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おまわりさん

「ほんま。最悪な店やったなぁ、こんなん、ずっと続くんか、しんどいなぁ。なんか巻き込まれる前に早よ家帰ろ」

「そこのおにいさん、ちょっと左よってください!」

パトカーから指示される。

「なんでや、徒歩やで!違反車停めるみたいな言い方して」

「どーも、こんばんは。お忙しい中ごめんね。なんで止められたかわかる?」

「わからんし、なんでタメ語なの?」

「おまわりさんね、国家権力だから、偉いの」

「気持ちいいくらいはっきり言うな!!」

「でね、おにいさん、なんで止められたんだろ?」

「ちょっとわかんないです」

「あの標識見えるかなぁー?」

「いや、嫌いやわーこの回りくどい問い詰め」

「おにいさんあんま見かけない顔でそのエセ関西弁、この辺の人じゃないよね」

「エセ言うなや!ちょーどいい塩梅の関西弁や!まぁ、地元の人間じゃないけれども」

「じゃあ、この道初めてだね。あの標識に60って書かれてるの見えるかな」

「見えますけど」

「おにいさん今何キロくらいで走ってかわかる?」

「徒歩やで!いや、わからんよ。4.5キロじゃないの?」

「おにいさぁーん、自分の出してスピードわかんないってダメだよー」

「いや、だから徒歩やん!なんでそんな事言うん?」

「おにいさん、ちょっとおまわりさんの腰見て」

「なに?」

「これなにかわかる?」

「ピストル」

「これさぁー、実弾入ってるんだよね。こわいね」

「こわいわ!恐喝やんけ、そんなん」

「おまわりさん、きのうアウトレイジ見たばっかだからさ、テンションあがってるの」

「やめとけ!そないなもん見てテンションあがったまま仕事ピストルぶら下げる仕事してたらあかんって!」

「しょっぴく理由なんていくらでも付けれるんだ。認めちゃいなよ!」

「ちゃうねん!徒歩でスピード違反は無理あるで!!」

「とりあえず免許証見せてもらっていいかなぁ?」

「そや!まず免許も持ってない徒歩の人間スピード違反車でしょっぴくとか無理やろ!」

「おにいさん免許ないの?」

「いや、無免許運転にする気やんけ!持ってないし、車も持ってません!!なんの罪もありません!!」

「おにいさん、失礼だけど何歳?」

「27やけど」

「で、免許ないんだー。みーじーめー」

「重くそ失礼やな!必要なかったの!都会やと電車移動のが早いから取る必要性なかっただけや」

「おにいさんなにしてる人?」

「あん?あれや、勇者や」

「ゆ、ゆ、勇者ってあの、王様じきじきにこの世界に転移されてきたあっちの世界じゃ全然有名じゃないからいなくなっても巷でちょっと死亡説出るだけで終わるだろうなポジションで、なおかつそれなりにボケ捌ききれるだろうリストの中から選ばれた勇者様ですか?」

「そんなシビアな選定だったんかい!傷つくわ!」

「すいません!失礼しました!」

「態度の変わりようえぐいな!」

「はい、自分国の犬なんで!!」

「勇者ってキラーワードすぎん?」

「全然パワハラとかで訴えたりしないんで、なんなりとご命令ください!度重なる失礼な態度の責任をとりまして、ケジメの為、指!噛みちぎります!!」

「やめて!アウトレイジ引きずりすぎだから!

じゃあ、1つお願いがあるのだけど、王様が家用意してくれたらしいんだけど、土地勘ないからわからんねん。住所のメモもらったんだけど案内してもらってもいい?」

「是非、送らせていただきます!時速100キロで行きますよ!」

「速度オーバーや!!ゆっくりでいいから、すまへんけど頼むで!」

「はい!」


そう言うと、おまわりさんは俺の肩にコートをかけフードを頭に被せ何故か両手になんか布を被せパトカーに搭乗させた。


「容疑者か!!」

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