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14/29

部活

残暑の二学期が、

始まって、

放課後の部活で……。

【プール】


一誠の部活は、

9月に入っても、

まだプールでの練習がある!


まだまだ暑いから、


体育の授業が、

校庭や体育館で汗だくになったクラスメートから、


水泳部の連中は、

この時期羨ましがられる♪


    ★☆★☆


一誠は毎日、

もうすぐ開催される水泳大会に向けて、


個人種目のクロールと、

背泳ぎ、

リレーの練習をしていた!


水疱瘡の痕が、

まだちょっと残るが、


泳ぎはいつもの調子に戻っていた♪


    ★☆★☆


由理は、

恵子と同じ美術部に入って、

たまたまプールが覗ける美術室にいる!


ふと見下ろすと、

一誠らしき人と何人かが飛び込みをして、


クロールを泳ぎ始めた!


一誠とおぼしき人は、

あまり息継ぎしないで、

ぐんぐん両隣の水泳部員を

引き離している!


由理は思わず、

前髪をさっとかき上げ、

確認した(^^)


やっぱり、梅田くんだ♪


と、ゴールするまで、

目で追った!


    ★☆★☆


美術部は、

あまり積極的な部活ではなかったから、

週に3回しか無い。


しかも部長の先輩は、

今日は帰ったらしい!


皆で好き勝手に絵を描いてたから、


由理がプールをじっと見ても、

誰も注意する人はいなかった!


由理は、スケッチブックを持って、

プールの見える景色をスケッチし始めた♪


誰もが由理が真面目に絵を描いていると、

勘違いしていたが、


恵子は内心、


由理が一誠が見えるプールを描いている(フリ?)のが、


なんともいじらしく可愛いらしい〜(*^^*)


と、思って微笑んだ♪


プールから上がって、


一誠はストップウォッチと笛を受け取ると、

他の部員がスタート台に立った!


「位置について!」


一誠が大きな声で促す!


「よ〜い……。」


ピッ!


一誠はストップウォッチを押すのと同時に笛を吹き、


勢い良く、

部員達が飛び込む!


バタフライが二人と、

平泳ぎが三人、


男女混合だ!


泳ぐ部員達を眼で追いながら、


ゴーグルを首に下げ、


スイムキャップを

外して、首を二回降った!


競泳用水着の腰にスイムキャップを挟み

バタフライのコースをじっと見ている!


他に二人、

一誠と一緒にストップウォッチを持っている部員が、


平泳ぎのコースをじっと見ていた!


    ★☆★☆


そんな様子を由理は、

オペラグラスか、

双眼鏡があったら、


ちょっと見てみたかった!


次回は絶対持ってきたいなんて、

思わず考えて、


やだ、ストーカーみたい(=^_^=)、


とも思って一人で赤面していた!


一誠のがっしりした体つきは、


水泳で鍛えたんだなぁ〜と、


鉛筆を握ったまま、

ぽ〜っと眺めていた(*^^*)


    ★☆★☆


「外の景色描いていたの?」


部活の先輩に由理は声をかけられた!


「すみません〜、

何描いたらいいか、

あんまり……進まなくって!」


由理は赤くなって言った!


「良いのよ、山崎さんは夏休み前に入部したばかりだから、

文化祭までに一枚、何か描ければ……(=^_^=)

あんまり気を張って、

逆に描けなくても困るから、

家の美術部は、ほとんど遊び感覚なの♪」


「あっ、先生!」


急にダベってた皆が、絵を描き出す!


    ★☆★☆


先生は一応顧問としてのつとめを果たそうと、

部活の日には、

ちょろっと顔を出して、

皆の絵を講評して、

美術準備室に引き返すのだ!


顧問の先生だけ要チェックだから、


ほどほどに描くのも必要みたいだ!


「山崎さん、

アナタ……スケッチは初めてかね!」


「はぁ……、

美術の授業ぐらいしかやってませんので……。」


すると、なんだか、

先生が由理のスケッチブックにどんどん手を入れ始めた!


人物を鉛筆を寝かせてこすり、

影が入った(;□;)!!


「光の感じと、

描く基本に、

プールとかは、

縦横が比率を無視してはいけない!

