ヒロイン登場
しばらく格闘を続けていると、ようやくまぐれ当たりで俺の剣はスライムに直撃した。
剣がいいせいかスライムは一発で倒れた。するとスライムは結晶のようなものを落としていった。
これをギルドにもっていけばいい訳ね?俺はその結晶を拾った。
俺がギルドに帰ろうとした、その時だった。
前からかなりデカめのカエルのモンスターが現れた。
え?ここってそんなの出てくるっけ?と、俺が混乱していると、そのカエルは俺に攻撃してきた。
ヤベェ、体力はさっきのスライムとの死闘で結構削られている。
俺は攻撃をなんとかよけて距離をとろうとする。が、
そのカエルのまぁ速いこと。俺はあっさり追いつかれてしまった。
もはや絶体絶命か。俺がすべてを諦めかけたその瞬間、俺の前には1人の女性が立っていた。
その女性は剣を抜くやいなやカエルを一刀両断にして見せた。
長い金髪に銀の甲冑をつけたその姿はある種幻想的ですらあった。
「ここは…ごく稀に近くの沼や森から…強いモンスターが…迷い込むことがある…。運が悪かったね…。」
そういうと女性はポーションを置いて去っていった。
ひゅーっ、かっけぇ…
俺はそのあとなんとか残り2匹のスライムを倒してギルドに帰ることにした。
ギルドに着くとスライムを倒した証の結晶を受付に差し出した。
「確認しました。こちらが報奨金となります。」
俺は差し出された10ゴールドを受け取った。
10ゴールドは一日の宿屋代だ。これで今日は野宿せずに済む。
宿屋に戻るとちょうど夕食の時間だった。
メニューは豚か何かの肉とパンとスープだった。
俺は夕食を食べた後すぐに休むことにした。
さて、明日はどんな冒険が待っているかな…
翌日、朝食を食べて冒険者ギルドに行くと、昨日の女性がいた。
「あ、君は昨日の…。」
俺は早速声を掛けてみる。
「こんにちは…。」
彼女は挨拶を返してくる。やはりかわいいな。
俺はこの子を仲間に入れると決心した。
「なぁ、俺の仲間にならないか?見たところ1人だし、いいだろう?仲間になろう。」
俺は率直に切り出した。
「…断らせてもらう…。ごめんなさい…。」
断られてしまった。だが、俺の意思は全く変わらない。
「どうしてだい?俺が弱いからかい?」
「そういう訳では…ない。けど、私は1人がいいの…。」
「どうして?1人じゃ何かと心細いだろう。」
「…。」
彼女は黙ってしまった。しかしここで引き下がる俺ではない。
「じゃあ1つゲームをしよう。俺が君に仲間になりたいか?と聞く。そしたら君は答える。その答えによっては引き下がろうじゃないか。」
は?という顔を彼女はしている。
「さっき…断った…。」
「それは分かってる。でもこのゲームには俺が勝つ。」
「…分かった。じゃあ質問してみたらいい…。」
「お言葉に甘えて。」
俺は質問をする。その時に俺は、ありったけの力でスキルを使った。
「スキル、発動!俺の仲間になってくれるか?」
俺のスキルが彼女にヒットする。すると…
「…いいよ…。」
彼女はそう返答した。俺の勝ちだ!
嘘!という顔を彼女はしていた。