

あんま変わってね〜かも……(^_^;)」


ちょっと恥ずかしそうに言った!



「委員長は、初めて来たの?」


山岡さんが聞いた。


「あぁ、

千葉県の博物館まで来たって、

記憶が有る中で、

ここが初めてだ!」


「ふ〜ん♪

そっか〜♪

私は、上野の博物館で、

パンフ見て来てから、

気に入っちゃったんで、

しょっちゅう来てるの♪」


「へぇ〜、

そうだったのか……。」


「あっ!

三内丸山だろ?

このジオラマ!」


「ここの博物館、

ジオラマとかも、

スゴいのよ♪」


なんだか、二人の話しが弾んでるみたいだ!


一誠には、ちんぷんかんぷんな専門用語ばかり……(+_+)


山崎さんは、復元竪穴式住居の展示の前に進んだので、

一誠も付いて行った。


この遺跡の住居跡は、

一家が何らかの原因で死亡して、

建物ごと葬られたと思われる……(^_^;)


解説※には、時々、スゴい事書いてあるな〜と、

一誠は思った!


作者注※ モデルになった博物館とは、

展示内容の相違があると思います(^_^;)



「山崎さん?」


急に山崎さんがしゃがみ込んだ!


一誠は、山崎さんに駆け寄り、


「大丈夫?」


「ちょっと……貧血……みたい…。」


顔色が悪い!


山岡さんと剛志も駆け寄った!


一誠は、


「貧血起こしたって!

休ませる!」


「そこにベンチが有るわ!

歩ける?」


「捕まって!」


山岡さんが先導して、


山崎さんの両脇に一誠と剛志がついて、

支えながら歩いた。



「少し、ここで……、

休んでる……(^_^;)

しばらくしたら、落ち着くから、

展示見て来て……!」


山崎さんが言った!


「でも……(^_^;)」


「俺、第一展示室見ちゃったから、一緒にいる!

剛志、見てこいよ(^^ゞ」


一誠は言った!


「山岡さんも……(^_-)」


「大丈夫なの?」


「時々あるの……(^_^;)

梅田くんがいてくれるから、大丈夫……!」


「何かあったら、呼べよ!」


「うん!」


二人が展示室に戻ったら、

山崎さんが、

バックから数珠を取り出して、


「悪いけど……これで背中、

叩いてくれる?

なるべく強く!」


「へっ?」



一誠は山崎さんから、

数珠を手渡されて、


「よくわかんないけど、

こうかい?」


ばしっ!


「もっと強く!」


バシィ!



「ありがとう(o^-^o)

楽になったわ♪」


山崎さんは、急に顔色が良くなった♪


「はい、これ……、

貧血治すおまじない?」


一誠は、数珠を山崎さんに返した。


山崎さんは、首飾りみたいに数珠をかけた♪


数珠がまるで真珠の首飾りみたいだ(o^-^o)



「おまじない?

ふふふ……(^^)

そうかも♪

他の人に、

話したら、

効かなくなっちゃうの、

私たちだけの秘密にしてくれる?」


「え!

言わないよ〜!

絶対!」


一誠は、山崎さんが、

二人だけの秘密なんて言うものだから、

嬉しくなってきた!


「ありがとう♪

もう大丈夫だから!

行こうか(^^)」


すっくと、山崎さんは、

何事も無かったように立ち上がった(+_+)


「良かった♪」


二人は、第一展示室に戻った!



「山崎さん!」


「もう大丈夫よ!」


「良かった〜♪」


これで四人は自然と、

一緒に見学する事になった♪


一誠と剛志は、

なんだか

いつもと世界が違って、感じた(o^-^o)




【ミュージアムショップ】


四人は、博物館の隅々まで、

見学した!


山崎さんは、

その後倒れる事も無く、

無事に廻れた。


ミュージアムショップでは、

山崎さんが、

勾玉のネックレスを選んでいた!


「どっちにしようかな?」


「水色と、ピンクね(^^)

私は、ピンクが似合うと思うわ♪」


山岡さんは、勾玉を選ぶのに付き合っている!


一誠は食べ物、


剛志は本を見ていた。


「委員長、本買うの?」


山岡さんが声をかけた!


「あぁ、

何冊か欲しいのが有るんだけど、

今、絞ってるとこ(^_^;)」


「そう、友の会のカード提示すると、

本は、ちょっとだけ割引になるの。

お母さんのなんだけど、

使う?」


「えっ♪

じゃあ、頼む(^O^)」


剛志は、本を二冊に絞り込んで、

会計に一緒に山岡さんが付いて行き、

割引価格で購入した!


「あっ!

い〜な♪

割引価格!」


一誠が、聞きつけてやって来た!


「ごめんね、

グッズとか、食べ物は割引にならないの……(^_^;)」


「残〜念……(T_T)」


「本なら割引だぜ♪」


「だ〜って、皆、

難しそうじゃん!」


皆で笑った!


一誠も、山崎さんが、

クスクス笑っているのを見たら、

ちょっと照れ笑いを浮かべた。




【帰りの電車(^^)】

歴博でじっくり過ごした四人が、帰る時には、

閉館時間になっていた!


山岡さんが、歴博から駅までの近道を

案内してくれた!



京成佐倉駅で、

上り電車に乗ると、

国際色豊かな乗客で混んでいた!


京成ライナーには、

成田空港からの、お金持ちな人が乗り、

少しでも節約したい、人達は、特急料金のかからない列車を使うからだ!


四人は、奥の方に固まった(^^)



途中の駅で、運良く、席が二つ空いた♪


剛志と一誠の前だ!


すると、二人は、

山岡さんと、山崎さんを座るよう促した!


