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10/29

障(さわ)り

【谷口さんからのメール】


由理に谷口さんからメールが来た……。


――――――――――――


To:山崎さん

Re:頭痛再び(>_<)


こんにちは!

林間学校で同じ部屋とか、楽しかったね(^^ゞ

ちょっと気になる事があるの…(^_^;)

こないだ、もらった御守り何だけど、急に壊れちゃって、それから、頭痛がまた始まっちゃったの〜(>д<)

どうしよう〜!

せっかくの夏休みなのに…(>_<)

山崎さんの御守り効いたから、またお願い!

暇な時に、来て欲しいの〜!

御守り壊れた日から、狐が夢ん中で、

私を苦しめるの〜!

夢なんだけど、とっても嫌だわ!

変な事書いちゃったけど、お願いね(^^ゞ谷口


――――――――――――


由理はメールを見たとたん、

頭の中に

狐が谷口さんに(さわ)っている映像が視えた!


この狐は、谷口さん家の庭で視たわ!


庭の一角に、狐は檻の中にいた!


なのに……誰かが狐の檻を壊して、

谷口さんを苦しめさせている……(^_^;)



由理の頭の中で、三峰神社が浮かんで視えた……!


あの狐、三峰神社で、

退治できそう!


でも、御守りが問題ね……!


前と同じ御守りでは、

太刀打ち出来なかったから、

駄目だわ……(>_<)


由理は怪しげな本が並ぶ、

本棚から、

一冊の本を取り出した!



この呪符、

書いてみよう!


本には、呪符の詳しい書き方まで書いてあった!


「痛っ(>_<)」


右手が急に痛くなった!


なんとなく、

嫌〜な予感もしながら、

由理は呪符※を紙に書き写した……(^_^;)


※作者注 危険ですから真似しないように(^_^;)

後ほど触れます(^^ゞ


    ★☆★☆


由理が谷口さん家に出かけた時に、


門の所から、背広姿のサラリーマンが、


大家さんにペコペコあいさつしながら、


出てきたのが見えた!


サラリーマンは、大家さんが、

引っ込んだのを確認すると、

上着を脱いで、


ネクタイをゆるめた。


上着には、会社の社章が着いていた!


由理が住んでいるマンションの建設を請け負った建設会社と同じだから、

すぐに分かった!


由理は、大家さんが、

家に入ったのを確認してから、

谷口さん家のインターフォンを鳴らした。


    ★☆★☆


谷口さん家にあがると、家全体が、

どんより暗っぽく視えた!


谷口さんの暗い部屋には、

布団を敷いたままだった(^_^;)


「ごめんね、頭痛いから、

横になるので、

布団敷いたままなの……(T_T)」


「大丈夫よ、違う御札、

持って来たけど、

どうかしら?」


「あ、ありがとう♪」


由理の呪符は、

新しい御守り袋に入れておいた。


谷口さんが受け取ったら、

部屋中の暗い感じが、

多少明るくなってきた。


「さっき、大家さんが、

マンションの建設会社の人を見送ってたわ!」


「大家さん、ここを潰して、

マンション建てたいみたい……(^_^;)」


「そうなの……。」


由理は、この家で包む暗い感じは、


店子を追い出して、

マンション建てたいという、

大家さんから来ているのだと、分かった!



「頭痛……ちょっと、

上手く回復出来るか、

難しいかもしれないけど……、

早くおさまるように、

お祈りするわ……(=^_^=)」


「山崎さんが、祈ってくれると、

効きそう♪」


「ありがとう……。

そろそろ、行かなきゃ!」


「わざわざありがとう♪」


谷口さん家を後にした由理は、

図書館に出かけた。


    ★☆★☆


秩父のガイドブックを借りた。


三峰神社には、

池袋経由で、

秩父鉄道の三峰口に行くのね……(^^)


明日天気なら、早速行こう♪


由理は、街で買い物してから帰った。





【三峰神社へ】


翌日は、いい天気だった♪


朝早くから、由理は水筒を準備して出かけた!


由理は一人で、地下鉄を乗り継ぎ、

池袋まで出かけた。


西武秩父に乗り換え、

お花畑で乗り換えた!


秩父鉄道で、三峰口まで行き、

ロープウェイに……と思ったが、


ガイドブックが古かったようで、


ロープウェイは廃止になっていた(;□;)!!


代わりにバスがあったので、

バスで三峰神社まで、出かけた!


    ★☆★☆


長いことカーブの多い山道を進み、

由理は三峰神社にやっと着いた(^_^;)


気がつくと、お昼近くだったので、

蕎麦屋で腹ごしらえした!


