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代受苦(だいじゅく)の試練

これから置換機能で、

更新していきます♪

他のサイトでは、

代受苦(だいじゅく)

とか、

【七富士参り】

とか、

文中の小見出しが、

一つの章になっていますが、

いくつかの章をまとめて、

大見出しを新たに作って、

小見出し分を更新しています♪


ヨロシクお願いしますm(__)m

【由理のマンション】


タクシーを降りて、

由理が支払いをした!


今日は、ハイヤー扱いで、

運転手さんが割り引きしてくれた♪


「家の前まで送るよ(^^)」


由理はうなずいた。


    ★☆★☆


部屋の前まで来たら、


「じゃあ……(*^^*)/」


と、一誠は戻るつもりだったが、


「待って!」


由理が一誠の腕をつかんだ(=^_^=)/


「暑いから、麦茶飲んでって……(*^^*)」


「ありがとう(●^o^●)♪」


由理が鍵を開けたら、


むあっと、締め切ってたために熱気が来た!


玄関だけ、人感センサーで明るい。


「どうぞ、あがって(^^)」


「んじゃ♪遠慮なく(^O^)」


由理が玄関の戸締まりをした!


も……もしかして、


家に、二人っきり!


    ★☆★☆


奥のリビングに通された!


窓を開けたら、風が入って、

日中の熱気が、

少しずつ入れ替わっていった……(^_^;)


由理が冷蔵庫から、

麦茶を出した!


由理がコップに麦茶をついだら、


「俺、運ぶ♪」


「ありがとう(^^)」


二人は並んで座った!


「梅田くん……、

今日は付いてきてくれてありがとう(=^_^=)」


「今日、俺、スッゴく楽しかったぜ!」


「本当?

迷惑じゃあ無かった?」


「楽しくて、あっという間だった♪

部活終わった帰り、

一緒に宿題、

やりたい位( ̄▽ ̄)♪」


「そうね……(^^)

それはいいわね!

来れそうだったら、

電話くれる?」


「うん!

でも、今日は、

もう横になって、休んだ方が、

いいと思う!」


「じゃあ……麦茶飲んだら……。」


二人は麦茶を一気に飲んだ!


    ★☆★☆


二人は立ち上がったら、

いきなり、一誠は由理を抱きしめた!


「山崎さん!

もう、無理しちゃ駄目だからね!

ゆっくり、身体休めて、

病気悪くならないようにしなきゃ!

そして、また一緒に何処か出かけたい!」


「……うん……(ToT)」


「山崎さんの事、

俺好きだから!」


「えっ……(*^_^*)

……でも、私、

今は病気が治るかどうか分からないから、

普通に付き合えないと思うわ……。」


「俺の事、嫌い?」


「ううん……、


好き(o^-^o)


でも……(T_T)


こんな病気だから……。」


一誠は由理を抱きしめる手に力が入った!


「関係ね〜よ!」


    ★☆★☆


二人はお互いの眼をじっと見つめた。


一誠の心臓がドキドキ早くなっているのが、

由理にも伝わった(*^^*)


ピンポン♪

ピンポ〜ン♪

ピンポン♪

ピンポ〜ン♪


玄関のチャイムが鳴った(^_^;)


「山岡さんだわ!」


カチャ!


カチャカチャ……!


「鍵預かってもらってて……!」


「マジ(;□;)!!」


ぱっと二人は離れ、

由理は、玄関に向かった!


    ★☆★☆


一誠は、麦茶のコップのとけた氷水を飲み干し、

流しに置いた!


かばんを肩にかけて、


「俺、帰るわ(*^_^*)

よっ!山岡さん……。」


恵子は、


「あら……(^_^;)

ごめんね、

お邪魔……しちゃった?」


恵子の言葉に二人はお互いの顔を見たら、

紅くなった(*^^*)


「喉渇いちゃったから、

麦茶、勝手にもらうわ!」


恵子は気をきかせて言ってる(*^_^*)


恵子の家から由理のマンションは近い……(^_^;)


「え……ええ!」


二人の視界に入らない、

台所に恵子は引っ込んだ!


