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謝罪と仲直り

【謝罪】


モンスターペアレントが、

急に謝罪した!(;□;)!!


ただ、被害者と親御さんに顔をあわせたら、

芯から謝罪している感じだった……(-_-;)?


皆狐か狸に化かされているみたいだと感じた!


とくに由理を見た時のリアクションは、


まるで白昼、幽霊にでもあった……みたいな感じだった!


    ★☆★☆


それは三日前、


都市伝説が始まった頃……!


佐久間さんの母親は、

携帯サイトのご近所の裏話を投稿するのが日課になっている!


母親は、店番中の愛想良さとは裏腹な、

客が帰った後の裏話が、

超悪意のある、

毒舌家だった!


家族の間では飽きたらず、

携帯サイトの匿名性から、すっかり調子に乗ってしまったのだ(-_-)


    ★☆★☆


いつものサイトの新着情報をなんとなく開いたら、


============


女子中学生、いじめを苦に自殺!


============


というタイトルを目にした……(^_^;)


ちょっとドキッとして、開いたら……、

娘と同じ中学二年生!


しかも……、

家の娘のクラスメート(;□;)!!


============


『山崎由○さんは、ゲームサイトの掲示板に誹謗中傷の書き込みをされて、

クラスメートの携帯にチェーンメールを送られて、

転校して早々のいじめに遭い、

住んでいたマンションの最上階から、

飛び降り自殺をした!

遺書には、

ゲームサイトに書き込みをした

クラスメートの佐○間さんを恨む

という言葉だけが残されていたが、

佐久○さんの両親は、

未だに被害者に謝罪無く、

書かれた本人に問題があるとの逆ギレをして、

学校側に裁判を起こすと息巻いたという、

どうしようもない、

モンスターペアレントだ!』


============


山○由理さんの写真……!


あら!


○久間親子の写真!って、

酷いわ(;□;)!!


    ★☆★☆


佐久間さんの父親も、

パソコンの掲示板の住人になっていた!


お店の配達の合間、


パソコンで、

くだらない意見とか、

人の真面目な発言を茶化しては、

反応を楽しんでいた(^_^;)


だが、山崎由理自殺の原因が娘だというスレで、

いつも自分がやっている攻撃的な書き込みを

うんざりするほど目にした……(>д<)



そして、

急に客からの注目キャンセルや、

店のシャッターに


人殺し!


という、落書きが書かれ、

配達の軽トラックにも、


人殺し!


モンスターペアレントだ!


死ね!


などと書かれていた!


客は急に来なくなり、


道で会う人、会う人、


二人に隠れて、

ひそひそ話をしたり、


二人を見たら、

急に話を止めて、


あいさつもしないで、

冷ややかに立ち去ったり……(>д<)


そして、


娘が山崎由理自殺現場で、


自殺したとの知らせが、

警察から来た(;□;)!!




佐久間さんの両親は、

こんなような夢を同時に見た!


現実には、

誰もまだ死んだりしていないし、


店は相変わらず、

そこそこ繁盛している……(^_^;)


    ★☆★☆


こうして、二人は急に、

謝罪する気になったのだ!




【仲直り】


サイトに書き込みした犯人として、

謝罪はしたものの、

いつものグループからは、

シカトされている佐久間さん……。

最近は独りぼっちでいる事が多くなった。


    ★☆★☆


女子トイレには、

いつもたむろしてる、

佐久間さん抜きのグループが揃っていた!


「平山ちゃん〜、そろそろ佐久間ちゃんの、

シカト止めない?」


坂本さんの言葉に、

鏡の前で、

化粧直ししながら、

平山さんが言った!


「そうね……(^_^;)

そろそろ、頭冷えたし、

向こうの親御さんも、

謝罪したしね〜。

そもそも、何で、

あんな書き込みしちゃったのかしらね?」


「けっこうつまんない事が、

きっかけだったりして……(*^^*)」


谷口さんが言った!


    ★☆★☆


「一応、向こうの言い分聞いたりして、

仲直りしよっか?」


高木さんに言われて、

皆うなずいた!


    ★☆★☆


放課後、

揃って帰ろうって集まったけど、


「佐久間ちゃん、

もう帰っちゃったね……(^_^;)」


「明日……にする?」


「仕方ないね……。」


佐久間さんは、

由理の後を付けていた……(^_^;)


由理のマンションは、

オートロックだが、


なんとか、

入り込めた……!


エレベーターに乗り込むと、

最上階に上がった。


    ★☆★☆


由理は階段でいつも上がっていたが、

ふと、エレベーターを見たら、

ちらっと佐久間さんの姿が、

エレベーターの小窓に見えた!


急いでもう一台のエレベーターに乗り、


由理は前髪をかきあげて、


迷わず最上階を押した!


携帯を取り出して、

山岡さんにメールを打った!


そして、セーラー服の下に隠し、

首にかけていた数珠を手に取ると、

エレベーターのドアが開いた!


    ★☆★☆


由理は迷わず、右側の棟に向かうと、

佐久間さんが、

脱いだ靴の下に遺書らしい手紙を置いて、

手すりを乗り越えようと、

持って来た台に乗ろうとしていた(;□;)!!


    ★☆★☆


佐久間さんの目の前に、

黒い塊が飛び込んで見えて、


「きゃ!」


思わず佐久間さんは台ごと後ろにひっくり返った!


バサバサ!


烏!


佐久間さんが上半身起こして、

倒れた台を戻そうとしたら、


由理が数珠で佐久間さんの背中を叩いた!


