【バニラアイス】バニーらしい漫才【漫才】
「こんばんは~~~!! 安倍朋子で~~~す!!」
小柄で金髪な黒ギャル。黒いバニースーツを着ていた。豊満な胸にくびれた腰、すらりとした長い脚が魅力的である。
「そして私が後藤ゆうです、こんばんは!!」
朋子の横には、彼女より頭一つ背が高い、腰まで伸びた黒髪に陶磁器のように白い肌のギャルだ。彼女は白いバニースーツを身に着けている。どことなく古風な雰囲気があった。
朋子が陽で、ゆうが陰と言える。
「「ふたりそろってバニラアイスで~~~す!!」」
二人は正面から見ると、右が朋子で、左がゆう。二人は両腕でくの字を作り、◇を作る。これが彼女らの決めセリフだ。
「いやー、私たちがこのような晴れ舞台に立てるなんて夢のようだわ。もしかして夢を見ているのかしらん? ちょっとほっぺたをつねっとこ」
そう言って朋子はゆうの尻を思いっきりつねる。ぎゃーと叫び声をあげて飛び跳ねるゆう。
「なんで人の尻をつねるのさ!! 自分のほっぺをつねりなさいよ!!」
「えーだってあたしらはバニーだよ? 普段は目に入ることのできない希少動物だよ? 今目の前にエロくてでか尻のバニーの尻を見たら、つねりたくなるのは自然でしょう?」
「そんな自然があるかい!! 昨今卑猥な行為はテレビじゃNGでしょうが!! 私たち出禁にされちゃうでしょうが!!」
ゆうは鬼のように怒鳴った。しかし朋子は涼しい顔だ。耳穴をほじってふっと息を拭く。まるで相手にしていない様子である。
「そもそもあたしらバニーがテレビに出られたこと自体奇跡なんだよ? 昔は某仮装番組に出ていたのに、いつの間にか衣装は変えられ、バニーすらいなくなった。本来バニーは高級レストランのウェイトレスで、貧乏人には縁がない存在だったんだよ? それが視聴者、特に女どもが文句を言ったせいで消されたんだ。これが革命なんだよ、バニー革命!! レボリューションなんだよ!!」
「うーん、あなたがそこまで熱く語るとはね。なんでそこまでバニーに固執するのかな?」
「あたしは貧乏だった。親がいなくて金がなく、学校でも馬鹿にされていた。だけど拾った青年雑誌を読んでバニーを知ったんだ。そしてその高級かつ色気のある姿に惚れたのさ。だから高校時代進路希望で第一志望をバニーガールと書いたら、担当教師が切れたんだよ」
芝居がかったしゃべりから、しんみりと朋子は語る。その空気の重さにゆうは困惑していた。
「うーん、私が担当教師でも生徒がそんなの書いたら怒りますよ。それにバニーは何十年もできる仕事じゃないし、刹那的だと思われているんじゃないかな?」
「刹那的だからいいんだよ!! せつない職業だからこそ、光り輝くんだよ!! 私はバニーとして出してもらったこのGPに感謝しているんだよ!!」
「それは言えますね。私たちの衣装は営業や舞台以外だとNGにされますから」
朋子の言葉に納得するゆう。朋子は両手を腰につけて、えへんといばっていた。
「だからこそあたしらはバニーらしい漫才をしなくてはならないのよ!! まずはゆう!! あんたは私の胸元に挟んだライターを取りなさい!!」
そう言って朋子はゆうに胸を突き出した。胸の谷間にはライターが挟まっている。
「とるのはいいけど、何に使うの? ここは火気厳禁ですよ」
「とったらライターをほおずりするのよ!! あたしの温もりのついたライターをぺろぺろ舐めて興奮しなさい!!」
「それ私が変態と思われるでしょうが!!」
朋子の言葉にゆうは切れた。きょとんとなる朋子。
「えー、興奮しないの? ゆうはあたしのストーカーでしょう? あたしのベッドから毛を集めて人形作るほどの偏執狂だよね」
「違います!! それはあなたでしょうが!! 私があなたが暴走しないよう一緒に就職したんです!!
