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仮面の勇者  作者: 偽陥 アニア
仮面の勇者 第一章 神殺編
2/20

仮面の勇者 2

再び、仮面の勇者を読んでくださりありがとうございます。前置きは不要、さぁ、冒険の始まりです。

仮面の勇者2話


:砂漠の団 1


「ヒャッホウ!幼女だぁ!」


隣でマイラが騒いでる、普通の人が見たらただのやばい光景に見えるだろう。


僕もかなりやばいと思っている。


なんせ僕たちは今、縛られて檻に入れられてるのだから。


2


まずはことの経緯を説明しよう。


僕たちは始まりの国、本当は光の国というらしいがまぁいい。


ハルファウルから出発し3日後、砂漠に入りここからはラクダに乗ってクレリチアまで行く、という事になった。


その時にラクダを貸してくれた人から面白い情報を聞いた


それはここら辺に出没する盗賊団の噂、最近その盗賊団のボスが亡くなったとか聞いたが……


 ま、いっか


正直、ラクダに乗るのは楽しかった、でも、クレリチアには謎の法律があった


「なんだよ、男女2人でラクダに乗っちゃいけないって、しかも罪に問われんの男だけって」


僕はリゼと、ガモはユールと、ケルはマイラとラクダに乗っていた。まぁお金を節約するために借りたラクダは3頭だったから、しゃあない。


でも、何で


「何で俺たちまで捕まってんだよ」


ガモはそう言い深くため息をついた


僕たちはここら辺を拠点に暮らしている自称自警団に捕まった、チーム名が「俺ダチ最強」とかいう絶妙にダサい名前だった。


そしてそのチームの隊長が


「ごちゃごちゃうるさいぞ!しゅうじん共め!」


なんか、幼女だった


3


「安心しろ!キサマらにはも、もく…えっと…」


この子、漢字読めないのかー、可愛い


と、思っているとマイラが手助けをした


「それ、も・く・ひ・け・んって言うんだよ」


「そう!もくひけん!ありがとうお姉ちゃん」


「ふがぁ!」


幼女の蔓延の笑みにマイラがやられた!


「あ!お姉ちゃんじゃなかった、えっと…そうだ!じんもんしなきゃ!」


「いや黙秘権何のためにある!」


僕は思わず突っ込んでしまった


「じゃあ1人ずつやっていくから、まずは猫のお姉ちゃんから!」


「ああ! わかったよ!」


「気をつけろケル……死ぬぞ」


マイラが変な事を言ってるのを軽く無視してケルは行った


数分後


「よし、次は赤髪のおっきいお兄ちゃん来て!」


あー、ガモか、てかケル帰って来てないな


「ああ、わかったよ」


え? ガモ? めっちゃ微笑んでるコイツ、こんな顔できたのかよ、ギャップの萌えが過ぎるぞ


また数分後


「今度は金髪のお姉ちゃん!」


「はい、それでは皆様、行って来ますね」


そう言ってリゼは行ってしまった、ちなみにガモも帰ってこなかった


4


「ねぇ2人とも、気づいた事ない?」


僕はマイラとユールに尋ねた


「ああ、私も今ちょうどその話をしようと思っていたところさ」


「奇遇だねマイラ、この僕ユール・シャットも気づいてしまったよ」


あ、よかった、やっぱ普通にまともだよな。やっぱりさっきの演技で


「「あの子、ものすごく可愛い!」」


うっわー2人の声ピッタリだったなー、練習でもしてたんか?


「いや違うよ! ガモとケルが帰って来てないんだよ!」


2人はハイタッチしてた


「いやイェーイじゃないよ! 心配じゃないの?!」


そう言うとユールが目を閉じて言った


「大丈夫さ、リゼは少し不安だけど、ガモと同じ場所に行くことになれば絶対に安心さ」


それに続いてマイラが言う


「それに、ケルもいるんだ、大丈夫だろう」


なるほど、この2人、仲間のことめっちゃくちゃ信頼してんるだろうな


「さて! 次は青色の髪のお兄ちゃんだよ!」


「リゼがいないぃぃぃい!」


「うわぁぁぁあ! どうするんだユール! 私は知らんぞ!」


「僕だって知らないよぉぉお!」


あぁ、情けねぇ


ちなみに、この後マイラも連れて行かれたが帰ってこなかった


5


「さてと、最後は何のとくちょうもないお兄ちゃんだよ」


「あの、何も特徴がないって言うの酷くない? 確かにこの世界じゃ見た目普通な方だけどさ、日本では結構珍しいんだよ?」


僕は没個性なんかじゃない。うん、僕は没個性なんかじゃない


連れてこられた部屋は石造りで机と椅子、そして僕の後ろに何かを書いてる人がいた。


ドラマとかでよく見る聴取室みたいだった


「さっき、この世界じゃって言ったね?」


あれ? この子案外鋭いぞ?


