心3つ
第2話・・・シャドーの過去の絶望
俺の家は、先祖が偉大なる人物“デューオリア・ヴェワン”の血筋を引いている古い一族。家族は4人家族だった・・・。今は、3人家族。昔、聖クレント学園に入学する前の時。まだフューチャークレントタウンに引っ越して来たばかりでゴウ達と知り合ったばかりの頃、兄がいた。俺より5つ上。
兄は、今の親父の次に跡を継ぐはずだった・・・。・・・なのに、あの兄は・・・。
“お前の存在自体が嫌だったんだよ!!俺よりも両親や親戚、其れに召使達まで!!皆お前を可愛がってて頭に来るんだよ毎回毎回!お前なんか死ねばいいのにと何回思ったか・・・!!”
・・・正直、あの兄に失望・・・いや絶望はしたな・・・。俺は別にそんなに可愛がって貰ってはいない。親戚とか召使達はあまり好きじゃあなかった。来る度、嫌気が差した。そして、事件は起きた。
“兄が一族を裏切った・・・?!”
それは事の始まりだった・・・。兄が家を出て、裏組織に加入した事がわかった。然もその裏組織が今街の警察が血眼で捜しているSS級犯罪組織“薬の罠”だった・・・。俺は直ぐにゴウ達にお願いをした。
“頼む、ゴウ!!俺を助けてくれ!!”
ゴウや皆は直ぐに戦闘準備をした。大切な“友達”を助けるために・・・。
俺は兄と“死の(デス)決闘”をした・・・。そして、俺は兄をこの手で殺した・・・。兄は死に際にこう言った・・・。
“・・・ごめんな・・・シャドー・・・。お前を疑ったりして・・・。許してくれ・・・。”
ごめんだと・・・?!その言葉を聞いて少々驚いた。そしてその数秒後、俺の頬に熱くて冷たい液体が流れた・・・。
語り:デューオリア・シャドー