近くで、実際に違う角度で見たりして、

プールの違った視点からも、

どうして、

こういった風に見えるのか分かるから、

後で降りて、

別アングルでも描くといい!」


先生はひたすら説明しながら、

スケッチをラフなセザンヌ風に上書きして、


満足そうに眺めたら、


スケッチブックを由理に返した!


    ★☆★☆


梅田くんが真っ黒になっちゃった〜(T_T)


由理はズーンと落ち込んだ……。


「山崎さん♪

一緒に外にスケッチに行こ(^O^)」


恵子が、いたわるように微笑んだ!


「先生が、近くで、

別アングルでも描いてみたらって、

おっしゃったから!」


由理は気を取り直して、うなずいた!


    ★☆★☆


靴を履き替えて、

校庭に出ると、

プール独特の塩素のにおいと、


ばた足の水しぶきが、

マイナスイオンを産む♪


砂漠のような校庭に潤いが、

心なしか涼しい風と共に来る……(=^_^=)


何処で描こうとプールの周りをうろうろしていたら、


「山崎さ〜ん♪

山岡さん!」


一誠が一番近くのプールサイドに上がって、

フェンスまで駆けつけてきた\(^O^)/♪



「う……梅田くん!」


由理は競泳水着姿の一誠を間近に見て、

真っ赤になった(●^^●)

腹筋は割れていないものの、意外と筋肉質だ!


どうしよう〜カッコイイ〜(*^^*)


由理は恵子のセーラー服の上着の裾をつまんでいた!


「俺の水着姿に興奮しちゃった?」


「んな訳無いでしょ(-_-;)

女のコは、裸に興奮しないから!」

恵子が切り返した!


「あはは……(^_^;)

そ〜ゆ〜モンか?」


一誠は全然悪気無い(^_^;)


    ★☆★☆


「ちょっと……カッコイイ……かな?」


由理がつぶやくように言った!


一誠には、どんな小さな由理の声も聞きもらさない(^O^)♪


「本当〜(*^^*)

嬉しいなぁ〜(o^-^o)」


「梅田〜!

何んしょっと!」


「うわぁ〜!

ぶ……部長!」


「あれ?

君たち、

スケッチブックば持っとるけん、

絵でも描くと?」


先輩が恵子達に尋ねた!


「はい、美術部で、

プールとか校庭の景色を部室から描いていたら、

顧問の先生に、違うアングルも描いてみるように言われて……(^_^;)」


「ふ〜ん♪

プールサイドの邪魔にならない見学者の所だったら、

入って描いてけばよか♪

あそこ日陰だし♪」


「ありがとうございます(o^-^o)」


「良かったね(^^)」


「梅田!

はよ練習せんか(>д<)」


「は〜い♪」


「じゃあ、靴とか裸足で、

足ば消毒通ってね♪」


「部長〜何、二年の女子入れてるの?

ナンパは止めて欲しいわ(-_-;)」


「この娘達、美術部で、絵描くだけって……、

良かろう?(^_^;)」


部長は、下心見透かされて、

しどろもどろに答えた。


「だったら、男子は描いて構わないけど、

女子は描かないでちょうだい!

いいわね!」


先輩風吹かせて、

迫力満点の三年生女子部員が、

腕を組みながら、ビシッと恵子達にいい放った!


「はい、わかりました!」


その場にいた誰もが、

おっかね〜と思った(^_^;)


    ★☆★☆


見学者用の日除けのある所で、

由理と恵子は並んでスケッチブックを開いた!


「本当〜、

プールって、

上から眺めていたのと、

景色が違うわ♪」


「飛び込み台って、

ここからだと、

こんな感じなんだわ……!」


由理が飛び込み台の上を見て、

はっとした!


梅田くん!


今から飛び込むんだ♪


そのまま、由理は一誠に眼が釘付けだ!


恵子は、携帯を取り出して、

スケッチブックで隠しながら、

一誠を隠し撮りした!


由理は撮影すら思いつかない、

すっかり夢中だ!


由理の携帯に恵子は画像データを添付して、

メール送信しておいた(^^)


    ★☆★☆


「そろそろ、描きましょ!」


恵子は由理をつっついた!


