新学期
他のサイトでは、
画像掲載しています♪
私の落書きですが……(^^;)
私の携帯小説もどきの中でも、
長くて、
途中なのに他の作品の、
イメージが浮かんで、
中断していたりしますが、
他のサイトに内容が追い付いたら、
同時更新(*^▽^)/★*☆♪
したいな〜(^^)
と思っています♪
よろしくお願いしますm(__)m
【新学期】
新宿区立牛込仲之中学校
2年A組
転校生が来た。
山崎 由理
女の子だ!
ちょっとおとなしそうな感じ。
声もあまり大きくないし、
前髪が長くて、
左目が隠れてる。
アイウエオ順に最初だから、
席が決められてて、
山岡 恵子の隣に座った。
山崎 由理の前には、
増戸 剛志が座っている。
梅田 一誠の幼なじみだ!
アイウエオ順だから、
一誠は彼女達から遠い〜(+_+)
どんな娘か、ちょっと気になった……。
剛志が羨ましかった。
★☆★☆
休み時間、
一誠は、剛志の席に遊びに行く♪
「た〜か〜し!
また同じクラスだね(^O^)」
「あぁ……(^_^;)
腐れ縁だな……(+_+)」
剛志は、メガネを指で持ち上げながら、
冷たくいい放った。
「相変わらず、素っ気ない〜(ToT)」
「幼稚園からずっとだと、
飽きね〜か?」
「俺は嬉しいぜ♪」
一誠は剛志にふざけてヘッドロッグかけた!
「ぐわっ!」
わざと苦しそうな声を出し、
剛志はもがいた!
一誠はちらっと、
山崎 由理と、
山岡 恵子の二人を見ながら……、
幼なじみ漫才を続けた。
★☆★☆
山岡 恵子は、
山崎 由理に声をかけた。
「私は山岡 恵子、
よろしくね!」
「よろしく……。」
山岡 恵子は、メガネをかけていて、
今時珍しい、みつあみのおさげだ!
騒がしい一誠とは、正反対に、
二人は静かだ。
休み時間終了のチャイムが鳴って、
一誠はしぶしぶ、席に戻った。
★☆★☆
「先生来た!」
ガタガタ皆席についた。
先生が黒板の前に立つと、
日直当番が、だるそうな声で、
「きり〜っ、
きおつけ〜、
れいっ!」
皆で礼をした。
「着席〜」
ガタガタガタ……(+_+)
ほとんど日直の声は、
椅子に腰かける音にかき消された。
「はい、では、学級委員を決める……。
立候補は……。」
「はい!」
「はい!」
いないだろうという、
言葉を先生は飲み込んだ。
二人!?
山岡 恵子と、
増戸 剛志だった!
先生はちょっと面食らった感じで、
「山岡 恵子さんと、
増戸 剛志くんの他にいないか?」
「いませ〜ん!」
「では、二人で、
委員長、副委員長を選ぶので構わないか?」
「意義な〜し!」
「山岡さんと、
増戸くん、
どっちが委員長……。」
「委員長やります!」
剛志が言った。
「山岡さんは?」
「副委員長で構いません。」
あっさり決まった。
二人共、クラスの男女別で背が一番低い。
並んで立っていると、
お似合いに見える。
お前たち、
もしかして……付き合ってる?(^_^;)
クラスメート達は、
勝手に想像していた!
一誠は、剛志に裏切られた気分だ!
★☆★☆
休み時間、
二人の周りに人だかりが出来た!
「増戸くんとは、いつから?」
山岡 恵子に女子が聞く。
「は?
小学校も別だったし、
1年生はクラスが違うので、
今日初めて、
顔合わせたわ!」
剛志も腕組みしながら、
「たまたま、席が近いだけで、
俺は、
進学に有利って思って、
立候補しただけだ!」
「そう、受験に有利だわ!」
「山岡さん、
1年のクラスでトップの成績だったから、
スゴいわ!」
「剛志だって、クラスのトップだったろ!」
一誠は、自分の事みたいに威張ったように言った!
「一誠〜(^_^;)
何威張ってんだよ!