    ★☆★☆


「じゃあ、また(=^_^=)」

由理の右手を一誠は取り、

手の甲にキスをした(^.^)


由理は、一誠が帰った後、

玄関でそのままぼ〜っと立っていた(●^^●)


右手の甲の一誠のくちびるが触れた所に

自分のくちびるを当てていた……!





代受苦(だいじゅく)


他人の病苦を

代わりに受けるという……(^_^;)


本来は、食行身録様の断食入定(だんじきにゅうじょう)が、


「代受苦」の究極の形態だというが……(^_^;)


    ★☆★☆


一誠は、夢の中で、

白装束の人達と、

富士塚の上にいた。


真ん中に、由理が視た先達がいて、


一誠は、お願いした!


「山崎さんの病気を治したいんです!

俺が代わりに、

彼女の病を引き受けます!」


「代受苦か……、

断食入定は、さすがに勧められぬ……(^_^;)

半分……

病を引き受けるのは……

出来なくも無いが……、

死ぬかもしれんぞ?」



「死にません!

俺、絶対、病気なんか治ってみせます!

そして彼女と一緒に生きます(^^)」


お〜っと、周りがどよめいた!


「後悔せんな?」


「しません!」


「では、この先に、

彼女の災厄の元を半分捉えたのが居る!

その身で引き受けるが良い!」


「はい(^^)」


沢山のムカデみたいな虫が、

ざわざわ一誠の周りを囲み出した!


一誠の手には、

錫杖があった!


錫杖を振り回し、

気持ち悪いムカデみたいな虫は、

錫杖に当たると消え、


だいぶ片付けた!


しかし、不利とみたら、

仲間を読んだらしく、また増えたが、


一誠はものともせずに、錫杖で蹴散らした!


    ★☆★☆


すると、一匹、

死角から、

一誠に襲いかかって来た(;□;)!!


気持ち悪い〜(>д<)


左腕に当たったが、

跳ね返した!


あとは全て、

錫杖で祓ってしまった!


「あ〜痛てっ!

刺されはしなかったものの、

思いっきりぶつかってきたからな(-_-)」


左腕をさすっていたら、

目が覚めた!


    ★☆★☆


左腕に当たった辺りから、

赤いポツポツが出来ていた(;□;)!!


ムカデみたいなモノに襲われる所は覚えていたが、

富士塚の上の夢の内容は、

一誠の記憶には残らなかった!


    ★☆★☆


部活から帰った一誠は、

リビングに行くと、


姉が、スイカをほうばりながら、

テレビをみていた。


「一誠〜(^_^;)

あの霊能者のお爺ちゃん、

今日、死んじゃったんだって!」


「あ?

あの滝に打たれたり、

周りに女性の修行者侍らせて、

ミニ錫杖振って、

お祓いとかを

ダミ声で唱えたりしてた爺さん?」


テレビには、修行中の画像が流れていた(^_^;)



「そう!

何故か、主要な幹部も一緒にバタバタと(^_^;)」


「ワイドショーネタだな!」


インタビュー受けている、

新しい女性代表者の奥には、

ムカデみたいな虫の掛軸が写った!


あれ?


夢で腕に襲いかかったやつみて〜だな!


一誠はスイカを立ち食いしたら、

姉と母親同時に


「一誠〜、オスワリ!」


と言われて、とっさに


「ワン♪」


とか言いながら、

慌てて座った。





【一誠と水疱瘡】


次の日、一誠は、

左腕だけでなく、


身体中にポツポツ紅い斑点がこんもり出来ているのに気がついた……(^_^;)

部活は休んだから、

由理の病院に付き添う事にして、


ついでに、

診てもらったが……。


    ★☆★☆


「山崎さんのとは違いますよ……(^_^;)

水疱瘡、まだかかっていないんだよね?」


先生は、小さい頃からかかっている診療所だから、

一誠の病歴も分かっていた!


「中学生だから、

ちょっと厄介だぞ……(-_-)

高熱出すし、

しばらく外出出来ないから、

覚悟しなさい!」


「え゛!」


    ★☆★☆


「どう?」


由理が心配そうに聞いた!


「水疱瘡だって!

