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Saga of Dragons Fragments of the Memories  作者: evilplant
chapter1 howling
10/32

howling 1-7

凄い遅くなってしまった……

始まったばっかりなのに週1ペースってどうなんだろう……


9/30

The redemption 2の内容に基づき、後書きを改訂しました。

サンダーが演習場から出て行って程なく、レティナは、友人の様子を見に演習場へ向かっていた。

流石にずっと仕事詰めというのはレティナにとってもかなり辛いので、少しは気晴らしになるだろうと思っての行動だった。

「おや?」

だが、別棟に繋がる廊下で、彼女は思いもよらない相手に出会った。

「…………」

即ち、彼女の友人のアルト本人である。

彼女は自分の世界に浸かっているらしく、こちらに気付いていないようだった。

「……アルト?どうかした……」

「うわっ!!誰!?……なんだ、レティナか、びっくりした……」

レティナが声を掛けた瞬間、アルトは反射的にバックジャンプして身構えた。が、相手がレティナだと知ると、ほっとした様子で胸を撫で下ろした。

「話し掛けていきなりそれは無いだろう、アルト……。それより、随分と考え事をしていたみたいだが、何かあったのか?」

レティナの台詞(セリフ)でアルトは気まずそうにしていたが、

彼女から質問されて、アルトは身を固くした。

「そうだ、こんな事してる場合じゃないんだ!……レティナ、悪いけどちょっと来て!」

「え?あっ、ちょっと待ってくれ……」

そんなレティナの静止を余所に、アルトは困惑している彼女を連れて駆け出した。



「これを見て欲しいんだ!」

生徒会室に着いてからの開口一番、アルトは半透明の『(ウィンドウ)』をレティナに突きつけた。

ちなみに『窓』とは、魔法陣の一種で、相手に自分のステータスを見せる事の出来る物であり、一般的には個人証明書のような使い方をされている。

相手に提示された『窓』は保持する事が出来、リアルタイムで更新されていく便利な魔法だ。


-閑話休題-


「アルト、これは一体……」

目の前に表示されるステータスに、さしものレティナも驚きを隠せなかった。

まず、最初に目が行くのはLv(レベル)の数値。12860と表示されるそれは、はっきり言って人智を超えている。

その次は職業(ジョブ)

