2.集いて文殊となりし3方
外伝1話ご読了ありがとうございました
このように今後は前書き、後書きを
前回のあらすじ、次回予告として活用しようと思っています
「俺達は酒井純滅…と相棒の月壊無倉」 互いの志しの一致から晴れて仲間となった力剣士だ
今は月壊を待っているところだ、俺と出会う前月壊は1人の師を持ち毎日仕事の暇に稽古をつけてもらっていたらしい
「あ、おーい酒井〜!」 月壊が戻ってきたようだが何やら呼んでいる
「どうした?」
「師匠がお前に会いたいってさ、ちょっと来てくれ」 今日から弟子が世話になる者の顔を見たいということか、まあ世話になるのは俺の方だろうが…
「ああ、わかった」
しかし、呼ばれて来てみたところには予想外の人物がいた
「ん?ええっじ仁羅祭!?」 (あの人民国の国守官じゃないか…名家とは言っていたがこんな人を師匠に持つなんて月壊って意外と凄いのか?)
「師匠、彼が俺の相棒になった酒井だ」
「よろしく、酒井君」 言いたいことが山ほどあるが何を口にしていいやら迷っていると
「ああ、なぜ僕がここにいるかって? ここは僕のマイホームだからね…わざわざ本国転移装置付近にしたのは無倉君みたいな子に稽古をつけるためだよ」 それを聞いて段々と落ち着いた俺に仁羅祭は頭を下げ俺も慌てて頭を下げた
「じゃあね、またいつか会えるといいね〜」
そう言われると月壊が手を振り俺達は帰った
「いやあ一日の始まりに早速とんでもないものを見てしまったな…」
「いつもの事さ、ああやって誰にでも笑顔を絶やさない姿勢があの人を形どっているんだろう」 月壊とたわいもない会話をした後俺達は討伐依頼を探しに組合に行った
「本日の討伐依頼:人型2件、無形型3件、その他数件… 」 化異物の種類は主に、既存の生物をかたどった人型と様々な形に変形する無形型に分けられる
「今日はこれからの戦いにおける連携策を試しておきたい、人型にしておこう」もっともこの本国南西側の組合は規模が小さく、情報は不鮮明ともいえるのだが…
「いた、あいつだ」 化異物の行動原理は核による表皮からのエネルギー吸収ができないため、他の生物を襲って間接的に摂取するところにある
「化異物が人が集まるところへ向かってくれる以上、ここまで楽なことはないな」 俺達は目で合図し飛びかかる
「はぁっ再生封じ!」 1枚槍は月壊だ、人型の足を再生封じで落とすことでバランスを崩し…
「もろば斬り!」 俺の一撃で仕留める
「初めてにしては上手くいったな、この調子で次も行こうぜ相棒!」今日はこれで終わり…というわけではない、依頼を通さずとも力剣士の資格さえあれば化異物の討伐は可能であり密集地帯なら討伐数に応じて賞金も発生する
「あそこに2体いるな…」 俺達はこの間、2人が出会った場所へ戻ってきた
「かがみこんでいる、チャンスだ」 俺は即時回復薬を飲み負荷を軽減させた
「幸先がいいな」 そう言うと月壊は
「今度は酒井が行ってみてくれ、不意打ちなら通るはずだ」 望むところだ、俺は素早く接近しなぎ払おうと考えていたが…
「グガァッ」 化異物の1体が急にこちらを向いてきた
「なんだと!?」 俺達は衝撃を受けたまさか化異物が自ら人を陥れようとは…俺は振り向きざまの化異物に吹っ飛ばされたが
「せめて、もろば斬りっ」 もろば斬りの範囲を信じた賭けに出たが…発生した巨大な技は肩先を切り裂くまでだった、あえなく俺は体を打ち付けた衝撃で動けなくなってしまった
「くっ月壊…」
「グガァァ」 「バゴルォォ」 化異物2人が月壊に目を光らせる、流石の月壊といえど2体同時は無理だろう
「俺は結局人に仇を成して死ぬのか…」 諦めていたもうダメだと
「酒井!まだ負けたわけじゃない希望をもて!」 だが気がつけば月壊も満身創痍、
技が核エネルギー依存である限り放つ数は限られる… (すまない月壊…)