    ★☆★☆


帰りのバスの時間を確認して、

由理は参拝した!


鳥居をくぐると、

肩が急に軽く感じた(^O^)


谷口さん家に行った時から、

ちょっと重く感じていたから、


肩の上にあった見えない何かが、

祓われたのだろうか?


由理には、時々、

神社の鳥居には、

こういった不思議体験がある……。


参拝した時に、

透明な山伏と狼を見かけた!


山伏は、由理に会釈した!


この神社は以前、

修験者がいたが、


現在は廃止になっていて、

神道の神社になっている!


由理が手を合わせて、

頭を下げたら、


狼が由理の後ろに着いて来た!


ここの狼は、ヒョロっとした印象だ!


由理の周りにいる観光客には、

由理が視える山伏や狼に誰も気がつかない……(^_^;)


    ★☆★☆


三峰神社の社務所で、

谷口さんのために、

御守りを買った。


自分の呪符では、

やはり心配だったからだ(^_^;)


ひととおり参拝済ませたら、バスの時間になったので、

停車場に向かって駆けてみると、


またびっくりするほど足が早くなった!


    ★☆★☆


バスで座席に着くと、


「呪符は生兵法だから、怪我に注意せよ!」


男性の声が聞こえたような気がした(^_^;)


    ★☆★☆


元来たルートで、

電車を乗り継ぎ、

曙橋駅に戻って来た!


由理は、谷口さん家に向かって歩き出した!


封筒に三峰神社の御守りを入れて、

谷口さん家の郵便受けに入れた。


数珠を取り出したら、

付いてきた狼が、

谷口さん家に走り出した!


    ★☆★☆


しばらくすると、


狐が谷口さん家から、

由理に向かって飛び出して来た(^_^;)

狼がすぐ後ろに追いかけてて、

今にも噛みつきそうだ!

狐に狼が噛みつき、

狐が由理の目の前で、

悶えた!


狐から、ムカデのような、

脚が沢山ある系の虫が飛び出して、


由理に襲いかかった!


由理の左手首に痛みが走った!


刺された!


由理は必死に虫を祓った!


狐と虫は消えた……!


狼は帰ってしまった!


由理は、左手首にティッシュを当てた!


傷から血がにじみ、

ちょっと腫れていた(;□;)!!


「山崎さん♪」


背中の方から一誠の声がした!


「梅田くん?」


由理の左手首を見た一誠は、


「怪我しちゃったの?

家近くだから、

手当てしに来て!

早く!」


「えっ!」


由理は大丈夫だから……

という言葉を飲み込んだ!


一誠が由理の右腕を軽くつかんで、


引っ張りながら促したから、

そのまま付いて行った!


    ★☆★☆


一誠の家は、谷口さん家の隣のアパートだった!


玄関の鍵を開けて、


「ただいま!

クラスメートがちょっと怪我しちゃったから、

手当てするぜ!」


「お邪魔します……。」


玄関先で、由理は一誠を待っていたら、


一誠の母親が顔を出した!


「あら?

珍しい〜♪

女のコ!

そんな所じゃあ無くて、

上がって!」


「はい……(=^_^=)、

お邪魔します……。」


由理は靴をキチンと揃えて上がった。


一誠が救急箱を持って来たら、

由理を洗面所に連れて行った!


    ★☆★☆


一誠は先に手を石鹸で洗ってから、

由理の左手首を洗い始めた!


「トゲ刺さってる!」


一誠がトゲを抜いたら、

トゲが消えた……(゜_゜)?


一誠が傷口を洗って、

ティッシュを当てた。


「あっちで手当てするからね!」


由理はうなずいた!



※ムカデに咬まれた場合の応急処置は違います!


この場合、ムカデのような、

脚が沢山ある系の虫は、

ムカデではなく、

蟲毒でつくられた呪術的な現実に存在しないモノだと御理解いただきたいです(^^;)


由理は原因を黙っていたし、

一誠も傷口から判断したという事で御海容下さいませm(__)m


    ★☆★☆


リビングの椅子に由理を座らせて、


一誠は救急箱から、消毒液を出すと、

傷口にかけた。


由理は顔をしかめた。


「しみるだろ?」


由理はうなずいた。


ガーゼを当てて、

一誠は慣れた手つきで包帯を巻いた。


外れ止めにネットをかぶせた。


「はい、おしまい!」


「ありがとう……(=^^=)」


由理は、一誠も浩みたいに、

応急処置が、

出来るんだなぁ〜と、感心した!