職業と言っても、自身の戦闘スタイルや身分を表す、一種の称号のような物だ。だが_____

「バ、バトルマスターだと……」

驚くのも無理はない。普通《バトルマスター》の称号は、

“全ての武術に精通し、ムラ無く完璧に使いこなす事が出来、更にそれで一定を得る事が出来”なければ与えられる事はない。

永い年月の間血の滲むような努力をし、幾千もの死地に立って戦い、そうしてやっと与えられる最高ランクの称号。

それを持っている彼に一体何があったのかを詮索するのは、なぜか憚られた。

「そ、そういえば」

場の悪い沈黙を振り払おうと、アルトが声を上げる。

「サンダー君が別れ際に気になる事を言ってたよ。ええと、確か……」

アルトは少し考える素振りを見せ、思い出したのか手を叩きながら言った。

「ああ、そうだ!『こんな呪われたような生い立ちなんて、絶対に言いたくありませんから』って言ってたよ」

「『呪われたような』か……」

どうやら水無月先生の推測は『当たらず言えども遠からず』のようだ_____

レティナはそう思った。



その頃サンダーと言えば、

「何やってんだよ……あんまり派手に立ち回るなって言われたのにさ……」

「悪い、ファイア……。つい体が勝手に」

「それはもう聞き飽きた、ぜっ」

「……すまない」

廊下を歩きながらファイアに愚痴られ、こめかみに軽い指弾を喰らっていた。

「まったく……次から気をつけろよ」

「そう言うファイアだって俺の横でうずうずしてたくせに」

「うっ、それは……」

冷や汗を流しながらそっぽを向くファイア。

それを見て、サンダーは苦笑を浮かべた。

「ほら、ファイアだって自分の事を棚に上げてるだろう」

「じ、実際に手を出さなきゃ良いんだよ。お前は真っ先に突っ込んでったくせに」

「違いない」

そんな会話をしながら廊下を歩いていた2人は、目的地に着く前に立ち止まる羽目になった。

「おやおや、これはこれは。新入生総代(・・・・・)のサンダー君とファイア君ではありませんか」

「……どうも、アストラ先生」

「先程の戦闘、見させていただきましたよ。なかなか面白い(・・・)技を使うのですね」

口調に嘲笑と侮蔑を漂わせ、ハイエルフの男性教師、アストラ•ルミノックスは空虚な笑みを浮かべてサンダーに話しかけた。

「どうも、アストラ先生。それで、俺達に何の用です?」

ファイアが人を食った口調で切り返すが、アストラの表情は微塵も揺るがない。

「いえ、この学園に入ってすぐに、随分派手に活躍しているようなので。こうして顔を見に来ただけですよ」

『随分な言いようだな』

唐突に、ファイアから念話(テレパシーの一種)が飛んで来る。

『仕方無いさ、ハイエルフは基本的に他種族を蔑視する傾向があるからな』

『……お前のそれも凄い言い方だぞ』

そうだろうか、と内心首を傾げながら、サンダーはアストラとの話を進めた。

「それはどうも。学園随一の魔術(・・)使いの先生にお褒め頂けるとは光栄です」

一瞬、アストラの目に敵意が湧いたが、すぐに虚無に取って変わられた。

「それで、何の用でしょうか。出来ればこの後は魔法研究棟まで行きたいのですが」

「おやおや、これは済みませんでした。では、私はこの辺で。精々頑張って下さいね」

最後まで毒気を振りまくのを忘れずに、アストラは去っていった。

「……行こう、ファイア」

「おう」

そしてサンダー達も無闇に時間を潰すのは好ましくないと判断し、その場を去って行った。

追加説明とかは後書きの方に書く事にします。(本文で説明すると大変な事になるので)。




※追加説明※


◎エルフ系種族

通常エルフ、ダークエルフ、ハイエルフの3種類がいる。

通常エルフは耳が尖っている、寿命が人族よりも長い(大体500~1900歳)事以外は余り人族と変わりが無い。

ダークエルフは紫色の髪に黒い肌、というのが特徴。人によって色の明暗や濃淡、色調に若干の違いがある。

ハイエルフは金色の髪に翡翠のような緑色の目、白い肌が特徴。

基本的に優性遺伝なので特徴は子に受け継がれる。

ハイエルフは他種族を蔑視する傾向があるが、通常エルフはそうでも無い(半々ぐらい)。ダークエルフは友好的。

魔力、知性、敏捷が高いが、防御、攻撃、力が低い一面がある。体力はむしろ高い。



◎魔術と魔法の違い


魔術には媒体(魔法陣等、無くても可)と補助具(杖等、必須)を使う。更に発動するには呪文を唱える必要があり、魔力の無い物でも発動出来る変わりに効果が低い。

魔法も呪文を唱えるのは同じだが、魔術よりも格段に短くて済み、補助具も必要無い。ただし、発動するにはそれ相応の魔力が必要になる。



◎レベルについて•補足


レベルを上げる方法については幾つかの手段がある。

まず、訓練等で自分のステータスの底上げを図る方法。

これが一番ポピュラーな方法であり、効果もそこそこ期待出来、レベルが上がっても安定してレベリング出来る。

次に、魔物等を倒して経験値を手に入れる方法。

先の「訓練」に次いで普及しているが、これは場合によっては大きな危険を伴う。

自分よりも格上の相手と戦えばレベルも簡単に上がるが、その分死ぬ可能性も上がるからだ。

また、実は魔物を倒すより人を殺す方が効率が良いのだが、例外を除いてカルマ(隠しパラメータの一種)が下がりパラメータペナルティを受けてしまうので全体的にはパラメータが下がってしまう。



◎カルマについて


その人物が善人か悪人かを示し、犯罪を犯すと下がる。低下度はその罪の重さによって変わるが、殺人を犯した人物の生命が脅かされていた場合は下がらない。

また盗みをしても下がるが、対象が食べ物で、かつ『盗みをした方』又は『盗んだ食べ物を与える対象』の健康状態(空腹•飢餓も含む)が極端に低下していた時はカルマが下がらない。

更に盗んだ物はビーコンとしての役割も果たす為、そこに行って色々な支援をする事も可能である。

ちなみにカルマは魔物を倒す、慈善事業をする等他の人の為になるような事をすると少しずつ回復していく。


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