『お姫様の身がわりとなったプレスマン』
掲載日:2026/05/30
昔、あるお殿様に、お姫様がありました。それはもう、とんでもない美しさだったことにします。誰にも迷惑かかりませんし。
そのお姫様が、けがをなさいました。骨折です。想像ですが、お姫様は、魚の小骨とか召し上がりませんし、外で遊んだりなさらないので、骨粗鬆症になりやすいのではないかと。で、骨折。治るとまた別のところ、治るとまた別のところ。
このお姫様には、須磨という侍女がいて、それはもう、お姫様に誠心誠意お仕えしているのでした。この須磨が、お姫様の骨折を気の毒に思って、どうかお姫様の骨折ぐせを、私につけかえてください、と神仏に熱心に祈り、その願いがかなえられることになりました。須磨は、その後、骨がぽきぽき折れ、常にどこかを骨折しているものの、それ以外は悪いところがなく、国一番の長生きをしたということです。この須磨が亡くなったとき、神仏の力で速記シャープに姿を変えたのが、プレスマンだと、この国では言われているということです。
教訓:プレスマンは、ばねが入っており、書いているときに芯が折れることはない。プレスマンを落とすと、それはもう、よく折れる。芯を二本入れると、折れた芯が確実に詰まる。