「委員長の前の席だから……。」


「山崎さんが、また貧血起こしたら困るし、

隣、女の子どうしの方がいいだろ?」


「うん……。

ありがと(o^-^o)」



乗り換えまで席は空かなかった。


でも、剛志は、買ったばかりの本を開いた。


「山岡さん……、

この本、読む?」


剛志はさっき買った本と、

持ってきた本を見せた。


「これ……、読んでもいい?」


剛志がさっき買ったもう一冊の本だった♪


「こっち、当分かかりそうだから、

貸しとくよ♪」


「ありがとう(o^-^o)」


剛志は、小学校以来、

女の子に何か貸した事が無いなと、ふと思った!



「剛志と俺は、幼稚園のころから、

隣同士でさ、

何故か一度もクラス替えで、

離れた事が無いんだ!」


一誠は、山崎さんに話しかけた。


「だから仲が良いんだ(^^)」


山崎さんと、何でも良いから、話してみた。


女の子にちょっと話すだけなのに、

何だか新鮮だ♪


いつの間にか、小学校ぐらいから、

女子対男子で、

何となく男女別に固まってたりして、


こんな風に話した事は、

記憶にある中で、無いみたいだ!


何だか、ずっと話していたかったが、気がつくと、

もう乗り換えだ!



乗り換えたら、

全員並んで座れた(^^)


両脇は、剛志、山岡さんで、

剛志の隣は勿論、一誠、


山岡さんの隣で、一誠の隣は……(^^)


山崎さん♪


一誠は、山崎さんが、

隣に座っているだなんて、

ほっぺたつねったら、

目がさめちゃって、

夢だったなんて、

そんなオチになりそうな……(^_^;)

夢ならさめたく無い、


と、幸せに浸っていた♪



次の駅に着いたら、

乗客が増えた(+_+)

「一誠、詰めてくれ!」


剛志が押してくる(x_x;)


あぁ〜♪


腕がぁ〜!


山崎さんの腕が、


一誠の腕に触れている!


「キツくない?」


「大丈夫……(^^)」


女の子の腕って、

柔らかいのか♪


一誠にとって、

とっても、幸せな時間だった……(o^-^o)



が……(+_+)


次の駅、


今にも倒れそうな、

おじいさんと、おばあさんが、

一誠達の前に向かって、

よろよろ乗り込んできた!


「どうぞ、おかけ下さい!」


一誠は、席を譲った!


「こちらの席も、お二人で……(^^)」


剛志も即譲った!


「ありがとう……(ToT)」


おじいさんとおばあさんは、

何度もお礼を言いながら座った。



「委員長、優しいんだ!」


山岡さんが言った!


「当然の事だぜ!」


剛志は何事も無かったみたいに、

立ちながら本を再び開いて言った。


「委員長はともかく、

梅田くんが率先して、

席譲るって、

スゴいわ♪」


「俺らは、元気有り余っているんだ!」


一誠はなんだかくすぐったかったので、

わざとヒーローみたいなポーズを決めた!


「お前の元気は桁外れだからな(^_^;)」


剛志はちらっと横目で見て言った!




【タカシの日記】



――――――――――――


歴博の「勾玉の美」


みてきたぜ(^^)

初歴博!

中学生までは無料だし♪

常設展示が半端じゃあない展示量!

民俗の展示変え中だから、

展示室が一つ見れないけど、

半端じゃあない展示だ!

リピーターになりそうだ(o^-^o)



――――――――――――



――――――――――――


おケイ◎


良かったですね♪

私もリピーターになりました(o^-^o)


――――――――――――



さっそくおケイ◎さんのコメントが入っていた♪


時事ネタの新しいのを検索して、

いつもなら、

先におケイ◎さんが、

コメント入れている場合もあるのに、


今日はあまり無かった……(^_^;)?


剛志は、

おケイ◎さんも、

忙しかったのかな?


と思った。


携帯電話は、そこそこで切り上げ、

恵子は、

剛志に借りた本を開いて、読みふけった。





【写メ】


恵子から、

由理に写真メールが届いた!



――――――――――――



写メ送るね(^^ゞ


二人のと、

四人の♪

意外な所で会ったけど、

学校と、あの二人、

印象が変わったね!

特に、席譲るって、

何だか感動しちゃったよ(o^-^o)

楽しかったね♪

また出かけましょ(^^ゞ山岡恵子



――――――――――――




――――――――――――


Re:写メ送るね(^^ゞ


ありがとう(o^-^o)

私も楽しかったわ(^^ゞ山崎由理♪


――――――――――――


写メは、恵子と由理の二人で撮ったのと、

剛志の携帯電話で、

そういえば、

梅田くんって、

意外と腕の筋肉、

引き締まっていたわ……(*^^*)


一緒にいて、全然嫌じゃ無かったな♪


携帯電話の保存が終わり、

由理は四人で写っている写メを眺めた……。



その頃、

一誠は、

一人でニヤついていた♪


四人で写っている写メを眺めていた(o^-^o)


こんなに早く、

気になる娘と、

一緒に写メ撮れたなんて……(*^□^*)♪


携帯片手に浮かれていたら、


「一誠?

まだ起きてるの?」


「母さん!?

あと、ちょっと……、

宿題が……(x_x;)」


やべ〜(^_^;)


明日はボーイ隊の活動日だから、

宿題終わらせて、

寝坊しないで出かけ無いと(>д<)



一誠はハバザック(ボーイスカウトのかばん)に、


明日の持ち物を詰めて、

宿題を布団の中でやりはじめたら、


即うとうと始めて、

鉛筆握ったまま

寝てしまった(-_-)zzz


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