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毒親育ちの自伝小説  作者: YuRi.
第1章
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幼少期 6

携帯を持たされても自由に使うことはできなかった。

友達と普通にやりとりをしているだけで、

「どうせ男とばっかやり取りしてるんでしょ」

「うつつを抜かしてる」

と言いがかりをつけられ、何度も没収された。

母親が携帯をチェックするたび、誰と何を話したかを詰問され、プライバシーも尊厳もなかった。


母親が再婚した時、ユリは少しだけ「変わるかもしれない」と期待した。

継父は優しく、ユリにも分け隔てなく接してくれた。

だがそれが逆に災いとなった。

母親は「継父に色目を使ってる」と言いがかりをつけ、継父がユリに気を遣うことすら許さなくなった。


「アンタが色目を使うから悪いんだよ」

「この家の男はアンタのためのもんじゃないから」


ユリはどんどん自分の居場所がなくなっていくのを感じていた。

怒られなくても、無視されても、結局は「家族」と名乗る人々に囲まれている限り、ユリにとって家は地獄だった。

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