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永伝(エデン)   作者: ちがタニ
永伝(エデン) 第3章
30/37

7.由美の味

前回のあらすじ

伝永久に酔いしれる男、鈴木が呼んだ新たな仲間の氷河!佐藤!田中!奇抜なキャラクターに驚かされるも打ち解けていく久達だったが

なんと監査員の愛羅武勇が登場、地雷を踏んで無事起爆!憤怒の愛羅を追う久と彼を語る鈴木

久は愛羅を仲間に誘うも、分かり合える結末は最初からなかったのであった


カタカタカタカタカタッ

「…」

____________________

「裏切り者の人間として死ぬことができるんだ!あくまで、人間として…」

____________________


(愛羅を誘うことは失敗したが、それで俺達の生活が特段変わることはない。

今はまさに日常そのものだ…)


カタカタカタッカタカタッ

(国守官の仕事は、大したことじゃない。

管理所の清掃は全自動だし警備システムもある、主な仕事はこうして会議を行い不備を国に要請することだ)


「あーカセイ国、特に異常なし」

「人民国、本国よりの移民手続きの件は国の情勢を鑑み現状魔族のみ可能とする 」

「本国、了承した」

「カセイ国、モン族移民の件は今まで通り進行を…」


「わかっとるわ!いちいち伝えんでいい!」

「ひ、久君…そういうのは報告しなくていいから。」言葉を遮って馬隆と仁羅祭が指摘する


「ロウ国、異常なしじゃ」

「蟲夢良李、邪眼族達は元気か?」そう言ったところで

「カセイ国守官!会議中の私語はお控えください!」


「す、すまない政府国守官…」佐元はメガネをつけ直し、浅くため息をついた

「政府国、異常なし。これにて会議を終了致します」


「ふぁーったくフルリモートは味気ねえのう」

「まぁまぁ、でかいことある時以外はリモートって決めたわけだし…楽でいいじゃないか?」

「けっわちは蟲夢だけリモートがよかったんだよ」会議が終わると左元と蟲夢は早々に退出し、残った仁羅祭と馬隆が雑談を始めた


(この後の予定は決まっていない…ここは俺も会話に参加すべきだろうか) などと考えていると


「久君殿!」

「ん、蟲夢?」

蟲夢が会議に使っていたものとは別の端末に侵入してきたことで俺も急いでリモート会議を退出した


「さっきは災難じゃったな」

「ええまあ、だが俺も少しばかり直接的に聞きすぎた。」

「あれはロウ国の内情、というより本心から邪眼族の様子が気になったという感じじゃったからな…あの左元とやらなかなかの切れ者と見たw」


「ええwまぁ…それより」

「わかっておる急かすでない、他でもない久君殿にはなんでも教えてやるぞ」

そうして蟲夢の話が始まる

「邪眼族達のおかげでロウ国はラウメア周辺地域から首都近郊まで、もうすぐで本土の10%を奪還できそうじゃ。最近クァンタムの修理も終わって効率も上がったからのう」


「それは良かった」

「ああ、もちろん防衛軍たる邪眼族の彼らも日を追う事に精神が回復していってな…」

そう言い始めた蟲夢が疲れたようなモーションをする


「あやつら忠誠心も日に日に増してきてな…わしへの応対にはもうほとほと手を焼いておるんじゃ。半分ぐらいはは久君殿のおかげなんじゃからそっちにもちょっとは向けてくれてもいいじゃろうに…」

「はははっそれは簡単には行かないだろうな…」

「わかっておる!わしが言いたいのはそんなことではなく…まぁとにかく感謝しておる今のわしらがあるのは久君殿のおかげじゃからな。」蟲夢が頭を下げるモーションをした


「いえ、そこまでのことでは…」

ピーンポーン

「インターホン?」

(来客か?…)


「待っていてくれ、少しカメラのチェックを…」国守官管理所は現在、正面玄関であるゲートを登録した人間以外には稼働しない自動扉にしている、そして来客に対してはあからさまなインターホンを設置することで時間を稼ぎ、カメラで様子をチェックするというもの…