「キェェェェイ!!」 だが突如空に甲高い声が響き渡りキン キュ ウィ シン キン シャキン
月壊の目の前で化異物達が塵となった
「な、何が起きた」 酒井を励ますために反対を向いていたせいで…状況が
困惑している月壊の前に仮面を被った男が現れた
「キェェェェイ!!あの絶大な技を放ったのはお前かぁ?」 そいつは目の前であるにも関わらず大声で話し出した、頭が痛い
「あぁ、いやさっきのは酒井が…」 そういうと急いで酒井に駆け寄る月壊…を跳ね除け
「キェェェェイお前があの技の主か!」 重症の俺を激しく揺さぶる者に急いで頷いた
「おい、あんまり手荒に扱うなだいたい誰だお前!」
「キェェェイ、オレは烈血久我郎、強者を求め彷徨う者よ!」 怏々と唸るように語り出すそいつは次に
「オレが見た光は紛れもなくここから出ていた、あの強大な力逃す訳には行くまいよ!」
「それは、要するに?」
「俺と戦え酒井!」
「…」(俺はとんでもないやつに目をつけられてしまったのかもしれない…)
「戦え?って、こいつは重症なんだ勝手な真似は…」 俺も自らの境遇を打ち明けようとするも
「関係ねえさ、弱者にはな」 シュリン キンッ
「えっ?」 次の瞬間月壊は真っ裸にされてしまった
「オイオイ俺の一張羅なにしてくれんだよ?」
「キェェェェイ!酒井勝負だ勝負しようぜ」
「聞けよ話!」 どうやら話の通じる相手では無さそうだと悟り俺は
「わかった、烈血その勝負受けて立つ」 そうして2人の戦いが始まった
「先に言っておくが、俺の技は対人用ではない言い出しっぺはそっちなんだから…覚悟しておけよ!」 一応の忠告はした、これで退いてくれるやつなら良かったんだが…
「ハッ、戯言はいい!避けられぬならそれまでというだけだ。」 そうして戦いの火蓋が切られた
「!?きたか」 先攻は烈血、6連続の攻撃を可能としているのだから当然その速度は並大抵で無い
「キェェェェイ!」
「ふぅー」 俺は気を引き締め、攻撃に備えた
シュラララララララッ 烈血の攻撃が当たる所を見計らって…
「もろば斬り拡散!」 大きな音と共に衝撃波で烈血は周囲の物諸共吹き飛ばされた
「できた…」 相棒である月壊を想い全神経を集中させてもろば斬りを調整したのだ、これで死人を出すことはないだろう。
砂埃が開けるとそこには仮面が割れた烈血が目を回して倒れていた…
「あっしまった」 どうやら刀身が当たってしまっていたようでそこだけ拡散前を直に食らっていたのだ
「はぁ〜やっと終わったか…」 だが次の瞬間
ムクッ なんと烈血が起き上がり!?
「オオオオオオイ!!」 すごい剣幕でこちらに向かってきた、どうする?もう体力がないとi…
「すげぇぇぇオオイ酒井すげえよ、オレの仮面を砕くなんてよ初めてだぜ」 烈血は感動していた 「こんなん、ますます欲しくなったぜなあ酒井!俺の仲間にならないか?」
そうこうしていると岩の影から
「おいおい俺の事、忘れてないか?」 と素っ裸の月壊が出てきたそして
「だいたい、お前が負けたのに仲間になってくれってのがおかしい!お前が俺らの仲間になるのが筋だろ?」 そういうと烈血は
「えぇ…お前と?」 マジトーンで嫌がられた月壊に俺は苦笑いして
「でもどっちにせよ俺が行くなら月壊も来るぜ、俺らは相棒だからよ」 そういうと
「ん〜なら仲間になる…ならせてくれ!」
「わかった」
「気に食わんやつだが、まあ酒井が言うなら…」
そうして俺達は烈血を仲間に加え新たなる旅路に指を向けるのであった
「それはそうと…月壊これどうすんだ?」
「うっ」
「オレの仮面で良かったら使っていいぞ?」
「余計ダメだろうが!」
次回予告!時は過去仁羅祭邸にて、伝説が立ち寄った街での最初で最後の会談 その真意とは
一方でいずれ伝説となる3人が進み出す、まだ見ぬ脅威に向かって
次回 外伝3.伝説への第1歩