「言ってたら、どうする?」


「ウィニはそんなカマかけにはハマらないよ」


ムッスーって感じの目で見てくる


この子の名前ウィニちゃんっていうのか


「じゃあ、本題に入ろう、君は僕に何を聞きたいんだい?」


幼女はそれを聞くとこう返した


「もちろん、あなたたちの犯したツミのコトについてよ」


「うん、それで?」


「何でこんなことしたの?」


「知らなかったんだよ、本当さ」


「へぇ、でも知らなかったというショウコは無いじゃない」


「ああ、無いね、君たちが自警団っていう証拠も…」


僕がそう言うと幼女は驚いた顔をしていた


「君たちは自警団じゃない、ここらを縄張りにしている盗賊団だ」


「な、何を言ってるの!そんなわけないでしょ!」


幼女は慌てふためいている


「証拠ならあるよ」


僕はそう言い切り話を進める


「まず、うちのチームで1番頭の良いマイラが、ラクダの法律を知らなかったこと」


そう言い人差し指を立てる


「次に、最近ここら辺の盗賊団のボスが亡くなったっていう事。君はそのボスの娘なんじゃないか? ウィニ」


幼女は目を丸くしていた


「ラウルティ! その人をおさえておいて!」


後ろにいた何かメモってる人が襲って来て、僕は押し倒された


「どんなショウコがあっても、他の人にバレなきゃいいのよ、ここであなたをたおせば!」


あっれー? これまずい状況じゃねー?


6


「さぁ、カンネンしてショウコを出しなさい!」


お母さん、お父さん、僕は今、幼女に捕まって拷問を受けてます、拷問の内容は


「お嬢、持って来ました」


「ありがとうラミィディリ、さぁ、あなたもこれで終わりよ!」


パク!


「ん〜〜甘〜い!」


目の前でお菓子を食べられるという拷問を


「さ! うらやましいでしょ! うらやましかったら話しなさい!」


正直言ってあまり羨ましくないし、もっと食べてその笑顔をもっと見せてほしい


「証拠の出所を襲わないって、約束できるかい?」


「あったりまえよ! ウィニ達はギゾクだもん! ママが言ってたから、まずしい人はおそわないの!」


「……そっか、わかったよ、教える」


まずはネタバラシというか、今回のことの解説をしよう。


まず、この盗賊団はここらではかなり有名な盗賊団だ。だがしかし、彼女らは金や富を良からぬ事に使う人を狙って盗んでいる、いわゆる義賊というやつらしい


そして、最近ここの盗賊団のボスの女が死んだというのも本当で、僕の推理通り、ウィニがボスの娘らしい


「この事、国にほーこくするの?」


ウィニは涙目で聞いてくる


「しないよ、それに、君たちは有名だけど国の憲兵とかに襲撃された事ないだろう? 国は君たちを認めて、あえて野放しにしてるんじゃないかな?」


僕はしゃがんでウィニと同じ目線に合わせ、ウィニの頭を撫でる


「だから、国に報告しても得がないし意味もない、だから、泣かないで」


「……わかった、かいほうしてあげる」


「んな!お嬢、そりゃいけませんよ、逃すんなら何か盗まないと…」


「ラミィディリ、ウィニね、リゼお姉ちゃんとお友達になったの、ユールお兄ちゃんもガモお兄ちゃんも、ケルお姉ちゃんも、あと、ちょっとヘンタイさんだけどマイラお姉ちゃんもお友達、ウィニね、お友達のお友達に良くないこと、したくないの」


「お、お嬢……こんなに幼いのに母君みたいに、お優しい心を、お持ちになって」


ラミィディリと呼ばれた者は泣いていた


「みんなー! 今日は宴だー!」


え? ら、ラミィディリさん?


