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消防訓練

今日は朝早くから消防訓練に呼び出された。

「だれもまだ来んなー。ってか、ほんまにここであってるんやろか。」


建物の作り赤いレンガ調の壁。そして建物内が除けるほとんどガラス張りの作り。


「ぜったいここ元セブンイレブンやなー。タバコでも吸って待っとこ」


「消火ー!!」


「え、ちょ待って!待て!消化器向けんなや!消すから待ってよ」


「消火訓練の場でタバコ吸うなんて我々に対する挑戦か?」

「ちゃうよ、時間もて余しとったから。そもそもそっちが時間通りに来ないのがあかんのちゃうの?」

「ちょっとカーナビがうまく案内してくれなくて」

「あかんよ!あんた消防隊員ならすんなりたどり着けなきゃ!ほんまもんの火災なら許されへんで」

「まぁ訓練だし、いいかなと」

「人待たせとんねん!」

「それでは消防訓練を始めたいと思います!!」

「無視すんなや、なんやねんこいつ」

「みんなー!!おれさまは、今日の訓練の隊長!!ビリーバー隊長だ!!」

「なにそのテンション」

「みーんーなーは、今大切な人はいますかー?」

「そのみんなっておかしいやろ!ワシ一人しかおらへんで?」

「それじゃあー…そこの君!!君は大切な人いるかなぁ?」

「なんやねん、ヒーローショーみたいなノリやめぇいや!こっちが恥ずかしいやんけ」

「あれあれ?どうやら恥ずかしがりやさんのお友達だったみたいだね。大切な人、お母さんやお父さんそれにおねぇちゃんとか弟くんとかいるよね?」

「マニュアルなのか知らんけどそれやめぇいよ!おれ一人しかおらんのやからパッとやってパッと帰ろうや!」

「いない人は、なんかごめんねー。」

「その悲しいフォローやめい!!どんなマニュアルやねん」

「火災ってのはコワイものでその大切な人はもちろん、君たちの命すら奪ってしまうんだよ。今日は訓練じゃなくて本当の火災だと思ってみんな訓練するんだよ!?」

「訓練やからって遅れて来たやつが言うことかいな!説得力無っ!!」

「でも、その大切な人の命を奪う火災の原因のほとんどが、そいつらの不注意が原因だからね!」

「切実!!

「今日はそいつらの不注意で火災が起こってしまってからの対応を訓練します!」

「大切な人をそいつら言うなや!」

「じゃあ、火を起こしますね」

すっ。トントン!ジュッ。

「ふぅー。あ、タバコ吸っていいですよ」

「お前マジでどうゆう神経してんねん!まぁ吸わせて頂きますけど」

「まぁだいたいタバコの不始末じゃん?」

「偏見やろ、そないなもん」

「あ、セブンスター?にいちゃん昔悪さしてただろ?」

「だから偏見がすごい!!」

「とりあえず吸い終わったらあそこの換気扇の下の所に火種消さないで投げて」

「なんか嫌やな」

「あそこのフライヤーに油入ってますから」

「やっぱここ元セブンの跡地やん。ってか、なにその火の起こし方?」

「実際にこの店で起きた火災再現して、消火の訓練するからに決まってるからだろ」

「同僚と喫煙所来たテンションになるなや、うざいわぁ。ほんでなんやねんその出火原因?マジなん?」

「マジマジ、え?知らんの?SNSでバズりたいからって動画めっちゃ流行ったじゃん!?」

「理由しょーもないし、そない再現する必要ある?」

「炎上させたくて本当に炎上しちゃったやつ。まじ頭悪すぎて逆にウケる!!ほい!」たばこを放る。

一瞬にして火柱があがる店内。

「メラゾーマ!笑」

「しょうもないギャグやめーや」

「言っただろう!再現だって!」

「そんなギャグまで再現いらへん!早よ消してやばいって!」

「それではみんなー!こうゆう時どうしたらいいかわかる良い子はいるかなー?」

「マニュアル戻るなや!順番ちゃうやろ!!どんどん燃えてるで!」

「まずは自分で消せるレベルか、消防車呼ぶレベルなのかを考えましょう。隊長的には少し無理してでも、自分の力で消して欲しいです!めんどくさいって気持ちもありますけど、出動するだけで税金がかかってます!」

「いろいろ言いたいけど早よ消して!!どんどん燃え広がっとるから!!ホンマに訓練ちゃうくなっとるやん!」

「ではまず目の前にあるものが本当に火なのか確認しましょう!」

「ないって!熱を感じるやん!」

「まずは目視!火に見えます!次に触れてみましょう!」

「ばかなん!?」

「あ、熱っ!火だ!これ本物の火だ!」

「あほやろ!いらんやんそんな確認!ちょっともうまじで逃げ道ないんやけど…。あぁ!?天井落ちて来た!!大丈夫なんよな?ほんま?」

「それでは次に今火を触ってしまった際の火傷の処置の仕方を教えますねー!」

「ちゃうねん!そないなのは助かってからでええから!!あほやん!これ早よどないかして!」

「それでは今から消防署に連絡します」

「今から!?こっから数分持つの?」

「あの、じゃあ、では、じゃあ!そう!じゃあ地下道に避難します」

「消火訓練よね!?助かるならどないでもええけど」


地下道から地上にでたおれが目にしたのは全焼しかけてるコンビニらしき建物に必死に放水しているたくさんの消防車両だった。


「では!これにて消防訓練終了だ!」

「放火して逃げただけやろ、こないなもん!いい加減にしろ!もうええわ!」

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