烏が佐久間さんの頭上に飛び込んできたかと思ったら、

さっと飛び去った!


    ★☆★☆


「こんな所で自殺なんてされちゃ、

迷惑だわ!」


「私は、

死んでお詫びをするつもりよ!」


「死んでお詫び?

お詫びなんかじゃあないわ!

これは死んでまた嫌がらせよ!」


「嫌がらせ?

そんな!」


「あなたは、逃げてるだけよ!

死んじゃえば、

逃げられるって、

思っちゃったのでしょ?

犯人だってバレたから、

友達にシカトされ、

居場所がなくなったって!

でも……、平山さん達って、

あなたが思ってるほど、冷たくないわ!」


「え?」


「何故、あなたが掲示板に書き込みしちゃったのか、

本当の理由、

知りたいみたいよ!」


「書き込みしちゃった……本当の理由……(-_-;)?」


「林間学校の最後の日、

平山さんのバンダナ、

隠した理由……!」


「……掃除に……私だけ遅れた……(ToT)」


「ちゃんと、言わないと、

全然、平山さんに伝わってないわ!」


「佐久間さ〜ん!

山崎さん!」


エレベーターから、

恵子や、平山さん、高木さん、谷口さん、坂本さん達が、

降りてきた!


「こっちよ!」


由理は、台と遺書を片手に持ち、


「はい、靴履こう!」


佐久間さんの前に靴を置いた!


佐久間さんは泣きながら、靴を履いた。


    ★☆★☆


「山岡さん、

皆を連れて来てくれて、

ありがとう(*^^*)」


「い〜え♪

ちょうど、メールもらった時に家の店の前、

通りかかったから……(*^^*)」


「ここじゃあ、なんだから、

家に来て!」


皆、由理の家に移動した。


    ★☆★☆


「お邪魔します……!」


家は、締め切ってて、

暑かった!


窓を開けて、風を通した!


リビングに皆通された。

「お家の方は?」


「両親は仕事だから、

今居ないわ!」


恵子と由理は、

冷蔵庫から麦茶を取り出して、

人数分入れたり、

つまめる駄菓子を用意した。


「佐久間さん、

ちゃんと話して!

本当の理由を!」


佐久間さんはうなずいた!


    ★☆★☆


「林間学校の時に、

先にどんどん階段行った……(T_T)」


「……(@_@)

それが理由?」


皆あまりにつまらない理由だったから、

逆に驚いた!


「私だけ、遅れた……(ToT)」


「だから、平山さんのバンダナ、

押し入れの布団の上に隠したの……(-_-;)

私と山岡さんが、

バンダナ見つけて、

平山さんに渡したから……(^_^;)」


由理が静かに言った。


「高山ちゃんとケンカさせるようにしたの?」


谷口さんの言葉に、

佐久間さんはうなずいた。


「ひと言、早いから待って!

って言ってくれれば、

良かったのに!

私気がつかなかったの!

何で、言わなかったの?」


平山さんは、剛志を追って、

階段を早足で上がったけれど、

結局追いつかないまま、

先に帰っちゃった事を思い出した!


「ごめん……(ToT)

山崎さんに、

ちゃんと話さないから、

分からないって言われて、

やっと、どうしなきゃいけなかったか、

分かったの……(>д<)」


「今度は、ちゃんと話して!」


「ケンカしちゃったら、

相談してよ!」


「両方の話、聞いてさー、

どうすればいいかって、

皆で考えてさー、

友達でしょ?」


佐久間さんは、大泣きした!



「そういえば、家の鍵……!」


恵子が由理にこそっと言って渡した!


「今日も助かったわ!

ありがとう(^^)」


「病気はすっかり良くなったのに、

今日まで預かっててって言ったのは、

このため?」


「多分、なんとなくそうだと思ってたの。」


もう、佐久間さん、

自殺者の霊に憑かれて、

飛び降りるなんて事は無いわね!


由理は、窓の外を眺めたら、

烏天狗が飛び去るのが視えた!


さっきは、協力してくれてありがとう(^^)


由理は烏天狗の後ろ姿に呼びかけた!


佐久間さんも、涙をふいて、

皆と笑ったりし始めた……(*^^*)

相手が悪い、

自分の娘は、

悪くない!!


そう主張してたけれど、


一歩間違ったら、


由理だって、


いじめを苦に、

自殺して、


佐久間さんだって、


後追い自殺しかねない状況……(;^_^A


親御さんは、

子どものやらかした事を


自分の子どもを正当化して、

相手を批判したり、


金にモノを言わせて

尻拭いするのではなく、

悪い事なら、

子どもを叱ったり、

子どもと一緒に謝罪したり、

するものではないでしょうか?


親なんて、

子どもより先に死んでしまうもので、


いつまでも、

面倒看ていられるモノではないのだから、


子どもが、

他人とのかかわりが、

社会の規範に外れないで、


簡単に死を選ぶような真似を選択しないように、


独立できる生き方を

仕込んでやるのが、


元来あるべき親の姿なのかも知れません……(^^;)


リセットする……(;^_^A

どうせ死んじゃえばいい……って、


思ってますか?


産まれて生きている事が、


当たり前に感じて、


小さな挫折、

疎外感……。・゜゜(ノД`)


死んで楽になりたいとか、

考えていたら、

心の風邪です(;^_^A



(うしな)ってみて、

わかる事がある……。


子どもに自殺された親御さんに、

ご近所だから、

よくお会いします。


震災前だったから、

OLさんか、

結婚しているかもしれない年齢です。


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