「待っててねアオイお兄ちゃん、いま他のみんなよんでくるから!」


幼女は、ウィニはそう言って走って行ってしまった


7


「さぁ! 今夜は歌って踊って飲んで楽しもう!」


なぜか僕たち一行も宴に参加する事になった


「楽しいなー! あ! ガモ! 見てみろあの踊り!すごいよ!」


ユールはガモと一緒にはしゃいでいた


マイラは酒の飲み比べしているし、ケルは料理のコツとか教えてる、リゼは真面目に機械の国クレリチアへの最短ルートとか聞いてる


「アオイお兄ちゃん、ありがとうね」


ウィニが近寄って来てた


「別に僕は何もしてないよ、まあ、信じてくれてありがとうね」


僕たちはウィニの過去や人生を知らない、だから不要に何か言って、ウィニを傷つけてしまうかもしれない


昔、いじめられていた子を助けたことがある。綺麗な言葉を並べていい方へ向くように


でも、いじめから助けた子は、今度はいじめっ子になった


1人の言葉で、人間は変わってしまう、それが信頼している人や大切な人なら尚更


「そんな奴に、自分の人生を左右されるのは、嫌だよな」


8


次の日


「ホントにいっちゃうの?」


「うん、僕たちは冒険者だからね」


そう言って僕はウィニの頭を撫でる


「ア、アオイ! また、来てくれる?」


ウィニの頭を撫でてる時に気づいたけど、ウィニの耳はとんがっていた、多分エルフとかなのかも


「うん、また来るよ! だって僕たちは」


生てるから、また会える


最後の言葉が聞こえたかどうかわからない、言った時にはウィニはかなり遠くなっていた


「まぁ、また会えるだろ」


ガモが後ろからそう言って来た


「そうだな!」


僕はそう言い走っていく


そう、走っている


昨夜、ユールが賭けに負けて借りたラクダを手放す羽目になったのはまた別の話……


ユール、アイツ絶対に許さねぇ


:到着!機械の国クレリチア 1


「あ、暑い」


「ユール、弱音を吐くな、最初は機械の国へ行きたいって言ったのは君だぞ」


まぁ暑いのは確かだけど。


僕たちは今、機械の国クレリチアという場所に向かっている、ちなみにユールのせいで歩く羽目になっている


「まぁまぁ、日中はあまりモンスターが出てこないですから、その分快適と考えれば多少は」


「リゼ、君は本当にポジティブだね、僕は引きこもりだし辛いよ」


もうダメだ、暑すぎる


「ところでアオイ、貴殿は魔物との戦闘経験はあるのか?」


「マイラ、いきなり貴殿と呼ばれると僕は距離を感じるよ。まぁその質問だけど、魔物とは戦ったことが無いよ」


集会場にいた時も薬草集めとかしかやってなかったし、魔物とは一回も戦ってないんだよな


「なるほどな、魔法は使えるか?」


「一応基本的な魔法は一通り。あと、剣も自流だけど使えるよ」


「そうだな、じゃあ敵は殺せるか?」


それを言われた時、僕は止まった。考えたこともなかったからだ、さっきも言った通り僕は冒険者になってから討伐の任務は一つも受けていなかった


「もしかしてアオイ、お前、生き物を殺すのが怖いんじゃねぇのか?」


ガモに言われて、気づいた、いや、思い出した


「僕は昔、親に言われていたんだ、責任がないなら生き物の命に関わるなって」


「なるほどね、確かに親御さんのいう通りだ」


ユールが続けて言う


「でも、殺さなきゃ殺される、よく聞く言葉だけど、実際にそうなんだよ。ハハッ!」


ユールが正論言ってる、珍しい


「魔物を殺すのを躊躇うなら、良いことを教えてやろう。魔界にいる魔物以外は自我を持たん、つまり、魔界に行かない限り心や思考を持った魔物は出ないんだよ」


マイラがそう教えてくれた


「へぇそうなんだ」


「それに大抵の魔物には生殖機能がない、だから家族とかは無いよ。まぁ子供を拾い育てるやつもいるかもだが」


なんか饒舌だな、まぁ知識担当だしな


「あ、近くに魔物の気配がある、たぶん大群だよ!」


ケルが言った、ケルは五感が優れていて魔物の気配にすぐ気づく、すごいな


「さてアオイ、最初の戦闘だね、頑張ろう」


多分、ユールやみんなは僕を気遣ってくれている、でも、大丈夫、覚悟はできた


「みんな! 来るよ! コボルトだ!」


ん?コボルトって、犬?


「ワンワンワンワン!」


「わぁ、二足歩行の犬だぁ」


見た感じ50匹くらいいそう、しかもみんな剣を持ってる。マイラが魔法を唱え一気に殲滅する、僕も頑張って数を減らしていく、遠くから剣を投げてくる奴もいる


「殺さなきゃ、殺される………」


 僕は……


数分後


「や、やっと終わった」


砂の上にはコボルトの死骸が多くある、しかしだんだん灰となって消えていく


「魔物は殺すとこうやって灰になる、爪や牙、あと毛皮とかはそのまま残るから、売ったり装備にしたりする、そうやってこの世界は回ってるんだよ」


そう言いユールは剣を鞘におさめる


「ユール、僕は、殺せなかった」


僕は、一匹もコボルトを殺せなかった、蹴ったり殴ったり、無力化はできたけど、トドメは刺さなかった


「はは、最初はそんなものさ、でも太刀筋はよかったね」


 大丈夫、大丈夫だ、きっとうまくいく、みんな強いし


「みんな! 伏せな!」


ケルが叫ぶ、その瞬間、遠くから何か降ってくる、その何かが地に落ち砂が舞う


あれは……人間?