「全身黒づくめで、フードを深く被っているな…」カメラは全方位映るように張り巡らせているが流石にこれでは誰だか分からない


ピーンポーン

再び鳴るインターホンを他所に席に戻った

「ん?鳴っておるぞ出なくていいのか?」

「来客の予定はない、連絡なしにやってくるのはせいぜい鈴木かギガーン辺りだろうが、カメラが付いていることを忘れるほど馬鹿ではない。よって無視して構わん」

ピーンポーン

「…」

「気にするな、時期に居なくなる話に戻ろう」


ピーンポーン…ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

「!?」しばらく、間を置いて等間隔に押されていたインターホンは一瞬鳴りを潜めたかと思えば怒涛の連撃へと変容した


「なっ!」

「ピンポンラッシュだと!?」ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン

(クソッ押し続けていれば必ず出てくるとでも思っているのか?)


「すまない蟲夢、この話の続きはまた今度だ無作法な物知らずに話をつけてくる」

「お、おう…そうじゃな久君殿…」 ドファッ 次の瞬間部屋に衝撃波が起こり辺りに置いてあった紙が舞い散った

「は、へはは…」


シュンッシュンシュンシュンシュンシュンシュンッ 流槍刃を展開し高機動を獲得した久は壁を伝い最速で玄関に向かっていた

(クソッ、誰だ?また俺達の平和な日常を壊すやつは…こんな、こんなことでまた!)


____________________

「ということで、インターホンの伝音機はそこら中に設置しているが、お前達は出なくていい基本的に俺が対応する」

「おう、わかった」

「あの」

「なんだ隼?」

「もしもピンポンラッシュを使われたらどうするんですか?」

「ぴんぽんらっしゅ?なんだそれは」


「ピンポンラッシュ…超高速でインターホンを連打し、呼ぶ意志の強さを表現する技…」

「んぅ?えみちゃん急にどうしたの?片目を閉じて額に手を当てがって…」

「なっなんでもない…ぞ」


「…何言ってるんだ、そんなことあるわけないだろ」

「そ、そうだよ隼!そんなことあるわけないでしょ…ないよね?」

____________________

(俺が…ピンポンラッシュの可能性を視野に入れなかったせいでこのままでは全員が玄関に集まってしまう…そうなる前に一刻も早く!全ての発端に決着をつけなければ)


ウィーン 自動扉の開閉スイッチを入れる

「どりゃあピンポンラッシュを行うのはどこのどいつだぁ!」相手を恐怖させる勢いで流槍刃を広げ怒りの表情を向けた


が…それに対し帰ってきたのは悲鳴ではなく

「ここで働かせてください!」という言葉だった

「えっ?あっ?」

「自分料理人やってまして国守官様のために是非とも絶品料理を…」 予想外の言葉に顔が固まる久だが、そんな気も知れず言葉を連ねる謎の男


「何?なんだと言うんだ一体」

「あっ私ですか?それはこちらになります、どうぞ!」自分のことを聞かれたと勘違いしたのか、男は懐から紙を取り出し久に手渡した


(これは?履歴書かっ、名前ーは…!?)

そこには水羅炎男(すいらほのお)と書かれていた

(水羅?水羅だと!?) カセイにおいて同姓であることは決して無視できない

(由美と何らかの関係を持っているのは確実…なら理由はひとつしかない。由美の…死の真相が俺にあると睨んできたのだろう…)


「そこまでだ!