俺まだ水疱瘡だけかかって無いんで……(^_^;)」


「それって、

私の病気うつったりじゃあ……(^_^;)」


「全然違うってさ、

ただ、こうやって、

山崎さんに明日から会えなくなったって事……(ToT)」


「梅田くん、

ちょっと!」


病院スタッフに、

隔離部屋に呼ばれた!


「あの……、

私、水疱瘡には、

免疫有るので……(=^_^=)、

梅田くんは、私の付き添いだし……!」


由理は強引について行った!


病院スタッフも半ば呆れながら、


「仕方ないわね……。」


と、言って隔離部屋のドアを閉めた。


    ★☆★☆


一誠は、隔離部屋に由理と二人きりで、

嬉しそうだ(^O^)♪


一誠と由理は並んで座った。


プラネタリウムの座席みたいに、

一誠の肩に由理は頭をもたれていた。


「梅田くん、

水疱瘡は治るまで、

外出出来ないのよ……(ToT)」


「みたいだな……(=^_^=)」


ドアが二回ノックされ、

二人は離れた。


二人はそこで会計や処方薬を受け取った。


そして他の患者に接しない出口から、帰された。


    ★☆★☆



由理は、


「水疱瘡は感染力が強いから、

送らないで……自力で帰れるわ!」


と、一誠を気遣って言い、

タクシーを拾って、

帰ったので、

一誠は残念だが、

そこで別れた。


アパートの階段を上る途中で、

くらっときた。


「一誠?」


剛志がちょうど後ろに来ていた。


「どうした?

おめ〜スッゲ〜熱い!」


「水疱瘡にかかったらしい……!」



「俺は幼稚園児ん時にかかってる!

捕まれ!」


剛志は、一誠の家に上がり込み、

一誠をベッドに寝かせた!


「今頃一誠、水疱瘡にかかったそうです!」


一誠の家族に知らせて、

ひととおり手伝いを済ませたら、

自分の家に帰って行った!


    ★☆★☆


一誠は、どんどん発熱して、

40度ぐらいにまで、

高熱が出た!


壁を伝って、

ふらふらしながら、

トイレを済ませたら、


「行かなくちゃ……!」


玄関で靴を履こうとした(^_^;)


「一誠!

外出禁止だって(;□;)!!」


姉がびっくりして、

一誠を部屋に連れてゆく!


「一誠〜超重い!

お母さん!

一誠が、

靴履いて出かけようとしていた〜!」


「やだわ!

インフルエンザの時みたいね(^_^;)」


姉と母親の二人がかりで、

部屋に連れ戻した!


    ★☆★☆


「で……(^_^;)

朝晩の薬塗り、

出前っスか?」


剛志が梅田家に呼び出された!


「ごめんね〜(^^)

嫌な事頼んじゃって……(=^_^=)」


「はぁ、

いつもお世話になっていますんで……(^_^;)」


「私や母さんが薬を塗ろうと、

パンツ脱がそうとしたら、

一誠、超暴れて……(>_<)」


「……だろうな(^_^;)」


    ★☆★☆


「一誠〜(^^)

薬塗りするぞ(^_^;)」


「やだ〜(>д<)」


「山崎さんに電話すっぞ!」


「はい(ToT)」


「最初から、そうしろよ!」


一誠は今38度台に熱が

一時的に下がっていた(^_^;)


「はぁ〜(^_^;)」


頭の先から足まで、

全身に出ている発疹に

薬を塗り終えた剛志は

くたびれていた!


「剛志くん、お疲れ様♪」


    ★☆★☆


「まあまあ、ちょっとスイカ食べてく?」


剛志の好物だ(^O^)


「手洗ってから頂きます♪」


リビングの剛志の席について、

スイカを食べていたら、

一誠の姉が話しかけた(^^)

「一誠がさー、

こないだ彼女連れて来たの♪

山崎さんってコ♪」


「え゛!

マジ!?」


「でさー、

山崎さん手怪我しちゃったらしくって、

手当てに連れて来て、

何かいい感じだったわ(o^-^o)


ずっと、剛志くんしか興味無いんだと、

心配だったから(^O^)」



「あ゛〜?