「みんな! 一旦逃げるよ!」


ケルが言う、僕たちは全速力で逃げた


2


「はぁ、危なかった!」


ケルが言った


「何が降って来たんだい? ケル」


「え? ユールは見えなかったのかい?あの人間が」


「え、人間が降って来たの ?!」


ユール、驚きすぎじゃないか? いや、人が落ちて来たら普通は驚くか


「ああそうさ、それも、かなり強いやつがね。まぁでも、国の中までは追ってこないみたいだ」


え? あ、もう入ってたんだ、


「もう昼だし、一応泊まるとこ探さねぇとな」


「ガモ、僕も手伝うよ、機械の国、面白そうだし」


「私は魔法屋に行きたいな、ケル、ついて来い、お前は雷魔法が得意だろ?」


「仕方ないね! 行ってやるか! にしても雷魔法が得意なのは関係あるのかい?」


みんな息が切れ切れで言ってる……


「あ、それじゃあ私はこの国の教会に行きます」


「え、僕どうしよう」


取り残された。


「とりあえず、歩くか」


僕は街を歩くことにした


街並みは召喚される前の世界と似た感じで都会って感じ、何よりビルがある


車はないけど馬車は多い、服装はシャツとかそういった僕のいた世界にある服と似た服装の人が多かった


門の方を見ると銃を持った警備兵がいた、という事はこの世界には火薬がありそうだな


歩いていると1人の男の子が大柄な黒スーツの男たちに囲まれていた。気になって声をかけた


「あの、どうしたんですか?」


そう聞くと男の子が


「た、助けてください!殺されそうなんです」


「なるほど、なら助けましょう」


大柄な男は3人、戦えばたぶん勝てるとは思うが


「よし、逃げよう」


そう言い男の子の手を掴み僕たちは逃げた。


3


「ふぅ、なんとか巻いたみたいだよ」


「あ、ありがとうございます、ところであなたのお名前は?」


「僕の名前は我弐飛蒼(がにと あおい)、通りすがりの引きこもりさ!」


キメ顔で言ってやった


「なるほど、ガニトだね、俺の名前はレグート・ゲート、この国の……庶民だ、よろしく」


「おう、うん? 庶民?」


何でわざわざ庶民と名乗ったんだ? それにこの世界では平民っていうのが普通じゃ……


「うん、そうだよ、あ! こっち来て! 良いもの見せてあげる!」


そう言い連れてこられた場所は、武器庫だった


「えっとー、ここは武器庫か?」


「うん、そうだよ、ここで僕は武器を作ってるんだ! あ、これあげる」


そう言い渡されたのは銃を2丁だった


「え、銃? タダでもらえないよ」


6連式のリボルバーか……僕は銃には詳しくないからな、うん


「いや、もらってほしい、その銃の名前は雷鳥、黒いのが月雷(げつらい)で白いのが日雷(にちらい)だよ」


「何が違うの?」


「月の方は弾丸は威力が高い、日の方は連射速度が早いんだ!」


「すげぇ」


そう言うとレグートは喜んでいた


「そうだろう、凄いだろ、これは全部、俺が作ったんだよ!」


武器庫には大体100個くらいの銃があった


「これ全部レグートが作ったのか、凄いなぁ」


「やっぱり、君をここに連れて来て良かったよ、ガニトくん」


「でも、これじゃ戦争するみたいだなぁ、僕は人を傷つけるの嫌いだし……」


にしても、殺されそうだったところを助けてこんなにしてもらえるのか、裏がある気がしてならない


「そういえば、ここの国って何でこんなに発展してるんだ?」


「ああ、この国はかなり昔に異世界人が何人もいてね、その人達がいろいろ教えてくれたんだ」


大昔に異世界人? もしかして、異世界人が召喚されるのは今回が初めてじゃない?


ユールとガモも異世界人を嫌っていたし……


「なるほどね、ありがとう」


「いやいやいいんだよ、またいつでも来てね」


「うん、でも、流石に銃は返すよ、こんなに良いものもらえないし」


「いや、良いんだ、君は僕を助けてくれただけじゃない、僕の作品を褒めてくれた、それに君は、人を傷つけないと思ったから」


人を傷付けないか…まぁ確かに、これで人を撃つかって言われたら…時と場合によるかも、ユール達がピンチなら


「わかったよ、そこまで言うなら貰っていく。ありがとうございます」


「いやいや、あ、その銃なんだけど、魔力を最初に込めた人にしか使えないから、早めに込めておいてね!」


「うん!忠告ありがとうね!」


こうして銃をもらって帰ることにした


「っていや待て! みんなとの集合場所どこだ?」


やっべ、どうしよう


4


どこに行けばわからないので一応、教会に来た、まぁリゼがいると思うし


教会に着き、中に入るとリゼが神の像の前で祈りを捧げていた


「……綺麗だな」


「あ、アオイ様、いたんですか」


「うん、今来たとこだよ、てかやっぱり様付けはちょっと、やっぱり壁があるというか」


それに様なんてつけられるほど凄い人間でもないしな


「まぁ、癖ですかね、改宗してから変わったと言いますかなんと言いますか」


「改宗? そういえば前も言ってたね」


「そうですね、前はコロウア教でした、それで今はカルナイ教です」


「へぇ、なんで宗教変えたの?」


「まず、コロウア教なんですが、必ず一夫多妻制で、修道女は結婚できないと言うのがコロウア教です」


なるほど、リゼに好きな人でもできたのかな?


