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ミミと一緒に

僕はトトとは良く一緒に居たが、ミミとの接点は余り無かった。

ミミも僕に懐かなかったせいもある。

今、改めてミミと同じ屋根の下に住んでみて、あまりにも話の種が無いのに困って仕舞う。

トトが、師匠の処に言っているのでミミと2人きり、何を話せば良いか・・・・。間が持たない。


「偶には一緒に魔物でも狩りにいくか?」と誘ってみた。すると、

「今、トトがお師匠様のとこ行ってて、寂しいから?トトの代わりなの?」

と言われて、言葉に詰まる。

「ウソウソ。意地悪言っちゃった。ごめん。そんな、悲しそうな顔しないで。」

「・・・・」

「本当は、叔父さんと狩りしたい。無理にサウスに着いてきたのミミだもん。ミミ、邪魔なのかなあ。っておもってて・・・。それに、叔父さん忙しそうだし。言い出せなかったんだ。」

確かに、ケビンに預けたのは僕だ。邪魔とは思ってないが、ミミの為に時間を割こうとは考えていなかった。つくづく、僕は自分勝手だな。他人の気持ちに鈍感なのだろう。反省した。


と言うことで、ミミと一緒に荒野に来ている。が、

ミミの服装はあまりにも露出が多すぎる。獣化のスキル持ちなので仕方が無いが、この恰好で男達の中で戦わせるのは、親としては考え物だ。親では無い叔父か。

以前レモートで、白熊パンツのギルド長と、腕試しをしたが、あいつはブーメランパンツだった。あまり見たくない姿だ。


ミミのスレンダーな身体を包んでいるのは、伸縮性のあるTバック。辛うじて胸を被っている、トップス。足の装備は着脱の簡単なサンダル。その上にマントを羽織っている。(マントは僕が、なんとか着せた。)戦う時は、マントとサンダルは脱ぎ捨てる。

獣人の身体は、非常に丈夫で、怪我をしても直ぐに治ってしまう。スキルが無くても、自己再生能力が予め備わっているようだ。

僕の立ち位置は、ミミの後ろ。魔法士の役割に徹する。

なるべく、補助に回り、ミミにとどめを刺させる。

ミミは縦横無尽に動き回り、次々と魔物を屠っていく。子供だ、と侮っていたが、なかなかどうして、立派な物だ。

鋭い爪、怖そうな牙、素早い動き、跳躍力、何をとっても一流だ。

そういえば、ケビンが『助かっているのは自分の方だ』と行っていたが、あれはお世辞では無く本心だったのか。冒険者の居ないところでしか活動出来なかったせいか、周りは知らないだろう。


狩った魔物は、大量だ。収納持ちはこんな時重宝だ。ミミも

「叔父さんと来れば、何倍も、稼げるぅ」

と、喜んでくれた。


ミミの獣化姿は、犬種科最強の、フェンリルだった。

因みに初代のギルド総括の獣化姿は、竜種だったらしい。

ブーメランパンツのドラゴンを想像してしまった。














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