「はい、麦茶どうぞ♪」


一誠の母親が、

二人に麦茶を入れてくれた。


「ありがとうございます……(^^)

どうぞお構い無く(^_^;)」

由理は恐縮した。


「一誠が女のコ連れて来たなんて、

初めてなの♪

お名前は?」


「山崎……由理……です。」


「そう♪

あ!

転校生のコね(*^^*)

よろしくね♪」


由理は会釈した。



「母さん!

もう良いだろ(>д<)」


「はいはい、これも食べてってね♪」


お皿にお菓子を盛り合わせて、

奥の部屋に引っ込んだ……!


「ごめんね、

母さん、うるさくって!」


由理は首を振った。


「優しそうで、素敵なお母さんだわ……(^^)」


「そっかぁ〜?」

一誠にはウザい母ちゃんだった(^_^;)



「梅田くん家って、5人家族なの?」


リビングの椅子の数を見て、

由理はたずねた。


「高校生の姉ちゃんと、

二人兄弟だから、

4人家族だよ♪」


お客さん用の椅子?


「あぁ、椅子1個多いんのはさー、

剛志が良く来てたから、

最近はこないだの歴博とプラネタ以来でさー♪」


「そうなの(^^)」


二人の話は弾む♪


「ただいま〜!」


玄関のドアの音が響いた!


「やべ〜!

姉ちゃん帰って来た!」

「お姉さん?」


「あら?

一誠……!

こんにちは(^^)」


「こんにちは(^^)」


由理もあいさつした。


一誠の姉は、母親のいる奥の部屋に行き、


「お母さん!

一誠が、彼女連れてそこにいるわ!」


騒いでいるのが筒抜けだった……(^_^;)


「いや……(=^_^=)

男の友人ばっかだから、

姉ちゃん、誤解してて……。」


「一誠、男好きじゃあ無いのかと、心配だったわ(ToT)」


姉の大声が、響いた!


由理はクスクス笑った。


「楽しかったわ、

ありがとう♪

そろそろ、おいとまするわ!」



コップを片付けようとしていた由理に、


「あぁ、良いわよ!

そのままで!」


「ごちそうさまでした!

梅田くんに手当てまでして頂いて、

ありがとうございました!」


「い〜え、

またいらっしゃい♪」


「一誠、あんたの部屋片付けな!

あれじゃ、彼女に見せられないじゃん!」


「いーじゃん、汚くって!」


「馬鹿!

嫌われるわよ(^_^;)」


「うっせ〜(^_^;)」


一誠は、姉貴にアカンベーをした!


「母ちゃん、山崎さん送ってく!」


「はいはい……(^_^;)」


「お邪魔しました。」


由理は、賑やかなやり取りを見て、

ちょっぴり、羨ましかった。


由理は独りっ子だ。





【由理の病】


突然、それは由理に襲いかかった!


脚の沢山ある系の虫が、

あっちこっちから現れて、

由理の身体中を刺していった……(>_<)


目が覚めた!


夢!?


由理は寝汗をかいて、

めちゃくちゃダルく、

夢で刺された所が痒い!


紅くちょっと盛り上がっていた(;□;)!!



ダニにでも刺されたのかしら?


布団、よく干して、

手抜きしないで、

しっかり掃除しなくっちゃ!


由理は、再び床についた……。


    ★☆★☆


気がつくと、お昼近くになっていた(;□;)!!


喉がカラカラになって、

危うく熱中症になりそう!


由理は冷蔵庫の麦茶をコップにうつすと、

3杯もがぶ飲みした!


何かが変だ!


寝たのにダルい……(>_<)


赤い発疹も痒い!


ダルさにやる気が起きない……(^_^;)


洗濯物、干さなきゃ……(^_^;)


昨日の夜に

朝すぐ干せるよう

由理はしていたのだが……。


洗濯物は、

長時間洗濯機の中で、

干さなかったから、

ちょっと臭くなっていた(;□;)!!


仕方なく、洗剤多めに入れて、


由理はもう一度最初から、

洗濯機を回した……(ToT)


ダルくてきついが、


布団を干した。


簡単に朝昼ご飯を食べたら、


掃除機を取り出して、


丁寧に掃除を始めた!