お前、自分はどうなんだ!」
「剛志くんコワい〜(>д<)」
野次馬が、わらわら解散する……(^_^;)
「増戸くん、」
山岡 恵子が、声をかける。
「委員長は譲ったけど、
成績は手加減しないから……(^_^)」
「あぁ〜よろしく(^^ゞ」
一誠には、二人の間で火花が散ったのが、
見えたような気がした!
山岡さん、か〜っこいい♪
【財布紛失事件】
「財布が無い!」
女子更衣室から戻って来た一人の女子が、
騒ぎたてた!
この日は体育があって、
1〜2時間目、
教室は空いていた。
「机に掛けてあったハズのかばんが、
机の上にあって、
変だなって思ったら、
かばんの中に入ってた財布が無いの〜(>д<)」
山岡 恵子が話しを聞いている。
「どんな風に、かばん、
置いてあったの?」
「何何?」
一誠が、人だかりに割り込んだ。
「坂本さんの財布が、
かばんから消えたんだって!」
「このまま見つからね〜と、
荷物検査だぜ!」
剛志が言った!
「荷物検査〜( ̄□ ̄;)!!」
「山崎さんと、高木さんがいないわね……(^_^;)」
「男子は一誠だ!」
「ちょっと、見てくる!」
「俺も!」
二人はまず各トイレを覗いた。
「いないわ!」
「一誠もだ!」
「一誠〜!」
階段から一誠が静かに降りてきた。
喋らないでと、ジェスチャーで、
口の前に左手の人差し指を立てて、
上を指差している。
★☆★☆
「財布持ってるでしょ?」
「私じゃあ無いわ!」
視たんだから……(^_^;)」
「嘘!
持って無いわ!」
「高木さん……(^_^;)」
山岡 恵子が言った。
「山岡さん……!」
高木さんと山崎 由理が、
振り返った。
「あなたたち三人だけ、
まだ調べてないの……。
確か、体育の時間、
ハチマキ取りに教室に戻ったの、
高木さんだけだったわ!」
山岡 恵子に続けて、
山崎 由理が言った。
「高木さん、
慌ててたから、
坂本さんの机にかかっていたかばんにぶつかって、
転んだでしょ?」
「坂本さんの机、
少し斜めにズレていたわね!」
山岡さんと山崎さんが交互に話す!
まるで探偵ドラマの
謎解きシーンみたいだ!
「転んで、かばんが落っこちた。」
「かばんがはずみで、
開いて、中のものが飛び出した……。」
高木さんが、観念したように、
ポケットから、財布を取り出した。
「ちゃんと坂本さんに謝りな!」
剛志が言った。
「坂本さん、呼んできた!」
一誠が坂本さんを連れてきた。
「坂本さん、
ごめん……なさい。」
「拾ってくれたの?
ありがとう♪」
「えっ!」
坂本さんは、天然ボケをかました。
「かばん落っこちて、
出ちゃったんだよね!
財布名前書いてないから、
誰のか分からないもんね〜」
「坂本さん〜!
ごめんね!
ごめんね!」
高木さんは泣き出した!
「顔、洗ってこよ!」
山岡 恵子と、山崎 由理が、
高木さんに促す。
坂本さんが、スキップしながら、
教室に戻って、
「ありましたぁ〜♪
皆様、お騒がせしました!」
「皆、お疲れ〜!」
「良かったわ♪」
先生の荷物検査にならなくって!
皆、安堵した。
高木さんが教室に戻り、
山岡 恵子と、山崎 由理は、
少し仲良くなったみたいだった!
「山崎さん、良く分かったわね!」
「山岡さんも、どうして?」
「推理よ!
消去法で、あの場にいなかった三人に絞って、
体育の授業のアリバイから、
彼女に行き着いたの♪」
「そう……なんだ!」
一誠は、
「委員長〜♪
お疲れ〜(^^)」
とか言いながら、
山崎 由理が、
校庭からこの教室の、
坂本さんの席が見えるなんて、不思議だなぁ〜って思っていた。
校庭からは、
一番遠い席だったからだ!
一誠は、山崎 由理をちらっと見た。
由理も一誠を見て、
にっこり笑った。
か……っ可愛〜い!
由理さんって、
笑顔が可愛いんだ!
「お〜い!(-_-)
チャイム鳴ってるぞ〜!」
剛志が一誠に声をかけた!
一誠は、我に帰って、
席に戻った。