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鉄(くろがね)の城

「第一ソケットを第3コネクターにつないで…このコードは…胸部ハッチのか…じゃあこっちだな」


現在僕は工房で防衛用の人形を組み立てていた。だいぶ形はできてきていて、見た目は完全に人形というよりロボットという風貌をしていた。胸部や頭部からは不思議なコードが出ておりそれぞれこれまた不思議なパーツにつながれている。


ちなみに今回は昔作ったものではなく、企画段階で破棄された防衛用のものが元になっている。


『加工が完了しました』


「あ、」


工房においてある機械がそう言って、『プシュー』と煙を吐き出した


「うんうん、僕のデザインどうり。かっこいいなこれ」


これは人形の外装になる部品だ。形はジャンヌが着ていた騎士の鎧に似ているが、色は胸部分が黒く、腹の部分は灰色になっている。


「後は腕と足と頭のパーツ待ちかな…こっちも早く終わらせないと」


そう言って僕は人形の体を完成させた


体部分をしっかり固定させた僕は胸部のギミックを確認した


「うーん、可動領域は阻害してないね。まあ、ほかのパーツつけないことにはなんとも言えないけど…で、このギミックは…」


そうして僕は端末に起動コードを入力し、エンターキーを押した。瞬間、胸部が開き、赤い稲妻のような形の板が現れた。


「よし、いい感じ。威力は後で確認しないとね。ここじゃ危ないし」


『加工が完了しました』


「お!それじゃ、一気に組み立て終わらすか〜」


そう言って僕は加工の終わった部品を取りに行ったのだった





「よーし完成した〜…今の時間は?結構経ったな。6時間くらい?そろそろご飯作っておくか」


僕はそう言って立ち上がって作り終わった人形を見た

やばい…かっこいい。ニヤニヤが止まんない


今回の人形はジャンヌの鎧を参考にしたのもあって騎士に似ていた。しかし、ジャンヌが着ていた鎧と違って装飾の類がなく、色も地味なものになっていた。

腕は前腕だけが黒く、二の腕にあたる部分は灰色に、足の方も太ももが灰色で、そのほかの部分は黒色に、腰にあたるパーツも黒くなっていた。頭は、全体的に灰色で、顔を覆っている部分に開いた隙間からは、黄色の光が漏れている。


もうお分りいただけただろうか?そう、このロボットのモデルは…


「やっぱマ◯ンガーZってかっこいいよな‼︎」


有名な空にそびえる(くろがね)の城なのだ




コンコン


「入るぞ〜」

ガチャ


マジンg…ゲフンゲフン。防衛用の人形を作り終わった僕はジャンヌのご飯を用意した。今回はスクランブルエッグとパン、そしてコーンスープとベーコンにした。


ジャンヌはまたよだれを垂らして待っていた

「は…「はむあむっ!」お、おお。」


またまた…すごい食べっぷりだね。見ていて気持ちいい食べっぷりだ。


この後は…あ、そうだ


「なあ、それ食べ終わったらちょっとついてきてくれないか?」

「?」(もぐもぐ)


ジャンヌは小首を傾げてこちらを見てきた

おそらく今、僕の顔は新しいおもちゃを自慢したくてうずうずしている子供の顔みたいになっているはずだ。ふふふふ…楽しみすぎる…


ジャンヌが食べ終わるのを待って、僕はジャンヌと共にマジn…ゲフンゲフン防衛用人形を取りに行った


「あの?これは?」


ジャンヌは僕のマジ…げふん。防衛用人形を指差して質問した


「ふっふっふ…僕が作った人形さ」

「人…形?」


ジャンヌはきょとんとしているが、とりあえず試運転を始めよう。まずは、歩行テスト。ここじゃ危ないから武器は試せないからね。実験用スペースまで歩かせることにする。僕は早速ま…いい加減名前付けよう…そうだなぁ………(くろがね)ねぇ…くろがね…くろ……黒………あ!黒曜!よし黒曜型にしよう!