「観念するのだな、ピンポンラッシュの使い手よ!」

「な、なんなんですか一体!?」


「隼、江美、光!?」(しまった、想定外の事態だったために追い返すことを忘れていた…)


「あっ私はこういうものでして」水羅炎男は2枚目の紙を取り出すと3人に手渡した


「ほう、料理人か…」

「自営業で食堂をやってるんですね〜」

「はい、是非とも国守官様専属の料理人として雇ってもらいたく」


「なるほどな、しかしうちの料理人は既に私がいる」「わ、私もいます」

「そうだな光殿、そして私は料理が好きだよって人手は足りているのだよ」江美が誇らしげに言い切ってみせた


「あっよく見たら料亭に務めていたこともあるんですね〜」

「料亭?」江美の耳が動いた気がした

「はい、今とは毛色が違いますが一応」


「ほ、ほぅそ、それなら一味みてやっても良いかもな」

「おいおい、なにを言い出…」

「その意見賛成します」「私も!」


「あ、ありがとうございます、必ずやその舌を魅了してみせます!」

そうして水羅炎男の料理を味わうことになってしまった


「楽しみだな」「ですね〜」

食材は冷蔵庫に豊富に揃えられている、炎男の腕は確かなもので料理を始めてからものの時間も経たないうちに美味しい香りが漂ってきた


「んーなんだ?」匂いに惹かれてか堕悪が優と共に食堂に現れた

「おお〜いい匂い〜!」優が舌を垂らした


「ああ堕悪、実はかくかくしかじかで…」

「ほおお、そりゃあ楽しみだな」

「あー堕悪、残念ながらお前の分はないんだ…」江美が申し訳なさそうに2人のことを忘れていた旨を告げると


「大丈夫、ちゃんと5人分ありますよ」

「ええっ!?」

「そんなはずは…私は何も言ってないぞ?」

「それぐらい、目を見れば分かります」


その言葉に皆が驚愕した

「!?」

(こ、こいつ…思っていたよりも強者(つわもの)なのか?)

(すごい!!!!)

(やはり、油断はできないな…予め俺達のことを調べていたのかもしれない)


「ん?5人分って誰か食わないのか?」

「あ〜久様は食事を取りたい気分ではないとの事でしたので」それを聞いて堕悪は壁にもたれかかって料理ができる様を見つめる久を見た


「できました、料亭風と申されましたがこれ以上お待ちいただくのも酷ですので一斉に味わい下さい!」これまた素早い手さばきで皆の前に料理が並べられた

「おお!!!!!!」


「こちらがシャインレタスのサラダ!」

「こちらが爆弾岩塩のスープ」

「こちらがダンクルオステウスの兜煮」

「こちらが1つ目ミミズのステーキ」

「こちらがヘドラのパフェ」


「これは、なかなかのものだな…」

「待ちきれない、早く食いたいぜ」

「むへへぇ〜」堕悪と優が揃って舌なめずりをした

「野菜!肉!」

「うわーとっても美味しそうですぅ」

「…」


「それではどうぞお召し上がりください」

「へへっそれじゃあ早速…」

「待て!」その声に全員が手を止めた

「な、なんだ久殿急に大声を出して」


「俺が最初に食べる」

「は?」

「久殿、食べたいなら最初にそう言えばいいだろう…」

「久さん、そんなに食にがめつかったんですか?」

「そうですよ!それに優ちゃんもう食べてますよ?」はっとして優に目を向けた、既に口に含み飲み込んだところだった

「優!」

(クソッ遅かった…もし仮に毒でも入っていればただでは済まされない!)


「んぅ?んうううう」次の瞬間優が畝り出した

「優!どうしたんだ、大丈夫か?」

「ん?なにか喉にでもつっかえたか?」

「どうした優?」


「んううううう…う」

「う?」

「うまい!」


「もーなんだよ、心配させやがってぇ」堕悪が優を突っついた

「優殿がそこまで言うとは、これは私も早く頂かないとな…」

「うまい!×5」皆の声が食堂に響き渡った


「…」(皆の様子は変わりない、まず毒は入っていないと見ていいだろう…まさか本当に雇って欲しいわけじゃないよな?)


