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仮面の勇者  作者: 偽陥 アニア
仮面の勇者 第一章 神殺編
6/20

仮面の勇者 6

今回も読んでくださりありがとうございます。

今回の話では何が起こるのでしょうか。

さぁ冒険の始まりです。

仮面の勇者6話


:新武器・竜胆、炎牙


祭りの日

僕達は空いた時間でレジェルさんのところに来た


「アオイ、お前ぇに剣作ってやったんだ、持ってけ」


そう言ってレジェルさんは工房から剣を持って来た。いや、その形は剣というより、刀だった


「この形はな、異世界人が好んで使う形なんだよ。ただなぁ、変な使い方すると折れやすい、だから今からあんま折れないようなやり方を教えてやる」


そう言いレジェルさんは刀を3本渡してくる


「長刀の名は竜胆、短刀は炎牙、最後に短い刀は竜胆烈だ」


「ん? あれ、この短い方って脇差? え! やったぁ! ありがとうレジェルさん!」


僕はそこそこ歴史オタクだから知っている。脇差(わきざし)、昔、武士が刀と一緒に持っていた刃渡30cmほどのもので刀が使えない時に使うものだ


「まぁその脇差っつうもんはよく知らねぇが、喜んでもらえたらよかったぜ。ちなみに長い方は刃渡がだいたい60センチ、短いのはその半分くらいだ」


やっぱりか、すげぇ、感動してる


「ん? この鍔のところになんか宝石あるけど」


そこには青色の丸い宝石が6つ、同じ感覚でついていた


「そりゃあな、眠殺石(みんせつせき)つってな、その石を持ってる人間の意志で、殺すか眠らせるか選べるんだ。無駄な殺しはしたくねぇだろ?」


こっちの脇差と同じくらいの長さの短刀は……


「ん?ああ、アオイ、お前ぇ短剣持ってたろ、だから二刀流ができるように作ってやったぜ」


そういえば、リゼからもらった短刀と同じ長さ……で……あれ?


「全く同じ長さ?」


「おうよ」


「マジか」


リゼの短刀は腰に下げてるだけだったから、見ただけで全く同じ長さって作れるんだぁ、とは思うけど、この人だいぶ凄い人なのか?