母親は現在単身赴任中で、

由理が主婦代わりだった(^_^;)


父親は、朝は早くて、

夜遅く帰って来るサラリーマンだ……(>_<)



どうしてこうなってしまったのか……(^_^;)


多分、昨日の狐から外れた、

ゲジゲジみたいな虫が、

由理に襲いかかった時に、


祓ったのだけど、


左手首の辺りを刺されて、

切傷も出来た……(>д<)


一誠がトゲを抜いてくれたから、

腫れはひいたが、


切傷は、なんだか治りが悪い……(>_<)


あのゲジゲジみたいな脚が一杯系の虫が、


夢に沢山出て来ちゃった……(>д<)


でも、掃除&洗濯、

布団干しもしたから、

ダニ退治出来たわよね……(*^^*)


    ★☆★☆


2時になると、

隣のマンションの日陰になるので、


布団を取り込んだ!


お日さまのにおいがする布団に、


掃除機のヘッドを布団用に取り替えて、


由理は念入りに掃除機をかけた……(*^^*)


掃除洗濯が終わり、


また酷く眠いから、


由理はそのままうとうとしていた……(-_-)zzz


    ★☆★☆


由理は、

崖の桟道(さんどう:山のけわしいがけの中腹に設けられた棚みたいな道)を

歩いていた……!


例の夢の山伏らしい…(^_^;)


前見たのとおんなじ夢だ……!


由理は思った……!


やっぱり、

自分の前をお坊様が歩いていていた……!


崖に渡してある木がきしむ……!



駄目!


そこは落ちるわ!


自分が踏んだ左の木が、

バキッと音をたてて割れ、

バランスを崩した!


ほら〜落ちる!


ガクンと、


落下したように感じたら……(>д<)


「捕まれ!」


お坊様が気がついて、

すんでのところでお坊様の錫杖を掴んで、


宙ぶらりんになった!



お坊様が、

渾身の力を込めて、

引き上げようとする!


桟道がバキバキッときしむ(;□;)!!


お坊様も危ないのでは……(>д<)


山伏は錫杖を掴む手を

離してしまった……(>_<)


「何故手を離す〜!」


お坊様の声を聞きながら、

山伏は落下した!


    ★☆★☆


由理が目覚めたら、

真っ暗になっていた!


急いで、


ベランダの洗濯物を引っ込める!


今日は、お父さん、

出張だった……。


由理は、昨日の晩御飯に作って、


父親の分を用意していたが、


急な出張が入ったと、

由理の携帯に昨日の夜遅く、

メールが入っていた!


    ★☆★☆


昨日の父親の分だった晩御飯をレンジで温めて、

一人で食べて、

後片付けをした。


相変わらず、発疹が痒い……(>_<)


携帯が鳴った!


この着メロは!


一誠だ!



「もしもし……。」


「やっほ〜(^O^)

山崎さん♪

傷の具合どお?」


一誠の明るい声を聞いて、

由理は、ちょっと目が潤んだ。


「う……ん、あんまり治りが悪くって……。

梅田くん……、

ここら辺に、

皮膚科って有るの?」


「有るよ!

連れてってやろうか?

曙橋の駅から、

商店街のある道に入るちょっと前にさー、

駄菓子屋あって、

そこの並びにあるぜ!」


「小学校のある道と商店街がぶつかる道の角かしら?」


「そう!

そこ♪」


「ありがとう……(*^^*)

午前中、行けたら、

行ってみるわ(o^-^o)

ちょっと気になる発疹が出ているし……(^_^;)」


「明日は部活だから……(>_<)

もし、夕方とかだったら、

俺着いてくし♪」



「……ありがとう……(=^_^=)

何か困ったら、

相談するわ……。」


由理は、一誠の明るい声に、

励まされていた(^^)


携帯を切って、

由理はしばらく、

携帯を両手で抱き寄せ、


泣いていた(T_T)


    ★☆★☆


由理は目を覚ました。


日が少し高くなっていた!


もうすぐ11時!?


医者に行かなきゃ!


起き上がったら、

両腕に痛みが走った!


何?


立ち上げると、両膝までもが、

痛くて、歩きにくい!


食欲もあまりなく、


冷蔵庫からトマトを出して、

さっと洗って、かじった。


「痛っ!」


歯茎が痛くて、

トマトが噛みきれない(;□;)!!


血の味がする!


口の中を切った時みたいな、

血が出ているのだ!




由理は鏡を見て、

愕然とした(;□;)



!!


歯茎が異常に腫れてて、

前歯から血が出ている!


顔色も土け色だし、

舌のこけが、地図みたいに一部ハゲていて、


黄色かったり、

白かったりで、


異様な感じだ(^_^;)


しかも、鼻の頭とかに、

あの発疹が出ていたし、


発疹も盛り上がっていて、

酷くなっていた!