「あー久様こちら、先程の料理よりグレードは落ちますが今しがた用意したものです。良ければどうぞ」


「あ、ああ」(今度こそ毒が入っているかもしれないが…あんなことを言っておいて断るのはむしろ不自然だろう) そう思い出されたものを口にする久

パクッ

「!?」衝撃的な日々の連続によって薄れていた想い出が今では幻想となった過去が、味覚への刺激によって再び呼び起こされた


(この味はかつて味わった…この、肉体に浸透し循環していく肉汁、顎の存在に歓喜するほど心地よい食感、そして油によって旨みへと昇華された甘み…これは正しく由美の味だ!)

後味に口腔が支配されるうちに炎男の顔に目をやる


「由美、再び会えるなんて…」 光悦した中ふと出た言葉だったが炎男はそれを聴き逃しはしなかった

「姉を知っているんですか!?」 驚いた様子で聞いてくる炎男に感覚の整理が追いつかないままの久はたどたどしく答える

「ああ、ももしやこの料理は…」


「そ、そーなんです!昔、家に2人だけの時とかによく作ってくれて」

「ああ、そうか…美味い最高だぁ…!」

「本当ですか?気に入って貰えて良かったです俺も大好きなんですよ」 その味によって脳をほぐされた久にはもはや疑いの介在する余地はなかった


「んなんだ?」

「ああっ久殿だけずるいぞ」

「そうだそうだー」 出された料理に舌鼓を売っていたか、これまで気づかなかった皆が急に2人の元へ押し寄せる


「ぬけがけずるいー」

「そうですよ、こんな美味しそうなの自分だけ!」

「ま、待て…お前達はもう食べたろ?」

「それとこれとは別!!!」

「まあまあここは」炎男がスプーンを取り出し手渡す

「皆さんで頂きましょう!」

パクッ

「んーうまいっ×6」




「さて、私の料理を味わった感想はいかがですか?」



「いいと思うぞ!すげー美味かった」

「まあ、考える余地は…余地しかないな」

当然のように皆好評だった


(最初はつい疑ってしまったが…水羅炎男、敵となりうる存在ではなさそうだ)


「はぁ〜食った食った〜」

「お口大満足だよ〜」

「さて、食後の役目を果たそうかな…ん?」

江美が向かう先には既に久と炎男が肩を並べていた


「ああ江美、俺達は今後の話があるついでに皿洗いもしておくから戻っていいぞ」

「そ、そうか…悪いな」(わ、私の役目が…いやこれはこれで良かったのか?)


「…話とは言ったが、雇うことはほぼ確定だ。皆の笑顔もそうだが俺は食事という行為を本気で楽しめていなかった、だが再び思い出すことが出来て本当に感謝しているんだ、なぁ炎…」


「動かないでください久様」


「な…なんの真似だ?」(なんだ?料理の余韻がまだ残っているせいか状況が掴めない…これは)

うっすら振り向いた、背後に回った炎男は包丁…らしきものを2本背中に突き立てている

「振り向かないでください久様、私は料理人ですが食材のため原生生物を相手にしたこともあります、ついでに言うと皆様が私の料理に夢中になっている間にこの部屋をガスで充満させていました。そして私は単色火属性…お分かりですか?」


慎重に顔を戻した

「ありがとうございます、では話と行きましょうか…姉貴の核、どこにあるんですか?」

(!?)

「核?一体なんのことだ?」

「隠しても無駄です、あれは確かに凄惨な事件でしたが核まで消失するとは考えにくい」


背中が震え出した…平和を脅かすものを…流槍刃が壊そうとしている…しかし、口腔内に残った味の感覚が過去を想起させ…それが理性となっていた

(水羅炎男…やはり、いやダメだ彼は由美の弟、そして俺の平和を保つ…)


「伝永雄司の息子、姉貴はあなたとよく一緒にいた…きっと!姉貴の恋心を利用しようとしていたんだろ!そして核だけになったのはさぞ都合が良かったろうな!何に使った?どうせなにかの実験だろう!俺は知っているんだからな!」

(確実性のない妄想に過ぎないが…全てが的を得ていないとも言えないな…)