「よし、ありがとうレジェルさん。あ、この銃にもその石ってつけられる?」


「おうよ! 任せとけ!」


そう言ってレジェルさんは銃を持って、工房に入っていく


「アオイ、なににやけてるんだい?」


「いやちょっと、刀はかなり憧れあったから、嬉しくて」


「ならよかったね」


僕達はその後、銃を受け取ってみんなのところに帰った


:炎のお祭り!炎華燃祭! 1


今日は炎と鍛治の国の祭りの日だ


「にしても、賑やかだなぁ」


街はかなりの賑わいだった、いろんなところから美味しそうな匂いがして大きな塔を設営しているところがいくつかあった


「今はだいたい9時くらいか、みんなの表彰式は12時くらいにあるらしいし、みんなはその準備で忙しいか……」


何してよう、そう考えていると、何か変なものが見えた


「ん? なんだあれ」


路地裏の方にいかにも怪しい人影が入っていった


「あれってもしかして……」


その姿を追っていくと、黒髪ポニーテールで刀を差している人がいた


「あ、やっぱりお前、朽六(くちろ)かよ」


僕がそう言うと、その黒髪ポニーテールは振り向いた。焼き鳥を頬張っていた


「な! お前は(あおい)! ここで会ったが100年目! 今こそお前を倒す!」


多分そう言ったと思う、焼き鳥を食べてる最中だからモゴモゴ言ってる


「いやまぁ、そんなことは置いといてさ、何しに来たんだよー」


ちなみに朽六は幼馴染だ、まぁ、いい奴ではある


一応補足しておくと、あの高校時代に行方不明になった奴でも引きこもってた奴でもない


コイツとは仲はいいが、中学あたりから話さなくなっていった。高校卒業後は大学へ行くらしいが


「何をしにって、偵察だよ、血五(ちご)の」


「あ、やべ」


そう言うと朽六に睨まれる


「お前、またなんかやったのか。まさか、滅七の言ってたように、殺した……のか?」


なるほど、裏八を殺したって言ったのは滅七か、なるほど


「殺してないよ」


朽六なら、教えてもいいかもな


「本当のことを言うとな、元の世界に返したんだよ、血五を」


朽六は少し考えている


5分後


「うん、わからん」


「長えよ! 10秒考えてわからなかったらわからないって言えよ!」


「だが、血五は死んでいないんだな?」


「うん、死んでないよ。裏八もな」


それを聞いた朽六はほっとしていた


「よかったよ、お前が人殺しじゃなくて」


なぜか朽六は泣きそうになってた


「なぁ朽六、よかったら一緒に屋台巡らない?」


そう言うと朽六はパァっと笑顔になった


「蒼っ、お前が奢れよっ」


「いや奢んねぇよ」


2


屋台で売られてる飴やお菓子とかを食べながら朽六と街をまわった


「なぁ朽六、一つ聞きたいんだけどさ」


「ん?」


朽六は口にサンドイッチを詰めてる


「なんで滅七とかとつるんでるんだ? お前ああいう奴ら嫌いだろ?」


「なんというか、成り行きで」


「確かにお前流されやすいもんなー」


「あんまそう言うこと言うなよ」


でも、こうしてちゃんと話し合えてるんだし、他の異世界人の奴らもなんとかなるのかも……


「そうだ朽六、お前仲間はいるの? 他の異世界人にはいそうだったけど」


裏八の仲間は…殺されてしまったし、血五の仲間はカジノの経営手伝ってたし


「ああ、いるぞ、今は氷の国シルファンにいるがな」


よかった、仲間がいるなら大丈夫か


「しかし、この世界は本当にいいところだな」


僕は、その言葉が、辛く思えた


「そう、だな」


境遇は少し違えど、僕たちは周りからあまり好かれていなかった


僕はいじめられていたわけじゃない、自分からも周りに僕に近づくなオーラを出していたし


だから人が近寄ってこなかっただけで、でも朽六はそうじゃない


周りの人が遠ざかっていったんだ


「なぁ蒼、どうした? 立ち止まって」


「ん? ああ、いや、なんでもない」


僕は全ての異世界人を元の世界に帰そうと思っていたけど、それは正しいんだろうか


「なぁ、蒼、お前は、元の世界に帰りたいか?」


朽六が聞いてきた


「今は、まだ帰りたくないかな」


まだ、僕にはやらなきゃいけない事があるし


「そっか。まだ蒼の正義は折れていないのか」


ん? 僕の正義? あれ? なんだっけ、それ


そう考えていると


「やぁ、アオイじゃないか」


そう呼ばれた方を見ると


ユールとマイラがいた


3


「なぁユール、買い出しに行ってきてくれ」


マイラがそう言った


「いや、普通に嫌ですけど」


僕たち5人は表彰式の準備があるのに、アオイに行って貰えばいいのに


「まぁアオイは今は1人になりたいらしいし、難しいか」


そんな事を1人で言っていると


「ごちゃごちゃ言ってないで、行くぞ」


「え! マイラ、一緒に行ってくれるのか!」


「今日出版される魔導書があるんだよ、なんか文句あるか?」


「いや、ありがとう、本当に助かる」


「お、おいユール、何泣いてるんだよ、私何かしたか?」


「いや、ただ美少女とデートって考えると嬉しくってつい、ありがとう」


ゴン


と、僕はマイラに殴られた、箒で


まぁ確かにデートならミーフィと一緒に行きたいし、マイラには失礼だったかな?


そして買い物ももう少しで終わりそうな時


「なぁマイラ、あそこにいるの、アオイか?」


「ん、ああ本当だ、アオイだなあれ。しかし隣にいる者は……」


そうマイラが言った瞬間僕はアオイの方へ行き、こう言った


「やぁアオイじゃないか」


こんなところで出会えるなんて奇遇だな。にしても、隣にいる美人さんは一体誰だ?


「そんな美人さん連れて何処へ行く」


「え? ユールさん? 怒ってる?」


「ははは! 妬んでるのさ!」


そう言ってユールは決めポーズをとった


まぁ妬んでるのは嘘だけど、しかし、アオイの横にいる方、何処かで……


「まぁいっか。それよりも、アオイ、楽しんでるかい?」


「うん、楽しいよ」


ならいっか


「じゃあ僕たちはこれから表彰式の準備があるから帰るね」


そう言って宿に戻り荷物を置き、王城に行く途中で思い出した


「あ、そうかあの人、異世界人の1人だ」


まぁアオイなら問題ないか


「おいユール、表彰式始まんぞ、シャキッとしとけ」


ガモにそう言われて背筋を伸ばす


「よし、行こうか」


さあ、表彰式の始まりだ!


4


ユールに話しかけられてユールとマイラが去っていった後


「アオイ、お前にも仲間ができたんだな」


朽六にそう言われた


「私なんかとは大違いだな」


そう言った朽六の目には光が無かった。でも、氷の国に仲間がいるんじゃ?