一誠は、女のコには、

学校で積極的に告白して振られ続けてて、

初めて、山崎さんも、まんざらでねぇ〜って感じだから……。」


剛志は、

既に一誠が由理に告白したのを知らない……(^_^;)


「剛志くん、振られちゃったんだ♪」


「誰に?」


「一誠〜♪」


「みさ姉〜(^_^;)

オレ、一誠とおホモだちじゃあありません!

彼女いるし……(=^_^=)♪」


「え゛〜!?」




「誰、誰!

クラスメート?」


「え……えぇ……まぁ〜、

山崎さんの仲良い友達で、

本屋さんの娘……(=^^=)」


「へぇ〜!

紅くなった♪

嘘じゃあないのね(*^^*)

山岡さんでしょ?」


剛志は真っ赤になってうろたえた!


「何故?」


「中学の学区に山岡書店しか無いし、

よく店番してる娘でしょ?」


し……しまった〜!


うっかり、

余計な事、言っちまった(;□;)!!


みさ姉にバレたら、

うちの親に筒抜けだ(>д<)


    ★☆★☆


一誠が部屋から出て、

トイレに行ったようだが……(゜_゜)


トイレを出たら、

再び玄関に……(+_+)


「あ、大変!

また高熱出てる!」


一誠は靴を履き始めた!


「行かなくちゃ!

助けないと……!」


「一誠〜(^_^;)

何靴履いてるんだよ〜

山崎さんに電話かけるぞ!」


一誠は、

無表情に訳分からない事を

ブツブツ言っていた(^_^;)


剛志は一誠の携帯から、

由理の携帯に電話をかけた。


    ★☆★☆


「あ゛〜、もしもし(+_+)

増戸っス!

一誠の携帯からかけてます(^_^;)

悪いけど、一誠に声かけてくれるか?」


「どうしたの?

梅田くん、具合悪いの?」


「高熱出てて、

意識障害らしい、

今、靴履いて、

そっちに行こうとしてる(^_^;)

ベッドに誘導してくれるか?」


「うん……、

やってみるわ!」


    ★☆★☆


「もしもし、

梅田くん、私よ……!

由理よ!」


「山崎さんっ!」


一誠が正気に戻った!?


「どうしたの?

熱が高いって聞いたわ……!

大丈夫?」


「大丈夫(^O^)大丈夫♪」


「まだ外出禁止でしょ?

お布団入って寝てなきゃ!」


「入ります♪

入ります(*^^*)

今布団に……(^^)♪」


一誠〜ハイだなぁ(^_^;)


「一誠、布団に戻ったのかしら?」


みさ姉と剛志は、

そっと一誠の部屋を覗いた!


    ★☆★☆


「一誠……?」


ベッドの中で、

携帯を耳に当てたまま、

すやすや寝ている(-_-)zzz


剛志は、そっと一誠の携帯を取り、


「山崎さん……、

ありがとう(o^-^o)

一誠、寝かしつけてくれて(^^ゞ」


「寝ちゃったの?

良かった♪」


「山崎さんもお大事に!

あっ、これ山岡さんに聞いた……(=^_^=)」


「そう、私は、少し良くなってきているから、

山岡さんも来てくれるし♪」


「そっか、じゃあ切るよ!」


    ★☆★☆


「山崎さんに看病来てくれないかしら(o^-^o)?」

「みさ姉〜(^_^;)

今、山崎さん、具合悪いんだ……。」


「えっ、こないだ元気そうだったけど……?」


「ちょっと難しい病気にかかっちゃったんだ……(+_+)

ちょっと、借りるね!」


剛志は、リビングの家庭の医学書を手に取ると、

ぱらぱらめくった。


「これ」


「ベーチェット病?

何?

原因不明な病気?

嘘〜(>д<)」


    ★☆★☆


「だから……、夏休み、

彼女も闘病中なんだ(^_^;)」


「残念〜!

