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腕の機能

「さて・・・確認終わったし、さっそく作ろっか?」


そう言って僕の右腕は二つに裂けた


『いつ見ても見慣れませんねそれ』

「そう?結構気に入ってるんだけどこのギミック」


僕はメイドさんにそういうと右腕に視線を移した


「うん、どこも異常はなさそう・・・『1(ファースト)』」


僕がそうつぶやくと右腕から「カチッ」っと音がして細い円柱状のものが出てきた


「それじゃ、冥土さん素材用意してくれない?」

『わかりました』


突然静かだった部屋の中にけたたましい警報が鳴り響いた


「わふ⁉」

『あ、なんか侵入者ですね』

「ちょ、うるさいからまずこれ止めて‼」

『あ、ハイ』


冥土さんがそういうと、警告音が鳴りやんだ

僕は、ジト目で冥土さんをにらんだ


『そういえばマスターこの手の音苦手でしたね?』

「そうだよ・・・もう、猫の対策とか言ってどっかの馬鹿は学校にその機械つけてたけど・・・あれ拷問だと思うんだうん」

『まあ、今は関係ないと思いますが』

「まあ、そうだけど・・・ってさっき侵入者って言ったよね?どゆこと?」

『ああ、そうですねそれの確認をしなくては・・・一応モニターに写しますね』


そう言うと、冥土さんについているモニターに洞窟の風景が映し出された


「あれ?なんで洞窟?」

『お忘れですか?あなたがここがいいって言ったんですよ?』

「そうだったっけ?」


確かに言われてみればそうだった気がする


回想

「秘密基地ここに作ろう‼」

『秘密基地?ですか?』

「まあいいじゃん細かいこと気にしないで」

『はぁ・・・でももっといい場所ある気がしますが・・・』

「え?洞窟の中って浪漫あるじゃん?」

『そういう問題ですか?』

「そういう問題だよ」


回想終わり

うん確かに僕が言ってたわ


「っていうかよくこの洞窟崩れなかったね?」

『それはあなたが補強したからですよ・・・』

「あれ?そうだったっけ?」


やばいな・・・色々忘れてることが多すぎる・・・


「と、とりあえず侵入者だったね?どんな人かな~」


そう言って僕はモニターを見た

モニターにはたくさんの鎧を着た人達の姿があった


「ちょっと待って、予測してたのと全然違う」


僕はモニターに映し出されたものに愕然とした


『いや・・・確かに多すぎる気が・・・』

「ねえ、冥土さんなんでこんなに人がいるの?」

『いえ・・・私もよくわかりません』

「それでいいのかサポートAI」

『いや、私にもわからないことありますよ?っていうかわからないことのほうが多いですよ?』


そりゃそうか

とりあえず、こいつらどうにかしないとね・・・王には恨みあるけど他にはないからなぁ


「よし、とりあえずこいつらが何をしようとしたかを・・・」

『ああそれならわかりますよ?この施設の破壊ですね』

「あ、そうなんですか。ハイ」


そうなんだ~こここわそうとしてるのか~それじゃあ倒さないとね


「あ、なんか交渉したら帰ってくれたり・・・」

『しないと思いますよ?』

「そーなのかー」


なんで無理かはあとで聞くとして


「それじゃあ防衛s・・・」

『あ、全て壊れてて使えないですね』

「・・・」


嘘だろおい⁉

嫌、ほとんど壊れてるとは思ってたけど・・・さすがに全部壊れてるっていうのは予想できなかったな・・・


「はぁ・・・じゃあ僕が出るよ・・・」

『はい、それが一番いいかと』


起きてさっそく戦闘・・・かぁ・・・


「よし、とりあえず話し合いから始めてみるか」


僕はよく誤解されるけど平和主義者だからね


-----------------------------------------------------------------------

≪侵入者サイド≫


我々は、神聖国家ルミナスの聖騎士である。

はるか昔から我らが父であるルミナス神は、人類を見守っていた

しかし、そんな父に刃向かった者たちがいた、それがはるか昔に栄えた古代文明である