何か怪しげな病気!




由理はゾッとした(;□;)!!


水分だけ取って、


医者に出かけた!


かなり歩きにくかった!


なんとか診療時間に間に合った。


医者は、ひととおり診察して、

発疹の出ている場所は、

膝から上で、お尻とかにまで、

出ているか聞かれた。


「この病気は、

ベーチェット病……ですね!」


「はぁ……?」


聞いた事がない病気だ(^_^;)


「自己免疫疾患で、

自分自身の免疫が、

異物を攻撃しないで、

自分自身の身体を攻撃してしまう……、

原因不明な病気だ!

手足の関節が、腫れて、

リュウマチみたいな膠原病になって、

この赤い発疹が、

目に出たら、

失明したりするんだ!」


「失明!?」


    ★☆★☆


塗り薬は三種類、

顔用と、

身体用、

粘膜用と、

処方された。


また、内服薬は、

普通の錠剤の他に、

漢方方剤も二種出た。


この原因不明な病気に、

効果があったという……。


由理はふらふらになりながら、

気力で歩いて帰った。


この病気の原因は、


生兵法で怪我したって事ね!


左手首の傷は、


私が谷口さんにあげた呪符を頼りに、

狐に乗っかっていた使い魔に

刺されたから……。


この傷、普通の治療で、

なかなか治らないんだわ(^_^;)


それに、呪術に失敗すると、


原因不明な病気※にかかるって事かしら……(>_<)


※作者注 この話では、

呪術的な要因としましたが、

あくまでもフィクションですので……(^_^;)


安易に呪術的な事を真似しないよう、

お願いします!


昔から呪いや呪い返しで、

腫れものが出来て醜くなる病にかかったという場合もありますが、


ベーチェット病=呪詛(返し)ではありません(^^ゞ


    ★☆★☆


「山崎さん!」


恵子が声をかけた!


「あっ、山岡さん!」


「あら?

どうしたの?

足、引きずってるし」


「山岡さん(ToT)」


由理は涙声になっていた!


「家まで、送るわ!

もうあと少しだけど……(^_^;)」


「聞いて……もらえる?」


恵子はうなずいた。


    ★☆★☆


「……そう……(^_^;)」


由理の部屋で、

恵子はあらかた病気の話だけ聞いた。


「膝がそんなんじゃ、

外出大変でしょ?


家近くだし、

買い物ぐらいついでにするから、

遠慮しないでさー、

言ってね(*^^*)」


「ありがとう……(ToT)」


    ★☆★☆


「で、この本、

スゴいわね!」


「あぁ……(^_^;)

ちょっと、不思議なのが

好きで……(=^_^=)、」


「霊とか視えたりするんでしょ?」


「え……(^_^;)」


「私は全然視えないけど、

そうじゃないかなって!」


由理は困ったようにうなずいた。


「大丈夫よ!

私、そんなんで、嫌いになったりしないわ(o^-^o)

コナン・ドイルだって、

晩年、交霊術にハマってたし(^O^)

視えるって、貴重かも♪」


恵子はプチ・シャロキアン(シャーロック・ホームズおたく)だった(^_^;)


    ★☆★☆


「んじゃ、お粥のレトルトとか、

柔らかい果物とか買ってこようか?」


「ありがとう♪」


「ちょっと、横になっててよ!」


「あっ!

お金と、合鍵貸しとくわ!」


「合鍵は、病気が良くなるまで、

借りとくので良いよね?」


由理はうなずいた!


    ★☆★☆


由理は、自分の不思議な所で、


親にも、今までのクラスメートにも、


距離を置いてきた。


不思議と、恵子とはウマがあって、


秘密を知られても、

嫌われる事も無くて、


受け入れてもらえた……(=^_^=)


嬉しくて、涙が流れた。

今回ホラーちっくになりました(^^;)


元々、由理は、

ホラー漫画キャラでしたf(^_^;


三峰神社には、

オオカミが奉られていて、


明治時代の神仏分離、

廃仏希釈で、

神社化しましたが、


山伏のいた山でした(^^)


江戸の富士講の流行った頃には、

三峰講という、

講も有りました♪


オオカミの絵柄の入ったお札とか、


オオカミの頭蓋骨を

祀ったり、


村の共同体で、

信仰されていました♪


さて、ベーチェット病は、

私が実際にかかった病です(^^;)


難病に指定されています!


失明もせずに……、


由理のような症状で、

勤めていた会社を辞めたら、


治りました♪


今後どうなるか?


お楽しみに(^o^)/

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