「アオイ、一度、私と勝負をしないか?」


「勝負?」


「ああ、チートも魔法も、なんでもありで相手を降参させた方が勝ち。やるか?」


なぜか、ここで勝負を断ってはいけない気がした


「よし、やろう、勝負!」


そう言い僕たちは国の外に出る、国の外は砂漠で、ゴツゴツした岩がそこかしこにある


「さて、始めようか」


朽六はそう言い剣を抜く、僕はまず銃を構える


「なるほど、銃なら剣に勝てると思ったか、しかし幼馴染のお前なら知ってるだろ」


そう言って朽六は距離を積めてくる


「私は剣道八段だ」


尋常じゃないスピードの斬撃


「わかってる、てかちゃんと覚えてるよ!」


僕はその斬撃を躱したり銃で受け止めたりしながら、朽六に向かって銃を撃つ


「そんな豆鉄砲喰らうか!」


銃で魔法弾を撃ったが、ほとんど断ち切られた、刀で、残りの数発は避けられた


「なんでそんな事できんだよ……」


やっぱり桁違いだ


朽六は小学校1年から高校3年まで剣道と柔道と合気道と弓道と空手、さらにテコンドーとフェンシングをやっていて、どれも一流だ


だが朽六はそういうのをやってる事を口外しないように言われた、本人いわく、可愛くないかららしい


「フッ、銃口の向きさえわかればどうというとはない」


「あ、そういやお前忍術とかも習ってたよな、怖いんだけど」


「フッフッフッ! そうだ! 私は強ーい!」


僕がいつもつるんでいた幼馴染は朽六の事を当然知ってた、だから僕たち3人から朽六は武神と言われていた


「ほんと、お前は強い、でも、心は弱かったな」


僕は朽六に聞こえないように、そうボソッと言った

そして僕は銃から剣に持ち替える


「お、ようやく本気になったか」


「まぁ、長期戦は苦手だからな」


朽六は笑う


「お前は私が通っていた全ての習い事の先生を、その日で完封したよな、お前の強さはあの時のままか?」


僕が無言でいると、朽六は突っ込んで来た


朽六は僕に刀を振り下ろしたが僕はそれをいなし、朽六の関節を刀の背で打ち、痺れさせる、まぁそんな事で朽六は止まらないが、2秒ほど隙が生まれる


「くっ」


朽六がそう言いこちらを向こうとした瞬間、僕は朽六の背後に回り込み攻撃する、でもその攻撃に対応された


そんな事をしながら競り合っていた


この状況を終わらせるには


「これならどうだ」


僕は空気を発生させる仮面を作り、空間の仮面の力で朽六の足場の砂を周りの砂から断絶し、空気を発生させる仮面で砂を流動化させる


簡単にいうと、砂に沈むようにした


「な、なにこれ! どんどん沈んでくんだけど! 楽しい!」


あ、楽しいんだ


そう思いながら空気の流れを止める


「あれ? 動けない」


「降参って言ったら助けてやる」


朽六はこっちを見てくる、なんかすごい愛らしい目で


「もしかして、また砂を動かして欲しいのか?」


そう聞くと朽六はうんうんと首を縦に振る


「じゃあ降参って言ったら動かしてやるよ」


「降参」


「…………お前に恥はないのか? もっと」


「だから降参、さ、早くこの砂動かしてよ」


マジかよ、こんなもののためにか


その後、小一時間ほど砂で遊び、国に帰った


5


「さて、私はここらでおいとまさせて貰おう」


「おう、じゃあな」


「ちょっと、なんか冷たくない?」


「ん? そうか?」


朽六はハアとため息をついた


「まぁその誰にでも冷たいというか、そういうところが、お前のいいところであり悪いところだな」


「えへへ」


「褒めてないから」


そう言って朽六は去っていく


「じゃあな、蒼。会えてよかったよ!」


そう言って手を振って行った


アイツ、ちゃんとご飯食えてるかな? なんか不安になってきた


あ、そうだ、ユールたちの表彰式見に行かないと


「今から行けば余裕で間に合うな」


そして少し歩き、王城前の広場


「ここにお集まりの皆様! これより、勇者御一行の栄誉を讃え、表彰式を行う!」


金色の鎧を着た人が言う


表彰式が、始まる


「勇者御一行、前へ!」


そう金色の鎧を着た人が言うと、ユール達が出てくる、そしてみんなが民衆に手を振る


その時、王城に忍び込む影が見えた


「ん?」


追うか、てか今日はこういう事多いなぁ


6


王城の中に入ると警備兵とかは全然いなかった


「まぁ、ユール達の警備に行ってるのか」


城の中は少し薄暗く人の気配が全く無かった


「いや、一つあるか」


階段を登って、左右に分かれた廊下の右側の奥の方に、黒いローブに黒いフードを身に纏った者がいた


「で、君は誰だ? こっちに戦う意思はないけど」


そう言うとその黒いフードの者はこっちを向く


「俺は鬼、未だ知られず、陰に生きる者だ」


自分のことを鬼と言った男は赤色の刀を取り出す


「おいおい、待てよ、戦う意思はない、まぁ襲いかかってきたら抵抗はするけど」


鬼の男が刀を抜くと刃から朱色の炎が出る


「俺の名は未だ無い、だから其方も名乗らなくて良い」


なんか、礼儀正しいと言うか、真面目だな


「いや、名乗るよ、僕の名前は我弍飛蒼(がにとあおい)世界最強の仮面さ!」


いや、仮面ではないか


僕も刀を抜く


「では、此方も参る!」


鬼の男の刀の炎が強く硬い感じの動きで攻撃が来る、攻撃を防ぐと手元が熱くなる


「っつ! これ、マジで燃えてんのか……」


鬼の男は刀を鞘に戻し構える


「喰らえ、[焔天烈火](えんてんれっか)


