転生先は悪役令嬢?いいえ友人Aです
ただの思いつきで書いた短編です。
流行り病で寝込んでいた4歳の私は突然前世のことを思い出し、ここは前世にやっていた乙女ゲームの世界だと知った。そしてなんと私はそのゲームの悪役令嬢ジュリアに転生してしまったのです。
ゲームの中のジュリアは攻略対象である王子エリオットの婚約者で、王子と主人公シズクの中に嫉妬し主人公に嫌がらせや意地悪をしていた。そんな彼女がたどる結末はどれも「死」であった。処刑されたり事故で死んだりと今思えば散々なものだった。
つまり、このまま成長して行くと私は確実に悲惨な死を迎えることになる。そんなの真っ平御免だ。そして私がこの結末を回避するためにとった行動が「「男として生きる。」」というものだった。その日から令嬢ジュリアから、令息ジュリアンになった。
男として生活することによって私はエリオットの婚約者ではなく、友人Aという立場を勝ち取ったのです。このままいけば何事もなく終わると思ってたのに運命は優しくなかった。
それは学校の卒業パーティーでの出来事だ。この卒業パーティーでは本来、悪事を暴かれたジュリアが処刑宣告されるという断罪イベント。まったく悪さをしていないのに大勢が見ている中でエリオットに呼ばれてしまったのだ。
「ジュリアン、貴殿に…」
これ処刑宣告されるやつだ…。何もしてないのに何で?むしろ仲を取り持っていた方なのに…。
私は次に来る言葉怯えてた。
「貴殿に婚約を申し込む!」
周りのみんなも私も驚きを隠せない。
「はい!? 殿下どうしてしまわれたのですか!?頭でも打ったのですか!?」
私はエリオットに言う。正直完璧な男装をし、男としてボロをださずに生活してきた。それにエリオットには最愛の人シズクがいる。
「自分でもおかしいことを言っている自覚はある。だが、どうしても自分の気持ちに嘘がつけなかった。まさか、同性を愛してしまうなんて。」
あ。男としては完全に演じ切れてたのか。いや、そこじゃない。何で私を? お前シズクがいるだろうが!
「殿下にはシズク様がおられるではありませんか。それにシズク様はどう思われるか。」
私はシズクを見るとシズクはとても嬉しそうな顔をしている。
「私にとってお二人はとても大切な方です。そんなお二人が幸せになってくれるのが私にとっての幸せです。それに――いえ、何でもございません。」
笑顔を崩さないシズク。
今それに二人がイチャイチャしてるのを見るのが楽しいって小さな声で言ったの聞こえたけど!?
「そう!だから問題ないのだ!法律は王子である私がいくらでも変えられる。」
自信満々に言うエリオット。
何が問題ないだよ!問題ありまくりだよ!職権濫用するんじゃない!
そう心の中で思っていたが、エリオットの期待の眼差しとこの場から早く立ち去りたい気持ちで承諾をしてしまった。その時のシズクの推しカプがやっと結ばれた見たいな顔を私は忘れられない。
後にこれは「王子、男に告白事件」として後世に語り継がれることになるのでした。
この後、当然ですが、ジュリアは女であることがエリオットにばれます。エリオットは自分が男に好意を持ったわけではないことに安堵する反面、少し残念に思います。
シズクは最初、普通にエリオットに好意を持っていたけど二人のやり取りを見ている中で腐女子になりました。途中から推しが尊い…。って感じで見ていたんだと思います。