「さあ答えてみろ!答え用によっちゃただじゃ済まさねえ!」

(さてどうしたものか、平和の為と称し狂い裂くか…いつものように耳障りの良い言葉を並べて説得するか…)


皆の笑顔が脳裏に浮かび上がる

後ろに立つ炎男は鬼の形相で怒りを露わにしていた。それらが目の前で交錯する

(ああ、そうか…)


「わかった、着いてこい」

「そうかよ!なら…えっ?今なんつった?」

「着いてこい…案内する」そうしてとぼとぼと出入口に向かっていくと


「待て!離れんな!」炎男が包丁を構えた

「…。警戒するのも無理はないな、少し待て」シュルルルルゥン 流槍刃を展開させ、動かすことなく地に付けた ガンッ ゴンッ


「なっ何をする気だ?」

「攻撃の視認性を上げた、見えている方が安心だろう?」

「はぁ?」


そうして炎男を連れたまま、食堂を抜け管理所を出て古民家に行き地下に降りて暗証番号を押し、核再生装置に入ってエレベーターが起動された


「こ、ここは?」入ってすぐ手すり付きの橋から見えたのは辺り1面赤い液体で充満した水槽、そして中央にポンプらしい装置の付いた水槽…

「核再生装置だ」(これでいい…炎男の料理さえあれば仲間達は笑顔でいられる、平和を保つのは何も俺でなくてもいい、あとは断罪を待…)


「おい!なにが核再生装置だ…だ!こりゃ一体なんだ?姉貴の核はどこだよ!説明しろ!」

「…。核再生装置、現代技術では不可能ととされている"死んだ核"を生き返らせる装置だ、実行には大量の死んだ核か生きた核が要る…そしてあれが由美の核だ」中央の水槽を指さした


「あれが、姉貴の核…」駆け出した炎男は水槽に顔を貼り付け中を覗き見た

ヒビが入り輝きを失った核に、純白のレース生地の布切れが光っている


「おい!これ今どれぐらい核を入れたんだ?」

「え?あーああ…全部で69個入っているはずだが」(俺が切り裂いた邪族の幹部と、下倉の…しかしなぜ今それを)


「ほぉーあとどれぐらい必要なんだ?」

「はっなんだと?」

「だから、再生するのにあと何個必要なんだ?」

「は?」(何を言っているんだこいつは…)

「あ、あとこれって原生生物の核でも行けんのか?てか69個も充分大量だろ?1回試さねえか?」


「お前何言って…まさか、由美を再生させるつもりなのか?」

「は?何言ってんだ?こんだけ集めといて再生しない気だったのか?」

「…っそれは全て人間の核だ、これまでは順調だったが邪族戦争は停戦した…つまり」


「停戦させたのはあんただろ?なんでだ?」

「…俺は邪族を、殺す程では無いと思い始めたんだ。」

「ほーん、ならしょうがないか」

「お前は?邪族が憎くないのか?あの事件の原因は邪族だぞ」


「つっwそれ聞くんすね、いや俺は姉貴の核さえ戻ってくりゃ別に良かったんすけど、それがないってんで奪ったであろうやつの元に来てみれば再生できるって言うもんだから、そりゃ再生するでしょ?」

「変わったやつだな…」


「へへっwまあでも、その様子を見る限りこりゃ相当やばい代物だってことはわかったんで…思考を変えていきましょうか 」

炎男が携帯を取り出すと


「さてどこがいいでしょうかね?これを教えるのは…カセイ国政府?カセイ国軍?あっドグマセンターなんてのもいいですね」

「脅しか、要求を聞こう」


「ありがとうございます、まあ要求は姉貴の再生、悪人でも善人でも方法は問わないので核を手に入れてください、その間私は料理人として久様に雇われてあげましょう。でいいですね?」


「わかった、俺は由美を再生するべく全力を果たす。そして…再び…感謝する」


(正直と話をつけよう、69個の核を持って由美を再生させてみせる…俺は決意した、皆の平和を守れるならこの身は惜しくない!必ず…)

次回予告

次回 第3章 8.父の帰り

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