そう言い鬼の男は一瞬で近づいてきて、僕に斬撃を喰らわせる


「あっづ!」


熱い、痛い、胸から腹にかけて斜めに斬られた


「殺す気はない、俺の目的は国王だ、今消えれば命は助けよう」


国王? あの女王様のことか……


「なら、余計止めるぜ」


フードの男はこちらを向く


「なぜだ?別に其方はこの国の人間ではないだろう?」


「ああ、確かに僕はこの国の人間じゃない。だけどな、血五騙すの手伝ってもらった恩がある」


僕は立ち上がり、刀を腰に差して言う


「たしか、お前こうやってたよな」


僕はさっき鬼の男がしていた動きをする


「お前が焔なら、僕は名前の蒼でいこうかな」


腰を低くして、左手で鞘を持ち右手で柄を持ち、姿勢を低くする、足に力を入れて


「いくぜ、[蒼天烈火](そうてんれっか)!」


ズバ!


と、いい鬼の男を切る、ローブが剥がれ顔が見える、黒い髪で赤色の目、額の両側に赤色のツノが生えている


「成程、俺の技を盗むとは、やるな」


「まぁ、わかりやすかったからな、お前の技」


精一杯の啖呵を切ったが、熱さと痛さで倒れ、そのまま意識が離れる


「まぁ、今回はいいか、その程度の傷なら死にはしないだろ。まぁ、頑張れよ」


そう言い鬼の男は去っていく


「引き分けだな」


鬼の男は去り際にそう言った


それから少しして


「あ、寝てた、にしても、ここ誰も通らなかったのかよ」


誰か見つけてくれると思ったんだけどな


外を見ると夜更けだった


「もうこんな時間か」


一旦、宿屋に帰るか


7


「あ! アオイ様、おかえりなさい!」


「おい! 帰ってくんのおせーじゃねぇかー!」


宿屋に帰るとリゼとナノが出迎えてくれた


「今から皆様と……ってどうしたんですかその怪我は! 癒しますので早く中へ!」


「アオイ、もしかしてお前、あの異世界人にやられたのか?」


ユールが聞いてくる


「いや、違うよ、城に忍び込んだ、鬼にやられた」


「鬼?」


「うん、鬼」


みんなが静かになる


ガモが聞いてくる


「なぁアオイ、鬼ってのはなんだ?」


「え、鬼ってのは妖怪で、ツノが生えていて」


そういえば、この世界に妖怪っているのか?


「みんな、妖怪って知ってる?」


「知らない」


「私も知らないです」


「うーん、知らないねぇ」


「俺も知らねぇな」


「みんなと同じく、私も知らない」


「オレもしーらねー」


マイラまで知らないのか、だとすると国王が言っていた新しい種族なのかもしれない


「んな事よりよ、そろそろ花火が上がる時間だぜ、行かねぇか? アオイならユールがおんぶするだろうしな!」


宿屋の時計を見る、もうそろそろ8時か、傷もリゼのおかげで完治したし、行くか


そうして僕たちは街に出る


:炎の花と散らない記憶 1


「あ、あれって焼きそばですか! 食べたいです! アオイ様!」


「なぜ僕に言う、まぁ買うけど」


「なぁアオイ、花火って8時30分からだよな」


ガモに聞かれる


「だからなぜ僕に聞く、まぁ、うん、そうだよ、8時30分」


「アオイ、これを見てくれ、さっき王から貰った魔導書なんだが、光属性の強力な攻撃魔法が載っていてな、アオイは光属性が得意だろう? ピッタリだと思ってな、後で一緒に見よう」