他にやりたい仕事もなかったですしね!!」
「なぁんだ、あたしのファンなのは変わりないじゃん。もう照れ屋さんなんだから♪」
朋子は恵比須顔でゆうの背後に回る。そして腰を落とした後、彼女の尻に指浣腸を決めた。
尻を抑えて飛び上がるゆう。
「ギャー!! いきなり何するんですか!!」
「お礼だよ。ゆうのでかくてエロいケツに指浣腸してあげたのさ。今頃視聴者は自家発電の真っ最中だよ」
「するわけないでしょうが!! 今時指浣腸なんて小学生でもしませんよ!!」
激怒するゆう。
「あたち小学1年生。友だち100人できるかな?」
朋子は両手を広げて、アヘ顔になってへらへら笑う。
「ごまかさないでください!! というかどこがバニーらしい漫才なんですか!! 話が脱線していますよ!!」
「バニーは一見露出の高い衣装に目が行きがちだけど、うさぎの耳としっぽが重要なカギなんだよね」
「いきなり真面目な顔になりましたね。確かに言い得て妙ですが」
朋子の言葉にうんうんと納得するゆう。
「だからちょっとしゃがんでみて」
朋子に言われて、ゆうはしゃがんだ。朋子はゆうのうさ耳を撫でる。
「でへへ、どうだい、耳を撫でられて。気持ちいいだろう?」
「いきなりスケベ親父になった!! 放送禁止になってしまいますよ!!」
「耳を撫でているから問題ありませ~ん!! そしてあたしが女だからノープロブレムで~す!!」
ゆうは立ち上がって切れた。朋子はどこ吹く風である。
「そしてしっぽをもみもみしてあげましょう。どうだい? しっぽを揉まれてうっとりしてないかい?」
「しません!! 何声色変えているんですか!! プレイボーイ気取りですか!!」
「なってないな。あんあん喘ぎ声をあげなさいよ。男たちを前かがみにしてみなさいよ」
ぷんぷんと怒る朋子。
「もう許しません!! おしおきしてあげます!!」
ゆうは朋子を抱きかかえると、彼女の尻を平手打ちした。パンパンと尻を叩く音が響く。
「いやー!! 公衆の面前でおしりぺんぺんされてる~~~!! もうすごくエロくて最高!!」
なぜか朋子は喜んでいた。彼女はMでゆうはSなのかもしれない。
「まったく反省していませんね!! もっとおしおきしてあげます!!」
ゆうは朋子の股間の部分を引っ張った。股間が食い込んでいる。
「あふぅぅぅぅぅ!! オマタが食い込んでりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! ぎもぢいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「おしおきなのに喜ぶなんて、とんだ変態ですね!! あなたがどんな顔なのか、観客に見せてあげましょう!!」
ゆうは身体を回転させると、観客席に向けて朋子の顔を晒す。アヘ顔でよだれを垂らし、ダブルピースを決めていた。
「アハァ!! 見られてりゅぅぅぅ!! あたしのぶじゃまな顔が公衆の面前でさらしゃれてりゅうぅぅぅぅぅ!!」
「まだまだおしおきは終わりませんよ!! 今日こそあなたの性根を叩きなおしてあげます!!」
パンパンと朋子の尻を叩き続けるゆう。朋子はテレビには出せない表情を浮かべていた。
そしてゆうは朋子を抱きかかえたまま、ステージの外に出ていった。
「おしおきは続いておりますが、どうも失礼しました!!」
「いや~~~ン!! やめないでぇぇぇ!! もっとぶってぇぇぇぇぇ!!」
声は遠のき、ステージの幕が下りた。
バニラアイスはアビゲイルと同じ蒼井企画所属のタレントです。
二人ともアビゲイルと結婚しています。
安倍朋子は金田朋子さん、後藤ゆうは小林ゆうさんから取りました。
朋子はAV女優のAIKAさんで、ゆうは同じく元AV女優の上原亜衣さんの容姿ですね。