名前を決めた僕は黒曜を早速起動させた。キーンという起動音が鳴り、ブオンという音と共に黒曜の瞳に火が灯った


「ッ!この音は一体?」

「まあ、見といて」


僕は端末を操作して黒曜を立たせた。重そうな外見にもかかわらず軽い動作で立ち上がった黒曜をそのまま操作してテスト用に作られた施設まできた


「……すごい」

「ふふふふ〜そうでしょそうでしょ〜」


ジャンヌの話では前にも黒曜のようなもの……古代遺跡を守っていたガードロボだろう。それと戦ったことがあるようだが、ここまで軽やかな動きはしていなかったそうだ。……おそらくガタが来てたんだろう。


「それじゃあ、武装のテストを始める。記録よろしく」

『了解しました』


無機質な声とともに、撮影が開始された。この施設には、データを取るために色々なものが揃っている。カメラもその一つだ。他にはアダマンタイトで作った的、模擬戦用の人gy……これは壊れてた。あとで修理しないと……あとは水中での行動テストのためのプール……圧力のテストのための気圧操作装置が付いている。


「まずは……あれだね!黒曜!ロケットパーンチ!」


僕が叫ぶと同時に黒曜は、足を開き、右腕を左腕で固定した。

そして、腕の隙間からプシューと煙が出て瞳が光ったかと思うと、腕が飛び的を破壊した。おお……流石にここまで威力があるとは予想外……ジャンヌは、やっぱびっくりしたんだね。目を見開いて唖然としている。ふっふっふ、なんか気分いいな。もっと驚かせよう。


「ちなみにあの的はアダマンタイト製だよ」

「あ、アダマンタイト⁉︎」


ふっふっふ驚いてる驚いてr「アダマンタイトって伝説のあの金属ですか⁉︎」あれ?


「え?ちょっとドユコト?アダマンタイトって簡単…ではないけど普通に作れる人いると思うんだけど……」

「え?そんな人いませんよ?」

「いや、でもほら……なんか勇者が使ってた伝説の剣みたいな……」

「ああ、ありますけど、あれはミスリルですよ?」

「ま、まじですか」


ちなみにミスリルとは自然に作られる銀色の金属のことだ。魔力をよく通すが、強度はアダマンタイトやオリハルコンと比べ弱い。だから、剣には向かない金属だ


「あ!多分あれじゃないですか?アダマンタイトを作る技術って古代の…カガク?って言う奴なんじゃないですか?」

「そうだけど……」


あ……


「そういうことか」

「そういうことみたいですね」


古代の技術を封印した…だからアダマンタイトは作れなくなった……なんだめちゃくちゃ単純な理由じゃん


まあ、そんなことは脇に置いて、テストの続きを開始しよう。


「黒曜!ミサイル!」


それからしばらく黒曜の武器テストが続いた。どれも想定していた威力を発揮している。ジャンヌは毎度いいリアクションをしてくれて、自然と顔が綻ぶ。ちなみに黒曜の武装は、最初見せたロケットパンチ、腹から出るミサイル。目から発射されるレーザーと冷凍光線。さらに口からは酸性の風が発射され、そして最後に……


「ブ◯ストファイアーーーーーー‼︎」


胸部のギミックが作動し、赤い稲妻模様が完成する。そしてそこから……太陽にも似た熱の塊が放出された

熱戦は施設の床と壁を溶解させ、地面をぶち抜き、外まで壁を貫通させた。


これにはジャンヌだけでなく僕も驚いた。威力があるのは……まあ、ロマンがあるけど、なんかやりすぎだと思う。うん。ジャンヌは驚きすぎて口をポカーンと開けている。僕も現実逃避したいよ……確かこの壁1,000,000,000度まで耐えれたはずなんだけど……これはあれだな。僕の主兵装に加えることにしよう、そうしよう


『マスター⁉︎今の振動は一体⁉︎ってなんじゃこりゃああああああああ‼︎』


今の振動を感知したのか冥土さんもカメラをとうして黒曜の作った惨状を見た結果、愕然とした。っていうか口調が崩れてる気がする

とりあえず、制作者である僕からは一言……







「やっちまったぜ☆」

『いや、やっちまったぜ☆じゃないですよ⁉︎』












やっぱスパロボはカッコいい‼︎みんなもさんはい!そーらにー♪そびえる〜♪くろがねの城〜♪

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