ルミナス神は悲しんだ、そして、もうこんな愚かしいことをしないよう古代文明を消し去ることにした

そして、今回の任務。我が国に突然現れた古代遺跡の破壊及び隠滅である

我らは神の使徒として禁忌を破壊するという栄えある任務である


「団長、今回の任務は楽ですね」


ふと私に声をかけるものがあった

彼は私の副官である信頼のできる男であった


「ああ、確かにそうだが、我々には神の使徒としての役割がある。そのことを忘れるな」

「は‼了解しました」


その時突然洞窟の奥から誰かが歩いてくるような音がした

ここは魔境であり最近発見された場所である。誰もいないはずなのだが


「全員‼止まれ‼」


私が声をかけると、騎士団全員の動きが止まった

私は、目を凝らし洞窟の奥に目を向けた。そこには、かわいらしい人形のような少女の姿があった


「私は、神聖国家ルミナス第18聖騎士団所属 騎士団長ジャンヌである。そなたは何者か」


私がそう言い放つと、少女は私の気迫に脅されたのか「ビクッ」と驚いた


「・・・え、えっと・・・人形遣い(ドールマスター)アリス・・・です」


とてもかわいらしい声であった。いったいこの子はどこから来たのだろうか?人形遣い(ドールマスター)とは一体何か?そもそもこの子は何者か?と私が考えていると、アリスと名乗った少女が


「すみません。ちょっと帰ってくださいませんか?」


といった

しかしながら私は神命を帯びているので帰ることはできない。


「すまないが、帰ることはできない」

「うー・・・帰ってくれないか~」


少女にそういうと、この場の空気が変わった。これは・・・ヤバい・・・昔行軍中に竜と遭遇した時となんとなく似ている


「帰ってくれると楽だったんだけどな・・・それじゃ、戦闘機構開放(バトルモード)


少女がそうつぶやくと少女の体に赤色のオーラと青い電がまとわりついた


「‼総員戦闘準備‼」


私がそう叫ぶのと同時に少女の手から電撃が発射された

「‼」

電撃は私の隊を蹂躙していき、すべてを蒸発させた

かろうじて生き残った私は少女を見て冷汗が流れた


一体何が起こった⁉というか今の電撃はいったいなんだ⁉

私はその答えを知るために少女に視線を移したが、そこに少女はいなかった

「ッ⁉どこに‼」

「ハーイごめんね~」


後ろから声がした。何事かと思って振り向こうとしたら、私の意識は刈り取られていた


--------------------------------------------------------------------------------

≪アリス≫

「よし、終わった」

『お疲れ様です。ところで?話し合いとは?』

「いいじゃん、気にしなくて」

『え?』


僕は団長だという人を除き騎士団を全滅させ団長を捕獲すると、額を手で拭った


『その動作にどんな意味が?』

「いいじゃん別。細かいことは気にしないの‼」

『そういうもんなんですか・・・』


ちなみに、今使った機能は戦闘機構開放(バトルモード)を使ってるときにできる両腕に内蔵されている”超電磁砲(レールガン)"である。一応戦争中使ってあったもの並の性能はあると思う

ちなみに戦闘機構開放(バトルモード)というのは、僕の体にかけられてあるリミッターを外すことで出力を戦闘用の武器が使用できるまで上げるというものだ。

戦闘モード中は速度も速くなる。装甲は一応通常と同じだが、それでも装甲は馬鹿みたいにあるので心配はいらない。確か静止軌道上から落ちても無傷だったはず・・・


「とりあえず、侵入者は殲滅できた・・・」


そこで僕は止まった。そうだった僕は何をしてるんだ・・・


「しまったあああああああああああああああああああ‼」

『どうかしましたか?』

「やばい騎士団全滅させたら次くるじゃん・・・ダミー用意して壊させてから帰ってもらえばよかったじゃん」

『そうですよ?まさか気が付かなかったんですか?』


僕はしばらく今やったことを後悔していた












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