「え、マジ? 早く読みたいな」


そういえばさっきも魔導書買ってたよな、コイツ


「アオイ! これも食べな! わたあめだよ! パンもあるよ!」


「ケル、そんなにくれるのは嬉しいけど、ちょっと量が多いかな」


うーん


「なぁユール、なんかみんな、どうした?」


「うん? ああ、そりゃあだって、アオイがみんなを守ってくれたからだよ」


「守った?」


「うん、さっき言ってた侵入者、僕たちを狙ってきたわけだろう、それから守ってくれた、しかも1人で」


いや、あれは王を狙ってたし、僕は負けたし


「そんな大層なことしてないし、王が狙いだったし」


「でも、君は結果的に王様を守った、それでいいじゃないか」


「まぁそこまでいうなら」


「いやぁ、僕もユールみたいなカッコいい勇者になりたいなぁ」


僕はそう言っていい歩く、ユールは立ち止まっている


「………僕は、そんな器じゃないさ」


ユールが何か言ったように聞こえた


「ユール? 何か言った?」


「あ、いや、なんでもないよアオイ。さぁ祭りを楽しもう!」


「おう!」


その後は屋台で食べ物を食べたり、屋台で遊んだりして、花火の時間になった


「あ、僕いい場所知ってるよ!」


そうユールが言った


「お、もしかしてあそこか?」


ガモが言う、そういえば2人って少しの間この国で育ったって言ってたな


「みんなついてきて!」


そう言ってユールは走り出す、それにみんなもついていく、ついた場所は小高い丘だった


「丘、と言っても国のほとんどを見下ろせるくらいには高いけどね」


「ここなら花火が綺麗に見えるぜ」


ユールとガモが言う


「綺麗な夜景だな」


そう言った瞬間


ヒュ〜〜………ドッカーン!


「お、打ち上がったねぇ!」


「たまやーですね!」


「え、たまやーってこっちの世界でもあんの?!」


あれって江戸時代の花火師の屋号とかだったでしょ? この世界にもあるのか?