由理は、慌てて描き始めた(^_^;)



恵子は、由理が一誠に夢中になっている様子を見て、

無性に剛志に会いたくなった。


今、剛志は、理科室で部活のハズだ。


理科室のある校舎は、

校庭側には無い(T_T)


二学期始まって、

まだ席替えしていないけど、


同じ班の隣同士が、


ずっと続いて欲しかった!





【保健室】


九月だというのに、

照りつける太陽は、

まだ真夏だ!


あらかたスケッチを終えた頃、


部長達三年生の眼を盗んで、


バスタオルを肩にかけた一誠が、


由理達の方にプールから上がって来た!


「山崎さん♪」


「梅田くん、大丈夫なの?」


恵子が心配して尋ねた。


「山崎さん、なんか、顔色悪い!」


一誠が由理の額の汗をバスタオルでそっと拭いた。


「山崎さん!?」


「頭……痛い……(+_+)」



「山崎さん、大丈夫?」


「なんだか、頭痛がするの……。」


由理が、こめかみに手を当てた!


「保健室!

連れてく!」


「梅田〜!

サボらんで、

やらんか!」


「すみません!

山崎さん、

保健室連れて来ます!」


「どげんしたと?」


「山崎さんが具合悪くなりました!」


一誠が由理を抱き抱えて、

出口に向かう!


「まぁ!

大変!」


サボりじゃあないと、

事情を飲み込めた他の水泳部員が騒ぎ始めた!


「俺のビーサン使え!」


ハッシーが、

ビーチサンダルを出口の履きやすい所に置いた!


恵子は、

由理のスケッチブックなど一式を手に持って、


「ありがとうございました!

梅田くんお借りします!」


他の部員に一礼してから後を追った!


「今時、珍しか〜!」


部長は、感心してつぶやいた♪


「確かに、あの娘、礼儀正しいですね(^^)」


    ★☆★☆


恵子は、

由理の靴も持って、

一誠の後を追った!


昇降口で、

ビーチサンダルを脱ぎ、

一誠は裸足で、

保健室に向かった!


恵子は、

由理と自分の靴を上履きに替えて、

由理の靴下を握りしめ、

後から保健室に向かった!


保健室は空いていたが、

養護教諭はいらっしゃらなかった!


ベッドは全て空いていた!


「梅田くん、そこに寝かせてくれる?

職員室に行って、

誰か先生呼んでくるわ!」


恵子が、

保健室にスケッチブックとか、

靴下とかを置いて、

職員室に向かった!


    ★☆★☆


「山崎さんっ!」


一誠は由理をギュッと一度抱きしめてから、

ベッドに寝かせた!


前髪を優しくかきあげて、


額にキスをした(*^^*)


「先生、プールサイドで絵を描いてましたら、頭痛がすると……!」


恵子の声と足音が、響き渡って、


一誠は我に返った!


「梅田くん……(-_-;)

私、今、具合悪いの……(T_T)

そういう事は、

元気な時にして欲しかったわ……(+_+)」


由理は、力なく言った。


頬を染めてはいたが、

由理の顔色は青白かった!


「ご……ごめん!」


「あらあら!

シーツびしょ濡れ!」


養護教諭が、おっしゃった!


「君、付き添いたかったら、着替えて来て!」


「はい!

すみません〜(>д<)」


「吐き気は?」


「ちょっと、ムカムカします……(+_+)」


先生は、吐き気対応の袋を広げて、

由理に渡した!


「あと、頭痛なのね!

体温はかりましょうね!

部活の顧問の先生に、

熱射病か熱中症だと思うから、

知らせてくれる?」


「はい!」


恵子は、スケッチブックを持って、

美術室に向かった!


    ★☆★☆


一誠は、由理さんが、

吐き気あったんだぁ〜(>д<)


と、廊下で自己嫌悪に襲われていた(T_T)


「梅田くん!

私一人じゃ、

山崎さん、連れ帰るの大変だから、

手伝って欲しいわ!」


恵子が声をかけたら、

一誠は、急に復活した!


「分かった!」


すごい勢いで、ビーチサンダルを履いて、

プールに駆け出した!





【家へ】


由理は結局、

熱中症か熱射病という事で、

保健室で寝ていた(-_-)zzz


恵子は、美術部の顧問の先生や、

先輩方に説明すると、


由理に付いて、

早めに帰るように言われた!