「そして髪は女の命だから6歳からは誕生日以外で髪を切ると死ぬと言う掟があります」


「いやどんな掟だよ!怖いよ!」


「まぁその点カルナイ教は人道を外れたことをしなければ何やっても良い節があるので」


マジかよ


「まぁ簡単に言うと、掟を守るのが面倒くさくなったんです」


なるほど、でも、なんかカルナイは差別とかされるみたいだし、本当にいいのかな


そんな事を考えていると


「さて、そろそろ皆様の所へ行きましょう」


「え、リゼ、みんなの場所知ってるの?」


「え?あ、そういえばお聞きになるの忘れてましたね………アオイ様、聞いてますか?」


「いや、知らない」


リゼと目が合う


「え?」


リゼの顔がひきつる


「え?」


もしかして、誰も知らないんじゃ


5


「あの、ここは結構高台ですし、サーチの魔法を使えばなんとかなるかもです」


「サーチか、じゃあ僕は望遠鏡でも作るか」


「え、望遠鏡ですか?」


「うん、そうだよ。あ、教会の人、牛乳パックってある? なかったら分厚い紙でいいけど」


あとは凹凸レンズの仮面を作って、ここをこうして


「できた! 簡易的望遠鏡!」


結構遠くまで見える簡易的望遠鏡、教会にあった厚紙を添えて。いや凹凸レンズの仮面ってなんだよ


「それ、本当に見えるんですか」


「見えるよ。まぁ結局はレンズの凹凸具合なんじゃ無いかな、科学的なことはあんまりわかんないよ、僕」


まぁこれ小学校の時に試しで作ってみたものとほぼおんなじ感じだし、見えるだろ


「それでは、サーチ使いますね」


リゼは目を閉じてサーチと言う。そうするとリゼから光の波動みたいなものが出ていく


「あ、国の正門から東側にマイラ様とケル様ががいますよ!」


「お、西側にはユール達がいる、って、アイツらお菓子食ってるぞ!」


「え、わ、私も食べたいです!」


そんな話をしていると


ドガーン!