「えへへ、たまやーの意味は知りませんけどね」


あ、知らないのか


「ねぇみんな、次はどの国に行きたい?」


ユールが聞いてくる


「そうか、ここから先は2つの道があったな」


「ん?マイラ、2つの道って何?」


「2つの道というのはだな、巡る国の順番さ」


国の順番、一体どんな道があるのか


「岩の国デッグドッズに行くことになる、そこから氷の国シルファン、水の国ワランのどちらかに行くという道だ」


「なるほど、でもマイラ、デッグドッズに行ってから決めてもでもいいんじゃない?」


「ああ、その理由はだな」


「お2人とも、ちゃんと花火を見てください」


リゼは頬を膨らませてる


「あ、ごめんリゼ…」


「おっと、悪かったなリゼ。私はちょっとお手洗いに行ってくる」


花火がまた打ち上がる


「綺麗だなぁ」


考えることが多い、決断しなければいけない事が多い、でも、今は


「ずっとこの綺麗な景色を見ていたいな」


:出発!出航!出陣! 1


あの祭りから数ヶ月後


「もう行くんか?」


レジェルさんが聞いた


「うん、一旦機械の国クレリチアに戻ってそこから岩の国デッグドッズに行く予定だよ」


ユールが言った


「それならうちの国の船使いやぁいいじゃねぇか」


「いやー、それだと海路が長いだろ?飽きちゃうって」


ユールいわく、機械の国クレリチアから岩の国デッグドッズまでは約5日、ここ、鍛治の国ガウィタチンからは約7日かかるらしい


「でもよユール、ここからクレリチアに行くまで数週間はかかんだぜ? レジェルさんの言ってる通りでもいいんじゃねぇか?」


ガモがユールに言った


「はぁ、わかったよ。そんなに言うなら、船で行こう」


船で行くことになった


2


出航する時、見送りの人が大勢いた


「そっか、一応国の国宝を取り戻した人たちだしな」


僕はそう言った


あれ? 女王様までいるのか……律儀な人なのかもなー、と、考えていると


「さて、それではお前たちに聞こう。この中で海に出た事がある者はいるか?」


マイラがそう言うとケルとリゼは手を上げた


「よし、なら海に出た事があるのは私とケルとリゼの3人だけだな」


はぁ、とマイラはため息をつく


「まず、私たちは岩と巨人の国デッグドッズへ行く」


「ねぇマイラ、僕、国名とか知らないんだけど」


僕がそう言うと


「あ、そういえばお前、異世界人だったな」


マイラさん、それ忘れちゃダメでしょ


「この地図をみろ、北が上だとすると右上、左上、左下、右下に大陸があり、真ん中より少し下に島がいくつかある。私たちはその中でも1番大きい島にいた」


そう言うとユールが割り込んでくる


「そこに3つの国、炎と鍛治の国ガウィタチン、雷と機械の国クレリチア、光と始まりの国ハルファウルがあるんだ」


続けてケルが言う


「右下の大陸には水と温泉の国ワラン、風と獣人の国ヴィラスト、自然とエルフの国エリフィルがあり、その上の氷の大陸には氷と酒の国シルファンがある」


そう言って右下の大陸を指す


「最後に、この左下の大陸が俗に言う魔界、魔王がいる地だ」


「あれ? この左上の大陸は?」


「そこは龍の国ドランダルという国があった大陸だ、前に話した通り、滅んでいる」


「それで、デッグドッズに行った後にシルファンかワランに行くってことか。僕的にはシルファンが気になるなぁ」


「酒か?」


ガモが聞いてくる


「いや、僕お酒好きじゃないから、付き合いとかでしか飲まないよ。気になるのは一つの国で一つの大陸ってところ」


それに、朽六の仲間にも会ってみたいし


「ふむ、世界的に見たシルファンの武力はかなり低い。ま、気になって当然か」


「え、武力低いの? 知らなかった」


ただなんでだろうって思っただけなのに。すごくしっかりとした補足が来た


「それとな、シルファンに行く途中の海に人魚の国があるって噂だが、そのせいで物資が届きづらいとかどうとかさ!」


ガモがウキウキして言ってる


「人魚見たいの?」


「当たり前だろぉ! 人魚は漢のロマンだぜ! その歌声はガラスの様に透き通り、その見た目は聖女シャルファのようだというんだ!」


そう言うとユールが言った


「僕は別にそう思わないな」


え〜。と、ガモは言った


「人魚か……」


「アオイ様、人魚に興味があるんですか?」


「うーん、まぁ見たことないから、ちょっと気になる」


「そうですか」


その後は船員の人たちと話したりして時間が過ぎた


「あ、マイラ、王から貰った魔導書読ませてもらってもいい?」


「ん? ああ、いいぞ。それならリゼと一緒に見るといい、リゼも光魔法が得意だからな」


そうしてリゼと2人で本を読んでいく


「光属性の攻撃魔法は3種類あり連撃、爆破、砲撃の3つ、ここは爆破の事が詳しく書かれてるな」


「あ、この本、光属性の爆破魔法と光属性の強化魔法しか書かれてませんよ?」


「でも最強格のモノが書かれてるのか」


数時間後


「はっ! いつの間にかこんな時間に!」


もう夜になっていた


「あ、本当ですね。アオイ様、もうすぐ夕飯の時間じゃないですか?」


「そうだね、じゃあ一回外出てユールたち呼ぶか」


「はい!行きましょう!」


そう言ってドアを開けて外に出ると


みんなが倒れていた


3


あたりには赤い霧が立ち込め、月明かりとさっきまでいた部屋の明かりしか光が無かった


「なんだ…これ」


そう思っていると一つだけ動いてる影があった


「おい、そこにいるのは誰だ」


そう言うとその影はこっちに近づいてくる


「アオイ? アオイか!」


その影はケルとマイラを背負ったガモだった


「この2人をまずそこの部屋に入れる、他にも船員の人たちもいるから手伝ってくれ」


「はい!わかりました!」


リゼがそう言う。ガモ、怪し………いや、ガモならこの霧も耐えられそうかも


僕はさっき覚えた魔法、[探索]サーチを使った、そしたら


「この船の下、なんかいる」


この船より3回りほど大きい、ちなみにこの船はだいたい40メートルくらいの大きさで海賊船の様な見た目だ


て事は100メートルは超えてるか


「あれ? 100メートル超えてんの?」


海の上って事はクラーケンとかかな


「そういえば、サーチに新しく変な気配が2つ……そうだ、生物の仮面を使えばもっと詳しくわかるかも」


そう考えていると、霧の中から斬撃が来た


「おっと危ない」


避けられた、多分こいつだな、変な気配はコイツらか


「さて、お前たちは誰だ?」


緑色の肌で茶髪黄色目の女、黒髪黒目のイタチの耳と尻尾が生えてる女、尚、黒髪黒目は両手に鎌が生えてる


「アタシに名はない、呼びたいなら河童と鎌鼬って呼びなぁ!」


河童の女が言う


「おい、なに正体晒してんだバカ」


イタチ耳の女が言う


「はぁ?バカってことぁないっしょ」


「バカはバカだろ」


この2人、仲良いなぁ


「てかこの感じ、あの時の鬼と似てる様な」


とりあえず、どうしよう


「さて、戦おうか」


カマイタチの方がそう言い、切りかかってくる


「喰らえ、[風絶](ふうぜつ)!」


カマイタチの鎌から無数の斬撃が飛んでくる、なんとか避ける事ができた


「こっちにもいるぜぇい![水鯆](みずいるか)


