表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

冒険の始まりの前説

王様の登場まで少し時間が開くらしい。

RPGに出てくるような洋風な煌びやで豪華な作りに圧倒される。


「いや、作り込みすごいなこれ。予算いくらかけてるん?プレッシャー半端ないやん」


今にも競馬の重賞レースが始まりそうなファンファーレが鳴り響く。

王様が来るのだろう。


「いやーなんか緊張してきたわ」


扉が開く。

後光が凄い。照明ききすぎ。


ようやく光に目が慣れるとそこに立っていたのはさっきの老人だった。


「いや、お前結局王様だったんかい」

「いえ、私なんてそんな大層なもんではありません」

「じゃあ、あんたなに?」

「王様のティアラ置きでございます」

「そんな職業ないわ!仕事選べ」

「ティアラ置きは先祖代々受け継がれてる聖職でございます」

「しょうもない、一族だな」

「私を侮辱するのは構いませんが、我が一族はこの仕事に誇りを持っています。誰にも侮辱させません!この仕事、ティアラ置きを」

「あと、ずっと気になっていたけど、クラウンな!王様の冠はティアラじゃなくてクラウンやから」

「なんにしても、クラウン置きの仕事を馬鹿にしないでください!誇りを持っています!」

「しっかり訂正してるやないか、ティアラ置きの誇りどこ行ったんや!?

で、何しに出てきたの?」


「伝えたい事がありまして」

「何?」

「王様の乗った車が事故渋滞で到着が遅れています」

「世界観!せめて馬車とか言っとき、あほか」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