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永伝(エデン)   作者: ちがタニ
永伝(エデン) 第3章
29/36

6.愛羅武勇はなんと読む?

前回のあらすじ

ロウ国国守官蟲夢良李の働きによって

ロウ国防衛軍となった邪眼族達、自らの行いが希望として成就したおかげで互いに救われた彼らは新しい生き方を謳歌するのだった


〜ドグマセンター・カセイ支部〜

「時は来た、ついにあのお方に我々の成果を献上することができる!さすれば…我々に繁栄と安寧をもたらし、この私がさらなる高みへと近づける!」


聞き慣れた声が響いている。このいかにもな含みを持たせた言葉の数々と、右往左往し時々で発言を強調する体の動き…

そして崇高な後ろ姿


幾許と視てきた彼が誰であるか、彼・パラグアイ黒田には一目瞭然であった

「鈴木さん?なーにしてるんすか?」


「なっっ黒田っじゃない…ほぅ来ていたか黒田」 黒田に気づいた鈴木は驚きつつも慌てて平然を取り繕う


「鈴木さんこそ、始業時間前だからってエントランスに1人でなんでそんな声を高らかにしてるんすか?」

「ふっ、よくぞ聞いてくれた黒田!」この機を逃すまいと先の調子に続けて言葉を並べる鈴木


「今日は特別な日なのだ!久様の決定によって我々に加わった新たな戦力、この数日間顔合わせや書類手続き等で忙しなかった日々も終わり!ついに成果として久様に献上できるのだ!これを喜ばずにどうする?」


「あーはい、なるほど…」伝永久のこととなれば熱も冷める黒田であった


「待っていてください久様!必ず期待に応えてみせますからね!」




〜カセイ国守官管理所〜


「ふんふふ〜ん♪ふんふふ〜ん♪」 いつも通り軽い足取りで外へ出ていく優の肩に誰かが手を置いた

ポスッ

「ふんふふ?あっひさし!」


「悪いが優、話がある着いてきてくれ」

頷き言われるがままついて行く優


「さて、次は…」(俺達の共同生活も長く、皆が普段どこにいるかある程度把握しあえるようになった)


「堕悪はここ。」(居間だな、パンを貪っているようだ)

「ん、なんだ久?」

「話がある、着いてきてくれ」堕悪を連れ次へ向かう


「江美はここ。」(道場だ、素振りの真っ最中だな)


「珍しいな久、わざわざ呼びに来るとは。なんの用だ?」

「…ひとまず着いてきてくれ」(勘が鋭いな、なんの疑問も抱かないとは…)


「隼!光!いるか?」(2人は相部屋だ、大抵ここでなにかしていることが多い)


「はいはーい!なんでしょうか?」ガチャリ


「話がある」

「わかりました、待っててください隼〜!」


「なんだった?」

「話だって、ほら行こ!」

「えぇー今今いいとこだったのに…」


(2人の様子を伺う、ゲーム中だったようだ)

「悪いな、それでは皆行くか」


「え?行くってどこに?」

「ドグマセンターだ、例のカセイ国戦力増強の件で手筈が整ったとの連絡が入った。」

「それ、俺達も行く必要あります?」隼が愚痴を零すと


「隼、俺達は仲間だそして鈴木達も仲間だ仲間同士顔を見合わせておくのは大事な事だ」

そうしてドグマセンターへ向かう一同


「そういえば、その鈴木というのはどういう者なんだ?」移動中ふと江美が問いかける

「そうか、江美はまだ面識がなかったな」

「ああ〜そうだな、端的に言えばやばいやつだあまり関わらない方がいい。」


「ふむそれで堕悪、そいつはどれくらい強いんだ?」

「え?ってまさか江美お前、戦おうとしてんのか?」

「っ…い、いや聞いてみただけだが?」

(図星だな…)