由理と自分のかばんを持って、

保健室に急いだ!


    ★☆★☆


恵子が保健室にたどり着くと、

養護教諭と美術部顧問の先生が、

困ったように話していた!


「先生、どうなさいました?」


「あぁ、山岡くん、

山崎さんのご両親に連絡つかないんだよ……(^_^;)」


「両親共働きで、

お留守だと思います!

家が近所ですから、

付いて行きますし、

彼女、お父様にいつもメールしてましたから、

会社で通話は出来ないようです!

メアド知ってますから、やりとりしますね!

容態によっては、

病院に連れて行きます!」


恵子が、気をつけないといけない容態の説明を受けている間、

一誠が駆けつけた!


    ★☆★☆


一誠は、部活の連中に事情を説明して、

駆けつけた!



「古賀部長〜!

さっきの山崎さん、

熱中症でしたが、

俺、彼女を家に送る手伝いしたいので、

上がらせて下さい!」


「あぁ、

よかよ〜(o^-^o)」


「部長〜(^_^;)

そのよかは、

構わないよオッケー、

ダメだよのどっちでしょう?」


さっきのおっかない、

三年生女子部員がツッコミ入れた!


「五十嵐さん?

よかよ〜(o^-^o)は、

よ〜が付いて語尾が上がるから、

良いよ〜だよ!

ダメの場合、

せんでよか!

しないでいいと!

と言うから……(^_^;)

発音も中国や韓国語の激音とかに似とるけん……(^_^;)」


古賀部長は九州からの転校生で、

こういった親の転勤で移動する人は、

新宿の学校では珍しくない!


古賀部長のように、

なかなかお国言葉が抜けない人も

時にはいる。


「よ、は軽く発音して、

か、にアクセント付けて強く言うのですね?」


二人の漫才のようなやりとりを

おしまいまで聞かないで、


一誠は、

OKと分かった瞬間、

更衣室にダッシュしていた(^_^;)


    ★☆★☆


こうして、

一誠は息を切らして、

保健室にやってきた!



一誠が来て10分ほどたったら、

由理が目覚めたので、

帰る事にした!


なるべく、

暑い中にさらさないようにという事で、

タクシーを呼んだ。


恵子が上履きを取り替えに行ったら、


剛志が上履きを履き替えていた!


「山岡さん?」


「委員長、

山崎さんが熱中症で倒れて、

梅田くんの下駄箱って……!」


「一誠の?

ここだよ。

一誠が一緒なのか?」


「ええ、これから送りに行くの!

梅田くんに抱えてもらうの助けてもらってて……(^_^;)」


「何か手伝えるかい?」


恵子はうなずいた!


そばに居てくれると、

心強いわ……(=^_^=)


    ★☆★☆


タクシーは、正門前に付けていた!


恵子が、一誠と由理の下履きを正門前昇降口に運び、


剛志は、由理の荷物持ちをした(^_^;)


美術部の顧問の先生が、

タクシーの運転手に、

千円札を渡し、

領収書と、

お釣りを忘れずにと、

恵子に話した!


「先生、付いて行かなくても大丈夫かな?」


不安そうに先生が言った!


「先生、

俺らが付いてますから、

大丈夫です!」


剛志が言った!


一誠は、歩こうとする由理をさっと抱き抱えて、

タクシーに乗り込んだ!


剛志は助手席に、

恵子は由理の隣に乗り込んだ!



「商店街の山岡書店よりも曙橋方向のマンション前に……。」


と、剛志が行き先を説明し始めたら、


「新築のマンション前に……ですね?

お客さん♪」


「あ〜( ̄▽ ̄)

運転手さん!」


「?」


恵子と剛志は事情が飲み込めない!


「前にもお乗せしましたので……(=^_^=)」


「今日は、熱中症です(^_^;)」


「そういうお客さん、

今日は多かったですよ、

病院にはよろしいのですか?」


「症状は今のところ軽いので、

自宅で様子みます!」


「わかりました!」



「病気……は、良くなりましたか?」


「はい、おかげさまで♪

でもたまたま、熱中症になっちゃって……(^_^;)」


一誠が答えた!


