デートの待ち合わせ
いつもの場所で待ってるから早く来てね
そんなメールと一緒に届いたのは王様からの地図アプリだった
嫌な予感しかせん!
それでも行くしかない。なぜならおれは勇者だから。アホらしいけど行かなあかん。
一体どんなモンスターが待っとるんやろ。
地図アプリの言う通りの場所に着いたが、ボケにエンカウントしない。
「おかしいなぁ」
そんな独り言を放つと同時に目の前が真っ暗になった。
は、言い過ぎやけど、目を手で誰かに後ろから塞がれた
「だーれーだ!?」
「いや、知らんって!怖すぎやろ!この世界来たばっかで知り合いなんかおらんのやから!!」
「ガチャ」
重たい音と共に背中に冷たく金属っぽいなにかを感じる。
「かーみーや?」
「背中にピストル当てられて名前聞くとかマフィアの手口やで!」
つっこみながら手を払いのけるとかわいい女の子がいた
「待たせた罰よ!もう!」
「こんな罰思い浮かぶ美女なんてアンジョリーナジョリーくらいやで!」
「私が美女なら神谷くんは野獣だね!」
「まわりが言うやつや!自分でそれ言わんほうがええで?」
「彼女の特権ってやつだね!」
「話の腰折るようで悪いんやけど、お名前伺ってもいいですか?彼女って設定かも知れんけど初対面やん?」
「あんなことやあんなこと、あんなことまでしといて初対面だなんてひどーい!」
左ジャブ右ストレートをくりだし床に大の字になりながら言う
「そんなん不良漫画のダチとの馴れ初めだから!そんなんしないわ!」
「数ある中のひと夜限りの関係だったのね」
「そんな関係夜な夜なやってるのファイトクラブぐらいやで!どんだけ洋画ボケかましてくるねん。名前くらい教えてくれや!」
「好きなように呼んでいーよ」
「せやから呼べへんやんけ!アダ名もつけられん!おい!とか、なぁー!みたいな長年連れ添った夫婦みたいにしかなれへんやろが!」
「夫婦だなんて気が早いんだからー!もぉー!」
と、言いながらお腹を摩る。
「気が早いのどっちや!?おるん?ぜっったいおらへん!おったとしても俺の子ちゃうで!」
「ひどい!!あんなことや
「それやめぇー!!してへん!!し、殴り合いで子供はできひん!!子供ってのはなぁ、男女が愛し合って愛し合って愛し合った上でできるんや」
「違うよ。お酒の勢いでもその場のムードでも中
「やめぇーよ!!できひんの!愛し合うのが条件なの」
「ねぇ、そんな事より早く行きましょう」
「名前くらい知りたいんだけどな。んでどこ行くねん?」
「区役所」
「んなとこ行ってなにすんねん?」
「婚姻届出しに」
「だから、気が早いっちゅーねん!!やめさせてもらうわ!」