でも……( ̄ー ̄)」


「みさ姉?」


剛志は嫌な予感がした(+_+)


一誠の高熱は、

三日間続いて……高熱による意識障害の時は……。


「あ〜もしもし♪

由理ちゃん♪

一誠の姉の弥紗で〜す♪

ごめんね〜、

またお願い出来るかしら?」


「梅田くん、

またですか……(^_^;)

心配ですね(T_T)」



「由理ちゃんの声聞くと、

正気に戻るから〜、

私達じゃあ全然駄目なの(>д<)」


「梅田くん、私の声聞くと、

正気に戻るのですか?」


「剛志くんや、

私達家族でも、

駄目なんだけどさー、

由理ちゃんだけしか出来ないのよ!」


「わかりました(*^^*)♪

電話、いつでも構わないので、

私、やります(^^ゞ」


    ★☆★☆


一誠は夢の中で、

錫杖を鳴らしながら、

旅の僧の姿になっていた(^_^;)


たまたま、

同じ所に同行する事になった修験者と、


桟道を進んでいた……。


一誠が由理の隣に見かけたあの山伏だ!


僧が前を行き、

山伏は、すぐ後ろを歩いた。


だいぶ進んだ所で、

板を踏み抜く音がすぐ後ろに響き、


山伏が落下したと、

気づいて、


「捕まれ!」


咄嗟に錫杖を掴ませた。


必死に引き上げていたら、

急に軽くなって、

勢い余って、

桟道にしりもちついた!


    ★☆★☆


すぐ下を覗き込みながら、


「何故手を離す〜!」


と、

木の生えた辺りに落ちてゆく山伏に

大声で叫んだ!


あとちょっとで、

助けられたのに……(ToT)


木の生えた辺りにだから、

まだ生きているかもしれない……。


桟道を見渡して、

岩伝いに降りれそうな場所を見つけた!


蔦を利用した綱を荷物から取り出して、

桟道の土台に縛りつけて、

一番先を自分自身縛り、

岩を降りはじめた……。


    ★☆★☆


高熱が出たら、

この夢を見てしまう……(+_+)


だから、

玄関で一誠は靴を履き、


「行かなくちゃ……!

助けないと!」


落下した山伏を助けに行かなくちゃ!


と、思ってしまうのだった……!


    ★☆★☆


由理の声を聞いて、床についた一誠は、


再び旅の僧の姿の夢の続きを見ていた。


破損した桟道の真下辺りで、

山伏の金剛杖を見つけた!


「おーい!」


木の上から地面まで、

キョロキョロしながら、

山伏の姿を探した!

いた!


木の枝に引っかかっている(^_^;)



「これでは降りられぬな!

今ゆく!

今度は最後まで諦めるな!」


そう言ったら、


山伏は、合掌してうなずいた。


錫杖と金剛杖を木の幹に立て掛けて、

木登りをした!


枝は、僧が乗ると、

ますますたわむ(;□;)!!


だが無理矢理山伏を引っ張り上げたが、

枝は折れなかった!


    ★☆★☆


山伏は、脚を強打したようで、

自力で降りられないようだった!


僧は、山伏を背負い、

木から降りた。


荷物を低い枝にかけていたのを外し、

前に荷がくるようにしてかけた。


山伏の脚に水をかけて冷やし、

再び背負って歩き出した……!


「桟道は無理じゃが、この道を参ろう!」


「かたじけない……(ToT)」


    ★☆★☆


4日目、


みさ姉は一誠にたずねた(^^)


「何処に行かなくちゃ!

だったのかな?」


「はぁ?」


一誠はちょっと考えて、

全く思い出せない〜(>д<)


由理が、電話で何か話してくれたよ〜な……(+_+)


高熱の間は記憶が、

由理以外飛んでいる(^_^;)


「全然駄目!

俺何かした?」


「ふふふ( ̄ー ̄)

玄関で靴を履いて、

出かけようとしちゃって、

由理ちゃんの声聞いたたら、

お布団でぐっすり♪

それを1日3回、


三日間(^O^)

由理ちゃん、

頑張ってくれたわよ〜(^^)」


「山崎さん、

呼んだのかよ(>д<)」


「電話だけよ♪

彼女も病気なんだって?

病気じゃあなければ、

看病に呼びたい所だったわ(o^-^o)」


「マジ!?」


    ★☆★☆


一誠は慌てて、

自分の部屋に戻り、

由理に電話かけた!


「山崎さんっ!

ごめんね!

何度も姉ちゃんが電話かけちゃったみたいで……(ToT)」


「梅田くん♪

……良かった〜!