カッパの周りに水で作られたイルカが出現した、突っ込んでくる。そのイルカにふれたらそこの部位の感覚がなくなった


「面白い技だなぁ」


コイツらの技、あの鬼みたいに盗めないかな


「こっちはできそうだな、[風刄](ふうじん)!」


闇の仮面の力を使い飛ぶ斬撃を模倣し、斬撃を放つ


「んな、その技!」


カッパに直撃する


「こっちも使ってみようか![水海月](みずくらげ)!」


鎌鼬に当たり鎌鼬は動かなくなる


感覚を失わせると同時に金縛りの様な状態を闇の仮面で作ってみた


イタチの耳の女が動けなくなる


「クソ、やられた」


「チッ!まだまだぁ!」


河童は立ち上がり拳を握る


「待て、ここは退こう」


「なんで!」


「これ以上は技を盗まれるだけだ。帰るぞ」


そう言って鎌鼬は河童を睨みつける


「…………ぬぬぬぬ……ああ! もう、わかったよ!」


そう言って河童が鎌鼬を担ぐ


「おーい、海坊主! 帰るぞー!」


船の横から巨大な影が出てくる


「えぇ? かえるのぉ? アイツは連れてかないのぉ?」


そう言って海坊主は僕を指差す


「いいんだよ、鬼には悪いけどな!」


そう言ってそいつらは去っていく


霧が晴れる


「終わったかぁ」


まぁ、よかった


:岩と巨人の島国デッグドッズ 1


あの河童達からの襲撃から数日後


「あ、ずっと気になってたんだけどさ、ガモ、あの船の霧で眠らなかったよな?なんで?」


「ああ、俺、呪いの耐性があんだよ」


「呪い?」


「ありゃ眠りの呪いだ、まぁ呪いなんてそう使うやつぁいねぇから、あんま役ただねぇと思ったが、あってよかったな」


呪いかぁ、魔法とは違うのか?


「マイラ様、呪いと魔法って違うんですか?」


「魔法は魔術、呪いは未だ解明されていない別の力が使われている」


「じゃあよくわからないってことか」


呪いか、属性的には闇に近そうだよな


「あ! 皆様! もうデッグドッズに付きますよ!」


遠くに岩山で囲われた国が見えてきた


2


港に着くと2メートルくらいの大きさの人が何人もいた


僕はめっちゃ驚いた


「そうだアオイ、ここは巨人の国だが、巨人は戦う時以外はああして小さくなってるんだ。だからまぁ、そんな驚くな」


「いや、驚くよ」


どうやって小さくなってるんだよ、しかも小さくて2メートルくらいって


「まぁまぁアオイ、荷物を下ろしたら買い出しとか決めないとだし。驚いてる暇ないよ、はは!」


そう言ってユールは決めポーズをとった。ユールが持ってた荷物がユールの足に落ちて悶絶してる


「よし!アオイ、買い出しに行くよ!」


ケルが僕の首根っこを掴んできた


「ケ、ケルさん、首、首しまってる」


買い出しをしながら街中を見て回った


「さてと、食料は買ったし、その他諸々も買った! アオイ! なんか欲しいもんあるかい?」


「ないよー」


そう言うとケルはハァとため息をついて言った


「はぁ!? アオイはもっと食べな! そんなヒョロガリじゃすぐにおっ死んじまうよ!」


おっちぬって、死ぬって書いてちぬって読むのか?


「じゃあ、ここの名産品でも食べようかな」


「いいねぇ! それ! デッグドッズの名産品は巨人ステーキだよ!」


そう言われてケルについて行った先で、自分の身長ほどある骨付き肉を買わされた


「え、ケル? これデカすぎじゃない? そんでなんでケルは3つも頼んでるの?」


「美味いからだよ」


えぇぇ、僕より身長が低いケルが3つも……食い過ぎじゃね?


「じゃ、じゃあ、いただきます」


一口食べると、そこまで味は濃く無かった、肉という割にはさっぱりしていて鶏肉みたいだった


「なぁケル、これなの肉なの?」


「コカトリスだよ」


ふーん、コカトリスか、え? 魔物?


