表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

未確認な一日

作者: ひろ

初めて書いてみました。息抜きです

 UFO(未確認飛行物体)を見たことがありますか?

 僕は見たことがありませんでした。

 しかし、今目の前にあるソレがUFOなら、見たと言えるでしょう。



 僕は週末の休みを利用し、愛車のバイクを走らせていました。そして、久々に日が落ちるまで遠出をし、帰路に着こうと、人気の全くない山道を下っていました。

 静寂を切り裂くものはバイクの起動音だけであり、風を切る音も、木々のざわめきもヘルメットの中には伝わりません。前方にライト、または夜間灯に煌々と照らされる道路があり、両側には大きな黒の固まりである木々が遠く奥まで茂っています。


 その時、突如目の前に細い光の筋が走ったのでした。


 上空から降り注ぐ光の筋は生きているかのようにユラユラと漂っています。まるで、懐中電灯を上空から地面に向けて揺らしているかのようでした。夜の山道での出来事は恐怖はありますが、今は好奇心がそれを勝りました。

 僕はバイクを停車し、光の筋を辿って上空を仰ぎました。不思議な光を放つ根源はとても小さなもののようです。

 「なんだあれは・・ゆっくり落ちてくるみたいだ」

 ソレが視認できる距離まで近づき降りてくると、その正体はまるで

絵や小説、映画で見たような円盤型のUFOの姿そのものでした。ただし、その大きさは見聞きしたものとは異なるとても小さなものです。

 僕は手の平を差し出します。すると、ちょうどその上に小さなUFOは収まりました。

 発していた光は消え、

「なんだろうこれ。あったかいな」

感じるものは熱くはない動物的な暖かさでしたが、感触は鉄のように硬いです。手の上にある小さなUFOは小刻みに震えています。もし、この物体に手と足と目と耳と鼻があれば寒さに震えている生き物のように見えます。

 そうしていると小さなUFOの震えが止まり、こっちを向きました。といっても、どの向きも同じ形状なので、どこが正面なのかはわかりませんが、それでも僕の顔の方に意思があるかのように角度を上げました。

 僕は面白いと思い、家に持って帰ることにしました。後部のシートを持ち上げてUFOを入れ、帰路途中の山道を下ります。


 アパートに到着し、その中にある自宅にUFOを持って入ります。UFOを机の上に置き、観察してみました。

 銀色の円盤の上に同色の半球体がくっ付き、下部にそれより小さな半球が3つ付いていました。おそらく下部の半球からさっき見た光の筋が出ていたのでしょう。

 すると、UFOが動き出しました。飛ぶことはできないようで弱ったかのように這っています。それでも、室内の暖かさに癒されたのか、手の上で震えていた時よりもマシに見えます。

 「おーい」

声をかけると、反応がありました。

 「言葉わかる?」

ジジジジ、とパソコンのCPUが処理を行うような音が聞こえます。

 「僕の言葉はわかるみたいだけど、君の言葉はわからないなあ」

ジッ、と少し雑な音を出しました。

 「なにか手伝えることがあればするよ」

そう言うと、UFOは何かを探すように机の上を這い回ります。

 「お腹が空いてるのかなあ。って、どうやって食べるんだか・・」

水をコップに入れて置いてみると、気付いたUFOはゆっくりと上昇して、上手にコップの淵に着地し、水を不思議な力で登らせて吸い上げていきました。

 「うわ、凄い」

水を全部飲み干すと、コップから降りたUFOは満足したのか動かなくなってしまいました。

 停止する前に一瞬こちらを見たようでした。微かに、下部の球体が上下に膨らんでは縮んでを繰り返していました。

 「まるで、呼吸をしてるみたいだな。動力は水と空気?」

返事はありませんでした。


 このUFOをどこぞの研究施設かマスコミに届け出れば、世間は大騒ぎになることだろう。しかし、僕はUFOの寝顔?を見て、そんなことをする気にはあまりなれなかった。


 明日も仕事はなく休みなので、僕は恒例の夜更かしをし、日が昇る頃に寝てしまいました。起きたのは夜でした。



 いや、時計を見ると昼の12時を過ぎたところでした。

 「なんでこんな暗いんだ」

カーテンを閉め切っているとはいえ月明かりも隙間から漏れないないような暗さでした。


 突然、カーテンの隙間から眩しそうな光がいっぱいに差しました。気付くと、小さなUFOが近くに飛んでいました。窓の外が気になっているようです。僕も大いに気になって仕方がないので、カーテンを一気に開きました。

 すると、その先にあったものは小さなUFOを何倍にも大きくした、大きな大きなUFOが光をこちらに向けて発していました。小さなUFOはジッジッジッと嬉しそうな音を出しています。窓を開けてあげると、小さなUFOは凄い勢いで飛び出しました。


 ジジジジと大きな音を聞いた瞬間、大小の2つのUFOはあっという間に空へ消えていってしまいました。アパートにいた隣の住民達も何事かと窓をあけましたが既に2つのUFOが飛び去った後でした。


 「親子だったのかなあ」


 最後に小さなUFOはこちらを向いて何か伝えられた気がしましたが、

あのUFOはどの向きも同じ形状なので、どこが正面なのかはわからないため、気のせいなのかもしれません。

オチがない・・

思いついて衝動的に書いたらこうなってしまいました。

至らないところ多々あると思います。

頂けるなら、指摘等宜しくお願いします。

感想も是非欲しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