もう熱、下がったの?」

「まだ微熱だけど、

高熱出たんだそうだけど、

全く覚えて無いんだ……(+_+)


あっ!


山崎さんが、

携帯で何か話してくれたのは、

覚えてる(o^-^o)


何はなしたのかは思い出せないけど、

ちょっとだけ……(=^_^=)

話しかけてくれたのは、分かってた(*^^*)」


「毎日、お姉さんが、

電話くれて、

私なんかで役に立ったのは、

ちょっぴり、嬉しかったわ……(=^_^=)」


「そう言ってもらって、

なんか嬉しい♪

残念なのは、

何話したか、

覚えてねぇ〜から(ToT)」


「そう……(=^_^=)」


二人は、いつまでも話していたかった。


が……(+_+)


一誠の携帯は、

バッテリー切れるぞアラームが鳴り響いた(;□;)

!!


「ごめん、バッテリー切れだ!


また電話する……!」


    ★☆★☆


由理は、

通話が切れた後も、

しばらく携帯を握っていた……(=^_^=)


病気なのに落ち込んでいる暇が無くて、


一誠との通話の後は、

不思議と元気が湧いてきた。


今は、手足の関節の痛みは富士塚以来全く無くなり、


歯茎の腫れもひいて、

普通に食事が採れるようになっていた(^O^)


身体中に出ている赤い発疹は、


毛のう炎というモノだが、

腫れがおさまり、

治ってきているのがわかる(o^-^o)♪



梅田くんと、一緒に宿題やりたい……(*^_^*)


早く梅田くんに逢いたい!


由理は右手の甲をほおずりした……(*^^*)


    ★☆★☆


その頃、一誠は由理だけトリミングした画像の

プリントアウトしたものを、


クリアファイルにいれ、


枕の下に隠していた!


取り出して、

写真にキスをした(^.^)


そして枕ごと抱きしめた(*^^*)


早く山崎さんに逢いたい!


由理の柔らかく、

触れたら、

ちょっと冷やっとした身体の感触を思い出していた……(●^o^●)♪


由理と一誠が、

急接近♪


いや〜(^^)♪

青春ですね(^o^)


この話では、

一誠は、

カッコいいようですが、

昔書いた漫画では、

メインキャラクターでは無かったんです!


由理の相手役になって、

現役ボーイスカウトという設定だから、


自然と、なってしまいました(^^;)


ボーイスカウト姿の中学時代の元同級生に、

高校時代に会ったら、

全然気にもしてなかった元クラスメートだったけど、

カッコいい!!


そう思ったのが、

この話に反映されています♪


だから一誠もカッコよくなっちゃいました♪


代受苦(だいじゅく)の意味を、

本文では、富士講についてかかれている、

モノの本のような説明で書きましたが、

広く修験道のことが書いてあるモノの本によると、

代参もまた、

代受苦に当たります(^^)

参拝に出かけられない、

人の代わりに、

御参りするとか、

山伏などの行者に、

尋常ならない修行を行う事によって、

災厄を代わりに引き受けてもらった事になるのも、

代受苦に当たるんだそうです!


山林修行は、

死と隣り合わせです(^^;)


他人のために、

死ぬかもしれない修行をこなすという、

お釈迦様が、

無意味だとおっしゃった行き過ぎた修行の世界が、

日本の修験道には、

有りますが、

ベースに、

縄文時代や、弥生時代からの、

原始呪術者の世界が、

引き継がれてきたように感じます♪


由理と一誠のみる夢、

若い山伏と、

壮年の旅の僧……。


特に元になった話は有りませんが、

頭に浮かんだイメージそのままです(^^)


我ながら、

すごい展開に、

浮かんできたイメージを

そのまま書いているだけなんですが、

読み返すと、

すごいですよね〜(^^)♪


由理の山伏の装束は、

私が夢の中で着ていた装束です(^^;)


熊野三山の特に那智の滝に憧れていますが、

弟に、

熊野三山のお札をお土産にもらっただけで、

まだ行ったことありません(T-T)


熊野三山と、富士登山と、ペルーのマチュピチュ♪


いつか行きたいです(^^)

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