「なんだ? めっちゃでかい音がしたぞ?」


音のした方を見ると、国の正門が壊されていた、たった1人の人間に


「アオイ様、あれはいったい」


「なんかデジャヴだな、もしかしたらあの砂漠の時の」


「え、ここまで追って来たんですか?」


て事はやっぱり無差別に襲ってたわけじゃなくて、僕たちを狙ってた訳か


「たぶん、アイツの目的は僕たちだ、僕は行く、リゼはサーチで魔力を結構使っただろ、だから休んでて」


「え、でも」


しかしこの距離をどう移動したものか門までだいたい3〜4キロメートルくらいある


「あ、そうだ、厚紙をいくつかくっつけて草すべりしよう」


我ながら天才的だ、ちなみにこの後、丘の途中にあった岩に当たって、僕は宙に飛んだ


6


「あっはははは! 城の壁を壊すのなんて、簡単だなあ!」


赤色でツンツン髪の人間が言う


「おいお前ら! ここに我弐飛蒼ってやつがいるはずだ! 早く出せ!」


国民達は散り散りに逃げていく


「おん? みんな逃げちまったか……」


「おいお前、もしかしてさっき俺たちを襲ったやつか?」


騒ぎを聞きつけ走って来たガモが赤髪ツンツンに問う


「ん? お前は! 我弐飛蒼と一緒にいたやつだな! 我弍飛蒼の居場所を教えろ!」


「ちなみに、僕もいるよ」


ユールも後から追いついてくる


「ふん、まぁ前哨戦にはちょうどいいか、俺の名前諦一最強(ていいち さいごう)、チートは世界最強、その名の通り、最強だぁぁ!」


そう言い最強は吠える


数秒間3人は見つめ合い、戦いが始まった


「オラァ!喰らえ!百烈打!」


最強から無数の打撃が飛んでくる、だがガモがそれを全て盾で受け止める、その隙にユールが最強の後ろに周り斬撃を与える


「こいつ、めっちゃ硬い!」


「おいユール、弱音吐くなよ!」


「いやもう、ほんっとに硬いんだって!」


ユールは後ろに引き体制を整える


「戦いの途中に会話とは! 燃えるぜ! 喰らえ、豪戦打!」


最強は地面に拳を打つ、そして最強の周りの地面が破壊されてその破片がユール達を襲う


「やべぇ! ユール、守れねぇ! 避けろ!」


「え、まずい!」


ユールの頭に破片が当たる、それを助けようとしたガモも破片をくらい倒れる


「あっはははは! お前ら! 大した事ねぇな! まぁ味方を守ろうとする気持ちはわかる、だがな、それじゃあ勝てねぇぞ!」


そう言い最強は拳を打ち合わせる


「クソ、俺はまだ、戦えるぞ」


ガモがヨロヨロと立ち上がる


「おう、根性あるじゃねぇか。ならこれでどうだ! 殺陣打!」


ガモが遠くへ飛ばされる


「あっはははは! 出てこい我弍飛蒼! このままじゃお前の仲間が死んじまうぞ!」


最強がそう叫んだ瞬間、銃が撃たれる音がした、音の方を見ると、アオイがいた


「いや、もう来たよ」


その時の僕は、銃を撃ってめちゃくちゃ腰がひけていた


7


「あの、アオイ様、本当にこれでいくんですか?」


「まぁ草すべりなんてもう何年やってないからわかんないけど、いけるっしょ」


そう言って僕は親指を立ててグッドポーズをした。ちなみに自慢だが僕は草すべりが上手だ


「じゃあ、行ってくる」


そう言い僕は丘を滑り下る、途中まで行った時に、でかい岩があった、でも僕はこの岩を使い高く飛んだ、決してぶつかった訳じゃない、嘘じゃないよ、飛んだんだもん


その後、後ろに風魔法を撃ってさらに飛んだ


「ヒャッハー! 高い! 怖い! 楽しい!」


顕微鏡で正門の方を見る、ユールとガモが戦っている


「よし、銃の音を鳴らしてこっちを向かせよう!」


考えは良かった、そう、考えは


「ちょっと待て! 銃が打てない!」


やばい、どうする、そういえばレグートが魔力とかなんとか言ってたな


「魔力ってどうこめるんだ? まぁ適当にやればいけるだろ」


そう思っていろんな感じで引き金を引いてるうちに

バン!


「お、打てた」


その時ツンツン赤髪が叫んだ


「あっはははは! 出てこい我弍飛蒼! このままじゃお前の仲間が死んじまうぞ!」


日雷で空に弾を撃った


「いや、もう来たよ」


僕はそう言ってもう一発打つ、銃口は最強の方に向いていたが、とんでもない方向に弾は飛んでいった


「あっはははは! テメェ、どこから来やがった!」


「うーん、空から?」


「あっはははは! 面白ぇ! 俺の名は諦一最強! 最強のチートだ!」


「最強か……」


僕は手を前に構えて魔法を打つ


「ファイア!」


魔法は最強の腕に命中する


「あっつ! あっつ!」


最強なのに魔法が効くんだ……


「ああ、なるほどな。魔法攻撃か、ならこれを使わせてもらう!」


最強は変な石を取り出す


「これは魔防石と言ってな! 1時間ほど魔法攻撃を無効化するアイテムだ!」


「やっぱり魔法は防げないんだな」


ならどう攻撃する?さっきのユールの斬撃を見たところ物理は効かなそう、魔法も効かない、ならどうしよう


「魔法も物理もダメ、たぶん1時間もお前の攻撃は防げない、でも、打開策はあるよ」


ていうかなんでコイツあの石の効力を言ったんだ?


