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豆と雲(仮)  作者: 醤油団子犬
7/29

7 雲登場

やっと、日曜日にたどり着きました。

もともと田舎の子なので木登りなんて大した事がないって思っていたけれど、案外体力落ちてるみたい。ジムとか通った方がいいのかな、通勤途中に新しく出来たジムあったしな、新な出会いとかあるかな、トレーナーさんとかが格好良い場合とかも有るじゃない?確か運動とかしてて心拍数が上がっている時って、吊り橋効果とかいう素敵な作用で恋に落ちやすくなるんじゃなかったかしら、ウエアーも可愛いの買わなくっちゃいけないんじゃないの、でもあたしの二の腕、下っ腹・・・イヤ、待て待て。一度女性ばかりの所に通って脂肪とかある程度削いだ方がいいと思うの、このたるんだ状態のモノを見られることは、ある種の拷問、、、なんて、通っても居ないスポーツジムの妄想しながらエッチラオッチラ登るとも、全然上に着かない。


 下を見ると案外登ったような感じはするんだけど、見上げると変化した様子がない。


 なのに好奇心に負けて登り続ける。


 と、目の前に雲が突然現れる。手を伸ばすと柔らかい抵抗感がある。


 幹はまだ続いている。

 ここまで来たら、行くしか無いでしょ。


 思い切って雲に突っ込んでみた。



 一メートルくらいの厚さを抜けたら、空間に出た。

 木の周りは、淡い雲状?になっているが離れた場所では濃いように見える。


 幹から離れずに、足を伸ばして突いてみる。

 思ったよりしっかりした感覚があったので、もっとチカラを入れてみるがいけそうな気がする。


 手は離さずに、両足でそーっと乗ってみると大丈夫そうだった。


 一面ふんわりとした真っ白な世界。柔らかい太陽の光を感じるけれど雪と違って照り返しもないので眩しくは感じない。手を離してみる。ズボっと落ちるかもしれないけれど、その時はその時よ、と意味もない度胸が湧いてくるが別に、歩いてみても落ちたりはしなかった。


 えと、巨人のお家とか、金のアレを産む鶏さんは居ないみたいです。


 お昼寝に良さそうな、ふんわりとした真っ白な光景が広がっているだけでした。

 どうするよ、と暫し考えお昼寝してみることにする。

 だってだって、物凄く寝やすそうなんだもの。。。


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