「はぁ、えーまぁそうだな…今のところ俺が負けるビジョンは湧かないが限界が計り知れない感じだ」

「ふむふむ」


「あ、そうそう。ギガース率いる邪族の残党と戦った時でかいモン族が来てたろ?あれが鈴木の覚醒した姿だ」

「そうか、あれが…なるほど」


「おっ、江美!そうこうしている間にドグセンに着いたようだぞ」俯いて考えこむ江美に声をかける堕悪

「あっああ」


「来てくれましたか久さん」

「1週間程ぶりか、鈴木〜と黒田」

「けっ」黒田が不機嫌そうに顔を背かせる


「はぁ〜ったくまたここに来ようとはな…ハハハ」

「ふん、こちらこそできれば呼びたくなかったさ」

「あぁ?」「なんだ?」バチバチィバチバチバチィ 睨み合う堕悪と鈴木


「ま、まぁまぁ御二方とも。それより本題に入りましょうよ」珍しく隼が仲裁に入る


「ああ〜確かにな」

「分かりました、では今からお呼び致します」鈴木が堕悪から離れ咳払いする


「オォ"ン 集合!!!」鈴木の掛け声と共にエレベーターから!階段から!2階から!人がっ!現れたかと思うと!


「透き通る程の白銀で敵を討ち、その刻を止める!氷結の執行者:フリーザム氷河(ひかわ)参上!」


「どうも〜グレンヤード佐藤(さとう)でーすよろしくお願いしまーす。」


ガサゴソッガサゴソガサゴソ

「おい!喋るぐらいしたらどうだ」 鈴木が蠢く箱を蹴りつけると

「う、ウルボルス田中…だっ」箱が喋った


「?!?」


周囲を見回す久

(どうやら状況が掴めていないのは俺だけではなさそうだ)


皆が皆、目を丸くしキョロキョロして隣のものと目を合わせる中…


「〜ったく、なんで最近のやつらはこう、モン族であることを大っぴらにしたがるんですかねえ?鈴木さぁん」 黒田が声をあげる


「あら〜それは当然、自らの立場を他者に理解していただく上でもっとも効果的だからですよ〜黒田セ・ン・パ・イっ」


「ぐっ…んなこた、聞いてねえよっ!


そのやり取りのおかげか場の空気が和み緊張が解かれる


冷静さを取り戻した俺は真剣な目で彼らを見つめる


自信満々にキメ顔を続けている青年に

満面な笑みでこちらに視線を送り続ける女

そして…箱?


しばらく様子を伺っていると

「あー、説明が遅れましたね、彼らは本国から呼び寄せたエリート執行官!


フリーザム氷河:まだ若く日も浅いが、私と同じ飛行能力を持ち高機動と遠距離からの攻撃・拘束に長けた優秀な戦闘員だ」

「オウ、よろしくな!」


「グレンヤード佐藤:広範囲の防禦と攻撃を可能とする優秀なサポート人員だ」

「よろしくお願いします国守官様」


「〜そして…」ガサゴソガサゴソッ

「ここにある箱…に入っているのがウルボルス田中、コンピュータの扱いが得意な優秀なオペレーターだが変幻自在な体とモン族特有のタフネスで前線にも送れる。ただし…見ての通り極度の人見知りでまともに人と顔をに合わせることができないが」

