初クエスト
しかしなぁ…MPを全消費してしまったかぁ~。宿屋は自力で探すしかないな。と、俺は武器屋を後にした。
村の中を歩き回ること数時間、俺はようやく宿屋を見つけた。
さっき武器をほとんど半額くらいにまけてもらったおかげで、1泊くらいはできそうだ。
俺はチェックインを済ますと、早速ベッドに入った。
今日は歩き回って疲れたからなぁ。よく眠れそうだ。
明日は何をしようか?この剣を持って早速レベルでも上げようか。と、考えているうちに俺は眠りに落ちていった。
次の朝、俺は冒険者ギルドに行くことにした。
ちなみに通行人に聞いたら普通に教えてくれた。俺がスキルの意味について考えていると目的地に着いた。
「ここは冒険者ギルドです。ご利用は初めてですか?」
受付に行くと20代前半くらいの女性に出迎えられた。
「はい。」
「ではこの書類に名前と職業をお書きください。」
俺は言われるままに書類に書き込んだ。
ちなみにステータス画面を見ると職業は普通に冒険者だった。それって職業なのか?
「登録完了です。今から依頼を受けますか?」
「はい。」
「ここではSランクを最高として、その下にAランクからFランクまでの依頼を受けられます。タイチ様は初依頼ということなのでFランクからのスタートとなります。こちらが受けられる依頼の一覧となります。」
出されたのはスライムの討伐と薬草の採取だった。
俺は迷うことなくスライム討伐を選んだ。せっかく剣と魔法の世界に来たんだ、ここは剣技のレベルを上げておこう。
「じゃあスライム討伐にするかな」
俺がそう言うと受付嬢は
「かしこまりました。それではお気をつけて行ってらっしゃいませ。」
と、手を振って俺を見送ってくれた。
それでは、気合い入れて行くか!と、俺はギルドを後にした。
歩くことしばらく、俺はスライムの出没する平原に到着した。
さぁどこからでも来い!と意気込んでいると1匹のスライムが俺の前に現れた。
俺の異世界においての初バトルが今、始まる。
俺はとりあえず剣をスライムに振りぬいてみた。
するとスライムのまぁ避けること。何回振っても当たらない。
更に俺が一瞬のスキを見せると、
「痛っ!」
スライムの体当たりが俺にヒットする。
結構痛いものだな。俺はがぜんやる気になった。