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はじまりのはじまり

「そんな洒落たサブタイいらん!あほか」


再びファンファーレが鳴り響く。

「今度こそ本物の王様の登場やな」


現れた姿は物凄い存在感。

煌びやかな袴、綺麗に結いてある曲げ。


「待たせたのう、すまぬ。」


「いや、世界観!!こんな洋風な城でなんでそんな殿様みたいな格好してるの!?」


「ギャップ萌」


萌え袖気味の袖を掴み可愛子ぶる王様。


「いらんギャップ!変態感しかないわ!ギャップオエッ!だわ」

「王様に対し失礼だぞ」

「ティアラ置きは黙っとけ!ってか、こんな殿様タイプにクラウンいらんやろ?」


袖を手放しクラウンを掴み、再びクラウン置きの頭の上に戻す。


「今回そなたを...

「いや付けんのかい!」

「我が風貌にこのティアラが似合うと思うか?」

「いらん、言うたやんけ!」

「そなたの名を聞こう。いや、先に名を名乗るのが礼儀か、私の名はチャルドタンスク四世じゃ。そなたは?」

「ギャップ!お殿様の風貌でチャルドタンスク四世!」

「ほう、そなたはギャップと申すか」

「違うわ!アホ!」

「そなたはアホと申すか」

「今そんなんいらんわ!新喜劇か!?」

「新喜劇?よくわからないが坂田殿を今回呼んだのには理由がある」

「アホ!新喜劇!で坂田連想してる時点でバリバリ知っとるやないか。僕の名前は神の谷に真実の真と書いて、かみやまこと!」

「名前だけでも覚えて帰るわ」

「ほんまに!おおきに。ちゃうわ、やかましいわ!ちゃんと説明せい!」

「では本題に入る。今回君をね異世界から無理やり連れ込んだのはね、こんな王様だからね、この国もうめっちゃくちゃのぐっちゃぐちゃなわけよ」

「なになに?異世界から呼んだってあれか?最近アニメやらなんやらでよく見る転生したらなんとかだった的なあれか?」

「話が早いようでなにより、そのね、玉座に即位したのがあまりにも早かったの私は。私チャルドタンスク四世がね、子供の頃に楽しい国にしたい!って言ったらボケ地獄になっちゃったのよ。

だからそなたを召喚した!」

「最後それっぽく言ったけど、ちゃんと説明して!」

「あのね、だから、なろう作家なりたてで流行りに乗って異世界に転生した!とかやりたいんだけどスライムのやつには敵わないじゃない?ってか、もうなんかやりつくされちゃってるから、なんかこう思いっきり悪ふざけ?的な?やりたいは別にあるけで、筆休め的にふざけちゃえ的な?ね?」

「ね?ちゃうわ!序盤の序盤でそんなメタ発言やめてーな!!転生、転移って普通なんか、チート的なやつちゃうんかい?」

「だからね、そこはもう作者の力量不足、本当申し訳ない!!とりあえず、その王様、私ね、チャルドタンスク四世が無邪気に言った一言でもう国中がボケちゃって、機能しなくなっちゃってるから、ボケを捌ききり国を救うのじゃーーー!!勇者、まことぉーー!!」

「待ち待ち!!待てや!救うじゃーーー!!じゃないから、なんなんこのくそしょうもない世界観!!どこが勇者なん?」

「そのぉー、あれだな、そのーあ!眉毛、その凛々しい眉毛!鳥山明っぽい!!そんな眉毛勇者じゃん!よ、勇者!!」

「言われたことないわ!」


チャラチャチャチャッチャッチャーン♪


勇者まことはレベルがあがった


つっこみが1あがった


「そんなそれっぽさいらんねん!納得いかないけどどうすればええの?」


チャルドタンスク四世「チャラチャチャチャッチャッチャーン♪勇者まことはレベルがあがった」


「お前が言ってたんかい!」


「チャラチャチャチャッチャッチャーン♪」


「もうしつこい!高校の側のサイゼの呼び出し音くらい鳴るやん!」










「いや!いま上がれ!滑ったみたいになっとるやんけ」

「滑ったかどうかはわからんがの、まこっちゃん」

「距離感!大事にせぇや、仮にも王なんやから」

「では勇者まことよ!!このボケ倒している国につっこみを与え、丁度いい落とし所を付けて、国をすくってくれー!!」

「辞めさせてもらうわ!ありがとうございました」

「そう!それを至るところでやって国を正気に戻して!まずはご飯屋さんとか行ってみなよ」


軽すぎて腹が立つが転移させられたのは本当みたいだからとりあえず王の言葉通り動く。


ほんま空気読みすぎんのも芸人の職業病やで、ほんまに。

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