「…」


鈴木が全て話終えたところで佐藤が近づいてくる


「あら〜鈴木君、1番大事なことが抜けてるわよ!」

「っなんだそれは、そんなものは…」

「ァタシ達の関係よっ」 そう言うと体を寄せる佐藤


「はっはーん鈴木、もしかして恋人かぁ?」堕悪が茶化す

「えっ鈴木さん、彼女いたんですか!?」

「あら〜そんなふうに見てくれるのね〜」


「ちっ違う、断じて違う!ただ幼い頃から家族ぐるみで付き合いがあっただけだ!」慌てて佐藤を引き剥がす鈴木


それを他所に…俺は堕悪達の元へ向かった


「おぉ久、いいところに来たな」

「一体何をしているんだ?堕悪」視線の先を見ると氷河が光を持ち上げて浮いていた


「うわぁぁぁすご〜い」

「ほらよっもっと高い所までいけるぞー!」

「うわははぁもう、上げすぎー」


「…風翼!」ヒューン

「おっなにかな?」

「どうしたの?隼」

「光!俺だって飛べるんだけど」

「だから?」

「っていやだから、そんな男なんかじゃなく俺に頼めよ!」


「嫌!」

「えっ?」

「嫌よ!って、だって隼は私が重いんでしょ?」

「えっいやそれは…」

「重い?誰だよそんなこと言うのはっ!」ヒューン さらに高くに上がる氷河

「軽い軽い!消防車より断然軽いって!」

「え…?」光は困惑した表情を浮かべた


「大丈夫だって!光!いいから乗れよ!」

「はぁー、わかったわよ」そう言うと隼に飛び移る光


「はぁっと」何とか乗ることに成功した

(ほら見ろ!光輝の時ならまだしも今の光ぐらい乗せて飛ぶことなんて容易いっ)


「あれ?」隼は気づいた…自分が今高速で落下していることに

「あれれええええええええ!?」ドッバーン

床に叩きつけられる隼


「あ、あああ…光!」伸びてしまった隼は何とか顔をあげ光を見ると

バチンッ

思いっきりビンタされた

「隼のバカッ!」

「あ、がっガクッ」そうして離れていく光に息絶える隼


「あっちゃぁー」

「なるほどそうか、優の能力はあくまで光を人型に変えただけで質量は変わっていないということか」


一方その頃〜

「す、鈴木殿!」

「えっなっなんでしょうか…」江美が両手で鈴木の手を握る


「わ、私と一手勝負してくれないか!」

「えっなっだから何…」

「邪族との攻防を助けてくれたこと、感謝している」 「あっもしかしっ。」

「お前の強さは知っている、私には強者が必要なのだあああああああ」鈴木の返答は虚しく江美にかき消された


「おぉい!お前いい加減に鈴木さんから離れ…おっ?」黒田が羽交い締めにされる

「あらあら〜鈴木さんいい雰囲気になってきてるじゃないですか〜うふふ、邪魔はさせませんよ?」

「ぎっは、離せよぉ!」2人の取っ組み合いが続く間だった


「な、なんだ?気配を感じ…!?見られている。誰なんだこの少女ぐっ…」優が田中の入った箱に顔を近づけ中を覗こうとしていた


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」田中の動悸が激しくなり、ついに2人の目が合う、そして


カポッ 優が田中の入っていた箱を取り上げた

「はぁっはあああああああああああああああ

覚醒!変身:ウルボルス!返せぇぇぇぇ」限界を超えた田中が暴走する

コァオォォォォォ


「あっわああああ〜」泥のような物体が現れたかと思うと腕が伸び、優を追いかけ始める


「あっ!」それを見た皆が平静に戻る

「たっ田中!」

「オォッ鈴木さん、オレの出番ですね!任せてください!」「まっ、待て氷河!」駆け出す鈴木を遮り飛び出す氷河


「覚醒:フリーザム!気を沈めろ田中!オレの氷で頭を冷やしてなぁ!乱冷血氷牙(みだれっけつひょうが)!」コァオォォォォォ


クリスタルのようなものに身を包んだ氷河が氷の牙を放つ

ドグァン グシャァン ドグシャァン パキパキパキパキパキッ


氷の牙が刺さった床から氷が生え出すも

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁああ」田中には当たらず動きを止められなかった


「なっ全弾不発だとぉ!!!!!」


(まずい、優が…ここは俺がやるしか…) 久がそう考えた瞬間…


ウィーン

「騒がしいぞ貴様ら!何事だぁ!」正面ゲートが開き数人を連れた男が現れた

「!?」男の怒号に、鈴木達の目の色が変わる


「…ブラッドクロス!」クルクルクルクルクル

ガスッ ガスッ

鈴木が発したブラッドクロスが氷河と田中を直接射抜いて釘付けにした


「がっ」「ぐえぇ」衝撃を受けた2人の変身が解除されていくのを見てその場に座り込む鈴木


「はぁはぁ、はぁはぁっ」


「どうした鈴木?監査初日でもうトラブルか」男が鈴木に声をかける


「あー、確かに今日…はそうでしたね。」

「あー?何言ってんだ?お前…」鈴木に顔落としつつ周囲を伺う男…目が合った


「お、」

(近づいてくる〜あっ)