    ★☆★☆


住宅街を抜けて、

信号待ちの無い、

タクシーならではの抜け道を行き、


初乗り運賃で着いてしまった!


「着きました!

お釣りと、領収書です♪」


「ありがとうございます!」


マンションの入り口前に付けてくれた♪


「病院にいらっしゃる時には、

お呼び下さい!」


「はい!」


由理は、タクシーの運転手さんに会釈した!


    ★☆★☆


一誠は、由理を再び抱き抱えた!


恥ずかしがる由理に


「病人なんだから、

無理すんな!」

と、一誠は言った(^^)


内心、由理を抱き抱えると、

密着出来るから、

嬉しいという下心もあった( ̄▽ ̄)


そうとは知らずに、

由理は一誠が、

たくましく、

カッコイイ〜(o^-^o)と、

感じていた(*^^*)


    ★☆★☆


由理の家は、相変わらず、

日中誰もいなかったから、

むわ〜っと暑くなっていた!


恵子と剛志が、

窓を開けて、

風を入れた!


しばらく熱を風に乗せてある程度逃がし、

クーラーを入れた。


一誠は、

由理の部屋のベッドに由理を下ろした!


恵子は、

由理の部屋の窓を閉めて、

クーラーを入れた!


「かばん、ここでいいか?」


剛志が由理の荷物を机に置いた。


「ありがとう……(=^_^=)」


剛志や恵子が由理の部屋を出て行くと、


「山崎さん、吐き気おさまった?」


「まだ……気持ち悪い感じはするの……(^_^;)

さっきよりは頭痛は楽になったけど……(=^_^=)」


「そっかぁ……(^_^;)」


さっきみたいな事をすると、

嫌がるな(T_T)


一誠は、握っていた由理の手の甲にキスをした(*^^*)


「何か飲む?」


由理はうなずいた!


    ★☆★☆


「委員長、

付いて来てくれて、

助かったわ(o^-^o)」


「おぅ!

タクシーでここまで来れてお徳だったぜ!」


「……もし……、私が、

具合悪くなっちゃって、

倒れちゃったら、

委員長、梅田くんみたいに、

運んでくれる?」


「重かったら無理だな( ̄ω ̄)」


「委員長は、力なさそう(^o^)

きゃっ!」


剛志が、

力なさそうと言われてカチンと来て、

恵子を抱き抱えて見せた(*^_^*)


「山岡さん、

けっこう重いな〜( ̄▽ ̄)」


「ひど〜い!」


    ★☆★☆


「そこの新婚さん、

ここは披露宴会場では有りませんよ(o^-^o)」


一誠がにやにやしながら言った( ̄ー ̄)


「おめ〜に言われたくねぇ〜や!

で、披露宴会場はどっちでしょう?」


「おい!」


「もう〜下ろして〜(*^^*)」


    ★☆★☆


とりあえず麦茶をついで、

由理の分は、一誠が運んだ!


飲みやすいように、マグカップについだ。





【見舞いに】


「皆、私の家にいるって、

連絡しないでいいの?」


由理は心配そうに言った!


「一応、連絡するかぁ〜(^_^;)」


一誠が携帯で連絡いれたら……(+_+)


通話を終えて、

深いため息をついた……(T_T)


「母ちゃんが見舞いに来る……(+_+)

病院に行くなら、

呼ぶが男どもは一旦帰れって(T_T)」


「え?」


一誠は決まり悪そうに言った!


    ★☆★☆


ピーンポーン♪


「もう来た!?」


インターフォンに出た恵子が、

ちょっと焦っていた!


「お母さんだわ(^_^;)」


今日は定休日だから、

本屋は閉まっている!


「お邪魔しま〜す♪

恵子、これ、冷蔵庫冷やしといて!」


「はい〜!」


「由理ちゃん、大丈夫かしら?」


「おばさま……(=^_^=)

ありがとうございます!

ちょっと、まだ気持ち悪くて……。」


    ★☆★☆


「こんにちは〜!

母ちゃんそこまで来てるから迎えに行って来ます!」


一誠が恵子の母親と、

由理に言った!


剛志も、一誠と一緒に会釈した!


