prologue 0-2
何も無く、生きとし生けるものは全て死に絶える場所だったこの星を変えたのは、2人の女神達。
彼女たちは大陸を動かし、海を造り、そして最初の人間と動物を造った。
遥かに大きい勇気を持つ人間の他にも、
獣の耳と尻尾を持ち、俊敏な動作で相手を翻弄する者、
竜に近い姿を持ち圧倒的な強さを見せる者、
人に近く、しかし類稀な頭脳と魔力を持つ者、
そして元素の力に精通し、華麗に操る精霊の姿をする者がいた。
その中でも、女神から怪物を倒すための武器を授かった13人は「創世者」と呼ばれ、自身と同じ姿の民を集め、王国を造った。
そうして幾千の月日が過ぎたある日。
きっかけは、2人の女神の対立だった。
しかし、その争いは加速し、遂に全てを巻き込んだ戦争となった。
戦いは永きに渡り、永遠に続くかと思われた。
その戦いを終わらせたのは、1人の「悪魔」だった。
女神を倒して封印し、自身もまた創世者によって封印された。
その悪魔は、封印される直前にこう言った。
「この私が存在する限り、お前達は混沌に沈む定めにあるのだ」と。
その戦いを終わらせたのは、1人の創世者だった。
彼は女神の思惑に抗い、もう1人の女神の助けを借りて、遂に
その女神を封印した。
しかし、彼も他の創世者によって封印されてしまう。
しかし彼は、封印される前にこう言い残したと伝えられる。
「私の意志と武器を継ぐ物が、いつか彼女の心を癒やすだろう」と。
~「創世神話」「新約創世神話」より一部抜粋~
2017/4/14
すこしかひつしたよ。
つぎからこうやってあとがきにかいていくことにするので、これからもおうえんよろしくおねがいします。