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毒親育ちの自伝小説  作者: YuRi.
第1章
7/15

幼少期 5

門限を数分過ぎただけで母親は玄関にユリを全裸で正座させた。

「遅れた分だけそこで反省しろ」

と冷たく言い放ち、誰も玄関を通らないことを願うしかなかった。


妹と弟が喧嘩をすれば、

「お姉ちゃんなんだから」とユリだけが叱られた。

いつも、全ての罪を着せられた。



「お姉ちゃんなんだから」

その言葉は、ユリにとって呪詛のように響いていた。

ただ年上であるという理由だけで、妹や弟の不始末も感情も責任も、全て押し付けられた。



成長とともにユリの顔は父親に似てきた。それが母親には癪だったようで

「あんたの顔見ると本当にムカつく。あの男にそっくり」

と吐き捨てるように言われた。

母親の機嫌のいい日に買い物に誘われて一緒に行っても、途中で機嫌が悪くなると、服も、髪型も、ユリが少しでもおしゃれを楽しもうとすると、すぐに侮辱に変わった。


「そんなに男の気を引きたいなら、風俗で働け。そして家に金入れろ」


「服や髪なんか気にしたって、顔がブサイクなんだから意味ないだろ」



ユリは思春期に入る頃からニキビがひどく、祖母に「ブツブツライオン」とあだ名をつけられ、母や妹もそのあだ名で呼び、笑い者にされた。

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