さっきおふざけで、

恵子を抱き抱えてたから、

内心なんとも決まり悪かった(^_^;)


    ★☆★☆


「母ちゃん、

みさ姉〜(^_^;)」


最強コンビ襲来……。


「一誠〜、剛志くん!

あれ? かばんは?」


「あ、忘れてた!」


「俺も(^_^;)」


わざと?


「取りによらなきゃな!」


「そうだな!」


そこまでして、

戻りたいのかい!


二人の魂胆は、

お見通しだった……(-_-;)


    ★☆★☆


「お邪魔します♪」


剛志と一誠の案内で、

一誠の母親とみさ姉が、

由理のマンションにやってきた!


「あなた達は、

カバンとか、


早く持って帰りなさい!

一誠!

水着、洗濯しておく事!」


一誠の母親は剛志と一誠の眼をじっと睨みながら言った!


「わ〜ってるって!」


ヤバい!

真面目にしないと、

キレる一歩手前だ( ̄□ ̄;)!!


一誠と剛志は、

駆け足で、

カバンを取りに入った(^_^;)


「じゃ、お邪魔しました!」


二人は、速攻で帰った!


    ★☆★☆


「あ、こんにちは(^^)

いつも息子がお嬢様にお世話になって……。」


「こちらこそ、いつもありがとうございます!」


一誠の母親は、

恵子の母親と、

あいさつを交わす!


「お嬢様の具合は?」

「お母さん!

山岡さんのお母様だわよ!

由理ちゃんのお母様は、お仕事だって!」


「え?」


「だって、山岡書店の……!」


「あら、やだ……(=^_^=)

どおりで、何処でお会いしたような……と……。」


また天然ボケかまして……(-_-;)

弥紗は恥ずかしかった……。


    ★☆★☆


「で、増戸さん?

でいらしたかしら?」


「いえ、梅田です(^_^;)」


「小学校は違いましたよね?」


「はい、家は仲之原町小で……。

増戸剛志くんはお隣ですから、

幼稚園から一緒でした!」


「家は市ヶ谷第一小でしたので……。」


三人はとりあえず笑ってごまかした( ̄▽ ̄;)


お互い、付き合っている相手の母親だと、

勘違いしていたのだ!


笑ったら、急に緊張が解けた(^^)


「お母さん?

どうしたの?

あ、こんにちは(^^)

梅田くんのお母様と、お姉さまですね♪

いつもありがとうございます(o^-^o)」


「恵子?」


「家にこないだも、

本を買いにいらっしゃったわ(^O^)」


「へぇ〜(*^^*)

覚えててくれたの?」


弥紗は、

本屋の様子とは違って、

みつあみにメガネの恵子が、

いかにも真面目な優等生っぽくって、


剛志に背丈もぴったり釣り合っていると思った( ̄▽ ̄)


    ★☆★☆


「梅田くんのお母様、

弥紗さん!」


由理が起きてきた(^_^;)


「あらあら、由理ちゃん!

ごめんね、起こしちゃった?」


「具合悪いのでしょ?

寝てなさいよ(^^)」


「廊下でしゃべっててもなんだから、

山崎さん、

お部屋に戻って(o^-^o)」


「はい、すみません……(=^_^=)」


「由理ちゃん、

スポーツドリンクお見舞い♪」


弥紗がペットボトルを取り出した( ̄▽ ̄)


「あら〜一緒だわ♪」


「冷蔵庫に家の冷やしてます♪

先に同じだから、家のから開けます!

山崎さん、飲む?」


由理はうなずいた!



「じゃあこれ冷やしとくわ♪」


弥紗がペットボトルを抱えて、

マグカップを下げて台所に向かう恵子に付いて行った!


「熱はあるの?」


一誠の母親が、

由理の額に手を当てた!


「さっき測ったら平熱でした(^^)

ムカムカするけど、吐き気は無くて、

頭痛はするのよね?」


恵子の母親が言った。


「はい……、

さっき麦茶を飲めましたし、

吐き気は強くは無いです♪」

「軽い熱中症みたいね♪

経過観察で、よさそうな感じね(^^)」


「本当、良かったわ(o^-^o)」


「つわり……じゃあ無いよね?」


「弥紗!」


由理は激しく首を横に降った!