「おやおやこれは、カセイの国守官様ではありませんか、私はこういうものです」


(な、なんだこれは?名刺?) 状況が掴めない中、話しかけられ焦る久に


「あっ久さん、私が説明します」鈴木が立ち上がる

「この方は、本国警察・特殊犯罪対策課、課長の…」


「アイラブユー?」隣から名刺を覗き込んだ優がそう答えた


「おぉおぉおいきっ貴様!そのことはっ」男の連れが急に大声を出した

「なあっっち、違うんですこれはそういうわけじゃ…」鈴木が床に頭をつけながら叫んだ


空気が…チリついた


「きぃぃさぁぁまぁぁぁあ!」男が唸り声かのように叫ぶ、それはまるで心の底から怒りに満ちた化異物のような…


「人の名前を!亜人ごときがぁ!」男が腕を振りかぶった

(まずいっ)

パシッ


優を叩こうとした男の手を久が弾いた

「ぐっ…」たじろぐ男に俺は殺意の眼差しを向ける

「え、愛羅さん、その方は伝永久国守官様の連れの方で…」

「ギロッ」男から鈴木に殺意の眼差しが向けられた


「申し訳ありません、ご説明が遅れていた私の責任です、どうか…」

「鈴木さん…」何度も床に頭を打ち付ける鈴木をただ黒田は眺めていた…


「っ…気分を害した、1度帰らせてもらう、あ?このことは厳重に抗議させてもらう覚悟しておけよ!鈴木」ウィーン


ガァン 男が去るやいなや久が流槍刃を出し

鈴木の胸ぐらを掴むと同時に突きつけた


「なんだ?あれは」「も、申し訳ありません」

「なんだと聞いている!」流槍刃が表皮に傷を付ける

「か、彼は愛羅武勇(えらたけいさ)。今日の監査員で…はん、反亜人主義者(はんあじんしゅぎしゃ)だ」ドサッ

久が手を離したことで鈴木はその場に倒れた


「少し、外の空気を吸ってくる…」ウィーン

そう言って出ていく久に、皆が声をかけようとして…言葉を詰まらせた


しばらくして

「鈴木、あの〜あいつ…そのさっきの」堕悪が頭に手を当てながら鈴木に話しかける

「ああ、愛羅さんのことだろ?」


「あ、いやそうじゃなく反亜人主義者って…」

「ああ〜反亜人主義者、魔族、邪族、モン族、とにかく人族以外の奇異な存在を忌み嫌う人間のことだ。本国では珍しくはない」


「なら、なんであの人鈴木さんにはまだマシな…嫌味な上司感覚なんですか?」黒田が問う

「俺は元々、ここの所長になるまでは本国所属でな。そん時の付き合いでまぁなんというか…聞きたいことがあれば言ってくれ」


「では問おう」江美が口を開く

「彼、愛羅武勇は亜人だろう?」

「!!」皆の緊張が一瞬で溶けた

「確かに、そ、そうですよね?」

「あの目!少なくとも魔族ですもんね?」


「ああそうだ!獣のような耳や背中に翼が生えているようなのが魔族、頭に角が生えているのが邪族、化異物に変身出来るのがモンぞ…あぁ、すまん」つい持ち合わせの常識をひけらかしてしまい申し訳なさそうにする堕悪


