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レストラン

「お、こんな所に美味しそうなレストランがあるじゃないか。ちょっと入ってみよう」


うぃーん!シュ!シュ!ギュルル!!シュン!


目の前でいくつもの扉が左右に開いたり上下に開いたりはたまた回転しながら開いていったり赤外線の網目みたいに光ったりした。

「近未来の宇宙船のドアか!なんやこの店、こわっ店変えよう」


「お客様の人物データサーチ済です。キャンセルなさる場合はキャンセル料として指を一本切り落としてもらいます」

「ペナルティでかすぎない?こわっ!」


「いらっしゃいませ!お2人さ、、、あ、お一人様でよろしいですか?」

「なに?なんか憑いてるのおれ!?1人。間違いなく1人!」

「食事を共にする仲間のいないお一人様はいりまーす!」

「いらん!その形容詞!」

「失礼しました。なにかお間違えありましたか?」

「いや、あってるけども」

「食事を共にする仲間のいないお一人様ぁー!!あ!!入りやぁーす!!」

「強調するのやめて!」

「喫煙席と禁禁煙席ございますがどちらがよろしいですか?」

「禁禁煙ってなに?吸い続けなきゃいかんの?普通の喫煙席で」

「喫煙席にお二人様、あ、お一人様ご案内いたしまーす」

「それなに、さっきっから」

「実は私、そっち側の人間なんです」

「え、うそやん、、、ほんまなん?」

「はい、私、喫煙者なんです」

「喫煙者をそっち側とか言うなややこしい」

「ではこちらのお席へどーぞ!

洋式便器です!」

「どこに案内してんのや!?ご飯!ご飯食べに来てるの?トイレでご飯食べないでしょ!?」

「私、学生時代はいつもトイレでご飯食べてたものです」

「悲しい想像させるなよ」

「はい!想像通りの便所飯でした」

「明言しないで、ちゃんとした席案内して」

「一緒に食事をする仲間も部下もいないおっさん1人ご案内しまーす」

「それ、やめて!ひどくなってるし」

「お客様、当店のご利用は初めてでしょうか?」

「はい」

「本当に初めてでしょうか?」

「そうやって!」

「以前のプレイデータがある方は、以前のプレイデータが消えてしまう可能性がございますが新しく食事なさいますか?」

「アプリか!いらん、そんなん。初めてやからおススメください!」

「バックトゥザ・フューチャー」

「は?」

「おススメはバックトゥザフューチャーです!」

「今おススメの映画聞くわけないやろ!こいつはヘビーだぜ」

「ご存知ですか?やっぱなんだかんだ2こそ至高と思いつつ3が好きになったり、単体で見た時の1の完成度とかやばいですよね、お客様はどれが好きですか?」

「拡げるな、そんな話。数時間かかる!

この店おススメのメニューちょうだい!!」

「ヒレカツ定食おねがいしまーす!」

「和食レストランだったのね」

「お客様、食育ってご存知ですか?」

「食育?なんか学校とかで子豚育てたりして、実際に解体されて調理してるとこを見たりして、命の尊さを子供たちに感じてもらうみたいなやつ?それがどうしたの?」

「うちのオーナーもその食育の考え方に深く感銘を受け、当店でも三年前から導入しているのですが、私には少し残酷すぎて、すいません、涙が」

「まぁちょっと残酷な気もするけども、そう思うからこそ食育って大事なんじゃないかな?その気持ち忘れちゃいけないよ」

「ありがとうございます。お待たせ致しましたー!!ブー子のヒレカツ定食でございまーす!!」

「食えるか!飼われてたブー子ちゃん!!食えるか!!」

「食べてください!食べていただけなければブー子は身を削って、字の如く身を削って揚げられてただただ命を無駄にしたことになります!!せめて、せめて!せめて!!食べて差し上げてください!」

「重い!まぁでも別におれからしたらただのヒレカツ定食やからな、いただきます。ん、うん、おいしい!」

「よろしかったら生前のブー子の写真ご覧になりますか?」

「ご覧にならんよ!!サイコパスか!育てた豚の写真見ながら美味しい美味しい!って悦を得たいサイコパスか」

「はい!」

「なんで断言!?」

「私はそっち側の人間なんで」

「いい加減にしろ!」

「ありがとーございましたー」


ティレディレティン♪

勇者まことはレストラン1つのボケを捌ききった。


「メシ食うだけでも、しんどいわ!!」

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