「あっはははは! 嘘か? それとも本当にあるのか? まぁいい、俺の目的はお前の強さがどれだけあるかの視察だ」


「いや戦ってる時点で視察とは言えないだろ!」


「はっ! そうだな!」


そう言い最強は突っ込んでくる、僕は最強の足元にさっきの草すべりした厚紙を置いた、そして、最強は転んだ


「うわぁ!」


情けない叫びと共に最強は地面に頭を打ちつけた


「いってててて、面白ぇじゃねぇか!」


「なるほどね、やっぱり攻撃意外は通るんだね。それならこう言うのはどうだ?」


周りに散らばった地面の瓦礫を風邪魔法で打ち上げ、最強の方へ落下させる


「おっとぉ…やべぇなこれ」


最強が逃げようとしたその時


「バインド!」


マイラの声が聞こえ最強に鎖が巻かれ動けなくなる


「アオイ様! 大丈夫ですか!」


リゼ、ケル、マイラが加勢しに来てくれた


「おいおい! テメェまだ仲間居たのかよ!」


「え? あ、うん」


「アオイ! 加勢は必要かい?」


ケルが聞いてくる


「いらないよ。まぁバインドしてる時点で加勢はしてると思うけど」


そして、瓦礫が落ちてくる


「あっはははは! 我弍飛蒼! 今回は俺の負けだ! でも次は勝ぁつ!」


幾つもの瓦礫が最強に当たり最強は気絶した


「リゼ、この人に回復魔法をかけてあげて。たぶん死んでないと思うけど、なんか不安だし」


それに、最後の感じも、なんか悪い人じゃなさそうな気がする、ユールやガモを殺さなかったし


「はい、わかりました」


「リゼ、ユールも一応回復してやってくれ、俺は後でいい」


と、ガモが言った。そんな感じで国の兵士さんたちと後片付けとかをして、夜になった


8


「それでユール、なんでこの国に来たんだ?」


僕はユールにそう聞いた


「え? 言ってなかったっけ?」


「言ってねぇよ、ユール、お前は昔からそうだ」


「出たよ、ガモのお説教」


「出たよじゃねぇ!」


「まぁまぁ、それでアオイ、この国に来た理由だったね。それはね、みんなの目標のためさ」


「目標?」


「ああ、目標だ。僕たち5人にはそれぞれ目標がある、まぁそれは本人から聞いてくれ。僕の目標は最初に言った魔王の討伐、そして、母親に会うことさ」


「母親?」


「ああ、俺とユールは孤児院育ちでな、早い話、親に捨てられたようなもんなのさ。まぁユールの母親はユールに言葉を残して行ったらしいがな」


「なるほどね、で、ガモは?」


「俺の目標は、みんなが目標を達成するまでみんなを守ることだけだ。それに、勇者の仲間ってかっこいいだろ?」


キメ顔で言っていた、ガモのキメ顔はカッコいいな


「そうだ! アオイ、君も目標を決めたらどうだい?」


ユールにそう言われた。目標か、今は無いな


「ま、無さそうなら旅の途中で見つけりゃいいだろ」


旅の途中でか、あ、この国ってどんくらい滞在するんだろ


「なぁユール、この国には何日くらい滞在するんだ?」


「うーん、だいたい2ヶ月くらいかな」


「へー、案外長いんだな」


次の日、買い物をした、その時に他の仲間達の目的を聞いた


「つまりリゼは世界中の国の教会を巡って、聖女になりたいのか」


「はい! だから世界中を旅するんです!」


「そしてアタシは最強の闘士になり、故郷に帰るのさ!」


「そして私は全ての魔法を手に入れるのが目的さ」


そう言ってマイラはピースした


「アオイ様も、何か目標を見つけられるといいですね!」


「うん、そうだね」


目標か、できる事なら一緒に召喚された人たちに会いたいな。


:雨降りし冬夜、始まり


約14年前、始まりの国ハルファウルの中央部に位置する孤児院に、1人の女とおよそ4つ歳ほどの子供が来た


「誰か、誰かいませんか」


あれは冷たい雨の降る冬の日だった。女が孤児院の戸を叩くと、孤児院のマザーが戸を開ける


「あ、あんたどうしたんだい?ささ、早く入りな、寒かっただろう」


そうマザーが言うと女は抱いていた子をマザーに渡してこう言った


「この子の名はユール・シャット、どうかこの子を育ててください、身勝手だとは思いますが、ここしか頼れないんです」


そう女が言って出て行こうとするそうするとマザーが少し引き止める


「ちょっと待って、あんたもしかして…………いや、わかったわ、でもそれならこの子は」


女はマザーの方を向いて何か言っていた、その女はこう言っていた


「その子は、貴方が思っている通りですマザー、その子が16になった時、その子にこの手紙を渡してください」


そう言って女は言ってしまう


「ハァ、あの子、急に帰ってきたと思ったら」


マザーがため息ついてる、でも、なんだか嬉しそうだな


「ん?そこにいるのは、ガモかい? コラ、早く寝るよ!」


幼い時の記憶、俺が、ユールという勇者との出会いの記憶



:7番目の異世界人


数日後、ここは昔あった国の城の跡


青髪の男が言う


「へぇまさか最強が負けるとは、まぁただの慢心が生んだ負けだろうね」


ピンク髪の女が言う


「ねーえー、流石にそれでも強くなーい? 絶対にズルしてるってー。本当は他の人にやられたんだよーきっとー」


金髪の男が言う


「いや、実際にあいつは強かった、はず」


この私、滅七時恋(めつな じれん)が素晴らしい提案をする


「なら皆で行きましょう、その者の所へ」


黒髪の女が言う


「ふっ、それは名案だな、私は行くに賛成だ」


ヘッドホンの男が言う


「賛成」


気弱な女の子が言う


「み、皆さんがいいなら、いぃと思いますぅ」