「構わんさ、それより話の続きだが愛羅さんが魔族なのは事実だ。あの目から毒性の液体を放出する能力がある、もちろん耐性付きでだ」


「やはりそうか、だがならば何故?主義者自らが亜人なら意義に反しないか?」

「ああ、本来ならそうだ…だがあの人は」


愛羅武勇を乗せた車が走っている

「来る時も思いましたけど、随分人気がないですね車1台も走ってませんよ」


「チッ、邪族軍の大攻勢で付近の街が壊滅したんだユウトピアの発展で元より人の少なかった商業区だ、仮に復興してもあんなことがあって戻るわけがねぇよ。チッ」


「おい、お前愛羅さんの前でそんな話題出すなよ!ただでさえ不機嫌なんだぞ!」

「す、すみません…」


「はぁ〜」なんの障害もなくただ静かな道を進み続ける車

窓からの景色は瓦礫と砂埃…そして

「飛来物、石かなんかか?砂埃に巻き上げられて窓に当たるか。」ゆっくりとゆっくりと近づいてきている


(待てよ、これは疲れているからこんなに遅く見えているんだよな?)

ガッシャアン


(流槍刃が車のボディを捉えた、あとは引き戻せば…!)久の体が車へ吸い寄せられていく、そして シュルルルルル 空中で巻き戻った流槍刃は…


ガコンッ ガンッゴンッ ガァン

再び車を貫く


ガチャッ

「っ…伝永国守官!戦争でも起こす気か!」

ドアを開けた愛羅の手には銃が握られていた

「ぅぅっ…」同乗者が這い出てくるも

「出てくるな!」「ひぃっ」愛羅の怒号で中に戻される


「心配しなくとも、直撃はしていない大事にはならないだろう」

「知ったことか!貴様が我々を襲ったことは事実だ!」愛羅が引き金に指をかける


「申し訳ない、話がしたかった」

「話だと!?」


「愛羅武勇、本国での魔族の立場は劣悪なものだろう。お前は…」


「愛羅さんは…居場所を作るために反亜になったんだ!」


「幼い頃から…魔族であること、闇属性であることで、凄惨な目にあったお前は、そうしてきた彼らと同じになることで難から逃れ

その地位をその立場をその居場所を手に入れた。」


「だが!そんなことを続ける必要はないんだ!カセイに来ればそんな柵はなくなる!

居場所はどこにでもある、地位も立場も俺のなら作り出せる。だから!この手を取って…」 ダァン


久の肩に銃弾がめり込む

「っ…!?」態勢を崩し流槍刃ごと倒れる久

「違う、違う…違うな。丸っきりなにを言っているのか分からない俺はただ…亜人が嫌いなだけだ」息を飲み込んだ


「亜人はいるだけで非難を呼ぶ害悪なんだ。

不快感を覚え拒絶しそれを悪とされ認め救われる、その一工程、必要か?その工程自体不快極まりないのだ。亜人がいなければ起こってはいないことだぞ!」

「反亜に未来はない!」愛羅の言葉に反発した


「仮にお前達が掲げる理想通り亜人が消えたら?次に起こるのは内部分裂だぞ!本国全員が反亜ではない…反亜でない者を排斥した後、それは延々と続く!果ては」

「未来などいい!」愛羅が反発する


「そうだ、確かに果てはそうかもしれん。だが、貴様らに寝返れば万が一そうなった時真っ先殺されるだろう?そして仮に反亜が潰えることになったとしても。私は裏切り者の人間として死ぬことができるんだ、私はあくまで奇異ではなく!人間だと…」

「!?」

(そう言う愛羅の顔に微笑みを感じ、俺は流槍刃をしまった)


バンッ 「動けそうか?」「え、え」「動きそうかと聞いてるんだ!」「えっあっはい」「愛羅さぁん一生ついて行きますよぉぉぉ」


(愛羅が過ぎ去って数分後、皆が駆けつけた。俺はなんと声をかけていいか迷っている様子の皆に対し…精一杯の作り笑いを返した)


それを見た皆はきっと心のモヤが晴れたと思う


終わり

次回予告!

再び日がな毎日を過ごしていた久達の元に

1人の料理人の少年が現れた

「ここで働かせてください!」突然の訪問、困惑の久家一同、そして履歴書の名前が!?

次回 第3章 7.由美の味

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