「冗談……(^_^;)

はい……すみません(+_+)」


「とにかく、

麦茶は無くなってしまったので、

皆さんで、

スポーツドリンク、

お持ちしました(^_^;)」


    ★☆★☆


スポーツドリンクを皆で飲みながら、

弥紗が言った!


「由理ちゃん、

恵子ちゃん、

実際、何処まで進んだの?」


母親達は、咳き込んだ!


由理と恵子は、真っ赤になった(=^_^=)


「弥紗さん!

私、まだ……委員長に付き合ってとか、

言われてませんっっ!」


「あれ〜?

剛志くん、

はっきり山岡さんと、

付き合ってるとか言ってたよ〜!

剛志くんって、誰も見てない所で、昔から、

悪さしてたから、

二人っきりとかになったらさー、

けっこう危なくない?」

恵子は何となく、

思い当たるフシがあった!


「キスとかしたの?」


「弥紗さんっっ!」


恵子は首を横にブンブン降った!


由理はうつむいた……(=^^=)


「由理ちゃん?」


「さっき……ここと、

ここに……(*^^*)」


額と手の甲を指差して、

由理は恥ずかしそうに真っ赤になった!



はぁ〜っと一誠の母親は深いため息をついた(+_+)


「手が早い所は、パパに似たわね……(^_^;)


男って、

本能的に、

子孫を残そうとするから、

段々エスカレートしてしまうの!」


「そうね……(^_^;)

身体の発達が未成熟なうちに、

妊娠した場合、

リスクも高いわ!

流産したり、

堕胎した場合、

女のコの心と、

身体に傷がつくの……(^_^;)」


「ヤレばデキるって事?」


「弥紗!」


さっきから、

弥紗は爆弾宣言連発(^_^;)


「弥紗も、他人事じゃあないのよ!」


「ふぁ〜い(+_+)」


    ★☆★☆


「皆、一線を越えないようにだけは、

気をつけて欲しいわ!」


「中学生とか、

学生時代におばちゃんの同級生だったカップルで、

結婚したの、

一組ぐらいしかいなかったわ!」


「そうね……(^_^;)

私も、学生時代に仲良しだった友達が、

結局、学生時代付き合っていた人とは別の人と結婚したのよ(^_^;)」


「だからね、

今付き合っている相手と、

添い遂げられるかは、

分からないわ……f(^_^;」


「でもね、由理ちゃん、

あなたみたいな娘が、

娘になってくれたら、

いいなって、

おばちゃん思ってるから……(o^-^o)」


「えっ?」


一誠の母親の言葉に由理は自然と涙がポロポロ流れていた(T_T)



「あらあら……(=^_^=)

ごめんなさいね、

調子悪いのに…。」


由理に寄り添った感じで、

一誠の母親は、

ベッドの傍らに座り、


ハンカチで、

由理の涙を拭いた。


「ご両親がお仕事で、いらっしゃらないのでしょう?

何か困った事があったら、

いつでも相談においで(^^)」


由理の中で、

張りつめてきた何かが弾けた!


お母さんにとりとめのない事でも、

ずっと話したかったけど、


仕事で忙しいからって、


いつも突き放されてきた……(T_T)


邪魔にされないように、一人で我慢してきた……。


    ★☆★☆


「定休日と、

店を閉めた時間帯しか、

寄れないけど、

いつも店にいるわ(^^)」

恵子の母親も言った!


由理は泣きながらうなずいた。


一誠の母親は、

由理を抱き寄せて、

小さな子どもにするように、

背中をさすった。


由理はしばらく涙が止まらなかったが、


背中をさすってもらうと涙も落ち着いて、

眠くなってきた。


そのうち、ぐっすり眠ってしまった(-_-)zzz



由理が寝ている間、

一誠の母親は由理に付き添っていた。


リビングに他の皆移動したが、

恵子と母親はいったん帰り、

弥紗はコップを洗い終わった!


ほっとしたら、

携帯が鳴り出した!


「みさ姉〜!

もしもし!」


一誠が弥紗の携帯に電話していた(^^)


「一誠〜( ̄▽ ̄)♪

聞いたわよ!

由理ちゃんにキスしちゃったんだって?」


あうぅ〜(;□;)!!


って事はっっ!