「アオイ、この世界じゃあ魔物食ってのは結構普通なんだよ。覚えときな」


まぁ、異世界だしな、ここ


「はぁ、お腹いっぱい」


「そりゃよかった!」


アタシは先宿行ってるからアオイは観光してきな!と、ケルに言われた


3


ケルと別れて数分後


「どうしてこうなった」


僕は、ある1人の巨人に詰められていた


僕に詰め寄ってきたのはガット・ワガットという赤髪で顎髭を生やした筋肉モリモリの大男だった


「なぁ、早く頼みの答え出してくれよ」


ワガットさんがそう急かす


「いや、でも、頼みがちょっと、キツイというか」


僕は


「なぁ、この国の現王を殺すのなんて簡単だろ?」


殺しを頼まれている


「だから、あんまり殺しとかやりたくないんですよ、こっちは」


「えー、いいじゃあねぇかよ」


「いやよくねぇよ」


この男は僕を路地裏に連れ込み、というか僕がついてきたんだけど


「異世界から来たお前なら、やれると思うんだよ」


そう、この人はなぜか僕が異世界人だと知っている


「いやです、殺しは絶対にしません。僕の正義に反します」


こういう人にはキッパリ言った方がいい


「ハァ、じゃあしゃあなしだな、奥の手を使おう」


そう言ってワガットさんは地面に手をつけ、土下座をした


「この通り! 頼むっ!」


「殺しは絶対にしません!」


そう言って僕は路地裏を後にした


ワガットは立ち、去って行くアオイの方を向いて言う


「ハァ、やっぱダメか、まっ、レジェルの言った通りだわな」


そう言いワガットも家に帰る、自分の家、王宮に


:2の正義 1


これは、我弍飛蒼(がにとあおい)がまだ高校生だった頃


「アイツってマジうざくねぇ?」


「ほんと、キッモいよねー」


目の前を歩く5人の集団がいた


「名前なんだっけ、アイツ」


「あーしわかんなーい、あんな物の名前知らなくていいっしょ」


「ははは、そりゃそうだ」


坊主頭とモジャモジャ髪と黒髪と金髪と長髪


「あれだよ、確か、くち、くち……」


「あ〜あ〜朽六(くちろ)な、アイツ、顔だけはいいんだよな〜」


「えーでもキモいっしょー」


「「「「あははははははは」」」」


前でそうやって笑ってる、僕の親友、朽六洗雨(くちろせんう)


「キモいのはどっちだよ」


そいつらの横を通り過ぎる時、言ってしまった、僕の悪い癖、なんでも思ったことを言ってしまう


「あ? なんだお前? あ、我弍飛か」


「え?てか今あーしらのことキモいって言った?」


まぁ、謝れば済むか


「えっと、ごめ……」


「そういやお前朽六と仲良かったよな〜、なんであんなキモいのと一緒にいんの?」


よし、コイツらには謝んなくていいな


「黙れ」


「あ? え、何お前? やんの? 陰キャのくせに」


そう言い坊主頭が僕の目の前で拳をシュシュと言いながら振っている


「やるって何を?喧嘩?ははっ、カッコ悪いな、お前」


「あぁ!?テメェ! 殺すぞ!」


坊主頭が勢いよく僕の目の前に拳を振り、目の前で止める


「うぇーい!」


「え、マジエグゥwww!」


「あ、もうビビっちゃってますわコイツゥ!」


僕は、ちょっとイラついた


「この臆病者が」


そう言って坊主頭を睨みつける


「なぁ、お前たちはさっき、朽六の陰口を言ったよな」


「ハァ? それが何?」


「陰口ばっか言って本人の前では何も言えないんだろ? 言えないなら言うなよ」


「は?ウザすぎ」


「悪口言いてぇんだったら目の前で言えよ! 陰口なんてのはカスのやることなんだよ! バァーカ!」


僕はそう言いそいつらに右手の中指を立てる


「お前、タダじゃおかねぇぞ!」


そう言って殴りかかってくる、まぁ素人の攻撃だし簡単に避けられたが


「あ、あと補足な。陰キャとかで人を括ってるうちはお前達は僕に、朽六にすら勝てないよ」


坊主頭に続き黒髪とモジャモジャも殴ってくる。まぁ、避けられるけど


「世の中には2種類の人間がいる、自分と他人だ、他人を認める、わかりあう事が大事なんだよ」


いつのまにか殴ってきた3人はヘロヘロだった


「最後に一つ」


間を置いて、言う


「朽六に手ェ出すなよ? 殺すからな」


そう言って僕はそいつらを睨みつける、そしたらその5人は逃げていった


それから僕はその5人を中心にしたグループにいじめられるようになった


まぁあんな事したんだし仕方がないとは思った


2


「て、事があったんだよ」


船でデッグドッズに行く道中、僕の過去を詳しく知りたいとみんなに言われ、この話を出した


「えっと、アオイ、頑張ったな」


ユールが肩を叩いてくる


「その、なんだ、カッコいいと俺は思うぞ」


ガモがそう言ってくる


「ま、ガツンと言ってやったのはいい事だねぇ!」


ケルが拳を打ち合わせる


「まぁ、どの世界にもいじめはあるか」


マイラがそう言った


「アオイ様、頑張っていてすごいと思いますよ!」


リゼが励ましてくれた


「まぁ、結局は自分のためにやったようなもんだし。別に朽六に頼まれたわけじゃ無かったし、何より僕の主観でしかないから……まぁ……」


まぁ、アレが正しいかと聞かれたら、僕は正しいと思う


だって、陰口であれ友達が貶されるのは、嫌だったし、僕が考える正義を貫いたとも思ったから


少し間違ってるかもって思うけど、間違ってるとは思わない


第6 終

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。


今回の話で出てきた鬼やカッパ、カマイタチとはなんなんでしょうかね、気になります。


次回はいったいどんなことがあるのか、わかりませんね。それではまた次の話でお会いしましょう

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