ガングロギャルが言う

「あーしもいいと思うわ。フシっちも賛成してっし」


赤髪ツンツンが言う


「俺も賛成だ! もっかいあいつと戦いてぇしな」


最後に青髪の男が言う


「よしわかった、でもその前に、あの国に行かないとね」


特異な力を持つ異界の勇者、彼らは数日後、とある国を制圧しようとする


:既知の魔法 1


私の母はハーフエルフ、父は人間、どちらも魔法を超越した人だった、だからこの私、マイラ・メルフェナはそれを超える存在になることを誓った


「やぁ、僕たちの仲間にならないか?」


そう話しかけてきたのは青髪の青年だった


「なぜ私なんだ?」


そう聞くと青年は答えた


「君が必要だからさ」


「そんなんで仲間にできるわけ、ないでしょうが!」


その男は通りすがりの受付嬢に頭を叩かれていた

まぁ仲間になるつもりはないがな、やんわり断ろう


「ダメだ、私に利益がない。それに私はハーフエルフだ」


まぁこう言えばだいたいの奴は引き下がる。ハーフエルフとは人とエルフの混じりもの。エルフからも人からも好かれない、それが私


「だからどうした。僕はハーフエルフに仲間になって欲しいんじゃない、君に仲間になって欲しいんだ」


コイツの目は、私を、私しか見ていなかった


「悪いな、お姉さん、コイツ一度決めたら全然聞かない頑固者で、嫌ならいいいですから」


隣にいた大きい盾を持った青年が言った


「まぁ、少しの間なら仲間になってやらんこともないがな」


そういうと青髪の青年は喜んだ


「僕の名前はユール・シャット、こっちの大きいのはガモ、よろしく」


「あぁ、私の名はマイラだ少しの間だがよろしくな」


2


次の日、一緒にモンスター討伐に行くことになった


「受けるクエストはこれ!ランク8のビッグスライムの討伐だ!」


ユールはいきなり高ランクの依頼を持ってきた


「おう、ランク8か、なかなかむずそうだな」


「おい待て、君たち、ランク8がどれほどかわかっているのか?魔人と同等のレベルだぞ」


「そうよ! ユールもガモも死んじゃうわよ!」


受付嬢の女の子も賛成している、が、引き下がるつもりはないらしい


魔人、どれくらい強いかと言うと、1ヶ月あれば国を滅ぼせるくらいの強さだ。魔界以外の魔物には自我がないとはいえ、これは


「君たちは死にたいのか?」


「いや、マイラ、死ぬつもりなんてないよ」


その目は、本気で言ってる目だった


3


結局、そのスライムがいる森までついてきてしまった


「そういえば、君たちの年齢はいくつなんだ」


この青年たちは、私の見立てなら16とかだと思うが


「うん?ああ、どっちも14歳だよ」


私より2つ下なのか


「なるほどな、しかしその歳でなぜ」


言いかけた時、森が静まり返った


「来る」


ユールが言った瞬間、水色の楕円形の大きいスライムが現れた


「よし、まずは僕がやってみるよ」


そう言いユールは何度も剣で攻撃を与えるが、切れた場所からどんどんチビスライムが出てくる上に切った場所は再生する


「何をしてる!スライムに物理攻撃は効かないぞ!」


スライム、よく異世界人たちが殺される原因の魔物だ、奴らは物理攻撃は無効化し、爆破魔法と光魔法以外の魔法は効果が薄い、さらにこれほどの強さのスライムの移動速度は凄まじく音速を優に超える


「私は爆破も光も使えない」


この青年達に策があるのだと思っていたが、やはり子供か、逃げようと思えば私だけなら助かる、だが……


「スライムに触れられたらその場所は1秒もかからず溶ける、攻撃は喰らうなよ!」


そう言った瞬間、ガモにビッグスライムが襲いかかる、もうダメだと思ったが


「ははっ! なんだ、防げるじゃねぇか!」


軽く防いでいた


「マイラ! 何かいい方法はないか? 君が頼りだ」


それを言われて気づく、そうだ、私はこんな場所で止まってちゃいけない、考えろ!


「そうだ! スライムは炎に弱い、スライムは魔法軽減のスキルを持っているから効きずらいが、この森を燃やせばいける!」


だか、森を燃やしていいのか? ここに住む動物達はどうなる


「わかった! 燃やせばいいんだな!」


そう言いガモは鎧を燃やしてスライムに突撃する、そうするとスライムが弾けて消える


「おいユール! これならいけるぞ!」


「ああ! 本当だな!」


2人は炎に包まれながらスライムに突進して行く、気付いた頃には全て終わっていた


「なぜ、こんなに」


私は驚いていた、自分の上半身を燃やし、森に被害が出ないようにするなんて


「君の知識のおかげだマイラ、ありがとう」


「いや、私は何もしてない、何もできなかった、森を燃やしていいのか、考えて、ダメだろうと思って、止まってしまった」


そう言うとユールは笑う


「はははは! 君は優しいんだね、マイラ、よかったらまた僕たちと冒険してくれないかい?」


私は思った、コイツと、コイツらといれば私の夢は叶うんじゃないかって、だから


「どうせなら、パーティを作らないか?」


ここから、私の冒険は始まった



第2 終

最後まで読んでくださってありがとうございました、今回は番外編を多めに作ろうと思って作りました。


さて、次回仮面の勇者は。

王から出される問いやアオイと一緒に召喚された異世界人が集合、他にも様々な冒険が待っているかも、次回も楽しみですね。


それではまた次のお話でお会いしましょう。


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