「い〜だろ!

彼女なんだから!」


開き直りだっ(-_-;)


「具合悪いのに( ̄ω ̄)」


「うっっ……。」


    ★☆★☆


「由理ちゃんは、

ぐっすり眠っているから、

今、私らで、

様子を見てるの!

一誠、アンタ水着は?」


「もう干したよ……(^_^;)

つ〜か晩御飯さー、どうする?」


「冷蔵庫見て!

何か作れそう?」


「あぁ、カレーの材料とか揃ってるよ(^_^;)」


「じゃ、任せた(^^ゞ」


「マジかよ〜(-_-;)」


「料理得意じゃん、

ご飯は……。」


「先に仕込んだんだろ?

炊けてるぜ!」


「じゃ、よろしく〜( ̄▽ ̄)」


――――――――――――


To:委員長

From:山岡恵子

Re:今日はありがとう(^^ゞ


梅田くんや、家の母とか来て、山崎さん、ぐっすり眠って、すっかり頭痛と吐き気がおさまったの(^^)さっきお粥食べたから、もう大丈夫(o^-^o)

来てくれて、ありがとう(^^)恵子


――――――――――――


――――――――――――


私たちって、付き合っているの?


――――――――――――


何度も書いては消し……(=^_^=)


結局、当たり障りのないメールになっちゃった(^_^;)


恵子は、剛志に抱き抱えられた時を思い出して、

ドキドキした(*^^*)


学生時代に付き合っていたカップルが結婚出来たのは……(^_^;)



はぁ〜(>д<)



結婚とか、

ず〜っと先の事……にしか感じられない(T_T)

中学時代、

部活何やってましたか?


私は転校前は、

水泳部♪


転校後は、

美術部でした(^^)



美術部の顧問の先生は、

高校時代の美術部顧問の先生がモデルですね〜(^^;)


生徒の作品をセザンヌ化する所とか……f(^_^;


セザンヌ化された生徒のやる気が、

削がれるのですが、


私はゴッホ風タッチだったので、

流石に手を入れるのを躊躇させて、

対抗しました( ̄▽ ̄;)


中学時代の美術部は、

真面目に毎日活動があって、

こんな暇な部活では無かったのですが、


高校時代の美術部は、

けっこうこんなカンジでした(;^_^A


水泳部は、

夏休みなんかに、

ひたすら千メートル泳いでから、得意種目のタイムを競ったり、

やってました♪


皆、学校指定のスクール水着は着用せず、

スイミングの水着とか、

競泳用の水着でしたね♪

今は、千メートルなんて無理〜(;_;)


50メールで息切れします!Σ(×_×;)!


フォームは、

速く泳げるよう、

身体が覚えていますが、

スタミナが続かないのと、

あちこちガタがきています(/_;)


失ってから、

何でも気づくものですf(^_^;


若い時に出来た事は、

そう長く続かないって……。



さて、熱中症〜ですねf(^_^;


私は夏は調子良い方です♪


秋口から風邪引きやすく、

冬場はよく風邪引いてまして、

春先には花粉症です(^^;)


由理は、病弱な霊感少女という、

漫画キャラ時代の

元々の設定が、

あったので、

熱中症になってもらいましたが、


某深夜アニメの話にも、

影響受けて書き始めていますんで、

内容はパクリでは無いものの、


ここらへんは、

影響かな?


と、某深夜アニメをご存知の方は、

ニヤニヤ笑ってご覧くださいませ♪


と、いっても、

この話書き始めて数年経ってしまいましたので、


現在放送中番組ではありません(o^_^o)


落書きを見れば、

多分分かるかもしれませんが、

このサイトでは、

携帯で画像をUP出来ないので……(^^;)


由理のマンションに、

由理&一誠、

恵子&剛志が……(///∇///)


新築のマンションだからか、

何だか、


新婚気分のおふざけする剛志&恵子!?


一歩間違えば、

アブナイけれど……(  ̄▽ ̄)



やっぱり邪魔入れましたf(^_^;


中学時代の恋人で、結婚出来たのは?




同窓会やらないしわかんない〜( ̄▽ ̄;)


でも、

絶対結婚するだろうという二人が、

まさかの破局!!

は、事実です(^^;)

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